恋愛が疲れる・楽しめないと感じる理由 |「向いてない」と思うほど、真面目に向き合ってきた人へ
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は、「恋愛が楽しめない」「恋愛で疲れる」「もう向いてない気がする」
そんな感覚について、少し整理してみます。
恋愛が楽しい人を見ると、「え、そんなテンションで行けるの?」みたいに、ちょっと引く瞬間がある。
こっちはこっちで、”人生とは?”という壮大なテーマを真面目に考えてるだけなのに、
恋愛すると、相手の一言ひとつでグラグラするあたしがいるし、
気を遣いすぎてデートの帰り道にどっと疲れるし、
“楽しむ”というより、どこかでずっと緊張してるのが分かる。
なんで?と考えるけど、
”初心(ウブ)か”
以外の理由までたどり着けず。
それでも今まで人を好きになって、恋愛を何度か続けているうちに(何度か続ける、ということは何度かリセットボタンが押されたということ)
「・・・やっぱり恋愛、向いてないのかも」という非常に高い信憑性を感じる結論に至る。
・・・そういったお話をカウンセリングの中で伺っていると、
「単純に恋愛が疲れるし、しんどいし、楽しめないし、もはや嫌」という気持ちから出てくる言葉、というよりも、全く別の感覚が絡んでいることも少なくないんですよね。
逆に言えば、だから「それでも、ちゃんとした関係が欲しい」とも思っている、とも言えるというか。
ただ、この矛盾は、けっこうな重量感があるんです。
にっちもさっちも、って感覚になりやすいというか。
そしてさらに厄介なのが、その矛盾を、ものすごくネガティブに見てしまう人がいることですね。
「こんなところで止まってる私はだめだ」
「いつまで同じことをやってるんだ」
そう自分で自分を裁き始めてしまう人も少なくないです。
でも、心がそう反応しているなら、そこには何かしらの意味があるはずで。
今日は、その“意味”を、できるだけごまかさずに見ていきます。
ヒントは、「あなたの中にあるものそれぞれが、あなたの中で何かを守ろうとしている可能性」です。
真面目に恋愛を考える人ほど、なぜ疲れてしまうのか
まず、いちばん分かりやすい入口として、よく出てくるのが「べき思考」です。
恋愛の中で、気づくとこんなふうに思ってる。
「こうするべき」
「こう言うべき」
「こう思うべき」
「相手を受け入れるべき」
これ、別に悪い発想ではないんですよね。
誠実さでもあるし、関係を大事にしたい気持ちでもある。
ただ、恋愛って、正解が見えない場面が多いもの。
その中で“べき”が増えていくと、心はだんだん息がしにくくなっていきます。
巷ではたぶん、こう言われたりします。
「硬い」「隙がない」「真面目すぎる」
……大きなお世話だ、と思うかもしれませんが(^^;
でも実際、真面目に考えてしまう人ほど、恋愛が“儀式”みたいになって疲れやすい。
楽しむ前に、”お作法”を考えてしまう。
だから、無作法に見える女性がね、なーんかいい男捕まえていると・・・
うーん、これ以上は自粛。
ただ、ここで話が終わると、ちょっと切ないですよね。
「じゃあ私は真面目だから疲れるんだね」で終わってしまうわけで。
そうなるとよくあるんですが、なぜか「真面目さを手放す」という、ちょっとズレた思考になりますね。
「・・・そこ、別に手放さんでええやん」が、僕の意見です。
なので、ここから先は、もう一段、踏み込んだ話を書きます。
ただし!
