恋愛で期待しない方法|彼氏に期待しすぎて苦しいときの距離感の整え方
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は「恋愛と期待」について書いてみます。
カウンセリングの中で、
「もう彼に期待したくないんです」
「期待するから傷つくんですよね。だったら最初から期待しない方がいいのかなって」
そんなお話をうかがうことがあります。
・・・まあ、分からなくもないんですよ。
期待する。
思ったような反応が返ってこない。
がっかりする。
腹も立つ。
だったら、「最初から期待しなければ傷つかないじゃん」となる。
理屈としては、そんなにおかしくないんですよね。
・・・ただですね。
実際に「期待しないようにしよう」と頑張った結果、
前より楽になる人もいれば、なんだか妙に寂しくなった。恋愛そのものが虚しくなった。
という人もいるんです。
今日は、そのあたりの話をしてみます。
Index
まず「期待しない恋愛」は、何も望まないことではない
最初にここは整理しておきましょう。
彼に期待しないというのは、何も望まないことでも、「もうどうでもいい」と冷めることでも、傷つかないように心を閉じることでもありません。
たとえば、
「もう誕生日なんて何もしてくれなくていい」
「連絡なんて来なくていい」
「私のことなんて分かってくれなくていい」
と、自分に言い聞かせる。
それで本当に楽ならいいんです。
でも、
「・・・いや、そこまで何も望まなくなったら、私、この人と何してるんだろう?」
となる人もいるんですよ。
そりゃそうですよね。
気にかけてほしい。分かり合いたい。大切に扱ってほしい。
そういう願いまで全部なくすことが、「期待しない」という話ではないんです。
彼氏に期待しない方法として、よく言われること
一般的には、
- 相手をコントロールしようとしない
- 自分の気持ちはきちんと伝える
- 相手の反応と、自分の価値を結びつけない
このあたりがよく言われます。
僕も、これは間違っていないと思います。
たとえば、
「私はこう感じた」
「こうしてもらえたら嬉しい」
「これは悲しかった」
と伝える。
でも、そのあと彼がどう反応するかまで、自分の思った通りにしようとはしない。
・・・まあ、言うのは簡単なんですけどね(笑)。
実際には、ここが難しいんですよ。
「期待しない」と決めたのに、スマホを見てしまう
たとえば、彼からのLINEが遅い。
「仕事なんだから仕方ない」「期待しない、期待しない」と自分に言い聞かせる。
でも、スマホを見る。
通知が鳴ると反応する私がいる。
で、違う人からのLINEだと、「・・・なんだよ」となる(笑)。
そして今度は、「また期待してる、私」と、自分にまでがっかりする。
これ、結構しんどいですよねぇ。
彼の反応で傷ついて、期待してしまう自分でも傷つくってねぇ。
逆に、本当に何も期待しなくなったらなったで、心は静かだけど、やけに虚しい。
彼に近づきたい気持ちまでなくなってくる。
これは、期待を手放したというより、愛したい気持ちまで一緒に封じている場合があるんですね。
僕が気になるのは「期待」より、二人の距離です
こういうお話をうかがうとき、
僕は「期待しすぎですよ」とだけ見ることはあまりありません。
むしろ、
二人の間の距離が、知らないうちに近くなりすぎていないだろうか?
というところが気になることがあります。
たとえば、
- 「私はこれだけあなたを大切にしているんだから、あなたも同じように返してほしい」
- 「私はこんなに会いたいんだから、あなたにも会いたいと思ってほしい」
- 「私だったらそんな態度は取らない。なんであなたはそうなの?」
こんなふうに、悪気なく、相手の反応まで自分と一致させたくなっていることがあるんです。
別に「相手を支配してやろう」「思い通りに相手を動かしてやろう」なんて思っているわけじゃない。
むしろ本当は、相手の気持ちも大切にしたい。
相手の考えも尊重したい。
そう思っている。
ただ、「この関係、大丈夫?」「私、愛されてるの?」という不安が強くなると、相手との距離がぐっと近くなりすぎることがあるんですよ。
不安から相手との境界線を超えちゃう、みたいなイメージです。
すると、相手が自分とは違う反応をしただけで、「私を大切にしていない」「愛されていない」と感じやすくなるんですよね。
「近いこと」が親密さだと思っていないでしょうか
そもそも恋愛の中では、
何でも分かり合える。同じ気持ちでいる。いつも同じ方向を向いている。
そういうことが「親密さ」だと思われやすいところがあります。
もちろん、「分かるー!」と二人の気持ちが重なる瞬間は嬉しいですよね。
ただ、大人同士の親密さって、違いがなくなることではなく、違いがあっても関係が続いていくことでもあると思うんです。
「あなたはそう思うんだ。私はこう感じるわ」。
そこは違っていていいし、それを認めあってる関係、といいますかね。
相手を自分と同じ状態にしなくても、関係は壊れない。
むしろ、お互いが別の人間であることを残したまま、関係を作っていける。
僕は、こちらの方が大人の親密さには近いと思っています。
とはいえ「願い」まで、捨てなくていい
「もっと連絡してほしい」
「大切なことは話し合いたい」
「もう少し私のことを気にかけてほしい」
そう願うことまで、「期待する私は未熟だ」と処理しなくていいんですよ。
それは、自分がどんな恋愛を望んでいるのかを教えてくれる気持ちでもありますからね。
ただ、「私はこうしてほしいと思っている」と、
「だからあなたは、そうしなければならない」は、少し違う。
願いは持っていていい。
伝えてもいい。
そのうえで、相手には相手の反応がある。
そう理解すると、最初は若干寂しさを感じるんですが、「相手に期待する苦しさ」が減ってくことも多いですよ。
相手に期待しないように努力しても、期待ってなかなか消えないんです。
「相手と私は違う人間だよね」と腑に落ちてくると、相手が自分と同じ反応をするはずだ、と強く期待すること自体が少し妙に思えてくる。
すると、期待することそのものよりも、期待どおりにならない苦しさが減っていくことがあるんです。
すると、次第に、相手との違いを受け入れながら、自分の願いも大切にするということができるようにもなっていきます。
期待が外れたとき、本当に痛い理由は「自分への期待」にある
ただですね。
頭ではここまで分かっていても、期待が外れると、ものすごく傷つく人もいるんだろうと思っています。
その裏で、
「私、見る目なかったのかな」
「こんな人を選んだ私が間違っていたのかな」
「私は結局愛されないんだろうか」
と、自分にまで失望していないでしょうか?
