彼や夫を「バカにしてしまう」「バカにされる」関係の正体 |それは愛がないのではなく、対等さが崩れているサイン
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日はこのテーマについて整理します。
彼や夫を「バカにしてしまう」「バカにされる」関係の正体 。
「つい彼(夫)を見下すような言い方をしてしまう」
「逆に、彼(夫)からバカにされるような言い方をされて傷つく」
この2つって、一見すると真逆の問題に見えるのですが、
実は同じ根っこを共有していることが少なくありません。
それは、
“対等さ”が崩れているということ。
そして、もう一つ大事な視点があります。
あなたは対等な関係を求めている人なのでは?
ただ、相手はなぜかそれを同じようには感じられていないのかもしれない。
(対等さが分からない/対等でいるのが不安/上下のほうが安心する…など、無意識的に)
この記事では、
- なぜ「バカにする/バカにされる」が起きるのか
- なぜ傷つくのに関係が続いてしまうのか
- どう整理すれば“自分を守りながら”関係を見直せるのか
そのあたりを、できるだけ現実に沿う形で書いてみます。
Index
まず確認:バカにされても「真に受けない」が大事…でも普通は傷つきます
よく「バカにされても真に受けないことが大切」と言われます。
うん、理屈としては分かります。
でも、
普通は傷つきますよね。
- 尊重されていない感じがする
- 話が通じない感じがする
- 自分が小さく扱われた感じがする
こういう“対等さの崩れ”を、心がちゃんと察知するからです。
つまり、傷つくこと自体が「あなたが繊細すぎる」証拠ではなく、
あなたの感覚がまともに働いているとも言えます。
「バカにしてしまう」「バカにされる」関係の相談例
たとえば、こういうご相談があります。
■バカにされる側のしんどさ
夫が冗談っぽく言うんです。
「お前ってほんと要領悪いよな」「だからダメなんだよ」って。
笑って流せる日もあるけど、疲れているとぶっ刺さるんです。
やめてと言うと、「冗談じゃん」「めんどくさい」と言われて終わります。
そのたびに、私は何か“格下”に置かれている感じがして…。
■バカにしてしまう側のしんどさ
一方で私も、夫が落ち込んで黙り込むと、腹が立ってしまうんです。
「またそれ?」「どうせ俺なんて…ってやつ?」「いい加減にしてよ」って、
言い方がキツくなる。
あとで自己嫌悪になるのに、止められないんです。
*
こういう話って、実は「愛がない」よりも、
“対等さの土台”がグラついているときに起きやすいんですよね。
この問題の核心:対等さが崩れると「尊重」より「防衛」が前に出る
対等な関係って、ざっくり言うと
- 意見が違っても、人としては尊重される
- 弱さが出ても、人格は下げられない
- 立場や役割が違っても、上下で管理されない
こういう感覚がある関係です。
でも、この土台が崩れると、会話がいつの間にか
「理解」ではなく「勝ち負け」
「尊重」ではなく「支配/回避」
に寄っていきます。
その結果として起きやすいのが、
- 見下し(バカにする)
- 皮肉(冗談のふり)
- 小馬鹿(からかい)
- 無視、ため息、圧
こういう“相手の位置を下げる言動”です。
ここで大事なのは、
それは愛の有無というより、関係の不安定さへの“防衛”として起きることがある
という点です。
「あなたは対等を求めている人」なのでは?
