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「モテるのに何故かフラレてしまう」というご相談

みなさんは「モテるのになぜかフラレてしまう人」と聞くとどんなイメージをお持ちになりますか?
例えば
- 今まで彼や彼女ができなかったわけではないし、告白されたことも何度もある。
- 周りからの評価も良好で、別れるたびに友達から「なんでだろうねー」と言われる。
- いい加減で自分本意な行動をするわけでもなく、ちゃんと好きな人のために頑張れる。
- おしゃれにも気をつけているし、今でも口説かれることもしばしば。
- ただ、恋愛関係を持つと、なぜか短期間で終わってしまう・・・。
こんな特徴をお持ちの方ですね。
モテないわけじゃないし、異性から声もたくさんかかるけど、なぜか恋愛関係を持つとほぼ100%自分がフラれる。
それが辛くて悔しくて、以前付き合った人を好きなままフってみたらすごい後悔をして泣いた、とか。
まぁさまざまな形で
「モテるのになぜかフラレてしまう」
「パートナーシップが成就しない」
というご相談をいただくことがあるのです。
そこで今日はどうしてこのようなことが起きるのかにつて、内面的な部分の話をコラムにしたいと思います。
よろしければどうぞ。
モテるのに何故かフラレてしまう人の心理
モテるのに何故かフラレてしまう人の心理状態として代表的なものが
心理的な「禁止(タブー)」が強い、というもの。
禁止(タブー)の心理とは、自分の欲求を禁止すること(自分の欲求をタブー視すること)を意味します。
普段から「〇〇してはいけない」「こんなこと思っちゃいけない」と感じることが多い人、という意味合いになりますね。
※禁止の心理については次のコラムでも解説していますので、よろしければご覧くださいね。

例えば、
普段から自分の欲求を禁止する傾向が強いからこそ、いつの間にかパートナーにも同じことを求めていて、相手がウンザリしちゃったり。
自分の内面で禁止していることが多いので、どれだけ愛されていても、パートナーの前で自由で幸せそうに振る舞えず、相手のテンションがダダ下がってしまったり。
「失敗してはいけない」という禁止が強くて、幸せになるチャレンジをするべきときに後ろ向きなことばかり考えてしまって、関係を深めるタイミングを逃したり。
まぁこういったことが起きやすいんですよね。
もちろんモテるのに何故かフラレてしまう人の心理的な特徴は一つではなくて、禁止の心理以外の理由もあるんですよ。
例えば「偽物感が強く・相手を騙しているような気がする」といったものもそれにあたるのですが、この話は後日、別のコラムにまとめることにします。
モテるのに何故かフラレてしまう人の考え方とその特徴
さて、モテるのに何故かフラレてしまう人の考え方にはある特徴があります。
例えば、相手のことを考えたり、幸せになることを考えたとき
発想として「何かを禁止しようとすること」が少なくないんですね。
例えば、パートナーを愛してあげたいと思ったときに
「こうするべきよね」「こうしなくっちゃ」
と考えやすい、といいますか。
ここで登場する「〇〇するべき(他の選択肢はよくない)」と考えやすいのが、心理的な禁止が強い人の特徴なんですよね。
もちろん、この特徴を頭ごなしに否定する必要はないのですよ。
ただ、この禁止が強いと
自分から行動している実感や、
自分が様々な選択肢の中からベターなものを選んでいる、といった感覚が少なくなるんですよね。
だから、頑張ってパートナーを愛していても「本当にこれでいいの?」と感じやすくなるんです。
こうなってしまう理由は
「自分でどうするかを選んでいる」のではなく
「してはいけないこと(禁止)を作り、その反対の行動を取る」という反応になっているからです。
自分の心で感じたことを表現しているのではなく
してはいけないことから「行うべきこと」を導き出している、という感じなんです。
これがある意味癖になっている、といいますかね。
禁止が多くてモテるのにフラれるのは、二人の関係に自由さが失われるから
そう考えますと
自分自身の内面に禁止が多いことが理由でモテるのにフラれるのであれば
そうなる理由は
「付き合う前や恋愛初期は自由な二人だったのに
関係が進むほど、二人の間にたくさんの禁止が出来上がり、どんどん自由さが失われ
お互いの中で不自由さや不安が募るから」
と考えることができますね。
禁止が強い人ほど、実は自分の行動や愛情に自信が持ちづらくなるんです。
自分で選んでいる感覚が少ないから、ですね。
その分だけ、どうしても「愛したり与えても、その結果はパートナーの反応次第になる」といいますか。
ときには、相手に良い反応を求めるような素振りや言動が増えてしまうんです。
もちろん悪気なんてないと思うんですけどね。
これが徐々に二人の間のぎこちなさを作ったり、
「やってあげたから受け取って」「やってもらうから感謝しなきゃ」という役割的意識を作ってしまう理由になるんですよね。
禁止が多いと罪悪感を感じることが増える
また、自分が禁止している欲求が多い分だけ
自分自身に制限がかかった状態になりやすく
結果的に罪悪感(私が悪いことをしている)を感じやすくなってしまうんです。
*
例えば、「彼に甘えちゃいけない」と考えている人がいるとしましょう。
この場合、甘えたいという欲求をタブー視しているわけです。
しかし、人間ですからパートナーに甘えたくなることは当然あるわけですよね。
で、彼の様子を見て、本当はすごく甘えたいんだけど「遠慮して(制限して)ちょっと甘えてみた」としましょう。
その時、彼が受け容れてくれたなら何ら問題はないんです。
が、彼が疲れていたり余裕がなかったりで「今はごめん」と言われた時、凄くショックを受けたり。
場合によっては、私が彼にすごく悪いことしてしまった、と感じやすくなるんですね。
自分の欲求を禁止する理由
では、どうして自分の欲求を禁止してしまうのでしょうか。
まぁ僕たちの深層心理には「膨大な数のルールや禁止がある」なんて考え方がありますから、一概にこれが理由と言い切れるようなものではないんですよね。
ただ、実際のパートナーシップカウンセリングで扱わせていただくケースから見れば
- とにかく傷つくことや失敗が怖い。
- とりあえず自分の欲求を禁止しておけば、他人に文句言われないから。
- 何かを望んでも手に入らないなら、最初から望まないように欲求に蓋をした。
- 過去に自分が犯した失敗体験で「自分ってすごく恐ろしい」と感じ、それから自分を表現しなくなった。
- 親や大人に怒られたり、見限られてしまうことが怖くて、やりたいことを禁止してきた。
といった理由が多いように僕は感じています。(それ以外にも理由はありますけどね)
禁止を手放して、モテるのに何故かフラレてしまう私から卒業するためにできること

