「嫌いではない」という言葉 彼女にそう話す男性心理の解説
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
「彼は好きって言ってくれない。でも“嫌いではない”とは言う」
そんな返事をもらって、なんだかモヤモヤしていませんか?
嫌われてはいない。
でも、好かれている実感もない。
中途半端な言葉に振り回されるのはつらいものです。
そこで今回は、男性が「嫌いではない」と言うときの心理背景と、そこに隠された“伝えきれない気持ち”についてお話します。
Index
「嫌いではない」は「好き」の意味?

男性が話す「嫌いではない」という言葉には、いくつかのパターンと意味が存在します。
1:本当に嫌いではない
この場合、基本的に“好き”の気持ちを含んでいます。
なぜならこの言葉は、「否定的な感情(嫌い)」をあえて否定する表現だから。
つまり、“嫌ってはいない”=“むしろ好意はある”という解釈が、自然なのです。
ただし、男性がこの言葉を使う背景には、単なる好意以上の複雑な感情や距離感への配慮が隠れていることもありますので、そこは要注意です。
2:嫌いという言葉の否定
この場合、嫌いという言葉を使えないからこそ「嫌いではない」という言葉を使っています。
つまり、「否定的な感情(嫌い)」と言い出せない男性が使う言葉。
場合によっては、「嫌いじゃない」と伝えながら、
「でも昔ほど気持ちが盛り上がっているわけじゃない」
「本当は不満があるけど、それは伝えようにしてるんだよ」
なんて意図が隠れている場合も少なくありません。
だから、「嫌いじゃない=嫌い」ではないにせよ、彼の中には何らかのあなたに伝えきれていない気持ちがあると考えたほうがいいでしょう。
「嫌いではない」と話す男性の心理
もし「嫌いではない」と男性が話すなら
彼女が好きで、嫌いじゃないし、特別な女性だと感じているのです。
ただ「好き」という言葉って、多くの男性にとってはなかなか素直に口にできないもの。
恋愛初期のロマンス期は別ですが
やっぱりいくら好きな人とはいえ、真正面から「好き」と伝えることは恥ずかしいもの。
だから、つい女性に「好き」と言えなくなるような心理的な抵抗を感じる男性も少なくないでしょう。
と同時に
「好きを言わないことで、彼女を傷つけたいわけでもない」
と思うのです。
それはもちろん好きだから。
つまり・・・
- 彼女に「私の事を好き?」と聞かれれば素直に好きだと感じている。
- ただ、彼女と向き合って素直に感情表現するに抵抗感があってストレートに言いたくはない。
- 自分が感情的になることは望まない。とにかく感情的にはなりたくない。
- だからといって好きと言えずに、パートナーが感情的になること、傷付くことも望まない。
そんな時に「嫌いではない」という言葉が選択されることが多いです。
「嫌いではない」は感情が苦手な男性が使うもの
多くの男性は
「女性が傷つく(だろう)言葉」を口にしたいわけではないのです。
それぐらい多くの男性の中に、愛すべきパートナーを優しく扱いたいという思い・愛情があります。
しかし、男性は「感情を感じることが苦手な生き物」でもあるんです。
普段から「できるだけ感情を乱されたくない人が多い」ので、感情的になることを嫌がります。
たとえ、彼女のことが好きでも、そのリスクの種になることを望まないのです。
ここが
「相手との気持ちのつながりを感じて心理的な安定をはかりたい女性心理」
とかなり異なる部分と言えます。
しかし、男性も、何かしらの理由でストレスなどを強く感じていたり、その心に余裕がなくなった時には、感情的になってしまうことがあります。
例えば、
パートナーとの日常や会話の中で、うっかり感情を揺さぶられる、口論になるなんてことが起きますと、男性も怒ったり、黙ったり、うんざりしたような態度をとる事が多いものです。
このような経験をした男性は、更に「感情的にならないように」と考えます。
だから、余計に「好きなのに好き」と言わなくなるのです。
その結果、「え、うん、嫌いじゃないよ」という、「否定の否定は肯定」というまどろっこしい言葉を使うようになるのです。
認知的不協和としての「嫌いではない」という言葉
ただ、「嫌いじゃない」という言葉は、更に「深い意味」を持つこともあるんですよ。
例えば
男性が彼女に対して普段言えないような「本音」を隠し持っているときに使う
そんな可能性がもあるのです。
「嫌いではない」という言葉は
感情が苦手な男性が、感情的になりたくないからこそ使う表現、と書きました。
では、その「苦手な感情」って「好き」だけだと思います?
