恋愛と男性心理

「そんな気分じゃない」と時間を作ってくれない彼

浅野さんへの質問

こんにちは。先日既婚の彼に失恋したという内容でカウンセリングをしていただいたYです。その節はありがとうございました。

カウンセリング後に、お話内容を色々思い返してみて、気づいたことがありました。私は彼を諦めようとする気持ちが強すぎて、本当に言いたかったことを浅野さんにさえ言えてなかったと思いました。

彼に言いたいことは?と聞かれたとき、私は「私を愛してください」だけだと言いました。

でも本当は違ったんです。「私を愛してください。すべてを捨てて、ずっと私の隣で微笑んでいて欲しい。ずっと一緒に居たいです。」

これが本当の気持ちでした。

彼と彼の家族のために願ってはいけないことだと思って見ないようにしていた想いでした。(これはカウンセリング中は自分でも気づいていませんでした)諦めることで、自分が人を傷つける悪になるまいとしていたのでしょうか。この気持ちも認めることが大事なのでしょうか。

「欲しいって言えないからしんどいね」って言われましたけど、確かにそうかもしれないと思いました。

でも、それには理由もあって、別れた直後に彼に想いを伝えすぎて拒絶されてしまったことがあったからです。

「自分のことしか考えないの?嫌いにさせたいの?」そう苦しそうな顔で言われてから、私は自分の欲しいを禁止した気がします。優しかった彼の拒絶があまりにも痛かったからです。

それから、あのとき、相談し忘れたことがあります。彼とはコミュニケーションを取らないと、お互いの考えていることや想いが分かりにくいことから、今年から月に1回2人で話す時間を作ろうと約束していました。

仕事のことがメインですが、お互いに本音で話せる瞬間として、私にとっては大切な時間だし、その時間を取ってくれることで、できる範囲で関係を大事にしてくれていると思えるからです。

でも、彼は不機嫌になった時は「そんな気分じゃない」と時間を作ってくれなかったこともありました。「嫌だったら行かないし、来てるってことは嫌じゃないからだ」のように、私を助けるための時間とはとらえてないようです。

私は、約束したし、月1回なんだから、協力してくれてもいいのになと悲しくなります。無理な時は一言欲しいと言って、「わかった」と言っていたけど、結局コロナでテレワークになり3ヶ月はこの約束は守られていません。一言くらい、くれればいいのにとモヤモヤしてしまいます。

結局、彼は私と話したいという気持ちもないのかな、、、でも嫌われてないはずなのに、、と矛盾を感じます。何故彼は約束を大事にしてくれないのでしょうか。

ネタ募集ネーム:Yさん

Yさん、ネタのご協力ありがとうございます。その後いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は「ブロクのネタ募集」にご質問いただいたということで、いただいた内容についてのみ、こちらでお答えさせてもらいますね。

よろしければどうぞ。

 

すべてを捨てて私のそばに来て、って言えないって切ないですね

彼に言いたいことは?と聞かれたとき、私は「私を愛してください」だけだと言いました。

でも本当は違ったんです。「私を愛してください。すべてを捨てて、ずっと私の隣で微笑んでいて欲しい。ずっと一緒に居たいです。」

これが本当の気持ちでした。

彼と彼の家族のために願ってはいけないことだと思って見ないようにしていた想いでした。(これはカウンセリング中は自分でも気づいていませんでした)諦めることで、自分が人を傷つける悪になるまいとしていたのでしょうか。この気持ちも認めることが大事なのでしょうか。

これはおそらくYさんの思いやりだと僕は思うんですね。

どこか「悪になるまい」というより「誰かの喜びでいたい」という感覚のほうが強くないですか?

私のことで「誰か」が傷つくことは望まない、誰かの幸せを壊したくないという意味でもあるのではないか、と僕は思うのです。

これは、あなたが人の幸せを願える人であることを示していると僕は思うのです。

ただ、あなたのお気持ちである「すべてを捨てて」とか「ずっと一緒に居たい」といった恋心、彼への思いも、とても強かったのかもしれませんね。

もちろんそれも一つの恋愛感情として大切なものですよね。

一緒にいたい、全てを捨てて来てほしいと思うこともあると思いますし。

けれど、彼との関係性そのものの性質から、もしあなたが「私の気持ちのために誰かが傷つくことは望まない」と思うなら、どこか自分自身のあり方に疑問を持ちやすくなってしまうのかな、とも思います。

