ほぼ30代からの心理学

両親に恋愛の話をすることに何故だか抵抗があります

母親に彼の存在を伝えられない理由とは?

浅野さんへの質問

ご無沙汰しています。これまでに何度も回答してくださって、少しずつ自分を知っているところです。浅野さん、ありがとうございます。

今回は、母との関係についてお尋ねです。
彼との付き合いが半年を過ぎ、具体的な結婚の話がチラホラと出るようになりました。

私はいま学生なので、今すぐではありませんが、数年先を見据えて1つずつステップを踏んで行こうよというところです。

その第1ステップは、それぞれが親に彼(彼女)話すことです。
ですが、問題がありまして…私は一度も両親にその手の話(恋愛の話)をしたことがありません。
話すことに何故だか抵抗があるのです。。

私の家は、少し複雑です。
父親がバツイチでわたしには腹違いのうんと年の離れた兄がいます。
再婚当初、その兄と父、母、私で、私が一歳になるまで暮らしたようです。
ですが、年頃の兄は母に酷く当たり、母はほぼ鬱病な状態でした。
また、父の母(祖母)も母に酷く当たり、状況は良くありませんでした。

このままでは母がおかしくなることもあってか、父・母・私は三人で暮らし始めました。
この事情を知ったのは、15歳の時です。それまでは何も知らずに、私はなに不自由なく暮らしてきました。

しかし、私が小学校の頃は母はよく寝込んでおり、理不尽な怒りや不満、涙をぶつけられることが多々ありました。
父はため息をつきながらそんな母を眺めるだけで、私は子供ながらに何かしらあるんだろうなぁと知らないふりをしてきました。

わたしが勉強を頑張ってテストで良い点を取ればよい、ピアノを頑張ってコンクールで優勝すればよい、そうすれば母は笑顔になると思って色々と感情を我慢してきたのかなぁと今は思います。

良い子でいなければならないという思いはつい最近までありました。

ですが、失恋やら新しい恋愛を経て、両親に対するある種の「線引き」のようなものが出来るようになったと感じています。

最近も母は精神的な調子が悪い時に、私に電話を掛けては理不尽な怒りや不満、悲しみをぶつけてきます。

昔は、その度に疲弊し、罪悪感のようなものが刺激され、母のために生きなければならないと思っていました。ですが最近は、「なに言ってんだ?」に近い感情があり、母は母、私は私という境地です。

私としては成長したと前向きに捉えてはいるんですが、彼がいることを(結婚する可能性が高いことを)伝えることに対してはものすごく抵抗があります。

具体的に言うと、母に怒られる気がするのです…何故だかわかりません。

母との関係を良くも悪くもステップアップするためには、どういう考え方あるいは自分でできるトレーニングとかあれば教えて欲しいです。

よろしくお願いします。

ネタ募集ネーム:カリンちゃんさん


カリンちゃんさん、ネタのご協力ありがとうございますm(_ _)m

とてもいいご質問をくださったと思います。ではでは解説編へ!

どうして両親に恋愛の話をしたくないと感じるのか?

それぞれが親に彼(彼女)話すことです。
ですが、問題がありまして…私は一度も両親にその手の話(恋愛の話)をしたことがありません。
話すことに何故だか抵抗があるのです。。

まずは一般的な見解からお伝えしますね。

皆さんの中には「両親に恋愛の話?ないわー」と思った経験ってないでしょうか。

特に若かりし頃、というと僕のおっさんっぷりが見えてしまうのですが(笑)親に恋愛の話をするとなると、嫌な感じや抵抗感を感じることがあるんですよね。

例えるならば、思春期、母親に自分の部屋を勝手に掃除されて「いらっ」っとする感じに似ています。

なんで勝手に部屋に入るのよーみたいな。

自分の内面の聖域=自室を示すわけですが、勝手に部屋に入られることで、自分の内面を知られてしまうような感じが、なんとも嫌な気分を感じさせるのですよね。

それぐらい「自分を隠したい」「知られたくない」「恥ずかしい」と感じていると、まぁ両親に恋愛の話をすることに抵抗感を感じるんですよね。

つまりこれは、自己嫌悪やセクシャルエネルギーに対する嫌悪感が強まっている可能性を示す、ということなんです。どこか「相手・親」「私・子供」という意識が強い時期ほど、そうなりやすくなります。

ただ、僕たちは次第に大人になっていく過程で、自分のいい面もそうではない面も、受け入れ
ていくわけですよね。

すると、自分の内面を過剰に隠さなくても済むようになり、セクシャルなものに関しても表現できるようになっていきますね。

こうなると自分をオープンにしても平気なことが増えますので、親に彼や彼女の話をしても、そんなに抵抗感は感じなくなるんです。

親とセックスのイメージを一致させるって、子供にとってはタブーなんです

さらにいえば、子供にとって「親」と「セックス」のイメージをつなげることってタブーになっていることが多いんです。

自分が子供の頃に、とイメージしてみると、多くの方が「親のセックス」って「気持ち悪っ!」「あー見てはいけないものだわ」と感じませんか?

