男性の気持ちに共感し理解することを考える
浅野さんへの質問です。
こんにちは、最近悩むことがあり検索した中で浅野さんのブログにたどり着きました。
私は6ヶ月付き合っている彼がいます。
彼は個人塾を経営していて受験モードで大変になる時期から付き合い始めました。
私から彼にアプローチしたところ彼も私に好意を寄せてくれていて、受験シーズンが終わったら彼から声をかけようと思っていたらしいです。そんな中私から声をかけてしまったのですが。。
受験の合否発表まで仲良く過ごしていたのですが、合否発表の日生徒でダメだった子がいたのです。
そこから彼の様子が変わりました。
Nに顔向けできない。感情が分からない、好きかどうか分からない。一緒居たいと思えない。1人になりたい。。
別れたいと、、でも私が別れたくないと言い平行線を辿っています。
彼は合否を見に行ったとき、何かが崩れる気がした、屈辱的だったと話していました。
プライドを持って仕事をしている事も理解しているし生徒と向き合ってきてるのをわかってるつもりです。彼は勉強に気持ちが向かない生徒のメンタル面も変えていけてると思ったのに変えられなかった事がショックだったと言ってました。
悩んだ時に1人で抱えてしまう性格も自分を守る為に自分の殻に閉じこもり、自分の事しか今考えられない自分大好きの究極体になってるとも言ってました。
元カノに彼は結婚できないよって言われたこともずっと気にしていて、多分こういう所だと思うとも言ってました。
彼は両親が離婚してる為結婚には期待してないと度々聞いたことがありました。
忙しい時期に恋愛をしてしまった自分に罪悪感があるのかとも考えます。浅野さんの記事を読んでいると男性心理の殆どが今彼が抱えてるものに近いのでは…と感じさせられます。
彼と話し合ってると、分からないや申し訳ないという返答がきます。
今は連絡も取らず(俺から連絡するからと言われたので)1ヶ月程経ちます。彼の気持ちに変化は無いから連絡がないのかなと思ってます。前に話し合った時色々考えさせてごめんねと伝えたところ、辛いからぶっちゃけあまり考えてないと言われました…
理解したいと伝えると理解して欲しいわけでもないと言われました…
この場合一緒にいようとすることは彼への負担になるのでしょうか?
彼の不安や怖れをうまく愛してあげるとはどういう事なのでしょうか?
どんな彼だってまるっと受け入れたいと思っているのです。
長くなってしまい申し訳ありません。カウンセリングを本当は受けたいのですが何ヶ月も待ちな状態なのでそれまで私が頑張れるかも分からないのでメッセージを送らせて頂きました。要約していただいても構わないので何かヒントを頂けたら幸いです。
ネタ募集ネーム:Nさん
Nさん、ブログを見つけていただきありがとうございます。
そしてネタのご協力まで。ありがとうございますm(_ _)m
Nさんがそう思われていること、ご質問の文章からひしひし伝わってきますよ。
だから僕もぜひ応援させてもらいたいな、と思った次第です。
彼を支えてあげたい、理解してあげたいという思い。その思いに不足どころか、十分な想いがあると僕は感じていますよ。
どうやら彼は受け取らない人らしい
なるほど、どうやらこの彼さんは「受け取らないタイプ」なのかもしれませんね。
例えば、女性がこのタイプの男性に「あなたは結婚できないわ」という場合を考えてみると
・いくら私が思ってもあなたは一向に人の思いを受け取ろうとしない。
・愛しても愛しても全く私をアテにしてくれない。(愛してくれても愛させてくれない)
・まるで私がいることを無視しているがごとくの対応。
そんな事実が重なっていたのではないか、と思うんです。
いいも悪いもなく、人の思いを受け取らず、自分の力にこだわるところがあるのかもしれませんよね。
実はこのタイプの男性には「愛したい(愛の大きな)女性」がそばにいることが多いんですよ。
いわゆる自立、自分次第の生き方を貫く男性を支えたい、理解してあげたいという思いが強い女性。
だからこそ、彼の反応が強烈な自己否定のように感じられて辛くなる方も少なくないんです。
Nに顔向けできない。感情が分からない、好きかどうか分からない。一緒居たいと思えない。1人になりたい。。
彼は合否を見に行ったとき、何かが崩れる気がした、屈辱的だったと話していました。
この「Nに顔向けできない」って部分が特徴的ですよね。
これはきっと本当に自分のパートナーだと思っている女性にしか言わない言葉のような気がします。
もし適当に付き合っているなら、この言葉はないよな・・・と僕は思うんですよ。
そしてここには「大切な人を大切にできない」というニュアンスが含まれているようにも感じます。
*
人を当てにしないタイプで、仕事に打ち込んできた男性にとって「仕事」こそ「自己価値」なんです。
つまり彼にとっての優先順位は「自分<仕事」ってこと。
だから自分のことでもあるパートナーシップより、仕事より優先される、という価値観がある。
彼にとって「誰かの役に立てているかどうか」はものすごく大事なことのようですね。
だから「Nに顔向けできない」って考える。
「そんなこと問題じゃないよ、辛い時ほど支えあおう?」というパートナーの声は嬉しいものですが、苦しんでいる男性の劣等感を一時的にではあれ刺激するんですよね。
だからなかなか手を握ってこない場合も多い。
そう考えると、彼は人の期待に応え続けたいと願っている人のように僕には思えます。
理解したいと伝えると理解して欲しいわけでもないと言われました…
ことごとく拒絶してくるわけですよね、あなたの思いを。
それは辛いですよね・・・。めっちゃ凹んじゃうかもしれないですしね。
ただ、僕は男なので、この彼の気持ち、分からなくもないんですよ。