どこかで、誰かの幸せを考えるがゆえに「欲しい物を欲しい」といえずに我慢されてきたのかもしれませんね。

ただ、欲しいものは欲しい、と言えず我慢していると、禁止の心理が強まることも少なくないんです。我慢していることが辛いから、彼のそばにいたいから、その気持ち自体を禁止することで自分の心の中に押し留めようとするわけですね。

だから、禁止した分、彼になにかを望むこと自体が難しくなります。言いたいことが言えないし、本心も恋心も隠していないと自分が自分でいられないんですよね。

さらに、自分の想いを伝えたいと思っても、禁止を破ること自体、タブーを犯すようなインパクトがあるので、自分の気持ちを解放することに嫌悪感を感じたり、とても悪いことではないか、と罪悪感を感じることにも繋がります。

だから、Yさんおっしゃる「思いを伝えないこと=悪になるまいとしていた」という解釈が生まれるのかな、と僕は思うわけです。

僕もそのような印象を受けたので「欲しいって言えないってしんどいね」とお伝えした部分があるんですけどね。

 

ならば、あなたが認めるといい気持ちは「私は誰かの幸せを願っている」ということなのではないでしょうか。

その自分にふさわしい感情、感覚、生き方・・・それって一体なんだろうと見つめていかれるといいのかもしれません。もちろんこれは一つのご提案でしかないですけどね。

また、もし、あなたが彼に対していい感情を向けられないとしたら、それもまたつらいことですよね。とはいえ、一人で今(今の感情)と向き合うのもつらすぎますしね。今の気持ちを抱えれば抱えるほど、彼を責めたくもなるし、悲しみも深くなるかもしれませんし。

そんなときは、できれば信頼できる人に相談して支えてもらったり、カウンセリングなどでお話を伺わせていただいたり、丁寧に気持ちを向き合われることをオススメしたいところではありますよ。

 

自分のことしか考えないの?という彼の言葉

「自分のことしか考えないの?嫌いにさせたいの?」そう苦しそうな顔で言われてから、私は自分の欲しいを禁止した気がします。優しかった彼の拒絶があまりにも痛かったからです。

彼の「自分のことしか考えないの?」という言葉は、ちょっと極端な表現だな、と僕は思いますよ。

自分のことしか考えないの、ではなく、俺の気持ちも考えて、が正解ではないでしょうか。

ただ、「俺の気持ちも・・・」と彼言うとしたら、彼自身が「自分は依存的だ」と思うかもしれませんよね。そうなることを避けたいと思うなら、あなたを責めるような言葉を使う可能性であってあるかな、と思いますよ。

これはかなり善意的な見方ではありますけど、どこかあなただけでなく、彼も「自分のことで手一杯」になっていたのかもしれませんね。彼は彼なりに悩んでいる、そこは分かって欲しいと言いたいのかもしれませんけど。

しかしYさんの立場として、今までずっと彼に合わせてきた部分があるなら、この言葉はまぁ傷つく言葉になりますよね。考えてなかったら関係を続けていないよ、と言いたくなるかもしれません。

一番自分のことを考えて欲しい人に、そう言われるって傷つきますもんね。自分の大切な気持ちを真っ向から蹴飛ばされているようなものですし。

しかし、彼の言葉を拒絶だと捉えると、これ以上拒絶されたくないがゆえに、その言葉に傷つきながらも従ってしまうこともあるかもしれませんね。

 

ちなみに、相手はどういう意味でその言葉を使ったのかを見極めるには、一旦自分の感情の世界から自由になることが求められるものです。

例えば、辛いときに褒められても苦しいのは、自分の感情が辛いから。

自分に自信がなかったり、自分を疑っているときになにかを求められると、求められた内容が大したことではなくても、苦しくなったり、大切にされず、拒絶されたような気にすらなります。

だから、できる限り自分の気持ちの整理、感情の解放は進めておかれる方がいい、と思うのです。

 

不機嫌な彼の「そんな気分じゃない」という言葉

それから、あのとき、相談し忘れたことがあります。彼とはコミュニケーションを取らないと、お互いの考えていることや想いが分かりにくいことから、今年から月に1回2人で話す時間を作ろうと約束していました。

仕事のことがメインですが、お互いに本音で話せる瞬間として、私にとっては大切な時間だし、その時間を取ってくれることで、できる範囲で関係を大事にしてくれていると思えるからです。

