なぜか「むずかしい男性」ばかり好きになる理由|私の恋愛、何が起きてる?
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は、このサイトにお寄せいただくことが多いテーマを扱います。
「なぜか“むずかしい彼(気難しい男性・関わりが乏しい男性)”ばかり好きになる」という話です。
たとえば、こんな相手に心が動きやすい。
- 会えない・会う頻度が安定しない
- 連絡が少ない、気分にムラがある
- 仕事や自分の世界が最優先
- 優しい日もあるけど、基本ちょっと冷たい
- 話し合いが苦手で、距離が詰まると引く
で、頭では思うわけです。
「いや、普通に優しい人のほうが楽じゃない?」と。
それでもなぜか、惹かれるのは“難しい彼”。
しかも、そういう恋愛ほど、考え込むし、めちゃくちゃ疲れる。
次第に、こういう恋愛が続くと、
「私ってどうなの?」と、自分を疑い始めてしまうことも多いのかも。
今日はこの状態を、
「あなたの見る目」とか「男運」で片づけず、
もう少し構造として整理してみます。
Index
「むずかしい彼ばかり好きになる」と悩まれている方の本音
このようなご相談をいただくとき、ほんとうに知りたいのは、たぶんこれです。
- 私の恋愛って何が起きてるの?
- このパターン、変えられるの?
- どうして“楽な恋”を選べない?
- 私が悪い?(・・・これがいちばん苦しい)
結論から言うと、あなたがダメだからという話ではないことが多いです。
「男を見る目がないんです」
そんなお声も実際にうかがいますけど、うーん、本当にそうといい切れるのでしょうか?
僕のクライエントさまからのお声にもあるんですけど、結構この問題って溶ける可能性も秘めているんですよね。
むしろ、心の中では、「幸せになりたい」と「怖い」が同時に起きている。
この“同時発生”が、恋愛の選び方に影響していることが多いみたいですよ。
むずかしい彼を選ぶのは「安心を守れる距離」だから、という仮説
これは少し意地悪な言い方になっちゃいますけども。
難しい彼って、実は扱いやすいところがあるんですよね。
・・・んなわけないやん、と思ったあなた。
きっとあなたの感覚はいたって正常です。
これは決して、彼を見下しているとか、ズルく操作しているという意味ではありません。
また、「彼が実際に扱いやすい人」という意味じゃなくて、
「自分の気持ちが扱いやすい」という意味なのです。
いわゆる、むずかしい彼は、
- 最初から距離がある
- 読めない
- 優しさが安定しない
だから、こちらもどこかで、「全力で近づかなくて済む」。
そんな関係が作れる相手ではあるんですよ。
これは、実際に幸せかどうかという話ではなく、
自分の心が安心・安全を感じられるかという話なので、
いわゆる思考や意識で考えてたどり着けるような話じゃありません。
たとえば「普通に優しい人」が目の前に来たとき。
嬉しいはずなのに、なぜか落ち着かない。
もしくは、ちょっと怖い。
そんな感覚を覚えたことってないですか?
やべー、この人普通だよ、こっち見てるよ、近づいてくる?・・・来ないで〜!
と、わかりやすい反応をする人もいますし、そうじゃない場合もありますけど(無意識に避けているので)
それは、親密さが増える可能性が高まるほど、それを失う怖さや自分への期待の重さも増えるからです。
「むずかしい恋」ほど、心が落ち着くことがある
これまた矛盾に聞こえるかもしれませんが、むずかしい恋ほど落ち着く人がいます。
理由はわりとシンプルで、最初から「不安が前提」になるからです。
不安が前提だと、心はこう言いやすい。
- まあ、こうなるよね
- 期待しすぎないほうがいい
- 傷ついても想定内
つまり、未来に対して期待しすぎないで済む。
期待しすぎないで済むぶん、大きく壊れないで済む。
そもそも僕たちの心ってのは不思議な性質がありまして、
自分の中に不安や怖れが強いとき、
同じ量の不安が自分の外側にあると
・・・つまり、不安や怖れが強い異性を相手にすると、心(気持ち)が安定するんです。
ここでの”安定”とは、
幸せな気分になるということではなく、「意味も分からずただ落ち着く」ということです。
激しく揺れない、というか。
これが、心にとっての「安全」になることがあるんですね。
ここで出てくるのが「コントロールの心理」
少しだけ理屈の話をします。
コントロールの心理とは、ざっくり言うと、
怖れを感じたくないときに、状況や関係を“扱える形”にしようとする反応です。
多くの場合、コントロールの目的は、安心するためです。
