恋愛の心理学

彼氏と半年会えない状態。でも好きなんです。なにかアドバイスありますか。

距離のある恋愛。半年彼と会えていませんが好きなんです。

浅野さんへの質問

27歳にして初めて彼が出来ました。付き合って半年は経ちましたが、なんと会ったのはまだ3回!笑

婚活パーティーで知り合った彼。初見は「チャラい!…あれ?傷ついてる?」とまあ個人的には珍しいタイプでした。彼は国際協力系の仕事で国内外問わずよく出張しており、副業でこの2月に作家デビューします。

これまでの恋愛はほぼベッドインから始まり、いつも別れる頃に好きがマックスになるそうです。大学の頃は女の家とバイトの行き来で、単位の危機感から真面目に取り組み無事に卒業。社会人になってからは仕事が忙しくそこまで恋愛はしてないそうです。

わたしと出会った日、終電まで駅のホームで家族のことなどたくさん話してくれ、悩んだ末に帰し、朝まで連絡を取ってました。2日後再会し、付き合わないとキスは出来ないよと伝え、告白してもらいお付き合いが始まりました。すごく焦っていたのが印象的でした。笑 その後一ヶ月後に会いましたが、忙しそうでげっそりしていました。

その後、わたしは頑張って3ヶ月間は毎日のように連絡していました。ですが、もともとマメな連絡や義務的な事が苦手なため、これは私らしくない!と思い、止めました。付き合う前に、「自分の時間を取られることには厳しいよ」「今をとても大事にしている」「恋愛はラクじゃない?結婚は相手の条件を見ないといけない」などの彼の発言から、わたしは会いたいが言えず、一度だけ言いましたが「厳しそう」と言われ言うのをやめました。

彼は比較的貧しいお家で育ったこと、両親が知らないうちに離婚したこと、母親とうまくいっていないこと、仕事での大きなハートブレイク経験(海外業務の消滅)があったそうで、傷ついていることは明らかですし、親密感の恐れや寂しさがあるのは明らかです。

わたしはケンカの絶えない家でした。父親がバツイチ子アリであることを15歳の時に急に知らされ、それ以外はなにも教えてもらえず勝手な推測等で苦しんできました。この年始に爆発し、家が壊れるほどに父と喧嘩をしてきました。母はわたしが小学生の間、よく寝込んでおり、いわゆる鬱病状態でした。

彼は、「満たされない」という感覚を抱えているそうで、そのためにいろんなチャレンジ(塾講師、青年海外協力隊、商社マン、現職兼作家、次はMBA進学予定)をしており、私はそこに惹かれていますし、尊敬しています。私は長年ピアニストを目指してやっておりましたが、音楽を広く捉えるために、卒業後アルバイト掛け持ちの苦節四年を経て、ようやくアカデミックな進路のスタートラインに立てたところです。

お互いにゴーイングマイウェイ状態で切磋琢磨、同士。何が問題なのかわかりませんが、私の女の部分が淋しいと半年苦しんでいます。彼にも一度伝えましたが「俺もかけてるところがあって、余裕余力がないのが本音。ごめんね」と返されました。よくわかるんです、だけど苦しい、切ない、でも好きなんです。

半年以上も会えていないなんて、付き合ってるの?、あり得ない、などいろいろと周りからは言われますが。去年のクリスマスは海外出張から帰国した直後だったので会いたいを言いませんでした。ですが、友だちが彼のFBを見たら、クリスマスにはディスコらしきイベントなど有意義に過ごしたようです。

想いを言葉にできない、伝えない自分に対して腹立つことはありません。彼の幸せを願っていますし、わたしも自分の幸せが大切です。せっかく出会ったのにはなにか意味がある、これがわかれば私もスッキリするんですが…眺めてるだけのようで寂しいです。

来月会えるので、どういう姿勢で臨もうか、少しこわいですね。

なにか今後のアドバイス、彼の心理など、ヒントをいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

ネタ募集ネーム:カリンちゃん

 

カリンちゃんさん、ネタ募集にご協力ありがとうございますm(_ _)m

少しおまたせしましたが、よろしければご覧くださいね!