最後に、もしあなたが自分に課した禁止(タブー)が多く、それが理由で「モテるのになぜかフラレてしまう」としたら、の話をしましょう。
禁止(タブー)の心理が持つ弱点を知ろう
禁止(タブー)の心理が持つ問題とは何か、といいますと
先にも書きましたが「自分で選んでいない」「選択肢がない」ということにつきます。
例えば、Aという選択肢と、Bという選択肢があったとして、どちらかの選択を悪いものだ、いけないことだとNGにしてしまう癖がついているんです。
具体的には
「彼との関係が良くなくて辛くても別れないし、別れるべきではない」とか。
「彼が怒っているから私は何も言ってはいけないんだ」とか。
「どれだけ寂しくても待つことが正しくて、会いたいとか思っちゃいけないんだ(傷つくし)」とか。
イメージしてもらえるとおわかりいただけると思うのですが、苦しそうですよね。
ここが禁止の心理の弱点なんです。
自分で選んでいるわけじゃない、という部分が、主体的な選択をしているという感覚を育てないわけです。
だから、いつまでたっても「これでいいのかなぁ?」という不安が消えないんですよね。
禁止したものはどんどん気になる
また、禁止した欲求って消えるわけじゃないんです。
むしろ、禁止すればするほど気になるし、欲求として大きく感じるようになります。
例えば、浮気心がそのいい例です。
自分の中で「浮気はダメ」と禁止すればするほど、浮気のことが気にかかって仕方がなくなる、といった感じ。
そもそも、浮気心ってどんな人の中にもあるんですよ。
しかし、それを禁止し続けてしまうと、どんどん浮気したくなっちゃうんですよね。
禁止にはこのようなデメリットがあると、ぜひ知っておいてください。
禁止ではなく「選択すること」を意識するように心がけよう
また、禁止が強いタイプの方が、普段から心がけておくと良いことは
禁止ではなく「選択すること」を意識することですよ。
こうあるべき、こうするべき、ではなく
「それをやってもいいし、やらなくてもいい」
という「2つの選択」を考えて、その中で自分で選ぶことをクセづけてみましょう。
例えば
「彼との関係が良くない、別れたくない」と言った状態があったとしたら
「別れずに関係を続ける」という選択と「別れる」という選択の2つを自分の中で持つのです。
「彼のことは大切でずっと一緒にいたい。けれど、どうしても続けることが難しいなら別れよう」
このように考えられると、多くの人は別れを選ぶよりも、「どうしたらもっといい関係になれるか」を主体的に考えるでしょう。
しかし、別れたくないとしか思えずにいれば、どんどん不安は高まるし、怖ればかり感じて何もできなくなることも有り得る話。
この「選ぶ」という態度でいられたとき
僕たちは心の自由さを感じますから、より良いアイデアが浮かびやすいですし。
なにより「自分が選んだ・関わった」という感覚を感じられるようになります。
これは恋愛でも、自分の生き方、仕事面でも全く同じことなんですね。
注意点としては
ただし、「やってもいいし、やらなくてもいい」という言葉だけを使って、やらない言い訳にはしないでくださいね(^^;
それは選択ではないんです。
それをやらないと決めたなら、自分の責任でそれを選ぶことを心がけてください。
また、「やってみてどうせダメならやめればいい」と考えるのも、できれば避けてみてください。
これも「やってみた結果ダメなら」という結果を見た判断で、自分で選んでいるわけじゃないのです。
あなたの中の心の禁止を解くプロセスも大切です
最後になりますが、もし僕たちが何かしらの欲求を禁止しているとしたら
きっとそこにも理由、事情があるはずです。
その事情を無視して禁止を解こうとしても、なかなかうまく行かないことが多いです。
なので、日常の中では「何事も選択肢を作って選ぶ」ということを意識してほしいんですね。
ただ、それでもなかなか禁止や「こうするべき」という気持ちが緩められないなら、カウンセリングなどをご利用になるという選択もあります。
例えば、あなたが禁止していること、「やってはいけない」「できない」と思っていることを探しながら。
それが見つかったら一つずつ取り出して、許しを与えていく。
そんなプロセスをご提供しながら、あなたにとっての心からの選択、自分が本当にしたいことを選びなおしていただくことをサポートさせてもらっています。
そのプロセスがあなたの心を解放し、自由を感じさせてくれると思いますよ。
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