あなたが苦しくなるのは、
「対等でいたい」という願いがあるからかもしれません。
対等でいたい人は、
- 話し合って理解したい
- 尊重し合える関係を作りたい
- 軽く扱われることに違和感がある
こういう感覚を持ちやすい。
だから、バカにされたときに
「いや、それは違うよね」
と心が反応するのは自然です。
ただ一方で、相手側が
対等さを“同じ意味”で理解していない可能性もあります。
相手はなぜ「対等」が分からない(ように見える)のか
相手が対等を分かっていないように見える背景には、例えばこういう可能性があります。
1)上下のほうが安心する(不安の処理がそれしかない)
人によっては、関係が不安になると
- 相手を下げる
- 自分を大きく見せる
- 冗談で支配する
こういう形で“安心”を作ろうとすることがあります。
要は、対等だと不安が増えるタイプ。
近づくほど、上下を作って落ち着こうとすることがあるんですよね。
2)弱さ=価値が下がる、と思い込んでいる
「落ち込む=ダメ」
「できない=ダメ」
みたいな価値観が強い人は、
自分にも他人にも厳しくなりやすい。
その結果、パートナーに対しても
「ほら、だからお前は」
みたいな言い方が出ることがあります。
3)本当は距離が怖い(親密さの不安)
対等な関係って、ある意味で“近い”んです。
対等だと、相手の気持ちをちゃんと受け取る必要が出る。
でもそれが怖い人は、
近づきそうになると、からかったり、見下したりして距離を取ることがあります。
つまり、相手の側の問題は
「愛がない」より「不安の扱いが不器用」
という形で現れることがある、ということです。
じゃあ、あなたはどうすればいい?:結論は「真に受けない」…ただし段階があります
ここから実践の話です。
最終的には、バカにされても真に受けないことが大切です。
ただ、いきなりそれをやるのは難しい。
なので段階を踏みます。
ステップ1:「これは対等さが崩れているんだな」と検討をつける
バカにされた瞬間、心は反射で「私が悪い?」に行きがちです。
そこで一呼吸おいて、こう言い直します。
これは“私の価値”の話ではなく、“関係の対等さ・関係の扱い方”の話なんだ。
これだけで、真に受けて潰れる確率が下がります。
ステップ2:「傷ついた」を短く伝える(議論しない)
相手が冗談で逃げるタイプの場合、議論すると泥沼になりがちです。
なので、短く。
- 「その言い方は刺さるって」
- 「今のはやめてほしいな」
- 「尊重されてない感じがするよ」
長い説明はしない。
でも、ごまかしても言わない。
“線”だけ引くイメージです。
ステップ3:相手の反応で「関係を続ける条件」を見直す
ここが一番大事です。
あなたが線を引いたとき、相手が
- 「ごめん、言い過ぎた」と調整してくる
- 「そういうつもりじゃなかった」と言いつつ改善する
なら、修復可能性があります。
でも、
- 「冗談じゃん」「めんどくさい」で終わる
- さらにバカにしてくる
- 話し合いから逃げ続ける
なら、問題は“あなたの受け取り方”ではなく、
相手が対等な関係を作る気があるかどうかに移ります。
「ついバカにしてしまう」あなた側に起きていること
もう一つ。
あなたが「バカにしてしまう側」にもなるなら、そこも整えておきたいですよね?
この場合、あなたの中には悪気はないのかもしれないけど
- 対等でいたい
- ちゃんと話したい
- 一緒にやりたい
という願いがあるのに、相手が
- 落ち込んで黙る
- 話し合いを避ける
- 「どうせ俺なんて」で閉じる
となると、あなたの心は
“対等さを取り戻そうとして苛立つ”ようになります。
本音は
「へこまないでよ」
「ちゃんとこっちに来てよ」
「一緒に立ってよ」
なのに、言い方が強くなる。
つまり、あなたの攻撃性は
関係を諦めた冷たさではなく、対等さを諦めたくない焦り
として出ている可能性があるんですよね。
ただ、その事態を引き起こしたのは自分なのでねぇ。
ま、自分のお気持ちと向き合ってみてもいいのかもしれませんね。
まとめ:あなたが間違っていたわけじゃない。「対等でいたい人」の苦しさかもしれない
今日の結論をまとめます。
- 「バカにする/バカにされる」は、愛の有無というより対等さの崩れとして起きることがある
- あなたは、そもそも対等な関係を求めている人なのかもしれない
- 相手は、対等が分からない/不安で上下を作る/親密さが怖い…など、別の理由でそうなっている可能性がある
- だから「真に受けない」は大事。ただし、まずは価値の話にしないことから
そして、最後にこれだけ。
バカにされて傷つくのは、あなたが弱いからではありません。
対等でいたい感覚が、まだ生きているということなのかもしれません。
もしこのテーマが、ずっと心に残り続けるなら。
一人で抱えずに、関係の構造として整理していくほうが楽になる場合もあります。
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