自己実現が好き 距離のある関係を作る彼の心理

これまでの恋愛はほぼベッドインから始まり、いつも別れる頃に好きがマックスになるそうです。

彼は比較的貧しいお家で育ったこと、両親が知らないうちに離婚したこと、母親とうまくいっていないこと、仕事での大きなハートブレイク経験(海外業務の消滅)があったそうで、傷ついていることは明らかですし、親密感の恐れや寂しさがあるのは明らかです。

なるほど。

この部分だけを見ると、彼は「親密感から距離を取る傾向」があるのではないかと見つめることができそう。

例えば、親密な人、好きな人、自分の大切な人との物理的・心理的な距離を取る、というイメージ。

それこそ何かしらの深層心理の動きで「防衛」として距離を取るケースが多いんですけどね。

そういった彼の恋愛感情は常に後になってわきあがるのでしょうね。

恋愛中は自然とお互いの心理的距離感は近くなるもの。

しかし、近い距離感を避けたい人ほど、自ら心理的距離を取るので強い恋愛感情のスイッチが入らない

一方、パートナーと別れそうな状況となると、自然と相手との心の距離も離れていくでしょう?

そのときに彼にとっての「適切な心理的距離」が訪れる。

つまり「別れ際に好きがマックス」なる。

もちろん、彼の中にそもそも付き合う前から相手への好意は存在するのでしょう。

ただ、近い距離でパートナーと向き合うと何故か表現できない。

心理的な抵抗感があると、遠い距離で好意を感じることになるわけですね。

この話をすると多くのパートナーを愛する女性のみなさんから

「彼は寂しくないんですか?」

というご質問をいただくのです。

そもそも「心理的な距離がある恋愛」って、どうしても寂しさ・満たされない気持ちが募りやすいもの。

それは男女同じです。


ただ、私達が寂しさ、満たされない気持ちを募らせているとき

その感情を解放し満たされた感覚を感じるためには「何かを愛すること」が必要です。

誰かになにかに愛してもらうだけではその気持ち、あまり埋まらないんですわ~。

めっちゃ彼が好き~、彼女が好き~、相手のためだったら何でもできますねん♡

自らそう感じているから、気持ちも満たされるわけですねん。

しかし彼さんはあなたと半年も会ってないってことなんですよね。

ならば、このタイプの男性ほど別の形で自分の気持ちを満たしている可能性が高い。

言い換えれば、自己実現に対してエネルギー投資をする傾向があるといえるのです。

自己実現にエネルギー投資する(仕事やライフワークを愛する)ことで、心理的な充足感を感じようとするわけです。

ゆえに多趣味、多才で、副業や仕事の掛け持ち、転職経験が多いなどの特徴があります。

もちろんこれがいい悪いという話は別にしてですね。

 

付き合う前に、「自分の時間を取られることには厳しいよ」「今をとても大事にしている」「恋愛はラクじゃない?結婚は相手の条件を見ないといけない」などの彼の発言

 

  • 「自分の時間を取られることには厳しい(つまり嫌)」

これは自分で自分を満たす時間がとても大切だ、ということ。
男女のロマンス・親密感ではなく自己実現で自分を満たしていそうな彼の生き様そのものですね。

  • 「今をとても大切にしている」

今、努力する、今を生きることで充実感を感じる、ということ。
今を生きること、十分に努力することが、仕事や自分のやりたいことを愛する意味とつながっているんでしょう。

  • 「恋愛はラクじゃない?結婚は相手の条件を見ないといけない」

距離のある関係のほうが居心地がよくて、親密な関係に対して若干警戒心を持っているようなイメージ。

同時に、結婚となると相手を愛することが求められるから、そう簡単には決断できないという気持ちがあるのかな、と。

僕ならそう解釈します、はい。

二人が会えない理由 「親密感への怖れ、葛藤」

お互いにゴーイングマイウェイ状態で切磋琢磨、同士。何が問題なのかわかりませんが、私の女の部分が淋しいと半年苦しんでいます。

どうしてもこのタイプの彼との恋愛って親密感は感じにくくなりがちですね。

お互いを尊重し承認できるけれど、「心と心のつながり」が感じにくいのですよね。

彼が自己実現を愛し、あなたは恋愛を愛する。

どうしても価値観がすれ違っちゃう可能性があるわけです。

もちろん半年切なく苦しまれる気持ち、僕なりに理解できるんです。

が、真正面から考えるとけっこうしんどいですね、これは。

しかし、この事実を肯定的に捉えるならば

彼が得意としているジャンルが自己実現であり、

あなたは自己実現も恋愛もどちらも得意、と考えてみればいいのではないでしょうか。

 