必ずしも、相手を支配したい、思い通りにしたい、という話ではありませんよ。
そして、恋愛ではコントロールが
「相手を変える」だけじゃなく、「相手の選び方」として現れることがあります。
つまり、むずかしい彼を選ぶことで、自分の不安の扱い方を固定する。
・・・さらに訳わかんないな、と思われると思うのです。
なぜなら、これは意識的にやっているとは限らないからです。
むしろ、ほとんどの場合は無意識です。
ただ、私は彼を選んでいるとき、受け入れているときの気持ちを
改めてよーくよーく眺めてみると、ぼやっと分かるような、わからないような、
そんな感覚のことなんです。
「幸せを望むほど、未来が怖くなる」ことがある
幸せって、嬉しいだけじゃないんですよね。
幸せになるほど、
- 失いたくない
- 壊れたら立ち直れない
- 期待が大きくなる
こういう感覚も一緒についてきます。
すると心は、まるでシューッと膨らみ続ける風船みたいな不安を抱えます。
「このまま膨らんだら、いつか破裂するんじゃないか」
そんな感じ。
そして、人によっては、破裂する前に、先に割ってしまいたくなることがある。
たとえば、
- うまくいきそうになると不機嫌になる
- 距離が縮まりそうになると冷める
- わざわざ難しい相手に惹かれる
これも一種の「コントロール」です。
つまり、怖れを先に処理しておきたい。
そうやって、自分の感情を保つわけですね。
「むずかしい彼」を選ぶメリットとデメリット
ここは誤解されたくないので書いておきます。
むずかしい彼を好きになること自体が悪いわけではありません。
むずかしい彼を選ぶメリット
- 人を受けとめる器が育つ
- 価値観の幅が広がる
- 自分の粘り強さや愛情深さに気づける
困難な恋愛は、全部が無意味ではありません。
そこから学べることも確かにあります。
むずかしい彼を選ぶデメリット
ただし、もしそれが
「怖れを感じないための選択」として起きているなら、
デメリットも大きくなります。
- 幸せを避ける形になる(結果、満たされにくい)
- 相手に振り回されやすい(主導権がなくなる)
- 別れたくても別れにくい(手放すと不安が噴き出す)
- 「私はまたこうなる」という自己不信が強まる
ここが、いちばんきついところです。
自分の不安や怖れを整理すること
もしあなたが、「この恋愛傾向を変えたい」と思っているなら。
いきなり「彼を手放そう」と決めるより、先にやると良いことがありそう。
それが自分の不安や怖れを整理することです。
なぜなら、その彼を手放すということは、その怖れと直に向き合うことになるから。
そこに“意志の弱さ”という思考を持ち込むと、さらにしんどく、難問化しそう。
感情や反応の問題を意思で解決できるなら、そりゃ楽なんです。
でも、どうにもならない反応をすることがあるのが、僕たちの心と体。
だから、思考で予測できること以外のところに、答えが転がっていることもあるんです。
そして、その方法を知らないことも当たり前なんです。
多くの人は、心や体のことを詳しく学んで育っていないから、ですね。
自分に問いかけるなら、この3つ
ここまで読んで、もし「思い当たる」と感じた方は、
まずこの3つを静かに問いかけてみてください。
- 私は、何が怖い?(親密さ? 失うこと? 期待?)
- 幸せになったら、何が起きる気がする?
- むずかしい彼を選ぶと、どんな安心が得られている?
答えがすぐ出なくても大丈夫です。
大事なのは、「私の心は何を守ろうとしてる?」と眺めることです。
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最後に
むずかしい彼ばかり好きになる。
それは、あなたが不幸を選びたいわけでも、見る目がないわけでもなく、
心が“扱える範囲の安心”を確保しようとしている可能性があります。
そしてその背景には、
幸せを望むほど未来が怖くなるという、人間らしい反応が隠れていることもあります。
もしこのパターンを変えたいなら、
「どんな人を好きになるべきか」より先に、
「私は何を怖れて、どう自分を守ってきたのか」を整理してみてください。
そこが見えてくると、恋愛の選び方は、案外ゆっくり変わっていきますよ。
このサイトでは、相手の心理を読み解くだけでなく、
その関係の中で揺れるあなた自身の心や立ち位置にも目を向けています。
彼のことを考えながら、
ほんとうは自分のことも少し見直したくなっている。
そんなときに読める記事を、ほかにも置いています
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