こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

さて、今日はいただいた質問にお答えします。

テーマは、「パートナーに気を使いすぎてしまう人」。

どうしたら「そこまで気を使わなくなるか」も含めていきますよ。

いただいたご質問はこちら

浅野さんこんにちは。

浅野さんのカウンセリングのおかげで彼氏ができました!

ありがとうございました。

ただ、現在どうしたもんかなな状況です。

クリスマスに彼氏と旅行に行き、ケンカのような状況のまま、バイバイしてしまったのですが、私も悪いところがあったので謝ろうと連絡をしたところ、無視されております。

といっても、二度電話を入れただけなのですが、今まで必ず不在着信の時は折り返しがあったので、あえて折り返してないか、折り返せない状況なのだと思います。

旅行中は、ずっとではなかったのですが、彼が疲れからかイライラしたり、移動の際に私を置いて行く等々と、私が悲しい気持ちになる場面が多くありました。その原因が私の失敗などにもあったので我慢したり過剰反応しないように心がけていました。

でも、私も肉体的にも精神的にも疲れてしまい、別れ際に我慢できなくなって、お礼を言い捨てて帰ってしまいました。

私は今は悲しかったり、悔しかったり、反省したり、優しい気持ちになったり、急に冷静になったり、無いと思うけど何か事故など有ったのかなと心配したりと気持ちもくるくる変わる感じで、結構動揺しています。

さて、質問ですが、この様な彼氏に対し、仲直りするにはどの様なアプローチをすれば良いのでしょうか?

私はどの様な心持ちでいるよう心がければ良いのでしょうか?

ネタ募集ネーム:Mさんと仲良しさん

ご質問ありがとうございます!

なるほど・・・。

本来、パートナーとの旅行って、楽しいはずなんですよね。

景色もいいし、ご飯もおいしいし、「二人で過ごす時間」そのものが、ちょっと特別になる。

ところが。

なぜか、旅行から帰ってくる頃にはぐったりしている(^^;

彼の機嫌を読んで。言葉を選んで。こちらが合わせて。

彼がイライラしていそうなら、余計なことを言わないようにして。

「せっかくの旅行なんだから、これ以上空気を悪くしないようにしよう」

なんて頑張っているうちに、こちらの疲れも溜まってくる。

で、最後の最後で・・・ぷつん(笑)

言いたくなかったことを言ってしまったり。

急に無表情になったり。

「もういい」となってしまったり。

・・・こういう恋愛のご相談、うかがうこともありますよ。

こういうとき、「私って、気を使いすぎなんでしょうか?」と聞かれることも多いんですけどね。

まぁ、そうなんでしょうね、とお答えしますかね(笑)

気を使っていることは確かなんでしょう。

ただ僕としては、もう少し違う部分を見ていることが多いですよ。

相手を大切にしたくて気を使っていたはずなのに、いつの間にか「相手がどう感じるか」の責任まで、自分に返しすぎていないだろうか。

というところです。

今日は、そのあたりの話をしてみたいと思います。

気を使っているのに、なぜこんなに疲れるのか

そもそも、気を使うこと自体が悪いわけではないですよね。

相手が疲れていたら、そっとしておこうと思う。

仕事で大変そうなら、今日は自分の話を少し後にしようと思う。

相手が嫌がることをわざわざしない。

それは普通に思いやりでもあります。

ただ、気を使うたびに、自分が相手の感情の責任者みたいになっていくと、話が変わってくるんです。

たとえば、彼の機嫌が悪い。

すると、「私、何かした?」と考える。

彼が黙っている。

「私が何とかした方がいいかな」となる。

彼が傷ついた。

「私の言い方が悪かったかな」と考える。

もちろん、こちらに原因があることもありますよ。

ただ、毎回こうなっているとしたら、

「相手がどう感じるかは、かなり私次第」

という立ち位置に入っている可能性があります。

これ、かなり疲れます。

だって、自分の気持ちだけじゃなくて、相手の気持ちまで背負っているわけですから。

「彼が不機嫌なのは、私のせい?」が続いていないでしょうか

気を使いすぎる恋愛の中では、よくこんなことが起きます。

相手がイライラしている。

それが仕事のせいなのか、疲れているのか、こちらに何か思うところがあるのか。

本当のところは、まだ分からない。

でもこちらは、すぐに自分のところへ話を戻してくる。

「私が何かしたかな」

「私の言い方が悪かったかな」

「もっと気を使えばよかった?」

みたいに。

このクセが強くなると、

相手の感情が動くたびに、自分が採点されているような気分になる

こともあります。

機嫌がいい。

よかった、今日は大丈夫。

機嫌が悪い。

何かまずかったかな。

・・・いや、これ、恋愛というより、毎日抜き打ちテストを受けてるみたいになってきますよね。

そりゃ疲れます。

相手を大切にすることと、相手の感情まで背負うことは違う

ここ、かなり大切です。

相手を大切にすることと、相手がどう感じるかの責任まで自分が引き受けることは、同じではありません。

たとえば、こちらが自分の気持ちを丁寧に伝えた。

それでも相手が傷つくことはあります。

こちらが「今日は疲れているから、一人で休みたい」と言った。

それを彼が「拒絶された」と感じることだってあるかもしれない。

でも。

彼が傷ついたことと、こちらが間違ったことは、必ずしも同じではないんですよ。

人と関わっていれば、気持ちが違うことはあります。

こちらが望んだ通りに相手が感じてくれるとは限らない。

そこまで全部、自分の責任にすると、

自分の気持ちを伝えるたびに、「でも、彼が嫌な気持ちになったらどうしよう」となる。

すると、だんだん本音が言えなくなっていきませんか。

気を使いすぎる人は、なぜそこまで相手の気持ちを背負うのか

じゃあ、なんでそこまで気を使うんでしょう。

これも・・・人それぞれです(笑)

