甘すぎない恋愛心理学

好きだけど近づけない、いや、近づいちゃいけないと思う人の心の中を覗いてみると

怖がる女性

その人のことが、ぶっちゃけ好き、なんですよ・・・(あぁ言っちゃった)。

嫌いなわけじゃないし、全然どうでもいいわけでもない。

むしろずっと「大切だな」と思っている。

なのに、なぜか近づくチャンスがあっても距離を取ってしまう私がいるんです。(なんでよー!)

えー、長年カウンセリングをしておりますと、

「好きなんだけど近づけない、いや近づいちゃ行けない気がする」

というお話を伺うことがありますねぇ。

近づくチャンスがあるとすごくうれしいのに、一瞬でブレーキがかかる。

「・・・これ以上は、ややこしくなる気がする」
「きっと深入りしない方が、たぶん正しい」

そう思って近づかないみなさまのお話です。

でもね、好きなんです。

明らかに好き。(決して言わないけど)

そして、常に相手のことが気になる。

気になって夜も眠れない。

いや、切なすぎて枕を涙で濡らす・・・

そこまでは言いすぎかもしれませんが、まぁまぁこういったこともありますよね。

これ、実は年齢に関係なく、お若い方でも人生経験豊富な方でも起こり得ることなんです。

うーん、恋をすると心は一瞬で若々しくなる、みたいですね。

そして、驚くほど忘れていた「図々しくない繊細なあたし」と出会うことになるようで・・・。

あなたにもこんな感覚、ありましたか?

そうでしたか・・・。

好きな相手に近づけない人の心理を書いてみる

こういう話って、たいていは超絶甘酸っぱい「恋愛の問題」として扱われます。

「本気じゃないんじゃない?」
「まだ準備ができてないだけ」
「タイミングの問題でしょ」

もちろん、それもゼロじゃないんですけどね。

でも、もう少しだけ「好きなのに近づけない人」心の中を覗いてみると、別のものが見えてくることがあります。

禁止の心理

好きだけど、近づけない人。

まず、この人たちの心の中には、だいたい「禁止」の心理が存在します。

いわば、タブーの心理ってやつです。

たとえば・・・

  • 期待させちゃいけない
  • 自分が幸せになりすぎちゃいけない
  • 誰かを困らせるくらいなら、引いたほうがいい

本人は自覚していないことも多いけど

「好きな人に私が近づく=誰かが(私が・相手が)傷つく」

みたいな観念が、どこかにあるのです。

だから、好きな気持ちが強くなるほど、自分にブレーキをかける。

これ、冷たいんじゃなくて、「それがルールに則った最善の策」なのです。

だって、近づいてはいけない禁止令があるわけですから。

それを守るって、ワタシ的コンプライアンス上、マッチングした行動なのです。

言い換えるなら・・・めちゃくちゃ気を遣ってる状態ですね。

心理学講座のシンボル
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私は愛する側でいるべきであるというルール(役割)

あと、よくあるのがこれっすね。

「私は、受け取る側じゃない」
「与えるほうでいたほうが楽」

このタイプの人って、好きな人に近づかれると逃亡するタイプです。

こっちくんなや!と激怒する人もいれば、まじかー!と急に遠ざかる。

もちろんそんな反応されたら相手は驚きますけども・・・。

その理由は、「与える」ということだけで人生設計や対人関係を構築しているから。

自分が満たされる未来をちゃんと構想した生き方じゃないんです。

なので、自分が愛されるって場面でめっぽう弱い。

弱いというか、どうすりゃいいのかわからんのです。

よって、このタイプのみなさまの思考の中には

「近づく=期待されるかも?失望させるかも?」

という不安に抵抗する理由が渦巻いております。

そうです。

「愛されるより愛したいマジで〜」と思ってるし、「愛を与えなさい」と言われると「ラジャー!」と全力で与えるし、相手にも気を使うし、・・・なにか相手から良いことをされると申し訳ないとか思っちゃうのです。

が、実際は申し訳ないって思っているようで、そうじゃないんですよ。

「愛するな、私のことを、このたわけが〜」

と怒っているのです。

なぜなら「怖い」から。

愛されたとき、どう反応したらいいかわからんから。

その割に、あまーいロマンスと、とろけるようなチーズ、もとい包容を夢見ていたりするのがこのタイプの特徴かも・・・。

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好きな相手に近づけないことを問題にしすぎてもしんどいのです

ここで大事なのは、これを「問題」と決めつけないことです。

好きだけど近づけないのは、弱さでも、欠陥でもない。

一言で言えば「怖い」。

そして「慣れてな〜い」だけというケースは非常に多いですよ。

人生において「愛される、守られる、支えられる、直接好意を伝えられる」ということに慣れていない。

きっとそこにはいろんな事情があったのだと思います。

よって、愛されることはあくまで「超常現象(全くリアリティのない感覚の比喩)」のようなものとして扱われてきただけなのです。

が、人は愛することで喜びを感じ、愛されることで安心を感じます。

この安心を感じたい、つまり、好きな人に近づきたい欲求が湧き出してきたとき、どんどん怖さが増す、という切ない矛盾の中にいるだけなのです。

これまでの人生で、そうするしかなかった理由があったというだけの話だったりします。

なので、この感覚があるときに、気合で近づくことは逆に自分にダメージを与えます。

というか、それで関係をぶっ壊している人、僕はたくさん知ってます。

頑張って近づいたけど、やっぱ無理!となって別れた人もたくさん知っています。

そのあとで、「やっちまったー、浅野さんどうしたらいいの?」というお声も山ほど伺ってきましたね。

これ、確かに「愛されること、人から好意をもらうことに慣れることが大事」という話なんです。

ただ、きっとそれはあなたにとっては怖いことなんです。

強いて言うなら・・・愛着に関わる問題とか、インナーチャイルド云々の話になりやすいんですけど、まぁそれはそれってことでして。

愛されると、自分でもわからない何かが内面で発動するんです。

だから、好きな人に近づけない。

それに加えて、傷つきたくないじゃないんですか、Noって言われると凹むしね。

なので

「私はどうして怖れるようになったんだろう」
「近づかないことで何を守ろうとしてきたんだろう」

そこを、少しずつ見ていくほうが、たぶん大切です。

無理なく近づける自分になるためには、自分と向き合うこと、ですかね。

……この話も、またどこかで続きを書くかもしれません。

今後はたまにこの手の緩めの記事を書こうかな、と。

あ、僕のnoteには山ほどこの手の記事がありますので、よろしければどうぞ。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛や夫婦関係、仕事、対人関係、生き方の”こじれ感”を「甘すぎない心理学」で解決。ただ、気持ちを受け止めるだけでなく、背景にある心理構造や関係性のパターンを整理し、「現実的で納得できる選択」を一緒に探っていきます。 臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。
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