これ、地味に痛いんですが、これって、自分への期待なんですよね。
そう。
相手への期待が強く出ているとき、僕は「この人、自分にもかなり期待をかけていないかな?」と見ることがあります。
「私はこんなに思っているのに」「頑張っているのに」「考えているのに」
それ自体は事実なんだと思います。
自分にかけているプレッシャーが大きいほど、「せめて相手には分かってほしい」という期待が強くなることが多いんですよ。
私を理解してよ、気持ちもわかってよ、と。
自分への期待が強くなりすぎると苦しいですからね。
つまり、今の関係がうまくいかないだけでも苦しいし、彼を責めるのも苦しい。
そこに、「こんな頑張っている私までダメ(もっと頑張らないと)」が入ってくる。
・・・うーん、これ、もはや逃げ場ないじゃないですか。
すると、「もう期待しない」「もう何も望まない」という極端な発想を持ちやすくもなる一方で、「相手が期待に答えてくれれば自分は楽になる」と思いやすくなるんです。
ただ、実際は、自分に向けている期待などが適正な分量にならないと、この苦しさが消えない場合も少なくないんですよ。
そこにあったのは「ちゃんと愛したかった」という気持ち
ただ、期待が外れて、そこまで傷つくということは。
裏返せば、いい関係を作りたかった、ということでもあると思うんです。
そう思ってきたから、うまくいかない現実に傷つくわけですよね。
だから僕は、「期待するからダメなんですよ」と簡単に切り離したいわけじゃないんです。
むしろ、「この人のこと、大切にしたかったんですよね」というところは、ちゃんと残していいんじゃないでしょうか。
だから、手放す順番が少し違うのかもしれない
彼への期待を手放そうとする前に、
まず、
「私はこの人をちゃんと大切にしたかったんだな」
と、自分の気持ちを一度受け取る。
そして、
「でも、思うようにはいかなかった」
という悲しさも扱っていい。
その上で、
「私は自分にすごい期待をかけていないだろうか?いろんな気持ちを背負い込んでいないだろうか?」
と見つめて手放していく。
ここを飛ばして、「期待するのはやめよう」とすると、大切な気持ちまで一緒に捨ててしまうことがあるんですよね。
そして、ある程度少し気持ちが整ってきたら、
今度は、
「私は何を願っている?」
「彼はどうしたい人なんだろう?」
「違いがあるとして、私はこの関係をどうしたい?」
と見ていく。
ここまで来ると、期待しないというより、相手を自分と同じにしなくても、自分の気持ちを持っていられるという状態に近づいていきますからね。
最後に|捨てなくていい期待もあります
僕は、期待にも少し違いがあると思っています。
たとえば、「私を安心させて」「あなたがこうしてくれないと、私は幸せになれない」という期待。
これは相手の反応によって自分が大きく揺れやすいので、苦しくなりやすい。
一方で、「この人が幸せだといいな」「この関係が育っていくといいな」という気持ち。
これは期待というより、願いや信頼に近いものです。
これは捨てなくていいんですよ。
むしろ、それまでなくしたら、恋愛する意味が分からなくなる人もいるでしょう。
彼氏に期待しない方法と聞くと、「何も望まない自分にならなきゃ」と思う人もいるかもしれません。
ただ、それはちょっと違うんですよね。
あなたには、あなたの願いがある。
相手には、相手の気持ちがある。
その二つがいつも一致するとは限らない。
だからといって、関係が終わるわけでも、愛されていないと決まるわけでもない。
自分の願いは大切にする。
相手の反応も、相手のものとして尊重する。
そして、その違いを見たうえで、「じゃあ私は、この人とどう関わりたい?」と選んでいく。
僕が思う「彼に期待しすぎない恋愛」って、こんな感じなんですよね。
期待を全部捨てるというより、近づきすぎて、相手まで自分と同じにしようとしない。
そのくらいの距離感が、二人の関係を少し楽にしてくれることもあるんじゃないでしょうか。
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