こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

パートナーとの旅行って、楽しいはずなんですよね。

景色もいいし、ご飯もおいしいし、「二人で過ごす時間」そのものが、ちょっと特別になる。

なのに、なぜか気を使いすぎて疲れる・・・。

相手の機嫌を読んで、言葉を選んで、空気を整えて。

「これ以上こじれないように」って、ずっと気を使ってしまう。

で、帰り道。

最後の最後で、ぷつっと糸が切れる。

言いたくない言い方で言ってしまったり、無表情になってしまったり、強い一言が出てしまったり。

そして翌日、スマホを見てしまう。

連絡がない。折り返しもない。

「私、やっちゃったのかな」
「嫌われた?」
「いや、事故とか…?」

感情がくるくる変わって、落ち着かない。

今日は、こういう状況にとても多い「パートナーに気を使いすぎる恋愛」について、

関係の中で起きている立ち位置のズレという視点を軸に、整理してみます。

いただいたご質問はこちら

浅野さんこんにちは。

浅野さんのカウンセリングのおかげで彼氏ができました!

ありがとうございました。

ただ、現在どうしたもんかなな状況です。

クリスマスに彼氏と旅行に行き、ケンカのような状況のまま、バイバイしてしまったのですが、私も悪いところがあったので謝ろうと連絡をしたところ、無視されております。

といっても、二度電話を入れただけなのですが、今まで必ず不在着信の時は折り返しがあったので、あえて折り返してないか、折り返せない状況なのだと思います。

旅行中は、ずっとではなかったのですが、彼が疲れからかイライラしたり、移動の際に私を置いて行く等々と、私が悲しい気持ちになる場面が多くありました。その原因が私の失敗などにもあったので我慢したり過剰反応しないように心がけていました。

でも、私も肉体的にも精神的にも疲れてしまい、別れ際に我慢できなくなって、お礼を言い捨てて帰ってしまいました。

私は今は悲しかったり、悔しかったり、反省したり、優しい気持ちになったり、急に冷静になったり、無いと思うけど何か事故など有ったのかなと心配したりと気持ちもくるくる変わる感じで、結構動揺しています。

さて、質問ですが、この様な彼氏に対し、仲直りするにはどの様なアプローチをすれば良いのでしょうか?

私はどの様な心持ちでいるよう心がければ良いのでしょうか?

