自分を大切にすることの意味を解説したいと思います
さて、今日は「自分を大切にする」という事について、改めて解説したいと思います。
「ものを大切にする」「人を大切にする」は、なんとなくわかりやすいと思いませんか?
「ものを大切にする」ならば、ものを傷つけないですし、自分にとって大切なものなら手入れもしますよね。
「人を大切にする」ならば、人を傷つけないですし、見守ったり、関わったり、必要なことは助言することもあるでしょうし、相手のことを理解しよう、などと思う事が多いのではないでしょうか。
ただ、何かを大切にするという言葉は意外と曖昧で、人によって大切にする方法が違う場合も多々あります。
例えば
ものを長く使うことが大切さだと思う人もいれば、そのものの価値を使い切ることが大切さだと思う人もいるでしょう。
人に対する厳しさが愛だと思う人もいれば、優しさが愛だと思う人もいるでしょう。
だから、「自分を大切にする」という言葉はさらに曖昧さを帯び、一体どうすることが自分を大切にするということなのか分からなくなることもありますよね。
そもそも自分を大切にするということの定義は、人それぞれ違って当然だと思います。
ただし、僕が学んでいる心理学には、いろいろな心理学的観点から見た、自分を大切にするという考え方がありますので、今日はそれをご紹介したいと思います。
どうして「自分を大切にする」必要があるのかを考える
例えば、恋愛や夫婦、仕事や対人関係などで「問題」を抱えている時や、何かしらの目標に向かって目一杯がんばっている時などは、気づかないうちにいろんなストレスを抱えて自分の心に余裕がなくなっていくことがあります。
特にカウンセリングでご相談いただくような案件、パートナーの浮気、離婚問題、別れを告げられた、といった問題が、まさに青天の霹靂のように起きた場合、心はパニック状態になることも少なくなく、
自分の心に不安ばかりが湧き上がり全く心の余裕を感じられないこともあるかもしれません。
仕事や対人関係など、責任が発生する物事の中で問題を抱えているならば、その責任の重さゆえに、重圧を感じたり、人と関わることで不安や恐れを感じていく中で、心の余裕を感じられなくなることも少なくないのではないでしょうか。
このような状態になった時、「自分を大切にする」事をどこか横に置いた考え方や行動をとり続けると、さらに自分自身が苦しい気持ちを感じることも多いものです。
その結果、状況を悲観する事が起きたり、後になって
「あんなこと言わなきゃよかった」「あんなことするんじゃなかった」
自身の心に余裕があり、どこか冷静さを保って物事に対処することができるなら、状況を好転させることができたかもしれないし、問題をこじらせることもなかったかもしれないことでも、自分の心に余裕がないときに、自分を大切にするとうことを忘れてしまうことで、「後悔」を導くというわけです。
そこで、私たちカウンセラーは、自分を大切にしてくださいね、とお伝えすることが多いのです。
そのすべての意味は、どのような場合も共通して「自分の心に余裕を作るために」という目的のもとに使われています。
平たく言えば、「自分を大切にする」→「自分の心に余裕を作る」と理解していただけるといいかもしれません。
ただこれは「自分の気持ちに余裕がない状況」においての意味だと考えてください。
最も大切な「自分を大切にすることの意味」は「自分を大切にすることを通じて、他の誰かも自分と同じような大切な存在なのだ」と理解することにあります。
「自分を大切にすることを通じて、他の誰かを尊重し、愛を持って接する」ということを実現することが、自分を大切にする大きな大きな目的なのです。
逆に、自分に価値を感じていなければ、人の価値を引き下げようとしてアラを探すか、人のことをモノ扱いしてしまうようなことが起き、これによって恋愛や様々な対人関係のトラブル、自己肯定感の低下などを引き起こす要因になるわけです。
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