ものすごく悔しいし、自分の力不足感を受け入れることが何より辛いし、周囲に申し訳ない。
そんな自分を誰にも見せたくない、と思っちゃうんだろうなぁ、と。
そんなときは言うべきことだけしっかり伝えておくといいのかもしれないですよ。
彼は一人で自分を立て直そうとしているのかも
これは女性の皆さんには不思議に思える話かもしれませんが
たった一人で生きてきた男性にとって、人に支えてもらう、人の力を借りることってものすごい恐怖なんです。
自力を信頼して生きることが自分の心の支えだったわけですから、自分が信頼できなくなるってことは、まるで「自分が与えられるものがなくなった」という感覚に襲われる瞬間でもあります。
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そして、カウンセリングをさせてもらっていると、多くの女性のクライエントさんも同じ感覚なのかもしれないな、と思うこともしばしば。
自分なりに努力して、愛して、与えても、相手に通じない。
そう思うことの辛さってものすごいものがあると思うんですよね。
だからこそ気持ちが燃え尽きるし、自分を信じられなくなってしまうこともあると思うんです。
特に愛したい、与えたい人ほど、ね。
自分って素晴らしい。
でもそう感じられないときもある。
そのとき、自分の気持ちをどう立て直すかって大切ですよね。
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もしかすると彼は、一人で自分を立て直そうとしているのかもしれません。
そもそも彼はそういう人、ってことのよう。
だとしたら、まずはそこを理解し、協力する姿勢でいることも、未来のことまで見据えたら悪い選択ではないと思いますよ。
男の悔しさを分かってくれる女性って、男性にとって嬉しいものです。
特に、自分のことを信じられないときに、信じられるものがあるって嬉しいんです。
例えば僕なら
「生徒さんのことを誰よりも思ってたのはあなたですよね。」
なんて言うかもしれない(あくまで可能性としてですが)
そこにある悔しさも、誰よりも生徒さんに対して情熱を込めたことも、理解したいと思うかなぁ。
考え方としては「人が大切にしているものを理解し、否定しない」ってシンプルなものですけどね。< br />
ここを彼の「万能感~自分は何でもできると思う気持ち~」で解釈することもできるけど、それはちょっとネガティブだよなと僕は思っちゃうタイプです。
万能感で何であれ、彼が成し遂げたかった気持ちを理解したい、って感じになりますね。
*
昔、ラジオCMでこういったものがありました。
契約が取れずに凹んでいる部下に対して上司が言うんです。
「お前がこの仕事にどれだけの準備してきたか、俺は見ていたぞ。
お前の悔しさは誰よりも分かる。
だからリベンジだ。いつまでボーッとしているんだ。次の準備をさっさとしろ。」
これはあくまで男性の世界観ですけど、これは男性にとって嬉しい言葉になると思うんですよ。
厳しい言葉で促されていますけど、自分の悔しさ(それまでの努力)を理解されると、今までの自分を肯定された気分になるんですよね。
そもそも「今ここにある気持ちを理解する」って考えた場合
例えば「無理しないで」「あなただって頑張ったじゃない」「(ずっとそばにいるという意味で)別れたくない」という言葉の意味は理解できるし、ありがたいもの。
ただ、それが今の彼の気持ちに響くのか、を僕は考えるんですよね。
確かに男性は女性ほど感情を感じることが上手ではないかもしれません。
しかし、気持ちをわかってほしいという部分は同じです。
彼の気持ちってどこにあるのか?と考えていけば・・・彼の仕事や生徒さんへの情熱じゃないでしょうか。
そしてパートナーに対する思いも同じです。
彼は何事にも情熱的であったからこそ、心が折れるような経験をしたのではないか。
そんな自分では申し訳ない、と思うのではないか。
そんな彼をまるっと理解して寄り添うってことを考えてみるといいんです。
それは彼を一人ぼっちにしないってことです。
ただ、このタイプの男性は何度も何度もその差し伸べれられた手を握ろうとはしないかもしれません。
どうしても人を頼る、支えてもらうことに対する葛藤が消えない場合にそうなりますね。
それでも手を差し伸べたいかどうかは、どうかあなたのお気持ちを大事にしてお決めになってください。
どの選択も間違いではありませんからね。
もし、本当に彼のことを選ぶと決めるなら、私はあなたの手を離さないし、理解し続けるってコミットメントをしてみてください。
悩み苦しんでいる彼のむこうに、彼の光を見ることができるか、ってことですよね。
同時に、あなた自身の愛情をもう一度思いっきり信頼してみてほしいんです。
彼のことを思う自分にどれだけの価値や光を見いだせるか、です。
彼をまるっと愛するって、そういうことだと僕は思います。
それこそもうワンランク上の愛を選択できる私に成長していくプロセスにもなりえます。
それはもう好きじゃなきゃ無理なことですけど、「愛さないことで私が後悔しそうだ」と思うなら、自分を信頼してチャレンジしてみる価値はたしかにありそうです。
僕はそんな皆さんの強力な援護射撃になればいいなと、カウンセリングルームにいますから。
ただ、女性的な視点で彼を見るとものすごく分かりにくいから、男性の気持ちをある程度理解しておくほうが愛しやすくなるようですよ。
基本的にはあなたらしく愛したらいいんですけどね。
今日は以上です。何か参考になりましたら幸いです。
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