こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

「相手に悪気はないのに、なんだか距離を取りたくなる」

「好かれているはずなのに、なぜか引いてしまう」

そんな経験はありませんか?

一見すると自分が冷たい人間のように思えて、自己嫌悪に陥ってしまう方もいます。

でも、そう感じるには、ちゃんとした理由があるのです。

今回は「グイグイ来られると逃げたくなる心理」の奥にある、あなたの心の仕組みとその整え方についてお伝えします。

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浅野さんへの質問です

こんにちは。いつもブログを拝見させて頂いています。

私は相手が男性でも女性でも、グイグイ来られると嫌な気持ちになって引いてしまい、仲良くなりづらい所があります。

先日も職場で同僚の女性に「一緒にどこか行きましょうよ」と明るくテンション高く言われて、普段友人の少ない私だから嬉しいはずなのに、なんだか嫌だなと思ってかわしてしまいました。

せっかく相手の方から仲良くなりたいと言ってもらっているのに、もったいないし仲良くしたら友人が増えるのにと頭では考えれるのに、感情では嫌だと思ってしまうのはどうしてでしょうか。

因みに、私は人当たりはいいのですが、仲良くなるまでにすごく時間がかかる方で、その間に仲良くなるタイミングを逃してしまう事がある様な気がしています。
よろしくお願い致します。

ネタ募集ネーム:シナモンさん

グイグイ来られると引いてしまう心理を解説します

相手にグイグイ来られれる、

つまり「相手から急に距離を詰めてくる」と、なぜか心がザワつく。

これは、一つの自分を守る反応、と言えそうです。

たとえば、

あまり親しくない人に馴れ馴れしく話しかけられたり、

急に深い話をされたりすると、「まだ早い」と感じたことはありませんか?

この違和感は、「相手が嫌い」なのではなく、

身体感覚レベルで「これ以上近づくと傷つくかもしれない」と反応している可能性があります。

たとえば、

人間誰しも「恥をかきたくない」「恥ずかしいと思う自分は隠したい」と思いますよね。

ただ、自分を隠すということは何も、毎日自分を大きな箱にいれる、わけではなく

「相手との距離を取る」ということで実現しているのです。

ここでの距離感は「自分なりに安心だと感じられる距離」なので、ぶっちゃけ、人によって違います。

特に、過去に人を信じたことで傷ついた経験がある人は、この警戒心が強く出る傾向がありますね。

また、これは心理的な反応だけでなく、

「パーソナルスペース(対人距離)」という、

人それぞれにある“心地よい距離”が関係していることもあります。

パーソナルスペースは、文化や性格によって違いがありますが、

特に慎重な人や繊細な人ほど、そのスペースが広くなる傾向があります。

ですから、いきなり距離を詰められると

「自分の領域に土足で踏み込まれた」と感じてしまい、

身体や心が反射的に警戒モードになってしまうんですね。

グイグイ来られるのや嫌だけど、近づきたいとも思う

ただ、「グイグイ来られてイヤ」と感じると同時に、

「でも、本当は仲良くしたい」と心の奥で思うこともあるのではないでしょうか。

これは、“人と関わりたい欲求”と“怖れ”が同時に動いている状態でしょうね。

  • 自分を出したら嫌われるかもしれない
  • 深く関わりすぎたり、相手に自分を知られたらどうなるだろう?

そう思って、自分の感情を抑えて生きてきた人ほど、

グイグイ来られると“戸惑い”が強くなるのです。

つまり、「近づきたい自分」と「近づくことが怖い自分」の板挟み状態。

あなたが悪いわけではなく、その反応には、これまでの経験が影響しているだけです。

少なからず、あなたの心が距離をとるのは、「自分を守るため」。

それがあったからこそ、無理をせずに人間関係を続けてこられたんだと思います。

なので、グイグイ来られると嫌、という自分を否定的に見つめる必要はないと思います。

ただ、この反応が強すぎると、信頼できる相手との関係まで遠ざけてしまうこともある。

だから、反応そのものを否定せずに

「なぜそう感じたのか」をていねいに見てあげてください。

整え方:安心できる距離感を自分で決める

ここからは、「グイグイ来られると嫌」という状態を少しでも改善する方法をいくつかご紹介します。

自分の感受性を否定せず受け容れる

まず、自分の中の“敏感なセンサー”を否定せず、受け入れ、信じてあげること。

そのうえで、「今の自分が安心して関われる距離感」を、

少しずつ“自分で”選び取っていくことが大切です。

  • 無理に距離を詰めなくていい
  • ちゃんと心が準備できたときに近づけばいい

「ちゃんとしなきゃ」「期待に応えなきゃ」と思わずに、

あなたの心地よさを基準に関係を整えていってください。

相手と距離を取ることに罪悪感を持ち込まない

また、僕たちは人と近づきたい、相手に良くしたい、という良心を持っていますから、

「距離を取ること」に若干の罪悪感を抱く場合があります。

要は、相手にNoと伝えることへの抵抗感です。

ただ、適切な距離を取るためにコミュニケーションすることは、勇気がいることではありますが、大切なこと。

そして丁寧に柔らかく、相手に遠慮する反応を見せればいいんです。

なので、相手と距離を取ることに罪悪感を持ち込まないよう意識しましょう。

適切な距離を取るのはふつう、とね。

その方がグイグイ近づいてくる相手への反発心や、「もう近づかないでよ!」という強い拒絶も出にくくなります。

とにもかくにも、「安心できる距離感を自分で決める」という意識を持ってみてください。

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まとめ

グイグイ来られて引いてしまうあなたへ。

その感覚は、あなたがこれまで心を守ってきた証です。

だから、自分を責める必要はありません。

ただ、もし「もう少しだけ人と近づけたら」と願うなら、 その願いを否定せず、少しずつでいいので“安心できる近さ”を作っていきましょう。

心が整えば、自然と関係の距離感も変わっていきます。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 相談しなくても日常が回っている。でも、どこかしんどい。そんなとき、丁寧にあなたの生きづらさやお悩みをほどいていきます。 キャリア17年・臨床10,000件超。東京・名古屋・オンライン対応

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