恋愛・夫婦の心理学

なぜ彼に私の気持ちが伝わらないのかを心理する

なぜ彼に私の気持ちが伝わらないのか

「ねぇ浅野さん、どうして彼(夫)は、私の気持ちが理解できないんでしょう。」

「どうして彼は私の気持ちを聞かず、頑なでいるのでしょう。こんな人と関わったの初めてです。」

そんなお声を伺うことがありますね。

相手に伝わらない気持ちが、自分の要求ではなく「愛情」だとしたら、こんなに切ないことはないのかもしれませんね。

そこで今日は「気持ちが伝わらない理由」について、簡単にまとめてみようと思います。

よろしければどうぞ。

 

僕たちの心の成長について

僕たちの心、とかく自我の成長について簡単にまとめると、このようになります。

1:自分のことしか考えられない状態

2:他人の顔色をうかがえるようになり、自分の良心や道徳心などに従えるようになる。
理性でもって自分の行動を規制できるようになる反面、まだ好き勝手をしたいという欲求と葛藤し、自分の思い通りに振るまおうとする。(バレなきゃいいだろう)

3:他人の顔色をうかがうばかりの状態から、自分の中に行動の規範を持ち、立派な社会人として行動できるようになる。(バレなくてもよくないものはよくない)
反面、自分のルールから反するものは厳しく批判・統制したり、自分の中のルールや正しさを貫くために人と対立し、戦争をしかけることもある。

4:「こうありたい自分」と「社会に合わせている自分」が統合され、「自分の意思」で社会に合わせた行動を取ることができる。
様々な葛藤を乗り越えて、自分の意思と責任で(他人のせいにせず)生きるようになる。
人のミスも罰せず、それを理解できるようになる。

もちろん考え方には諸説ありますけれどね。

この心の成長度合いは、ニーズの出やすいパートナーシップの中において、特に色濃く表面化するものだ、と僕は考えています。

例えば

いつも夫(彼)は自分の気分でしか動かない、とか。
外面がよく、誰からも優しい人だと言われるけど、私の前では超わがままだ、とか。
夫は男性的な包容力がすごいけれど、一度意見をいい出すと絶対曲げないし、違う意見を言うと論破されちゃう、とか。
うちの旦那は私が何をしても理解してくれる、すごく優しくて器の大きい人なんです、とか。

まぁいろいろありますよ。今日はこれ以上突っ込まないようにしておこうと思うんですけどね(^^;

あ、ただ「だからその人が悪い」と僕は考えているわけじゃありませんよ。人の心はこのように成長、成熟していくものですよ、ということをお伝えしたいだけです。

 

その気持ちが伝わらない理由

もし、自分の気持ちが伝わらないとしたらこのようなことが考えられますね。

・自分の思い通りにしか行動したくないので、相手の意見を聞かない。
・相手の意見には従う素振りを見せるが、実はバレなきゃいいだろうと考えているフシがあるので、自分勝手に振る舞う。
・自分の正しさ、ルールから逸脱する意見には耳を傾けない。

これらすべて「相手との価値観の相違」という言葉でまとめられちゃうことも少なくないのでしょうが、じっくり見つめるとその内容は違うものだと僕は考えています。

特にパートナーに依存するタイプの人は「自分が愛する側に回った経験が少なく、愛する自信がない」ので、「パートナーが(自主的に)こんなにも愛してくれている」ということに気づけないものです。

また、パートナーと距離を取り自立のスタンスを取る人は、「自分が関わっても相手にいい思いをさせられないなら、そもそも一緒にいないほうがいい」と考えますから、「お互いがしんどい思いをするなら、自分のことは自分で考えたほうが楽じゃないか」と考え、相手の愛情に気づけなくなるものです。

もちろんこれ、いい悪い、という話ではないんですよ。

これらに共通して言えることは、依存心(ニーズ)や傷(ハートブレイク)の影響だ、ということでしょうか。

いつまでも自分の思い通りにしたいとか。
相手に従うように振る舞うけど、バレなきゃ自分勝手でもいいだろう、とか。

これらは満たされないニーズがあり傷ついた経験から、まぁ人のことはあまり考えませんよ、という状態ともいえます。

だからこそ、実は自分のことを真剣に考えてくれている人の思いに気づかないことが増えます。

また、自分なりの正しさ以外は排除したくなるなら、どこか自分(の価値観・気持ち)を大切にされなかったという痛みがあり、だから「自分が傷つかないために、自分なりの成功法則」を見出した、という場合が多いものですね。

