恋愛・夫婦の心理学

「付き合ってるわけではない」という彼の言葉

浅野さんへの質問

はじめまして。いつもブログを拝見し、参考にさせていただいております。

最近彼氏だと思っていた人から、付き合っていない宣言をされてしまいました。よくよく考えても彼の考えていたことが分からず、こちらで彼のことを分析していただけたら嬉しいです。

彼とは婚活アプリで出会い、毎日連絡し合い、週に2回はご飯に行ってその帰りは一駅分歩くというデートをしていました。
私は彼の真面目で、笑わせようと頑張ってくれている所や仕事熱心なところ、何より一緒にいて心地がよく好きになっていました。彼は仕事柄いくらでもモテるはずですが、あまり女性に慣れている感じはせず、今までは勉強と仕事の生活だったと言っていました。

手は繋ぐけど何も言ってくれないなぁと思っていたとき、彼の異動が急遽決まり「遠くなるけど、週に一回は仕事で来るから、これからも会ってくれないか」と話をされ、私はもちろんだよと答えました。

その後ご飯に行った帰り、彼からキスをしてくれて、告白の代わりだと思っていました。お互いに30代だし、言葉がなくても良いかと特に気にしませんでした。

その後プライベートで会えたのですが、コロナの影響で仕事の出張がないこともあり、会いたいけど状況が落ち着くまでちょっと待とうねという話をして、LINEやテレビ電話で耐えました。

彼の仕事が、毎日深夜0時まで仕事、土日は調べ物、という激務になり、そのため日中はLINE返せなくなると連絡が来たので、夜に2往復くらいの連絡になりました。

その後は彼はどんどん仕事が増え、コロナのこともあり、会えたのは2回程度で、LINEも2~3日に1回なっていきました。

たった1時間だったのですが、出張の忙しい合間を縫ってランチの時間に私の会社まで来てくれて、短くてもすごく嬉しいものでした。

「私からそっちに行くから、この日程はどうかな?」と提案してみたのですが、仕事の予定が予測つかないから待ってね、と言われ、なんだかんだ流れてしまいました。

その後、コロナ感染者が増えて、彼の職場で出張禁止となり、会う予定も流れてしまいました。

年明けに彼から私の写真を送って欲しいとリクエストが来たりして、彼は冷めてないんだと思い喜んで写真を送っていました。

 

ところが、1月半ばに彼からまた写真送ってとリクエストがあったので送り、会えなくて寂しいなーと送った所、彼から他の男の人とは会ってないのか聞かれました。

会ってない、浮気じゃん。と返した所、「付き合ってるの?」「ごめん、付き合ってるっていう頭ではなかった」、私は「仲の良い友達」という認識と返ってきました。

最初は冗談かと思い本気か聞いたのですが、「そういう話してない」と返されました

既婚じゃないか?、ほかにも同じような関係の女性がいるのか?聞きましたが独身で彼女はいない、他に連絡取ってる女性はいないとのことでした。

身体の関係もあったけど、友達ともするの?と聞くと、時と場合によってはするという答え。私って都合の良い関係だったのかと思い、付き合うつもりもないんでしょ?と聞くと、もちろんその可能性はあるけど、コロナで会えない状況では難しいという答え。

私から「もう連絡するのはやめるね。勘違いだったけど、楽しかったし好きだった。ありがとう。」と送ると、彼からは「こちらこそありがとう」と返ってきて、それ以来連絡取っていません。

確かに彼から付き合おうという言葉はなかったのですが、かといって身体目当てな感じもせず、彼はなにがしたかったんだろうともやもやしてしまいます。
そして、やや落ち着いた今も、彼のことが好きで、ちゃんとお付き合いしたいと思ってしまいます。

彼は本当に付き合っているつもりはなかったのか?
私が見抜けなかっただけで、遊び慣れているのか?
心理学で分析いただけたら嬉しいです。
宜しくお願い致します。

ネタ募集ネーム:RRさん(一部編集しております)

