恋愛・夫婦の心理学

パートナーに魅力を感じられなってしまう心理を解説する

彼・彼女(パートナー)の魅力を感じなくなってしまうことで起きる問題例

実際にお寄せいただくご相談の中に「彼や彼女(パートナー)の魅力を感じなくなってしまって困っている」というものがあります。

例えば

  • 新しいパートナーができてもすぐに飽きてしまう。
  • どれだけ好きで付き合い始めても、彼と過ごしているうちに全くときめかなくなる。
  • 新しい彼と出会ったのに、すぐ別れたくなる。
  • 長く一緒にいる彼のことがどんどんつまらない人のように思えてくる。
  • 結婚すると決めたら、急に相手のことが鬱陶しくなってしまった。

といったご相談がそれにあたりますね。

実際、このような感情の影響によって生じる事例はたくさん存在しています。

長く付き合った彼と別れた頃、自分のことがあまり好きだと思えない状態で恋愛をした。

私もはっきり「今は付き合えない」と言えればよかったんだけど、私も一人で寂しかったし、彼が付き合いたいという言葉に押された感じで付き合うことになった。

その後、その人と結婚することになった。

夫になった彼は私のことが好きらしく、その気持ちを何度も伝えてくれる。

けれど、私の気持ちは盛り上がらない。一緒に居てもすごく虚しくなり、夫がいるのに寂しいし、辛いし、大した喜びも感じなかった。

そのうちに夫のことを魅力的だとは思えなくなった。

こんな気持ちになるのなら結婚生活もつまらないし、相手がどれだけ良くしてくれても何も変わらないし、つまらないと思うようになった。

だから、夫に冷たく当たるようにもなったし、結婚していても仕事がないと生きていけないかも、と思うようになった。

すると、職場の中で私にどこか積極的に関わってくる男性がいて、その男性と話しているうちに「私も捨てたものじゃないのかな」と思うようになった。

もちろんいけないこと、と分かっていながらも、しかし男女の関係になっていった。

そして、その男性との関係を続けているうち、今の夫とは別れようと思うようになり、夫は大変な抵抗を見せたけれども、押し切って離婚した。

ただ、今のこの男性と幸せになろうと思った途端、その男性にも急に魅力を感じなくなり、相手の嫌なところばかり目につくようになった。

相手との距離が近づけば近づくほど、急に気持ちが冷める自分がいる。

すごく虚しくなるし、相手のことが鬱陶しく感じるばかり。

こんなことなら、前の夫と関係を続けていたほうがよかったのかもしれない、と思うことも増えている毎日。

どうしてこんな風になってしまったんだろうと考えてみるけれど、思いつくのは「また別の男性なら魅力を感じられるのだろうか」という思いばかり。

このような状況になると、なんとも自分自身をより良い存在だと感じにくくなるのでしんどいわけですし、人によっては大変深刻な悩みになることもあるわけですね。

そこで今回は「どうしてこんな状態に陥るのか」について、「パートナーに魅力を感じなくなる心理」から解説し、その処方箋についてもお伝えしていきます。

 

パートナーに魅力を感じなくなる理由を場合分けで考える

まぁ、人は多かれ少なかれパートナーと過ごすことに慣れを感じるものですよね。

恋愛心理的にも「いつまでも出会いたての頃のようなロマンスがずっと続くわけじゃない」(ロマンスの賞味期限は長くて3年)と言われていますしね。

ただ、だからといってすべての人が短期間で「パートナーの魅力を感じなくなるのか」といえば、そうではありませんよね。

長く続けることでよりラブラブで信頼し合える関係になる人だっていますし、そのほうがある意味自然といいますか、愛情を持った関係性として成熟していると言えます。

では、どうして「そばにいる相手の魅力を感じらなくなる」のでしょうか。

このことに関して、「パートナーの魅力が失われた場合」「自分がパートナーに魅力を感じなくなった場合」に分けて考えてみます。

まず「実際にパートナーの魅力が失われた場合」について考えてみましょう。

例えば「出会った頃はすごくやさしくて誠実だったパートナーが、実際付き合ってみると実はだらしなくて女癖も悪く、借金まであったことが分かった」という場合がそれにあたりますね。

これは相手の真実の姿を知らなかった、という場合でもあり、相手が猫かぶってた、という場合でもあります。

この場合は「実際にパートナーの様子、あり方が変化」していますよね。

そのパートナーの変化(隠していた都合の悪い自分)が露呈することで、魅力・価値がなくなったというわけですから、まぁ魅力を感じなくなる事情もわかり易いのではないでしょうか。