 

ここで、実は相手にも痛みがあり、大切にされたい気持ちがあるということを認められるだけ、相手の愛情や思いを理解できるマインドを手に入れることができると「自分の意見と相手の意見」を戦わせて勝負をつけるようなことはしなくなります。

相手の意見は意見として受け止めるようになり、そこに理解を示せる余裕が生まれます。

もし、このようが二人がともに寄り添って生きることができるなら、そりゃ楽で楽しめる関係になると思いません?不満が出てきたり、意見の違いが生じても、それを受け止めあい、理解し合えるわけですからね。

 

相手の意見を受け入れる器を持つために「受け取ることを意識する」

もし、自分がこのような心の器を持ちたいと思うなら

・自分が誰かのために自分なりのベストを尽くすこと

・「自分のことを愛してくれた」「受け容れてくれた」「理解を示し支えてくれた」そんな人の思いを受け取ること

この両面が必要となることが多いです。

特に依存タイプの人は、自分から一生懸命に愛を与えることで「人が愛してくれることの意味や価値」を実感できるようになります。

まぁ、親になると親の気持ちがよく分かる、みたいな話に似てますね。

また、自立タイプの人は、「実は、今の自分を受け容れ、愛してくれた人がいることを受け容れ、認めること」ができると、自分だけの世界を終わらせることができ、より愛を実感できるようになっていきます。

この場合は「愛されていると実感すること」で、その人の中の戦争が終わる、みたいなイメージです。

まぁ、依存であれ自立であれ「自分だけの世界」の中にいると、外の世界は愛じゃなく「脅威になる」ものです。(外の世界が脅威だったから自分だけの世界を作ったわけですしね)

そもそも「自分は愛されたいだけ」と思うことも、「自分の正しさにこだわること」も、これ以上傷つきたくはないし、満たされないことが嫌だから、なのです。

だから、たとえそばにいるパートナーや仲間がいても、自分の価値観だけで物事を判断していると、周囲の人が「自分を批判する」「制限する」「傷つける」のでは?という疑いを感じ続けることになるのです。

そのように警戒するからこそ、いつまでも周囲の人と関われずにいるので、「私は愛されていない・望まれていない」と感じるというわけです。

そして、警戒というカタチであれ、人の愛を拒絶した分だけ罪悪感を感じるので、なかなか自分に幸せや喜びを許せず、幸せな関係性に進めないということも起きます。

その結果、人をアテにせず自分勝手に振る舞いたい気持ちが消えないし、自分の正しさからおりることができなくなっていくんです。

 

もちろん自分が愛されていないと感じたり、人の愛情を受け取らないと思うにも事情があるので、だからその人が悪い・劣っている、と考えるのは違うと僕は考えています。

それぐらい傷ついた、そうするしかなかった、それこそがプロセスなのだ、と僕は考えます。

しかし、実際は人やパートナーの意見ですら聞かないし、愛してくれる人の声を振り払いますから、まぁ自分のことを、いいかげんだとか、愛のない人だなーんて誤解する人も出てくるかもしれません。

ここでは「自分では理解できないほど、自分を理解し、許し、支えてくれるのも人であり、自分が愛せない自分をも受け容れているのがパートナーや人なんだ」と理解できると、次に進めるようになるんです。

が、理屈では分かっていても、それがまぁまぁ怖くて、不安で、信じられないよ、と感じることのほうが多いんじゃないでしょうか。

だから、人を信じて傷つく(かもしれない)リスクを負うぐらいなら、自分のことは自分で満たし、自分勝手に生きていたほうが気楽だと感じるものなのでしょうね。

 

ただ、確かに勇気と意思は必要ですが、自分から人に与え、かつ自分の向けられた人の思いを信じることができたなら、また一歩自分が成長できるものですよね。

すると、自分が人を理解し支える立場になったとき、相手の気持もよく理解できるので、まぁ人の失敗も至らなさも責めたくなくなるものです。そういうこともあるよねぇ、と手を差し伸べられるようになりますから。人望がついてきますよ。