しょうがないです、ひとつじゃないので。「気を使う理由はこれだ!」と断定できる話じゃない。

ただ、カウンセリングでお話をうかがっていると、

「相手を大切にしたい」

だけではなく、

「嫌われたくない」

「関係を壊したくない」

「面倒な人だと思われたくない」

「相手を傷つけたくない」

といった気持ちが、かなり混ざっていることがあります。

つまり、優しさだけじゃない。

怖さもある。

相手を失いたくない。

だから、相手が嫌な気分にならないようにする。

相手が怒らないようにする。

相手がこちらを嫌いにならないようにする。

そして、気がつくと、

「彼がどう感じるか」は彼の話でもあるのに、そのかなりの部分を自分の仕事にしてしまう。

そんなことが起きるんですね。

でも、相手の気持ちを全部背負うと、自分の気持ちがなくなっていく

ここが厄介なところです。

彼がどう感じるかを優先し続けると、

自分がどう感じているのかが後回しになります。

悲しかった。

本当は嫌だった。

疲れていた。

置いていかれて寂しかった。

それでも、

「彼も疲れてるし」

「私にも悪いところがあったし」

と、自分の気持ちを引っ込める。

これを繰り返す。

すると、ある日・・・もう無理となる場合もある、というか。

急に怒る。

泣く。

黙る。

冷たくなる。

でもこれ、急に始まったわけじゃないんですよね。

ずっと後ろに置いていた自分の気持ちが、ようやく前に出てきただけだったりします。

ケンカが増えるのは、「気を使わなくなったから」とは限らない

気を使いすぎていた人が限界を迎えると、

「最近、私、性格悪くなったのかな」

みたいに思うことがあります。

以前なら我慢できた。

以前なら、流せた。

なのに最近は、イライラする。

文句も出る。

ケンカも増える。

でも。

もしかすると、

気を使わなくなったのではなく、気を使い続ける余力がなくなった

だけかもしれないんです。

それまで、相手の感情も、関係の空気も、自分の気持ちも。

全部こちらで抱えていた。

それが持たなくなった。

そう考えると、ケンカの見え方もちょっと変わってきます。

「私が我慢すればうまくいく」は、二人の信頼になっているだろうか

僕は、気を使いすぎる恋愛のお話を聞いていると、よくここを考えます。

「私が我慢すれば、この関係はうまくいく」

という形になっていないだろうか、と。

一見すると、うまくいっているように見えるんですよ。

ケンカは少ない。

相手も不機嫌にならない。

こちらも合わせている。

ただ、それって、本当に二人の信頼で成り立っているのか。

それとも、一人がずっと受け止める役をしていることで成立しているのか。

ここは分けて見た方がいいです。

信頼のある関係なら、少しくらい相手をがっかりさせたり、意見が食い違ったりしても、それだけで関係そのものがダメになるとは限らないと思うんですよね。

意見が違ってもいい。

今日は無理、と言ってもいい。

悲しかった、と伝えてもいい。

あんたバカ?も、ネタならいい?(本気で言っちゃダメですが・・・)

そのたびに関係が壊れるなら、ずっと気を使い続けなければならなくなりますから。

相手の感情は、少しずつ相手に返していい

じゃあ、どうすればいいのか。

いきなり、「もう私は気を使いません!」と宣言しても、多分気を使います(^^;