もちろんその相手をこれからも愛する選択をするかどうか、は自分次第ですけどね。

一方、「相手の誠実さや優しさになんら変化がないのに、しかし相手の魅力を感じなくなった」としたらどうでしょう。

これが「自分に何かしらの変化が起きたから、パートナーに魅力を感じなくなった場合」といえます。

ただ、なかなか人は自分の内面の変化に気づけない場合もあり、そうなると、なぜ魅力を感じなくなったのかと考えたときに、つい「相手が魅力的ではなくなった」と思うことが少なくないんですね。

相手が変わっているのではなく、自分の感じ方が変わっているだけなのですが、しかし「相手が変わった」と認識する人が少なくなく、だから「相手を変えよう」としたり、「パートナーを何度も変えてしまう」「短い期間でパートナーを何度も変えた経験がある」なんてことが起こります。

しかし、変わっているのは「自分の心境・感情のあり方」なのであれば、どれだけ自分以外の要素を変えても、「また魅力を感じなくなる状態」を繰り返すことになるわけです。

 

パートナーに魅力を感じなくなる理由

いつもそばにいるパートナーに魅力を感じなくなる理由は、自分自身が感じている「罪悪感」「無価値感」の「投影」だと考えられる場合があります。

いつしか自分自身に魅力を感じられなくなっていたり、自分自身が積極的にパートナーに関わらなくなったことで、相手に魅力を感じなくなってしまう、ということです。

例えば、自分自身がコンプレックスを抱えている、何かしらの大きな悩みを抱えるなどの理由で自己価値感を感じられなくなっていたり、パートナーに愛されることばかり考えていて、自ら相手を大切に扱うことができなくなっている状態になると「パートナーに魅力を感じなくなる」ということが起きるんです。

いわば「自分自身の心理状態・感じ方」によって引き起こされる可能性がある、ということですね。

無価値感とは「自分には価値がない」という感覚をもたらす感情です。

罪悪感とは「自分は愛されてはいけないし、罰を受けるべきだ」という感覚をもたらす感情です。

この無価値感・無価値感がもたらす作用の代表例が「手にしたものの魅力・価値を感じない(自分にふさわしくない)と感じる」ことなのです。

例えばこんな事例について考えてみると分かりやすいでしょうか。

【ある女性がショッピング中、素敵な衣装が目に止まり、一目惚れして、試着して、喜んで購入。しかし、実際に自宅でその衣装を身につけ鏡を見てみると「あれ?こんなだっけ?そんなにかわいくない」と感じガッカリして興味を失ってしまった。その衣装は二度とクローゼットの中から出てくることはありませんでした。】

このときの衣装の価値、カタチは何も変わっていませんね。

この状況の中での変化は「その女性が実際にその衣装を手にしたかどうか」です。

実際に手にした途端、魅力を感じなくなった、というわけです。

もし、その女性に事情があって衣装を買わなかったとしたら、この女性はまた同じ衣装を見て「かわいい」と感じる可能性が高いでしょう。

このように「無価値感」「罪悪感」を感じていると、自分のそばにあるものに価値を感じず、自ら積極的に関わり、大切にしようとか、愛そうとはしなくなりがちになります。

その結果、更に「私は相手を愛していない・大切にしていない」という「何もしていない罪悪感」を感じることになり、よりパートナーと向き合うと「魅力」ではなく「感じたくないバツの悪い感情・気分」を感じ続けることになります。

そうなると、より積極的に愛することができなくなり、そんな自分に自己価値感を感じられなくなってしまい、それが「投影」として映し出されるので、あたかも「相手に魅力を感じない」「相手に価値を感じない」といった感覚を覚えるようになることがあるのです。

 

「無価値な自分」「愛されるべきではない」という感覚が、パートナーの価値を感じることを阻害する

また、この状況を更に深く見つめると、以下のようなことが考えられるんですよ。

「無価値感・罪悪感が強く作用していると、自分の近くにある人や物の価値を感じられなくなるので、相対的に自分から遠くにある人や物の価値を大きく感じるようになる。」

だから、いつも近くにいる人(パートナー)に魅力を感じられなくなるのです。しかし、隣の芝は青いじゃないですけど、自分の手元にないものに関しては魅力を感じるんですね。

もし自分自身が強い無価値感を感じているとしたら、「自分には価値がない」と感じますから、自然と「自分自身の「好き」「愛したい」という感情や思いの価値も感じられなくなる」事が起こります。

だから、例えば「私からパートナーに感謝や好きという気持ちを伝えても、今の自分じゃダメで相手は喜ばないかも」と感じやすくなるわけです。

この状態では、まだ相手の価値を感じているのです。が、自分の価値を感じられなくなっているのですね。

こうなると、パートナーの価値を感じることで、相対的に自分の無価値さを感じることになるわけですね。

ここで多くの人は葛藤するので、この状態をなんとかしたいと思うようになるわけです。

このとき、「そうか、もう一度自分の価値を見つめ直して、もう一度愛のある自分になろう、取り戻そう」と思えると、パートナーの価値も自分の価値も取り戻せますから、またロマンスや信頼を感じられるようになります。