・・・。
そうです、それ以外にもあるのです(当たり前)
特に
「本当は彼女にもっと甘えたい」
「本当は彼女にもっと甘えてほしい」
「悩みがあって聞いてほしい」
「彼女が悩んでそうだから話を聞いてあげたい」
「彼女への不満やお願いがある」
そう思うときも、そこに感情を伴うのです。
このような気持ちをうまく表現できずにいる男性も「嫌いじゃない」という言葉を使います。
この話をお伝えすると、多くの女性の皆さんに「意味がわからない」とお伝えいただくのですが(^^;
こう書くとわかりやすいでしょうか?
このような「嫌いではない」という言葉の使い方をする男性は、好きな人への気持ち(認知)を捻じ曲げてしまうことがある。
これは「認知的不協和」と呼ばれるものなのです。
※認知的不協和に関しての詳しい話は↓の記事にまとめていますので、参考にしてみてくださいね。
具体例
例えば、
彼が、彼女(パートナー)に本当は相談したい仕事の悩みを抱えていたとしましょう。
しかし、なかなか素直に自分の依存心を受け容れられない男性ほど、次のような気持ちになることがあるのです。
自分は今、彼女に聞いてほしいことがある。
でも、彼女を「好き」だと感じているからこそ、悩みを打ち明けて、万が一相手が困ったり、心配するなら、それはきっと彼女に迷惑だ。
ただ、このまま我慢しているのもつらいな。
では、どうしたらいいだろうか?
・・・。
そうか、「彼女をあまり好きだと思わなければいい」のか。
そうすれば「話を聞いてほしい」という気持ち(期待)もなくなるよな。
これは
「男性が相談したい気持ち(依存心)を我慢していることが不快なので
彼女への好きという認知を変えて、不快感を解消しようとしている」という意味合いになります。
このように考える男性は。彼女のことが「好き」とは言わなくなります。
むしろ、それはリスクなのです。
でも彼女のことは好きだし、一緒にいたいのです。
だから、、彼女には「嫌いじゃない」といい始めるのです。
*
・・・なんとなく伝わりますかね?
つまり
「彼女に対して素直に表現できない気持ちを抱えた男性」ほど
「嫌いではない」という素直じゃない表現を使うということです。
この話、女性の皆さんにはちょっと怖い話かもしれませんけど(^^;
例えば、女性の皆さんにとっても
「彼に言えないことを我慢するために彼への好きを弱める」
「今の関係への不満など我慢するために、自分の望みを割り切る」
など、よく起きていることと言えるのです。
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「嫌いではない」という言葉は今の関係を見つめ直すためにサインにもなる
そう考えると
「嫌いではない」という言葉は、彼の中に未だ表現されていないできない気持ちの存在を示すサイン
だと見ることができます。
もし、彼の口から「嫌いではない」という言葉が出てきたら
彼の気持ちを疑うよりも
「何か困っていることがあるんじゃないか、私に言い出しにくいことがあるのでは?」
と捉えてみることをオススメします。
とはいえ、無理に気持ちを聞き出してもあまり意味がないですからね。
二人の間に大きなトラブルや問題がないのであれば
「大丈夫?」
「私にできることがあったら言ってね。」
「いつも味方だからね」
など、声をかけておけばいいと思います。
彼があなたへの信頼をさらに深め「彼女のことが好きだなぁ」と強く思いはじめると
その「彼女の好き」という認知は歪めることをやめて
「実は、少し聞いてほしいことがあるんだけど・・・」といい始めるでしょう。
だから、普段から
「私達ってお互いに言いたいことを言い合えているか」って大切なことなんですよ。
言いたいことが言えないと「相手への好きを捻じ曲げる」ことにもなりますからね。
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