物事、極端になるとうまくいきませんからね(笑)。

大切なのは、相手がどう感じるかの責任を、少しずつ相手に返していくことです。

ここがイメージできるかどうかって、けっこう重要なポイントになると思います。

たとえば。

「これを言ったら彼は嫌な気持ちになるかな」と思ったとき。

一度、「私はどう思ってる?」を入れてみる。

彼が不機嫌になったときも、すぐに「私がなんとかしなきゃ」へ行かない。

「彼は今、何か感じていて、それは彼の領域内のことなんだよね」と、少し止まってみる。

必要なら聞けばいい。

「何かあった?」と。

そこで彼が、「別に」と言うなら、そこまで。

全てこちらで推理して、機嫌を直すところまでやらなくてもいい。

彼が自分の気持ちを言葉にするのは、彼の責任であり、彼の仕事でもありますから。

もちろん、「全部あなたの問題ね」と突き放す話でもない

重要なことなので書いておきますが、この話は、察することをやめよう、という話じゃないんです。

「相手の感情は相手の責任なんだから、私は知りません」という話でもありません。

相手の領域にあるものを無意識に触り続けることはやめよう、ということです。

つまり、相手が何を感じるか、どう機嫌を直すか、何を言葉にするかまで、こちらの仕事にしないということです。

恋人同士ですからね。

相手が傷ついていたら気にもなる。

何かできることがあればしたいと思う。

それでいいんです。

ただ、気にかけることと、背負うことは違う。

ここなんですよ。

「寂しかったんだね」と理解することはできる。

でも、「じゃあ、あなたが寂しくならないように、私は自分の気持ちを全部引っ込めます」まではしなくていい。

この境目が、気を使いすぎる恋愛では曖昧になりやすいんです。

仲直りするときも、「許してもらう」より「何が起きていたか」を話す

もし、気を使い続けた末にケンカになったのなら。

仲直りするときも、「全部私が悪かった、ごめん」で終わらせない方がいいことがあります。

もちろん、自分の言い方がきつかったなら、その部分は謝ればいい。

ただ同時に、

「私も結構疲れていた」

「悲しいことがあったけど、言えなかった」

「あなたがどう思うかばかり気にして、自分の気持ちを言わないままにしていた」

という話もできた方がいい。

これ、相手を責める話ではありません。

二人の間で、実際に何が起きていたのかを共有する話です。

ここが話せると、ただ「ケンカしない二人」に戻るのではなく、少し違う関係に戻れる可能性が出てきます。

気を使わない関係より、「気を使っても戻ってこられる関係」

僕はですね。

恋愛では、全く気を使わない関係を目指さなくてもいいと思っています。

好きな人ですから。

そりゃ、気も使います。

大切だから、傷つけたくない。

喜んでもらいたい。

そう思うのは自然です。

ただ、相手の気持ちを考えたあとに、ちゃんと自分の気持ちにも戻ってこられる。

相手がどう感じるかを大切にしながら、「でも、私はこう感じている」も消さない。

そういう関係の方が、僕は対等なんじゃないかな、と思います。

仲直りするには、どのようなアプローチが良いのか

では、ここから少しだけ具体的な話を書いておきますね。

ただしポイントは、テクニックより順番です。

1)まずは「追いかける位置」を降りる(落ち着くため)

今は、折り返しがないことで不安が増幅しています。

その状態で連絡を重ねると、あなたはどうしても、

“関係の不具合を回収する立ち位置”に立ちやすくなる。

だから一旦、回数を増やさない。

「二度電話した」なら、いまは十分動いています。

ここでやるのは、我慢ではなく、自分の足場を戻すという意味です。

2)謝罪は「短く・具体的に・一回」でいい

仲直りしたいなら、伝えるべき核はシンプルです。

  • 別れ際の言い方がきつかったこと
  • 悲しさや疲れが溜まっていたこと
  • 関係を壊したいわけではないこと

長文で説明しすぎると、彼は受け止める負荷が上がります。

むしろ、短いほうが届くことが多いです。

【例(LINE)】

旅行の帰り、言い方がきつかったと思う。そこはごめんね。

私も疲れていて、悲しい気持ちが溜まってた。責めたいわけじゃなかった。

落ち着いたら、少し話せたら嬉しいです。

*

このくらいで十分です。

「返事ちょうだい」は入れないほうが安全です。

3)「心持ち」のコツ:自分を責めすぎない

今回の出来事、たぶんあなたの中では、

「我慢できなかった私が悪い」

になりやすいと思うんですが、

実際は、我慢し続けたからこそ、限界が来たとも言えます。

ここを「自分の欠点」にすると、また同じ立ち位置に戻ります。

つまり、気を使う位置、我慢する位置。

だから心持ちは、こうです。

  • 自分の反応を「失敗」扱いしすぎない
  • 気を使ってきた自分の疲れを認める
  • “対等に話す位置”へ戻る準備をする

仲直りって、許してもらうことでも、機嫌を取ることでもなくて、もう一回「同じ場所に立ち直す」作業に近いんですよね。

最後に|あなたが大切にしたかったものまで捨てなくていい

気を使いすぎる人って、

「もう気を使わない方がいいですよ」

と言われても、たぶん困ると思うんです。

だって、そもそも相手を大切にしたかったから、気を使ってきたわけでしょう。

その気持ちまで、なかったことにする必要はないんです。

僕は、こういうとき、

大切にしてきたものと、そのために身につけたやり方は、分けて見た方がいい

と思っています。

相手を大切にしたい。

関係を大切にしたい。

その気持ちは、そのままでいい。

でも、相手がどう感じるかまで自分の責任にする。

自分が我慢して空気を保つ。

相手が不機嫌になったら、自分がなんとかする。

そこまで続けなくてもいいのかもしれません。

相手を大切にすることと、自分を引っ込めることは、同じではない。

そして、相手の気持ちを尊重することと、相手の気持ちの責任まで背負うことも、同じではない。

ここを少し分けられるようになると、「気を使わない恋愛」ではなく、

お互いの気持ちを持ったまま、横に並べる恋愛

に少しずつ近づいていくのではないかな、と思います。

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浅野寿和 | 心理カウンセラー・トレーナー
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