が、自分を見つめ直すのではなく、全てを相手や状況のせいだと考えていると「相手の価値を引き下げて、自分に合わせようという意図が働く」ことがあります。

ここで起きていることは「相手の価値を自ら引き下げて見ている」「自分から相手のあらや問題ばかりを探している」わけですから、そりゃ相手の魅力を感じることはないわけですよね。

つまり、無価値感、罪悪感などの影響が強まっていて、「自分は十分ではない」「いいとは思えない」「愛される価値があると思えない」という自己認識を(隠し)持っていると、それを相手に無意識的に押し付けて、「愛し愛される価値のない二人」という感覚でお互いのことを見てしまうという状態になるんです。

だから、パートナーや今の関係に対する価値を、自ら「感じない」ようにするからこそ、飽きやすくなってしまう、と考えることができるんですね。

 

自分の価値を認めることで、パートナーの価値を感じやすくなる

無価値感の影響でパートナーの価値が感じられないならば、無価値感の影響をより小さくすれば、物事の価値もどんどん分かってくる、ということが言えます。

いわば、自分を大切に扱い、自分の価値を認めていくことで、自分と関わる人・モノの価値をちゃんと感じられるようになる、ということです。

しかし、いつまでも「自分の価値を認めない」「パートナーの価値を見ない」「今あるものの価値を認めず、より価値のあるものばかり探す癖がある」としたら、おそらくこのパターンから抜け出すことは難しいでしょう。

つまり、「自分は自分でいい」「自分にはそれなりの価値がある」と感じられる自分に戻ることが基本であり、「今感じている感情は自分が感じていることだ」という認識をしっかり持つことが求められているのですね。

だから、今のパートナーや恋愛・幸せの価値を感じてみたいと思われていたり、ちゃんと恋愛や夫婦関係を喜べる私に戻りたいと思われるならば、ちゃんと自分の感情の所在に責任を持って、「自分の価値を認めていくこと」がおすすめです。

もちろん、恋愛やパートナーの価値、人の素晴らしさを見るには「経験」も必要になります。

だから、人を見てその良さ、魅力を感じ、その感性を養うことも大切なことですよ。これは実際に意識して行動しないと手に入らないものでもあります。

ただ、その前提には「自分の価値がある程度実感できていること」が必要なんですよね。

自分に全く価値を感じないのに(自分の良さを実感できていないのに)、人の価値を見ることは難しいですからね。

逆に「私だって人をちゃんと好きになりたい」という気持ちが先走りすぎて、「自分のことはよく思えないのに(自分を否定的に思いたくないから人のせいにしたくなっているのに)相手のことを好きになろう、よく思おうとすること」ってないでしょうか。

これもまぁ悪くないんですけど、実際はかなり犠牲的な行為になるので、長く続けられなくなることも少なくないです。頑張ってみても息切れするといいますか、いつしか相手の良さを見ることが苦しくなりすぎたり、好きでい続けることがしんどくなってしまうんです。

だから、まずは「自分の良いところ、今日できたことをコツコツ認めていくこと」がおすすめなんです。

また、自分の周囲に信頼できる人がいる場合、自分が「その人に受け入れられていること」を認めて、しっかり感謝していくことも効果的です。

人に受け入れられていることを認め、感謝することは、自分から「価値を認める」いいレッスンになります。相手の好意の価値を認めることで「相手の好意に認め感謝している」自分の価値も感じられます。

また、無価値感の影響を受けている自分に気づいたら、その自分を責めないことも重要ですよ。今の自分には、無価値感の影響で物事の価値を感じられないという事情があるだけですから。

最後になりますが、パートナーの価値を感じられていない自分が悪いわけではないのです。

ただ、せっかく自分のことを好きになってくれた人の気持ちにうまく反応できないことも辛いこと。ここでは罪悪感〜愛や好意を拒絶した私〜と出会うわけです。

だとしたら、きっとあなたは、自分の魅力を感じて好きになってくれる人にありがとうって言いたい人なんですよね。そんな自分を取り戻して表現すればいいんですよ。

ここで闇雲に自分を責めるとより問題が複雑化しますから、要注意ですね。

この問題は罪悪感や無価値感など、少し手強い感情の影響なので、ぶっちゃけ問題解決にはある程度時間がかかるかもしれませんが、自分を認めていくプロセスを通じて徐々にパートナーの価値が自分なりに見えてきますよ。

千里の道も一歩から。まず、自ら行動しはじめれば、いつか抜け出すこともできるでしょう。

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