ネタ募集ネーム:Mさんと仲良しさん

パートナーに気を使いすぎる恋愛は、やっぱり疲れます

まず、ご相談を読ませていただいて感じるのは、

あなたが身体が疲れそうなほど「気を使う場面」が続いていそうですね。

そして、最後にぷつっと切れた。

これは、性格の問題というより、関係の中で“ずっと同じ位置に立ち続けた”疲れが出ている感じがします。

ここから、論点を3つに絞ります。

  • 気を使うほど、なぜ不満が溜まるのか
  • ケンカが増えるのは、立ち位置のズレが広がるから
  • 仲直りの「やり方」より先に整えるべきこと

気を使っているのに、なぜ不満が溜まるのか

気を使うって、優しさに見えるんですよ。

でも、心理的に見ると、あなたに優しさがあることは間違いないけど、

気を使いすぎる、という反応は、優しさではなく”怖れ”の影響であることが多いです。

恋愛の中でよく起きるのは、

「気を使う=相手の地雷を踏まない努力」になっていくことです。

すると、心の中はこうなりやすい。

  • 言いたいことが言えない
  • 嫌だと思っても飲み込む
  • その場の空気を“自分が”整える

これ、やってる最中は「大人の対応」っぽいんですが、

心の深いところでは“貸し”が積み上がりやすいんですよね。

「私だって我慢してる」

「私だって気を使ってる」

そして疲れが溜まったタイミングで、相手のちょっとした態度が引き金になる。

で、言い方が強くなる。

ここで大事なのは、あなたが悪い、という話ではなくて、

その関係の中で、あなたがずっと“気を使う位置”に立っていたという事実です。


「拗ねて不機嫌になるのは彼だけじゃない」かもしれない

ご相談の中に、こういう描写がありました。

彼が疲れてイライラしていた。置いていくような行動もあった。

そのときあなたは、我慢して、過剰反応しないようにしていた。

ここ、すごく健気です。

ただ、同時にこういう見方もできます。

あなたも、あなたの形で“不機嫌”を溜めていたのかもしれません。

表面は静か。

でも内側では、

「悲しい」
「置いていかれた」
「大事にされてない気がする」

そういう感覚が積もっていく。

で、別れ際に「お礼を言い捨てた」。

これって、関係を壊したいというより、“今の立ち位置が耐えられなくなった”サインにも見えます。


ここが核心:「立ち位置のズレ」が広がると、関係は荒れやすい

恋愛って、不思議なんですが、

二人の関係にはいつも暗黙の立ち位置があります。

  • どちらが気を使う側か
  • どちらが機嫌を取る側か
  • どちらが我慢して回す側か

旅行のように負荷が高いイベントが入ると、ここが露出します。

いつもなら保っていたバランスが崩れて、「立ち位置がズレる」んです。

彼がイライラして、あなたが我慢して、でも限界が来て、最後に爆発する。

その瞬間、二人の中で起きているのは、

「ケンカ」だけじゃなくて、立ち位置の再編なんですよね。

彼が今、折り返してこないのも、もしかすると「嫌いになった」より、

“今の自分がどの位置で関わればいいか分からない”という混乱の可能性があります。

(もちろん、単に忙しい・寝ている・体調が悪い等もあり得ます。そこは断定しません。)


「嫌われたくない」と「理解しあう」は、似ているようで違う

気を使いすぎる恋愛の根っこには、よく「嫌われたくない」という気持ちがいます。

もちろん、嫌われたくないって自然です。

恋愛って、心の柔らかいところを触ってくるので。

ただ、ここが強くなると、

相手を理解することより先に、

「罰を避ける」みたいな動きになりやすい。

  • 怒らせないようにする
  • 面倒だと思われないようにする
  • 失望されないようにする

この位置に立ち続けると、疲れます。

優しさというより、緊張が続くからです。

だから、仲直りの話に入る前に、まず確認したいのは、

あなたは今、彼と「向き合う位置」に立てているか

ということです。


仲直りするには、どのようなアプローチが良いのか

ここから、具体的な話をします。

ただしポイントは、テクニックより順番です。

1)まずは「追いかける位置」を降りる(落ち着くため)

今は、折り返しがないことで不安が増幅しています。

その状態で連絡を重ねると、あなたはどうしても

“関係の不具合を回収する立ち位置”に立ちやすくなる。

だから一旦、回数を増やさない。

「二度電話した」なら、いまは十分動いています。

ここでやるのは、我慢ではなく、

自分の足場を戻すという意味です。

2)謝罪は「短く・具体的に・一回」でいい

仲直りしたいなら、伝えるべき核はシンプルです。

  • 別れ際の言い方がきつかったこと
  • 悲しさや疲れが溜まっていたこと
  • 関係を壊したいわけではないこと

長文で説明しすぎると、彼は受け止める負荷が上がります。

むしろ、短いほうが届くことが多いです。

例(LINE)

旅行の帰り、言い方がきつかったと思う。そこはごめんね。

私も疲れていて、悲しい気持ちが溜まってた。責めたいわけじゃなかった。

落ち着いたら、少し話せたら嬉しいです。

このくらいで十分です。

「返事ちょうだい」は入れないほうが安全です。

3)「心持ち」のコツ:自分を責めすぎない

今回の出来事、たぶんあなたの中では

「我慢できなかった私が悪い」

になりやすいと思うんですが、

実際は、我慢し続けたからこそ、限界が来たとも言えます。

ここを「自分の欠点」にすると、また同じ立ち位置に戻ります。

つまり、気を使う位置、我慢する位置。

だから心持ちは、こうです。

  • 自分の反応を「失敗」扱いしすぎない
  • 気を使ってきた自分の疲れを認める
  • “対等に話す位置”へ戻る準備をする

仲直りって、許してもらうことでも、機嫌を取ることでもなくて、

もう一回「同じ場所に立ち直す」作業に近いんですよね。


最後に:この恋愛を「気疲れする関係」にしないために

今回の出来事が教えているのは、

「彼が悪い」「私が悪い」よりも、

二人の立ち位置が、しんどい形で固定されていたということかもしれません。

気を使いすぎる人は、優しいです。

そして、関係を壊したくない人です。

ただ、その優しさが役割になってしまうと、

恋愛は“優しさの消耗戦”になりやすい。

今回の件を、ただのケンカで終わらせず、

「私はどの位置で恋愛してきたんだろう?」

ここを見直すきっかけにできると、関係は変わりやすいです。

もし一人で整理しづらければ、誰かに話すのも有効です。

不安は、頭の中だけで回すと、だいたい増えますからね。

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ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー・トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたのに、どこか噛み合わない」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 正しさや結論だけを急がず、今どこに立っているのかを一緒に整理する個人セッション(カウンセリング)が人気。 キャリア16年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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