恋愛と男性心理

愛されていることに気づけない男性の心理を解説する

愛されていることに気づけない人たち

恋愛のご相談をいただくと「罪悪感を強く感じているがゆえに、彼女の愛情に気づけなくなってしまった男性」にまつわる話を伺うことがありますよ。

例えば

自分が犯したミス(仕事での失敗・浮気など)の責任を取ろうとして関係を解消すればいいと思いこんでしまう男性

彼女がどこか寂しそう・辛そうにしている姿を見て「自分は君を幸せにできない」と思い込み、関係を解消したいと思う男性

自分のコンプレックスや仕事の失敗など劣等感が刺激されて自分のことしか意識できなくなってしまた男性

などがそれに当たります。

そんな男性ほど「俺が全部悪いんだ、君は何も悪くない」と言いながら今の関係を解消したくなることが多いようです。

その男性のことを愛していたり、関係を継続している女性のみなさんから「彼の気持ちがわからない」「彼はどうしてそういった発想になるんですか」というご質問が飛んでくることも稀ではありませんよ。

時には「彼は私のことを愛していないんですよね」「これは私じゃダメってことなんですよね」なんて直接不安や怒りを伺うことも稀じゃないとも言えます。

「おっしゃるとおり、彼の態度を見ていればそう感じますよね」と僕も思うわけですけれどね。

こういった男性の心理状態は、一般的には「鈍感」という言葉で表現される場合もあろうかと思いますが、別の見方をすれば次のように考えることもできると僕は思うのです。

「実際に彼女のことを大切に思う気持ちがあれど、自分が感じる感じたくない感情から逃れたいという思いが強くなっているがために、自分自身が愛されていることに気づけない」

平たく言えば、自分の内面にばかり意識を向けていて、なんとか自分を自分の力だけで立て直そうとしているがゆえに、彼女や周囲からの愛の目や支援・応援の目が理解できず、全く反応できなくなってしまっている状態だ、と言えそうです。

罪悪感は「愛されている感覚」を鈍らせる

このような人(男女問わずね)の深層心理を見ると、そこには「罪悪感」の影響を見ることができそうです。

罪悪感は「自分は罪を犯し、罰を受けるべきで、愛されてはいけない、許されてはいけない」といった感覚をもたらしますからね。

いわゆる罪悪感や(それだけじゃなく失敗感、罪の意識、劣等感なども含む)というものは、それほどまでに今の自分が愛され、支えられ、理解され、許されているという感覚を鈍らせます。

その結果、「自分の味方」「支えてくれる人」の存在が分からなくなってしまったり、自分自身が誰かによって許され、愛され、理解されていることにうまく反応できず、逆に「申し訳なさ」「自分のちっぽけさ(ただ迷惑をかけて何もできていないような感覚)」を感じてしまうようになるのです。

罪悪感がもたらす「自分は罰を受けるべきだ」という感覚がそうさせる、と言えそうですね。

だから、愛されていることに気づけず、どうしたら自分はこの罪の意識から逃れ、許されるのかばかり考えてしまう。

その結果、一人で頑張れば(誰とも関わらなければ)こんな罪の意識は感じないはずだ、と思いこんでしまうので、今ある恋愛関係を解消したくなってしまう人がいる、というわけです。

この「一人で頑張れば(誰とも関わらなければ)こんな罪の意識は感じないはず」と思いこむ状態も、「自分は愛されない、許されない」といった発想、つまり罪悪感の影響なのですが、なかなかそれに気づけず、むしろ「もうこんな嫌な気分のままいたくない」と思い込んでしまう人も少なくないでしょうね。

そう考えると、罪悪感を感じていたり、罪悪感を感じているのにそれを認めずに否認ばかりしていると、「人の好意や愛情などから遠ざかるだけでなく、自分が許されない、愛されないという思い込みばかりを強くしてしまうので、本当に必要な人とのつながりを自ら切って、一人になることで苦しみから逃れようとするけれど、また人と関わると苦しい思いをするので、誰ともつながれない」という状態が出来上がってしまう、というわけです。

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