「あなたの想いが、自分を縛りつけるとき」 〜“好き”を否定せずに、生きやすくなるために〜
こんにちは、心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は、「想いが、自分を縛り付ける」という話をコラムにしてみようと思います。
*
「想い」というのは、優しさや愛情の表れであることも多くて。
たとえば、
- ずっとそばにいたかった。
- もっとあの人の力になりたかった。
- あのとき、あの人のことを救いたかった。
- 私がもう少し強ければ、何かが変わったんじゃないか……。
そんなふうに、強く想う気持ちは、あなたの誠実さや深い優しさの証でもあると思うんです。
そして、これは何も恋愛だけの話ではなくて。
仕事、目標、人生において重要なできごとなどにも適応されますよ。
ただ、そこにある想いが、どこかで「自分を責める理由」になってしまったり、「何かを手放せない理由」になってしまうこともあるんですよね。
Index
想いは優しさの証。でも、時に“自分を縛るもの”にもなる
僕がこれまでカウンセリングでお話を伺ってきた中でも、たとえば「愛情深い人」や「真面目に生きてきた人」ほど、
「自分があのとき、もっとちゃんとしていたら・・・」
「私は、あの人を今でも責める気にはなれない」
「いま離れるのは、私が“諦めた”みたいでイヤだ」
といった言葉を口にされることがあります。
それって、「想いの強さ」が、“今の自分”を縛っているような状態とも言えるかもしれません。
でも、それは“執着”とはちょっと違うんです。
世の中ではよく、「執着を手放せ」と言われたりしますよね。
僕も「執着は手放す方向性がいい」と考えています。
ただ、だからといって
「想ったことを否定する必要はない」
「でも、その想いに自分が縛られて苦しいなら、いったん手放すことも選んでいい」
そういった理解があってこそ、執着は手放せるものなんだろうと思っています。
「手放せない想い」が苦しみになるとき
僕は、「想い」というのは、生きていくうえでのエネルギーになると同時に、
その扱い方を間違えると、自分の”足かせ”にもなってしまうものだと思っています。
たとえば、「あの人のことを、今でも愛してる」という気持ちが、あなたに力をくれるなら、それは大切にしていいものですよね。
でも、
「今も愛してるから、私は幸せになっちゃいけない」
「私が忘れたら、あの人の存在が消えてしまう気がする」
というふうに、自分を縛る理由になってしまうなら。
それはもう、あなたの幸せを遠ざけてしまう「足かせ」になってしまっているのかもしれません。
想いを否定しなくていい。でも、囚われなくてもいい
「想いを手放す」というのは、「あの人なんて、どうでもいい」と忘れ去ることではないんです。
むしろ、
「あのとき私は本気で、あの人を想っていた」
ということを、ちゃんと認めること。
そして、
「その気持ちがあるからこそ、私は優しくなれたし、愛することの意味を知れた」
というふうに、自分の経験として昇華させていくこと。
そうやって、自分の中の「想い」に区切りをつけていく。
ちょっとしんどく感じることもあるけど、着実に進めていくことです。
それは、心の深い部分で「自分を許す」ということでもあるんじゃないかな、と思うんです。
「愛したこと」と「幸せになること」は矛盾しない
誰かを愛した自分を、忘れなくていいんです。
でも、その思いに“囚われたまま”でいる必要もないのです。
まぁこの当たりの話は心理学というより、その人それぞれの思い、哲学っぽい話になる部分でもあるのですけどね。
私は一度でも想った人のことを忘れることも、傷つけるつもりはない、と言い切れる人もいれば、逆に怒りを感じている人もいるでしょうし。
その怒りの中に、相手への情愛を感じている人もいるやもしれない。
ただ、どうあれ、あなたは今を生きている。
そして、これからまた、新しい関係や、自分だけの幸せを見つけていく権利がある。
その未来に向けて自分が何を選択するかを考えたとき、今はまだ忘れられない、実感を伴った過去を整理していくこともまた一つの選択肢。
そして、この手の話ほど、なぜか切なく響きやすいのは、「どこかで叶わなかった思い」がまだくすぶっているかもしれません。
それもまた、あなたなりの思い。
そして、徐々に丁寧に手放していくものなのだろうと思いますけどね。
こちらの記事も読まれています
最後に
最後にひとつ、こんな問いかけを置いておきますね。
いま、あなたが“想い続けている何か”があるとしたら。
その想いは、あなたを「幸せにする想い」ですか?
それとも、「あなたの足元を縛っている想い」ですか?
どちらが良い・悪いではないんです。
どちらを選ぶかは、あなたの自由なんです。
でも、もしその想いがあなたをしんどくさせているなら、少しずつ、その想いとの付き合い方を変えていってもいいのかもしれません。
想ったことを否定せずに、自分を少しずつ“生きやすくする”ために。
それが、ちゃんと自分の人生を生きる、ということでもあるのかもしれませんね。
このサイトでは、
「人は裁かない。でも、構造はごまかさない。」
というコンセプトで、恋愛や関係の中で揺れやすくなる“立ち位置”を、心理学の視点から整理しています。
好きだからこそ考えすぎてしまう。
相手を大切にしたいのに、どう関わったらいいかわからなくなる。
そんなとき、無理に答えを出さなくてもいい場所として、このサイトを使ってもらえたらと思っています。
気持ちを整理し直すための、個人セッション
そのときのあなたの状態に合わせて、対話を重ねていく”個人セッション”。
誰にも知られることなく、今のお悩みを丁寧に扱うあなただけの時間です。
恋愛・婚活・日々の生活の中で起きていることを、もう一人で抱え込まない。
・相手の言動に振り回されてしまう
・考えすぎて、どう動けばいいか分からない
・自分の感覚を、もう一度取り戻したい
あなたの頑張りを「我慢」や「自己否定」に戻さず、 これからの選び方を、一緒に整理していく時間です。
対面(東京/名古屋)・オンラインで対応しています。
今までのあなたに、新しい視点を足す”心理学講座”
心理学講座は、「こういう見方もあるのか」という発見を、ゆっくり増やしていく場所です。
毎月テーマは違いますが、恋愛や結婚生活にまつわる心理を扱う講座を開催することもあります。
オンライン受講できる講座もご用意しています。
一人で考えすぎる日常から、少し離れるために|無料メールマガジン
まだ誰かに頼るほどじゃないけれど、
このまま誰かとの関係のことを、一人で考え続けるのは、少ししんどい。
そんなときの、「考えすぎないための視点」を、週3回(火・木・土)お届けしています。

