禁止(タブー)の心理とは

禁止(タブー)の心理とは「〇〇してはいけない」と感じていること。
人はその人なりの「禁止」や「ルール」を持っているものですね。
例えば「怒ってはいけない」「怠けてはいけない」「昼間っからお酒を飲んではいけない(笑)」などが代表例です。
その他にも、
幸せになってはいけない
喜んではいけない
楽をしてはいけない
など、観点的な禁止も存在します。
そもそも自分が禁止しているものは
・怖いもの、苦手なもの
・人の目を気にしてどう思われるか?と思って禁止したもの
・誰かのために禁止したもの
・これは間違っていると自分が判断したもの
などが対象になることが多いようですよ。
例えば、
かつての僕は「昼間からお酒を飲むなんて大人としてありえない!」と思っていたわけですよね。
だらしないだの、みっともないだの、もっとちゃんと働けよ!そう思っていたわけです。
それが自分に課していたルールだったりするのです。
「禁止は欲求をつくる」の法則
禁止の心理について言われる代表的な法則は「禁止は欲求をつくる」です。
もう少し突っ込んで書くと「禁止したものが心の中で増大する」そんなイメージです。
例えば、
あなたが同僚から「まだ誰にも話してないんだけどね、私、結婚するの」なんて話を聞いたとしましょう。
そしてその同僚から「でもまだ上司にも話していないし、絶対に内緒ね」と言われたとします。
そんなとき、別の同僚から「あの人(結婚する同僚)ってさ、彼とかいないのかな?」と聞かれたとしましょう。
もちろん口の固いあなたは「自分が知り得た情報を伝えてはならない」と思うでしょう。
ただ、別の同僚から「ねぇ。知ってることがあったら教えてほしいんだけど」なんて迫られれば迫られるほど、「言ってはいけない」と思いますよね。
このとき意識は「言ってはいけない」と思っていますが、そう思えば思うほど少しづつ「言いたい」と思うようになるものではないでしょうか。
つまり、何かを禁止(我慢)すればするほど、それがしたくなるのです。
そして人が何かを我慢するとき、使う感情が「怒り」です。
怒りを使って感情に蓋をするわけです。
なので、禁止のあるところには怒りあり、なんて言われることも少なくないんですよね。
禁止を破る(タブーを破る)
また、禁止の心理の効果に「禁止を破ることで罪悪感を感じる」というものがあります。
タブーを破る、と聞くと、なんだかいけないことをしているように思いません?
実は、禁止を解くのではなく、無理やり破ろうとすると、罪悪感を感じることになるのです。
例えば
ダイエット中に甘いものを禁止していた。けれど、むしゃくしゃして禁止を破り甘いものを口にした。
なんだか背徳感を感じますよね。甘いものを禁止し、それを破るということでね。
ここで感じる刺激が快感・癖になって、例えば不倫関係や望まない恋愛に手を出す人もいると言われています。
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