また、自分が困ったときには人の援助をすんなり受け入れるので、一人で悩みすぎたり、「人に助けてもらったり相談するって恥ずかしい」という恥の意識も手放せます。

そんな自分になれると、まぁまぁ自分の世界は「誰かとの世界」に変わることになるで、少なくともパートナーシップで悩むことはどんどん減っていくものですよね。

 

話を聞かないパートナーとの向き合い方

そう考えると、話を聞かないパートナーが最も信じられないのは「自分」なんですよね。

実は自分が「自分を愛してくれる人はいないだろう」と感じていると、つい自分勝手に振る舞ったり、パートナーの意見を聞かない状態になる可能性が高いのです。

そして人は自分への振る舞い、態度を人に与えるものですから、自分の価値を信じられていない人は、相手の価値も信じないし、批判的に扱うようにもなります。

 

だから、「私の意見を聞かない・思いを伝えても伝わらないパートナーのこと」で悩む方には、「まずあなた自身を癒やして取り戻しましょう」とお願いしていますし、その後で「まぁまぁあなたのできる範囲で愛してあげてみてください」とお願いしています。

もし、ここで話を聞かないパートナーをひたすら説得したり、ただ罰したいと思うなら、おそらく相手のパターンを強化するでしょう。

「ほら、俺の(私の)世界以外に信じられるものはなにもない。だから俺は(私は)人をアテにしないんだ」

といったふうにね。

もう「キーっ!」てなりません?

どの口が言うとんねん!とか思ったりしませんでした?

ただまぁ、自分が無理をし続けていたり、自分を疑い続けている(癒やされていない)状態で、相手を説得する方法を手に入れても、なかなかうまくいかないものなのかもしれませんね。

もちろん、説得や罰を使いたいぐらい、自分の思いを届けたくなっているあなたは、きっとパートナーを愛しているのでしょうし、きっと伝えたい思いが伝わらず悶々とされているのかもしれません。

だとしたら、思いが伝わらなくても、あなたは間違いではないし、罰がふさわしい人間ではないはず。

だからこそ、まず自分を大切にしてみてください。今までの自分を認めてあげてください。そしてより大きな自分になるために自分を見つめ直してみてください。

 

同時に、少し考えてみてほしいんです。

パートナーに思いが伝わらず苦しい思いをしているあなたを、愛し、理解し、支えてくれる人っていないでしょうか?

家族、仲間、両親・・・そういった人にあなたが背中を向けていませんか?

遠慮して遠ざけていませんか?一人ぼっちで戦っていないでしょうか?

あなたが人の愛に背を向けて、あなたの世界だけで戦っていれば、相手はこう思うでしょう。

「君だって同じじゃないか。君だってひとりじゃないか。なのに俺になにを求めているっていうんだ。俺にだけ依存する気か?」

こう思われちゃうと・・・ねぇ。もう地獄じゃないっすか?

あなたの思いが愛ならば、それは大いに伝えてあげてください。そして、相手が「自分の外側に信じられるものがある」と思えたなら、きっとその心をひらいてくるようになるでしょう。

もちろん相手が心を開くかどうかは、相手次第です。相手の痛み、恐怖、警戒心次第です。そして相手が心を開かない事情は相手のものなので、あなたの責任ではありません。

しかし、もし心を開かないパートナーを前に、あなたがなにを感じるかに関してはあなたの責任の範疇にあるものです。

だから、自分を癒やし、気持ちを整え、パートナーに対して「自分のベスト・今できること」を続けてみてください、とお願いしていますし、そのお手伝いは僕もさせてもらっています。

 

最後になりますが、相手の受け容れる心の器って、自分の事情や痛みを超えて、自分や人を受け容れたり、人の愛に感謝し受け取ることで作られるものだろうな、と僕は考えています。

だから、自分や人の間違いを罰しても、傷つかないように一人の世界を作り上げても、なかなか次に進めないものかもしれません。

もし、あなたのパートナーがあなたの愛情を受け取らないなら、それだけの痛みがあるのかもしれません。

そして、あなたにも同じ痛みがないか、一度見つめてみてください。

そして、あなたはどんな自分でいたいのでしょうか。あなたがパートナーに伝えたい本当の気持ちは何でしょうか。

そんな自分に気づいて、自分を磨いてみたり、癒やしてみるのの一つの方法です。

また、なにより素晴らしい自分を感じることが、あなたにもパートナーさんにもとても意味のあることになると僕は思いますよ。

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