彼にも一度伝えましたが「俺もかけてるところがあって、余裕余力がないのが本音。ごめんね」と返されました。よくわかるんです、だけど苦しい、切ない、でも好きなんです。

彼はあなたと距離を置く「何かしらの内面的な事情」を感じ取っているようですね。

ただ「かけている」という表現をしているので、「何かしらの能力の不足」といったイメージを持っているのかもしれません。

だから「自らの努力で解決すべき」と考えている人は多いもの。

もしそうだとしたら、それこそ誤解であることが多いんですよ。

そもそもの能力的なものが不足しているわけではなくて、

「感情的な抵抗」

親密感への恐れや葛藤があるから親密感から距離をとるわけですから。

そもそも僕たちは親密感が大好きです。

ないと生きていけないぐらい大切なものです。

しかし、親密感を感じられる関係の中で傷つく経験をすると、親密感が大好きな分だけ警戒します。

「また傷つくのではないか」「また寂しい思いをするのではないか」と。

好きだけど怖い。近づくリスクを感じる。これが葛藤です。

そもそも親密感を感じる能力的なものが不足しているなら、この葛藤は生まれないでしょう。

ただし、このような心理状態になると「自己充足~自分で自分を満たすこと~」を考えたほうが楽なのですよ。

ここにロックマン、ハードワーカー、なかなか会おうとしない男性の心理を見ることができますね。

あなたが「彼氏と半年会えない」理由も見えてこないでしょうか。

もう一つ、多くの女性から寄せられるご質問。

「彼は私のこと、好きではないのでしょうか?」

あなたが好意を持てない人との関係で「傷つく怖れ」って感じます?

好意を持つ人に比べて・・・あまり感じないでしょう?

傷つく不安は好意に比例します。

大好きなものには不安も恐れも強まるのです。

つまり、男性が恋愛の中で心理的な距離をとるからといって、彼が彼女や親密感自体を嫌っているわけではないのです。

そこに何かしらの葛藤があるから距離をとっているのです。

ただ、どうしてもこの葛藤は「心理的・内面的なもの」ですから目に見えません。

目に見えないから、一人で考えても対策のしようがないが実情でしょうね。

ここでは男性自身の感情を癒やすことが有効なアプローチとなりますね。

親密感への怖れ、葛藤を作るものを癒やす、というアプローチですね。

 

まずあなたが楽しもう!

このようなタイプの男性との恋愛は

あなたと触れ合っている時間に、彼が「あぁ恋愛っていいものだな」と感じ取れて

その結果、うっかり彼の内面的な葛藤が癒やされる

そんな作戦がよろしいのではないでしょうか。

「あなたとの関わりを通じて彼がもう一度親密感に向き合いましょう」と感じ取れればいいということ。

あなたがいかに楽しんで毎日を過ごし、彼との関わりを過ごせるかなんでしょうね。

会えない切なさ、寂しさも募るでしょうが、そのあたりはきっちりメンテナンスしていただきながら。

むしろ一人で切なさ、寂しさを抱えると楽しめなくなるのでその点は要注意です。

もちろん彼の気持ちをコントロールすることは避けたほうがいいでしょうね。

二人が親密な関係になっているなら、ある程度の「押し」は効果的ですけど

距離のある関係で相手に気持ちを推すと、コントロールと理解される可能性が高い。

つい悪気なく相手の感情を圧迫し、相手に避けられるリスクが高まります。

でもまぁ、そうしたくなるお気持ちも分からないでもないんですよ。

ただこのタイプの男性は「自分を満たす手段」を持っているので、恋愛自体をしれっと、未練がましくなく手放してくるので、そのあたりはよーく知っておいてくださいませ。

このような時間を使って

  • 自分自身が楽しむことに意識を向ける
  • 友人関係などを充実させる
  • 自分磨きをする
  • 心のメンテナンスをきっちりおこなう

そういったことを心がけていただくのはどうでしょうか?

あなたが今をどれだけ楽しめるか、って大切ですよね。

そして彼があなたとの時間を「楽しめた」ときに、よりよい関係になるキッカケが訪れるといえそうですね。

以上、何か参考にしていただければ幸いです。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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