恋愛の心理学

パートナーに気を使いすぎる恋愛。疲れてケンカばかりしてしまいます。

パートナーに気を使いすぎ、疲れてしまいケンカする

浅野さんへの質問

浅野さんこんにちは。
カウンセリングでもお世話になってます、受け取れない病診断された「Mさんと仲良し」と申します。いつもありがとうございます。

浅野さんのカウンセリングのおかげで彼氏ができ、先日友人のMさんとも仲直り出来ました!
ありがとうございました。

ただ、現在どうしたもんかなな状況です。
クリスマスに彼氏と旅行に行き、ケンカのような状況のまま、バイバイしてしまったのですが、私も悪いところがあったので謝ろうと連絡をしたところ、無視されております。

といっても、二度電話を入れただけなのですが、今まで必ず不在着信の時は折り返しがあったので、あえて折り返してないか、折り返せない状況なのだと思います。

旅行中は、ずっとではなかったのですが、彼が疲れからかイライラしたり、移動の際に私を置いて行く等々と、私が悲しい気持ちになる場面が多くありました。その原因が私の失敗などにもあったので我慢したり過剰反応しないように心がけていました。

でも、私も肉体的にも精神的にも疲れてしまい、別れ際に我慢できなくなって、お礼を言い捨てて帰ってしまいました。

おそらく、旅行中の事に加えその私の態度が、彼としては旅行の為に色々考えたり準備したり我慢したりしたのに、そんな雰囲気のままお別れになったので、傷つけてしまったのだと思います。

私は今は悲しかったり、悔しかったり、反省したり、優しい気持ちになったり、急に冷静になったり、無いと思うけど何か事故など有ったのかなと心配したりと気持ちもくるくる変わる感じで、結構動揺しています。

幸い、仲直りした友人Mに話を聞いてもらえていて、救われています。
彼のことは好きなので、出来れば仲直りして付き合っていきたい気持ちです。

さて、質問ですが、この様な彼氏に対し、仲直りするにはどの様なアプローチをすれば良いのでしょうか?

私はどの様な心持ちでいる様心がければ良いのでしょうか?
質問というより相談になってしまっている様な気がしますが、お答え頂ければ幸いです。

最後になりましたが、本年もお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願い致します。

ネタ募集ネーム:Mさんと仲良しさん

Mさんと仲良しさん。ネタにご協力ありがとうございます!

少しおまたせしてすみません。ではお答えしたいと思います。

拗ねて不機嫌になるのは彼だけじゃないかもしれない

旅行中は、ずっとではなかったのですが、彼が疲れからかイライラしたり、移動の際に私を置いて行く等々と、私が悲しい気持ちになる場面が多くありました。その原因が私の失敗などにもあったので我慢したり過剰反応しないように心がけていました。

でも、私も肉体的にも精神的にも疲れてしまい、別れ際に我慢できなくなって、お礼を言い捨てて帰ってしまいました。

このようなご質問をいただくと、少し前に放送されていた「スニッカーズのCM」を思い出すんですよ(笑)