RRさん、おまたせしましたm(_ _)mいつもブログをご覧いただきましてありがとうございます。

今日はあなたのご質問にお答えしますね。

ご質問拝読しましたけど、そりゃー付き合ってるって思いますよね、この状況ならば。

でも、いるんですよね。

「え?オレは付き合ってるわけではないよ」という男性。僕もカウンセリングの中で何度も出会う言葉の一つですよ。

そんな男性が何を感じ、何を考えているのか?というご質問はたしかに多いですね。まぁ女性のみなさんからすると「えっ・・・」って話ですし、「好きになってたこと自体が勘違いだったの?」「何で?」って思っちゃうような話ですからね。

そう、先に申し上げておきますが、RRさんが彼のことを大切に思い頑張られたことは、とても尊いことだと僕は思っておりますよ。

だから、彼に付き合っていない宣言をされたことはとても残念なことだと思うのですが、あなたが誰かを大切に思ったことは素晴らしい、と思っていただければと思います。

では本題へ!

 

「付き合ってるわけではない」と話す彼の気持ちとその心理的背景・6選

では、よく僕の恋愛カウンセリングで登場する「付き合っているわけではない」と話す彼の気持ちやその背景についてまとめてみます。

1.恋愛をする余裕も時間もない

人はだれだって親密感が大好きです。だから誰か気になる人、好きになれそうな人とお近づきになり、親密感を感じられる時間を過ごしたいと思うものでしょう。

が、今回のご質問にもあるように、仕事などで現実的に恋愛をする時間がないとしたら、このままちゃんと付き合っているという状態にならないように意識する人がいても不思議ではありませんね。

時間がない=余裕がない=恋愛に費やすリソースがない。

こう書くと「私ってその程度の存在だったの?」なんて思われる方がいるかも知れませんが、そうじゃありません。

恋愛に費やすリソースがないから、たとえ女性のことが好きでも手放したり、距離を置く男性がいるってことです。このタイプの男性の思考は「シーソー的」です。あっちが立てばこっちが立たず、というね。男性も悩んでるってことですよ。

そこで口にする言葉こそ「ちゃんと恋愛できないから別れよう」なんだけど、そう言うと責任感が出て罪悪感を感じちゃうから、自分の罪悪感を否認するために「付き合ってるわけじゃない(そのつもりはなかった)」というそもそも論を口にするってこともあるのです。

男性が「実は付き合ってるつもりだった」としても、です。

実は社会規範意識が強く、責任感が強い人の中に、このような言葉を口にする男性がいたりします。

ま、もうちょっと相手の気持ちを考えてほしいよなぁ、と個人的には思うのですけれども。そこを考えれば、もっといい関係になれるんじゃないのかな?なんてね。

2.実はそんなに好きじゃなかった

これはとてもシンプルですね。そこまで好意がなかった、というケース。

まぁ文字にするとちょっと痛いわけですけど、でも実際にそういったケースもあります。

女性の皆さんにわかりやすくお伝えするならば「あの彼、いい人なんだけどな〜」って思っているときって、付き合わないでしょ?なにかしら(気持ちが)足りないって思いません?

そんな感じです。

ま、恋愛はノーガードの打ち合いみたいな部分がありますからねぇ。こういったことも起きるってことですね。

こんなとき、男性は「友達で」って言葉を使うんじゃないでしょうかね。

3.そもそも未来に真剣になれていない(恋愛的関係だけ欲していた)

これは恋愛的関係はほしいけど、深いお付き合いは望んでいないってケースですね。遊んでるっちゃーそうなりますし、好きだけど深い関係はノーサンキューなんて感じでしょうか。

そう言えば昔、こんな話を聞いたことがありますね(ネタOKの話です)

それまで純粋な恋愛をしていた女性がいてね。あの時、付き合っていた彼に「お前さ、そろそろ遊びのHを覚えたら」なんて言われて、すごく驚いて、そうしなきゃいけないと思った、なんて話をね。

ね、この彼の発言、明確に「遊び」っていってるわけだから、「恋愛」じゃないですよね。恋愛心理の根底には愛し合いたい、お互いに身も心もひとつになりたい、って願う気持ちがあるわけだから。