でも、彼は不機嫌になった時は「そんな気分じゃない」と時間を作ってくれなかったこともありました。「嫌だったら行かないし、来てるってことは嫌じゃないからだ」のように、私を助けるための時間とはとらえてないようです。

さて、もう一つのご質問にお答えしますね。

ここは彼の言葉をどう解釈するか、まぁ分かれるところかもしれませんね。

もし彼がYさんおっしゃるように、本来優しい人なのであれば「優しくできるような気分じゃないときに会うのは避けたい」と考えているかもしれません。

要は、気持ちに余裕があるときならいいけれど、そうでないときには会いたくない、ということですね。

妙な例えですけど、女性の場合、忙しくてちゃんとメイクする暇がなかったとしたら、その状態で彼に会いに行こうとは思わない、みたいなことってないでしょうか?

例えが下手かもしれませんけど(^^;

そこで彼が「全然気にしないよ」と言われても、「そういうことじゃないってば」と思いませんか?

その問題(メイクのこと)が解決していないことが問題で、相手がどう思っているかは二の次にならないでしょうか。

この考え方を用いるとしたら、彼としては「君を嫌な気分にさせないようにしているんだ」という言いたいのかな、と僕は思うんですよね。

そこにあるのはあくまで彼の事情でしかないわけですけどね。

彼が「嫌だったら行かないし、来てるってことは嫌じゃないからだ」と話すのも、同じような意味ではないでしょうか。

 

でも、彼があなたを助けるための時間とはとらえてないとしたら、めっちゃ切ない話ですよね。それぐらい助け、というか、支えになっていたんですよね、彼の存在が。

ただ、この状態は、お互いに相手を支えられないぐらい、お互いの気分に余裕がなかったり、相当に乱れている状態である、とも考えられます。彼としては何かしら罪悪感を感じていて、そこから遠ざかりたいと思っているので連絡がないのかもしれません。

ただ、どうあれ、彼のその行動であなたの価値を推し量るとめっちゃ辛くなるので、といいつつ、ついそうしてしまうものですけど、できればそこから抜け出したいところですね。

そもそもあなたが「そこまで私を愛してなかったってこと?」と思うということは、あなたはとても大切に思っていたということなんでしょう?

ならば、彼を使って自分を罰するよりも、自分を大切にすることをぜひ選んでいただければな、と僕は願っています。(彼に対していろいろと言いたいことはあろうかと思いますし、そのあたりはカウンセリングルームで扱うことも可能です)

 

あぁそうだ。実際、自分の機嫌次第で「自分のことしか考えないの?」と言う人もいますよ。自分の機嫌が悪いことだけを理由に、相手を拒絶する人もいるでしょうけどね。それぐらい気持ちの余裕がない、もしくは、自分を信じられない、ということなんでしょうけれど。

今回の彼はどうなんだろう、と思いますけど、ほんと人それぞれで違うものだと思います。

 

最後に

結局、彼は私と話したいという気持ちもないのかな、、、でも嫌われてないはずなのに、、と矛盾を感じます。何故彼は約束を大事にしてくれないのでしょうか。

ということで、先に書きました通り、いいか悪いかは別にして、彼には彼の事情がある、ということなのかもしれませんね。

また、ここであなたが「今できることを考える」ならば、あなたが今の状況をどのように捉え、自分をどのような世界に導きたいか、かもしれませんね。

もし、あなたが彼に対しての矛盾を感じているなら、あなたが彼との関係を使って自分を傷つけるような状態にしないこと(お互いがいいい気分でいられること)が大切ではないでしょうか。

二人の関係がお互いにとって痛みを伴うものになるなら、それはきっとお互いにとって不幸なことなのかもしれません。

そのために最も優先するといいことは、まず自分の気持ちを楽にすること。これにつきます。

自分が辛ければ辛いほど、相手に求めたくなる気持ちも強まり、しかし相手がなかなか思うような反応を返してくれないことで、自分が追い詰められたり、自信を失うことも有り得る話です。

が、それはきっとあなたにふさわしくないことなのではないでしょうか。

あなたはあなたとして、彼のことを思い、また、自分だけの幸せではなく、いろいろな人に対して思いを馳せてこられたのであれば、その自分にふさわしい感情、あり方を取り戻されてみるといいのでは、と僕は思います。

これは彼と向き合うにしても、自分の幸せを考えていくにしても、有効な視点だと思いますよ。

 

今回は以上です、ご質問ありがとうございました。

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