深読みさんと忍耐女子

“深読みしてしまう私”が、最近しんどいあなたへ 〜深読みさんのためのテーゼ〜

深読みさん

こんな人、いませんか?

いや、あなた自身のことかもしれません。

  • 空気を読むのがうまい
  • 先回りして人の気持ちを察してしまう
  • 自分のことを後回しにしてしまう
  • でも、ちゃんとしてると思われたいわけじゃない

──なのに、しんどい。

今日はそんな「深読みしすぎる人」の心の話を、少しだけ書いてみます。

「深読み」は、怖がりの裏返し

僕は常々「深読み」能力は才能。

でも実は、「怖がり」の裏返しだと思っています。

よく深読みさんは優しい人だと言われることが多いと思うんです。

俗に言う「気が利くね」とか「かしこいね」とか「しっかりしてるね」という、気が気が利かない言葉を浴びることが多いんじゃないかと(笑)

まぁ今日は答えを書かないですけど、深読みさんの能力は才能。

ただ、それはきっと長い間、別の目的に使われていたものなんでしょう、きっと。

でも、僕が出会ってきた人たちは、みんな、“誰かを愛するために読んでいた”んですよね。

そっと、息をひそめて。
それでも、届くように。

でも、なかなか伝わらない。

もはや伝わらなさすぎて拗ねている。

いや、諦めてないけどキレている(笑)

・・・そんな深読みさんと僕はたくさん出会うタイプの人間です。

なぜでしょうねぇ?

「深読みさん」って、どんな人?

そもそも「深読みさん」とはどんな人か。まず、書いておきますよ。

  1. 自分を見抜かれるのがちょっと苦手(というか他者理解を諦めてる)。
  2. ただ、自分のことを分かってくれていると思える人に、ほぼほぼ出会ってない。
  3. なのに、誰よりも、人のことを深く見ていて、ちゃんと大切にしようと想っている。(相手の感情を感じ取る能力がなんとなく備わってる。)
  4. 仕事も結構できて先読みが得意。
  5. 恋愛スタイルは「エロス」×「ストルゲ」×「アガペ」のクロスタイプが多めの印象(笑)
    →参考:「愛の色彩理論(Wikipedia)」
  6. 天敵は、色気全開な女。唾飛ばしながら迫ってくる自立女子。仕事ができない後輩キャラ。

もう少し突っ込んだ生態、もとい「特徴」はこちら。

  • 勝手にいい人扱いされる。
  • あなたはできるね、って何も理解されず言われる。
  • 他人の評価は「頑張るフリ」の連続で作られると思ってる。
  • 頭がいいねと言われると、嬉しくないわけじゃないが、とりま黙る。
  • 謙虚さってなんだっけ?と思うぐらい、自分から何も言わない。
  • 「あなたは愛されてる」って言葉が美顔パックより薄っぺらく聞こえる。
  • 「あなたは僕の理想の人です?・・・お前が決めるな」って思う。
  • 表情は穏やかでも、心のなかでは毒吐きまくり、もとい、止まらない。
  • 誰かに愛されそうになると、しなやかにビビる。
  • しっかりしなきゃって思いながら、疲れてしまう。
  • どれだけ頑張っても「頑張った」って思いきれない。
  • 僕のセッションを受けながら、僕のことを読み切っている(笑)
  • そして、誰よりも大切な人のことを読んでいる。

まぁまぁそれでいいんじゃないっすか?って僕は思いますよ〜。

とにかくバレるのが苦手。

本当は見つけてほしい深読みさん。

しかし、自分のことを見抜かれるのがちょっと苦手。

なので「無意識のマウント」が結構強めな人もいる。(これに気づいている人は結構すごい人。)

たとえば、こちから相談しているのに、相手の相談を引き出してしまうという秘技を持っていたりする(笑)

なのに、「相談しているのは私なのに・・・」しっかり愚痴る。

ね?見えないもの引っ張り出す天才じゃんか、あんた(笑)

なのに、誰よりも、人のことを深く見ていて、ちゃんと考えている。

だから、僕が言うんです。

「あぁ、ずっとそんなところにいたんです?」

彼女たちは、ちょっと驚きながら、照れた顔で言う。

「どうして分かった?」

え?そりゃそうですよ。同族ですから(笑)

心理分析? しませんよ。

ちなみに、深読みさんを心理分析すると、まぁいろいろ言えると思いますよ。

愛着云々とか、パターンが云々とか、まぁ書けと言われればいくらでも書けます。

書かないけどね(笑)

そういうことじゃないよな、って思っているのでねぇ。

なぜ今こんなに生きづらいのか

僕が担当させていただいてきた深読みさんは・・・

恋愛で、仕事で、人生でめちゃくちゃ揺れているわけですね。

では、なぜ、いま深読みさんたちが、こんなにも揺れているのか。

それはたぶん、今が「自分に“色”をつけようとしている」フェーズだからです。

これまでは、私がいない、つまり「透明でいること」で大切な何かを守ってきた深読みさん。

誰にもバレないように、ちゃんと生きてきた。

でも、ほんのすこしだけ、「もう隠さなくていいのかも」と思い始めている。

それが「しんどさ」の正体です。

だから、うっかり僕のセッションとか受けちゃうんですよ(笑)

そして今。

あなたは人生で初めて、自ら“色”をつけようとしているのだと思います。

にじみ出たあなたの色を、誰かはちゃんと見てる

傷ついたとき。

自分のことなんて分かってもらえるはずがないと思ったとき。

でも、そのあとで誰かのために、また深く読もうとした、そんなあなたがいたんじゃないですか?

もう別れた男のことも、いちいち考えて律儀に気にする深読みさん。

だから今も、ちゃんと悩んでいるのだと思います。

でも、それがあなたなら、それでいいんじゃないっすか?っ思ってますよ(笑)

「最近、にじみ出たあなたの色を、誰かはちゃんと見てる」

だから、いろんなめんどくさいことが起こってるんじゃないですかね?あなたの日常で。

なので・・・

ちゃんと“あなた自身のこと”も、誰かと一緒に読んでもいいんじゃないでしょうかね?

なんでこんな文章を書いてるのかって?

そりゃ僕がずっとこのタイプで、たくさんの“深読みさん”に助けられてきたからですよ(笑)

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