つまり、先に「恋愛的関係はほしい」と書いたのは、まぁ一時的なロマンスはほしいし、ずっと一人でいるのはどうかな、と考えている感じを表現するためです。

このタイプの人は正直言いまして「まだ自分のことしか見えていない」という可能性が高いです。

相手あっての恋愛、相手にも気持ちがある、ということをあまり意識できないっていうか。

だから「そもそもオレは付き合ってないし」って言うわけです。まぁその人の気持ちだけを考えるなら、まぁ筋が通ってるっちゃーそうなりますよね・。それがいいかどうか別にしてね。

4.隠している心理的な痛みがある

例えば、過去に恋愛で手痛い失恋をしている、家族関係の中で愛された実感が薄い、劣等感が強い、コンプレックスがあり自分が愛されると素直に思えない、といった事情がある場合です。

もちろん表面的には全くそう見えない事が多いんですけど、じっくり話を聞いていくと、心理的痛みがありそれを隠していたいから、親密感を感じる近い関係を持たないように振る舞っている、なんて人がいますね。

自分の過去や内面を知られると、きっと相手に愛想を尽かされるという思い込みが強いので。

このタイプの人は親密感を望んでいることには違いないので、関係もなかなかいい感じになっていくのですが、いざ恋愛、いざ結婚、いざ鎌倉(それは違う)となると、急にテンションダウンして「そんなつもりじゃなかった」という言葉を使う場合がありますね。

これはその人が「愛されることを怖がってる」ってことを意味します。いわば痛みが生んだエゴの断末魔の叫び、みたいなものです。

どこか「こんな自分は愛してもらえない」という確信めいた思い込みがあって、パートナーに愛されなくなってしまうことを恐れているのです。

なので、この手の人が「付き合ってるわけじゃない」と言ってきたなら、「ふふーん、あなたはそういうんじゃないかと思ってたよ( ̄ー ̄)ニヤリ、でも大丈夫だよ♡(私の愛をなめんなよ♡)」と、相手の痛みに共感しながらも、丁寧に愛してあげるといい感じになることも多いですね。

そこでは今までにない強い絆ができることもあるでしょう。

問題は、このタイプの人が抱えている痛みは結構強いということ。また、その痛みを理解し、寄り添うことが相当困難であるということでしょうか。

お互いに相手のことが好きだから、相手の痛みに気づけないんですよ。「付き合ってるつもりはなかった」と言われたことがショックすぎて、自分が傷んでしまうとなかなか前に進まないかもしれませんね。

それもまぁ致し方のないことと言えるのですけれども。

5.恋愛自体にあまり興味なく過ごしてきた

恋愛に興味があまりなかった男性も「付き合ってるわけじゃない」と伝えてくる可能性がありますね。

これは純粋に、恋愛関係になるってマジで大丈夫か?オレ?(付き合ってちゃんと責任を取れるのか)みたいに思っている人だといえます。

そんな事を考えているものだから、相手の気持ちを考える余裕がまったくないのです。自分のことで精一杯になっちゃうんですよね。

かつ、自分の恋愛観だけで物事を進めようとするので、意外と頑固で人の話を聞かない人も少なくありません。

実際、女性のことが好きなんだけど、好きだからといって、実際にどう女性と過ごしていけばいい関係になれるのかが分からなかったり、今後も恋愛を続けていく自信がない(恋愛ってものがどういうものか分かっていない)人が陥りやすい罠ですね。

この場合、今までいい感じだったのに急にシャットアウトしてくるなんてこともあって、女性のみなさんが意味不明のまま傷ついちゃった、なんてことも起こるようです。

6.心のなかに悪魔?が住んでいるって感じてる

これは「オレに近づくな」と言いたがるパターンです。

ここでの悪魔とは「罪悪感」を意味するのですが、たとえば過去に大切な人を傷つけた、自分本位で勝手な恋愛をして過去の彼女をボロボロにした、何かしらの過ちを犯した、なんて経験があって、「自分なんてもんは相当ひどい人間だ」と思い込んでいる人。