大人になると、「まぁそうだよね、親も男と女だもんねー」と感じるようになると思うんです。自分も大人だから理解できるわけですよ。

しかし、子供にとってセクシャルな要素ってタブーだし、受け入れることが嫌なものなんですよね。

だから、僕たちは自分の体や心が大人になる思春期に、自分は大人に変化していくことで強烈な自己嫌悪を感じるようになるのです。

この自己嫌悪が「投影」されるので、とくに異性の親に対して嫌悪感をいだきやすくなるわけですよ。

「もう!パパのパンツと一緒に洗濯しないで!」と言いたくなるのもそのため、といえます。

もう一つの親に恋愛話ができない理由

昔は、その度に疲弊し、罪悪感のようなものが刺激され、母のために生きなければならないと思っていました。ですが最近は、「なに言ってんだ?」に近い感情があり、母は母、私は私という境地です。

私としては成長したと前向きに捉えてはいるんですが、彼がいることを(結婚する可能性が高いことを)伝えることに対してはものすごく抵抗があります。

具体的に言うと、母に怒られる気がするのです…何故だかわかりません。

なるほど。だとすると、これは「母親を見捨てちゃうのでは?」という怖れかもしれませんね。

もちろんご質問の内容から見て、の可能性としてですけどね。

カリンちゃんさんのお母さんにとって、最も身近で、絆が深く、信頼できる人って誰になると思います?

そう、あなたです。カリンちゃんさんご本人です。お二人の間にはいろいろあった、ということもおありでしょうが、お母さんにとっては大切なお子さんですし、あなたにとっても大切なお母さんでしょうし。

そして、もし、人が普段言わないような愚痴や文句を言うとしたら、信頼できる人、できない人、どちらに話すと思います?

多くの場合「最も信頼できる人」になるはずですよね。

つまり、自分にとって身近で、最も信頼できる人に、僕たちは愚痴や不満を含めた本音、普段話せない気持ちを話すことが多い、ということなんです。

まぁ、聞いている方も、話している方も、どんな気分になるかは別にして、ですけどね。

わたしが勉強を頑張ってテストで良い点を取ればよい、ピアノを頑張ってコンクールで優勝すればよい、そうすれば母は笑顔になると思って色々と感情を我慢してきたのかなぁと今は思います。

良い子でいなければならないという思いはつい最近までありました。

カリンちゃんさん自身、お母さんをたくさん支えようとされてきたのかな?と僕は想像していたりもしますよ。

だとしたら、あなたにとって恋愛の話をお母さんに伝える、ということは、今までの「母と子」の関係性・絆を自分から切って、大人同士の関係性に向かうことになると思いませんか?

少なからず今までのお母さんを支える立場を自分から切り離すことになる、と思いませんか?

もしそう感じているのだとしたら、「お母さんに怒られる感じがする」と思うのです。

もしそうであれば、このプロセスはお互いの立場「親子」が「大人同士」に変化することを意味しています。

そして、親子の絆が、親子だけど大人同士の絆に変化する、いわば「自立」にプロセスでもあり、「絆の架替え」のプロセスだと僕は思うんです。

今までずっと親を愛してきた子が、一人の大人として愛する人を選ぶ。

これは僕たちの心の成長プロセスそのものです。

ただ、この「絆の架替え」が起きるとき、罪悪感を感じやすいものなんです。

どうしても子の自立と、親の子離れには、大切な人を傷つけるような、裏切るような感覚が伴うものです。

今まであった関係性を一旦断ち切る切ることには違いないですし、そもそも自立のプロセスとは「今まで大好きだった親を嫌う」という辛い気持ちを伴いやすいできごとでもあるのです。

だから、できる限りの「許し」と「感謝」があったほうがいいと僕は考えているんです。

今までのお母さんに感謝する。
今までの良い子だった私を受け入れる。
そして、これからの二人を大人同士の理解者として見つめる。

カリンちゃんさんがおっしゃっているように、これも一つのステップアップです。

どこか「お母さんに悪いなあ、怒られるかな」という自分の内面の意識より、「お母さん、今まで本当にありがとうね」という気持ちで、今までの親子関係を卒業するイメージを持たれるといいかもしれませんね。

以上、なにか参考にしていただければ幸いです。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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