この先のテキストは、読んで平気な人もいれば、ちょっと怖いと感じる人もいる領域かもしれません。
もし読んでいて「今は無理かも」と感じたら、今日はここで止めてもらっても大丈夫です。
「向いてない」という感覚が守っているもの
べき思考って、単に“考え方(認知)の癖”として扱われてますね。
また僕も過去に「べき思考を手放すよ」という話、別記事でも書いていますけどね。
▶参考記事:「べき思考」を手放す方法 〜頑張っても満たされないあなたへ〜
でも、実際のご相談の中でよく見えてくるのは、
べき思考が、”気持ち”の上にかぶさっているという状態です。
たとえば、
- 「もうこれ以上、自分が誰かを愛そうとして届かない経験をしたくない」
- 「恋愛の中で、自分という存在が雑に扱われる経験をしたくない」
- 「大切にされない感じを、もう繰り返したくない」
こういう“当然起き得る自己防衛”なんですけどね。
つまり、
- “怖い”からこそ、恋愛を”真面目”に考える。
- 真面目に考えるからこそ、”べき”が増える。
- べきが増えるから、”疲れる”。
- 疲れるから、”楽しめない”。
という、とても筋が通った4段活用となっていることが少なくないです。
もちろん、ご本人様も自覚されている方が多いです。
この流れで見ると、
「恋愛が疲れる・楽しめない・向いてない」は、能力の話というより、
そうしたほうが安全という判断になっている可能性もあるんですよね。
つまり、なにも準備なく、”べき思考”をやめようと思っても、はずれない。
無理に”ベキッ”と剥がすと、じわっと恐れを感じはじめる可能性は、ある。
だから、”べき思考”に戻る。その方が安心安全だから。
よって、また恋愛のお作法から極めはじめる、という手順。
そして、ここがいちばん大事なところなんですが、
この反応を「弱さ」という言葉で片づけると、概ね面倒なことになります。
怖れの反応が出ているのに、そこにさらに、「こんな自分はだめだ」という否定的な評価を乗せるからです。
よって・・・
- 心がそう反応するのは仕方ない。
- ただ、その反応はあなたの中で起きていること。
- だから、あなたの意思次第で見つめることができるかもしれない。
- そこにチャレンジして、いい結果を得た方も実際にいる。
これが、回復への4段活用です。
そして、ご相談をお受けするとき、僕はこう見ているだけですね。
「それはどこから生まれている反応なの?」
この葛藤を、ネガティブに評価しなくていい理由
じゃあ、どうするの?という話になりますよね。
ここは、僕はいつも「どうします?」と思っています。
- 「恋愛が疲れる」「向いてない」という心のバリアを、今は大事に持っておきますか。
- それとも、どこかで「それでも関係を持ちたい」という気持ちがあるなら、そのバリアが立ち上がる“理由”を一緒に見て、少しずつ扱いを変えていきますか。
どちらを選んでも、間違いじゃないです。
今、自分の安心安全を優先するのも、大切な判断です。
そこをいちいち突っ込むと、僕が「ねぇ、あんたいつになったら結婚するの?」と追い込んでくるかもしれないお母上と同じ位置に立ってしまいます・・・。
お母上はきっとご心配なだけだと思いますが・・・。
なので、無理やり引っ剥がすことはしないです。
あなたの防衛反応も、べき思考も。
なんだよ、男はいつも大事なときに手を引っ張ってくんない・・・。
そう思われた方は、おそらく今まで結構しんどい思いをしたのかもですね。
一方で、「このまま一人で生きていくつもりはない」と願う人の場合、
このバリアが、恋愛の中で強い摩擦、それはまるで”大気圏突入”のような激しい摩擦を生むこともありますよ。
も、燃えて溶けてしまう・・・みたいな。
む、無理だ、彼の前で素直になんてなれない・・・ぎゃ!みたいな・・・。
だからこそ、ここは“理屈上の正解”ではなく、あなたにあったやり方、時間のかけ方、セッションの方向性の話になるんです。
今の怖さを否定せずに、でも、心のことはごまかさずに、でも未来のヴィジョンを叶えるために、取り組む。
その一歩目は、幸せになりたい、でも、恋愛は疲れるし、めんどくさいを超えたい、でもなく
今までの自分を抱きしめてあげることです。
「よく頑張ったね。大丈夫、もう学ぶべきお作法はないよ。長いお勤めご苦労さまでした。」
・・・なんかニュアンスが変ですが、そんな感じです。
その次の一歩や、一人で整理しづらいところがあれば、個人セッションで一緒に見ていきましょう。
では、今日はここまで。
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