不機嫌になると人が変わったようになる、あのCM。

確か、「スニッカーズを与えるとごきげんになり元に戻る」のでしたっけね。

これが大ヒントです。

本当は彼と(彼女と)お互いに相手を気遣いたいし、仲良くしていたい。

けれど、お互いに疲れてしまって不機嫌になっちゃって「なんなのよ」なんて気分になる。

自分は(彼は)相手に気を使っていないわけじゃない。

もちろんそこに悪意なんてなく、相手を思うからこそ、ですよね。

ただ、このように気を使うと貯まるのが「不満」ですよね。

そんな時間を重ねていくと

「私だって(俺だって)気を使っているのに、自分だけが悪いわけじゃないでしょ」

そんな気分になるので、「いけない」と思いながついつい相手にあたってしまう。

あたっちゃった手前、バツが悪くてお互いに更に気を使うことになる。

こんな恋愛パターンを持っている人、少なくないのではないでしょうか。

これはですね。

「気を遣うこと」と「愛・優しさ」の違い
「愛・優しさ」と「罪悪感」の違いを見つめてみるといいと思うんですね。

あなたが相手を想う気持ちはそれでいいんです。

が、その後です。

相手を愛すること・思いやることは、「相手に迷惑かな・悪いかな」と思うことはちょいと違います。

相手に与え、喜ばせることです。
相手にいい気分を感じてもらいたいと願うことです。

「相手に迷惑かな・悪いかな」と相手の様子を伺うことって、とても疲れるわりに効果が薄いんです。

その正体、実は「自分が迷惑・悪いと思いたくない」という心の動きです。

まま、罪悪感さんです。

相手に迷惑かな、といいつつ、自分が否定されることを怖れるのです。

だから彼に(彼女に)「自分が否定されること」を怖れるので不機嫌になりますし、不満を貯め込み、気分が最悪になっていくのですね。

「嫌われたくない」と「理解し赦し合うこと」の違い

恋愛というものはとてもナイーブな感情を刺激するもの。

だからこそ「彼に(彼女に)嫌われたくない」と願うものですよね。

彼が(彼女が)が「何を感じているのか」「私のことをどう思っているのか」気にしちゃうものです。

ただここでとっても大切なことは

あなたは「嫌われたくない人」なのか

それとも「愛し愛されたい人」なのか

これに尽きます。

実は自分の中の疑い、自己否定や、ハートブレイクが強い人ほど「嫌われたくない」と願います

それを「愛されたい」と私達は勘違いしているフシがありそう。

これは愛されたいではなく「嫌われたくない」であり「罰されたくない」です。

そもそも「私は嫌われる可能性のほうが高い」と感じているから、「愛されたい」を「罰されたくない」と感じている人も多いようですよ。

もちろんそれも切ない願いなのでしょうから、否定されるべきことじゃありませんよね。

しかし、どこか自分は罰されるにふさわしいと認識していれば

自分から相手に与えるものに価値も感じませんし、パートナーが愛してくれているとは思えないものですよね。

だから「相手に気を使って嫌われないように行動する」のです。

これを心理学では

「補償行為(罪悪感・無価値感などからの埋め合わせの行動)」や「犠牲」といいます。

この行動を続けていれば、そりゃ疲れますよね。

おそらく彼もそのタイプではないだろうか・・・と僕は推測しています。(詳しい話は聞いていないので推測ですけどね。)

相手に悪いな、と思うことが、愛の代わりになっていると、そりゃ疲れるんです。

だからデートに出かけても、一緒に部屋で過ごしていてもなーんか疲れるわけですねー。

心理的には「ずっと周囲に気を使い、自分のダメな部分を意識ながら隠していること」と似ていますから仕方のないことともいえそうですね。

人は愛を与えているととても気分が良いのです

私達は真に自分から愛を与えていると、とても気分が良くなります。

ココロは物質と違い、使えば使うほど増えるもの。

自分が意識したものが強化されますからね

つまり

自分が気を使い「悪いな」と思えば思うほど「罪悪感や自己否定」などが強まり。

自分が心から「愛」を与えれば、「愛」が強まっていくのです。

とてもシンプルな法則です。

これが素敵な恋愛・夫婦関係を作るか、そうでないかの違い、と表現しても過言ではないのです。

「え?じゃ私は愛を与えていないってこと?こんなに頑張っているのに・・・」

そんな声も聞こえてきそうですが、あなたの思いも、相手に対する行動も、誰も否定できないものです。それはそれで一旦OKを出しましょうね。

ただ、あなた自身の行動が

「自分は愛されるにふさわしく、人の喜びなのだ」という思いの上に成り立っているかどうか

その違いで、愛しあう関係になるか、気疲れする関係になるか、の違いが生まれる、ということです。

相手がどうのこうのではなく、「自分が素晴らしい存在だ」と思えるぐらい、自分を許し癒やしているかどうかなのですよねー。

ちなみにこの話、言い換えれば「現状維持の恋愛パターン」そのものです。

これ以上関係が悪くならないように頑張っている人の心理パターン。

その結果「恋愛って最初はいいけど、そのうち飽きるし」なんて発言をすることになるのです。

それこそ、飽きたり、うんざりしているのは、恋愛・パートナーに対してではなく、自分自身。

少なくとも「私ってスンバラシイ愛の存在」と感じ取れるぐらい自分の価値を見出していれば、めちゃめちゃ幸せになっていけるんですよ。

そのために

あなた自身が、自分を許し、自分を癒やし、エネルギーチャージする場所や人があってもいいでしょうね。

パートナーさん以外でそんな場所を持つことはとても有効・有益なことですよ。

ま、ぶっちゃけなんでもいいんですけどね、あなたが癒やされるなら。

まま、ここは思い切り宣伝ですけど(笑)カウンセリングやセミナーってそういう場所なんです。

昨日もクライエントさまに話していましたが、

・カウンセリング・セミナーを受ける→自分が癒やされる→パートナーに優しくなる→関係性が向上する

・自分で自分を癒す→自分が癒やされる→パートナーに優しくなる、けど、私も頑張ったのだからお前も頑張れよ、といいたくなる。

これは随分違いませんかねぇ?と。

要はなんでもかんでも一人で行動することにもある程度のリスクがある、ということのようですね。

なんだか素直に謝れないときは

さて、パートナーとの関係がこじれちゃったとき。

もちろん自分に非があれば素直に謝ることは必要です。

相手に迷惑かけたな、と思えば謝る。

それにより自分を許すことができますね。

しかし、自分の存在自体に非がある、とまで感じる必要はないのですよ。

それは間違いであり、誤解です。明らかに行き過ぎです。そもそも人は誰だってミスをするのです。

ただ、どこか自分を厳しく見ている人は「自分の存在」自体をネガティヴに感じてしまうのですよね。

だから「素直に謝れなくなる」のです。

謝ること・非を認めることで自分の価値を失うような気分になりますからね。

それこそ「自分自身が自分の存在をどう感じているのか」次第なんですよね。

だから僕もこのブログでやたら「自分を大切にしてください!」と書き続けているのですが、伝わればいいなぁ・・・。

あぁ、ちなみに自分が癒やされ、自分の存在を受け入れ、肯定的に見つめられるようになると

迷惑をかけた相手に「感謝」できるようになりますよ。

「迷惑をかけても愛してくれてありがとう」と。

ここまで受け取る意識が持てるかどうかって大切だよなぁ、と僕は常々思っています。

以上、何か参考にしていただければ幸いです。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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