こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
ある日、これといった出来事があったわけでもないのに、
なんとなく相手の態度が変わったように感じる。
返事のトーンが少し違う。
目が合わない気がする。
以前より距離を取られているような感覚。
そんな小さな違和感が重なると、
「もしかして、嫌われたのかな」
という考えが、ふっと頭に浮かぶことがありませんか?
はっきりした理由はわからない。
でも、なぜか心だけがざわついてしまう。
この記事では、そんなときに心の中で起きていることを整理してみたいと思います。
Index
「嫌う」という感情について、少し心理学的な視点を
ここで一つ、「嫌う」という感情そのものについて、
少しだけ心理学的な視点を足しておきたいと思います。
そもそも「嫌い」というのは、
理屈で考えた結論というより、感情的な判断です。
そして人は、
「自分が嫌いだと感じていることは、正しい」
と、かなり強く感じやすい傾向があります。
ここが「”そう感じている”という状態」と「感情的な判断」の違いです。
不快感や違和感、ザワっとした感じは、
頭で考える前に、身体や感情が先に反応するものだからです。
そのため、
- なぜ嫌いなのか
- 何がきっかけだったのか
そこまで深く考えないまま、「嫌」という感覚だけが残ることも、少なくありません。
よほど明確な出来事やトラブルがない限り、
人は「嫌っている理由」を自分でもうまく説明できないことが多いんですね。
多くの「嫌い」は、「近づくと不快・危険」というサイン
心理学的に見ると、多くの「嫌い」という感情の正体は、
「これ以上近づくと、不快かもしれない」
「どこか危険を感じる」
という、防衛的な反応だと考えらることができるんですね。
つまり、
- 相手が悪い
- あなたが間違っている
という話とは、必ずしも直結しないことがあります。
相手の中で、
- 価値観が揺さぶられた
- 感情が刺激されすぎた
- 自分の未整理な部分に触れた
そうした理由で、
「これ以上関わるのはしんどい」と感じている可能性もある、
ということです。
理由を考えても、わからないことは多い
ここで大切なのは、
こちらが明らかに相手を傷つけたり、加害したわけでない場合、
相手が“なぜ嫌っているのか”を深く考えても、答えは出ないことが多いという点です。
あなたが相手に攻撃するなど、明確な理由がわかっていないのであれば、
相手自身も、
- なぜそう感じているのか
- 何が引っかかっているのか
はっきり言語化できていないケースがほとんどだからです。
いわゆる「なんとなくそう感じた」という話が多いんです・・・。
その状態で、
- 私が何か悪かったのかな
- あの言動がいけなかったのかな
と考え続けると、答えの出ない問いを、一人で抱え続けることになります。
それは、とても消耗します。
「そう感じているんだな」と受け止める、という選択
だからこそ、現実的な対応としては、
「理由はわからないけれど、相手は今、距離を取りたいと感じているんだな」
と、事実として受け止めるという選択もあります。
これは、
相手の判断を肯定することでも、自分を否定することでもありません。
ただ、
- 自分ではコントロールできない領域がある
- 相手の内側で起きている反応もある
そう理解することで、必要以上に自分を責めずに済む、という意味です。
「嫌われた=自分に価値がない」ではない
「嫌われたかもしれない」と感じたとき、
一番つらいのは、
自分の存在そのものを否定されたように感じてしまうこと
かもしれません。
でも、誰かが距離を取った理由が
「相手の不快感」や「防衛反応」だったとしたら、
それは、あなたの価値とは、別の次元の話です。
あなたが誰かを大切に思ったこと、
真剣だったこと、
誠実だったこと。
それ自体が間違いだった、ということにはなりません。
ただ、人間である以上悲しい気持ちになるから
ただ、実際に嫌われると、悲しいし、辛いし、しんどい気持ちになることは確か。
そういった感情を抱くことは、
できれば避けたいことだけど、同時に自然なことでもあります。
だから、感じた気持ちを押し殺す必要はないんです。
安全な場所で、信頼できる人に、その気持ちを素直に打ち明けていいんですよ。
人間である以上、いろんな感情は感じますからね。
そこで我慢し続けると、また別の問題を作ってしまうことがありますよ。
本当につらいのは、「自分の愛情まで否定された気がすること」
「嫌われたかも」と感じるとき、
多くの人が同時に、こんな思いを抱えています。
とかく大切な人との関係では、
- 私の気持ちは受け取ってもらえなかった
- 私の愛情そのものがダメだった気がする
そんな風に思うこともあるでしょう。
この二重のダメージは、心をとても苦しくさせます。
でも、ここで一度立ち止まってほしいんです。
愛情を受け取ってもらえなかったことと
あなた自身が否定されたことは、同じではありません。
もっと上手な関わり方があったかもしれない。
タイミングや相性の問題だったかもしれない。
ただ、それは「あなたの気持ちが間違っていた」という話ではないんですよね。
私が私であることを、嫌わなくていい
相手とうまくいかないと、
- 私が悪かったのかな
- 迷惑だったのかな
- 申し訳なかったのかな
そんなふうに、自分を責め始めてしまうことがあります。
でも、よく考えてみてください。
あなたが何か悪意のあることをしたわけでもないなら。
それなら、自分が自分であることを、申し訳なく感じる必要はありません。
もし、あなたが、ただ人を大切に思った結果、相手に嫌われたのであれば
それはとてもつらいことだけど、本来、謝るものではない。
あなたの気持ち自体は、大切にしていいものです。
こちらの記事も参考にどうぞ
- 「職場で避けられている気がする…」と感じたときに読む心理学
- 急に態度が冷たくなった上司。嫌われたのか不安になったときに読む話
- 自分を責めてきた人ほど、次の段階に進める ──そのクセが役目を終えるとき
- 感情を置き去りにしたまま、次には進めない ──立ち位置が更新されるときに起きていること
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まとめ
「嫌われたかもしれない」と感じたとき、
本当に必要なのは、
相手の気持ちを決めつけることでも
自分を責め続けることでもなく
いま、自分がどんな立ち位置に立っているかを、静かに確認すること
なのかもしれません。
不安になっている自分を、さらに追い込まなくていいですよ。
まずは、「私は私でいていい」その位置に、そっと戻ってきてください。
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