このタイプの人は人から好かれると困るんです。だって、自分で自分のことが悪魔だと思っているわけですから、悪魔な自分を愛するってありえへんやろ、いつか絶対に裏切られたり相手が去っていく、と思うわけですよ。

だから、愛されることを期待して失望しないように、「君、やめといたほうがいいよ」ってなるわけです。試しているわけじゃなく、ガチでそう思っている闇の深さがあるわけですよ。

実は内面の自己イメージがボロボロ、泥や毒にまみれているなんて感じなんですね(もちろん誤解なんでしょうけど)

が、このタイプの男性を好きになる女性って、かなりマリア的、もしくはガッツ溢れる女性が多くて、「なにいうてんの!私はあんたのことホンマにスキやねんで!私がなんとかしてあげるさかい!」なんて感じで、突っ込んでいくんですよね。

すると、その突っ込んでくる女性を制するために「そもそも付き合ってるわけじゃないし、オレは昔からそういうつもりじゃない」って言ってくるわけですな。

この関係をより良い形にするってのは相当な覚悟が必要、かつ長期戦略が必要になることが多いんですけどね。相手を愛するってことは、相手の痛みやその核心に触れるようなものなので、中途半端に近づくとまじで大火傷しまっせ、って感じです。

だから、このようなケースでの僕のご提案も「愛するならガチで。相当な試練はやってきますが、それでも愛すると決めるなら僕もお付き合いします。ただ、それ以外の選択肢はお互いのためになりません。少しでも気持ちがブレるとか、好きって気持ちだけで突っ走るなんて感じなら、切ないけど手を引くのも大切な選択ですよ。」と明確にお伝えすることになるわけです。

僕も「好きなら好きでいいじゃない」なんて無責任なことは言えないケースでございますな。

 

今回のご質問の場合は・・・

さて、今回のRRさんのご質問を僕が読ませていただくと、この彼って「1」と「5」の複合型って感じがしますね。

「恋愛をする余裕も時間もない」→申し訳ない

「恋愛自体にあまり興味なく過ごしてきた」→相手の気持ちまで考えている余裕がない

なんて感じじゃないでしょうかね。

彼の気持ちは一度、ロマンス状態になっていたと思いますよ、僕も。

ただ、彼が仕事やなんやらで余裕を失っていった結果、そのロマンス状態を維持することが難しくなった。もちろん二人の間に距離ができたことも要因の一つかな、仕方のないことなんですけど、遠距離恋愛は近キョリ恋愛に比べて親密感を育むことが難しいのでね。

こうなると、そもそも自立的(人の手は借りない)ってタイプの男性なら、次第に恋愛から距離をおいていくのはよくあることでもありますし。

すると、彼の中で「あなたに対して取っている行動が中途半端だ」と思い始める。それが罪悪感を刺激し(自分は相手のために何もしていないという罪悪感)、その罪悪感を感じないために、より相手との距離を置きだした。

その罪悪感を否認するためにそもそも「付き合ってるわけじゃない」という言葉を伝えてしまった、なんて感じじゃないかなーと僕は思います。

 

すなわち、RRさんのことが嫌い、ダメってことじゃないのではないでしょうか。彼の罪悪感の影響のような気がしますけどね。もちろんお互いにもっと距離を詰めることができたら、という課題は残りそうだとも言えますけど、それはまた別の話ですしね。

 

よく女性の皆さんから「好きならずっとそばにいるっしょ?」って質問を受けるのですが、それは恋愛に興味津々だった女性だからそう思うのかもしれませんね、ってお答えしています。

まぁそもそも恋愛に対する価値観自体、人それぞれなんだと思うのですけど、恋愛に興味を持ち続けている方が多い女性の皆さんと、勉強やら仕事やらに興味の殆どを向けていた男性とでは、恋愛について学んだキャリアが違うんですわなぁ。

だから、恋愛ってそばにいるもの、愛し合うもの、弱さを支え合うもの、相手の幸せを願うこと、って思ってない男性がいても不思議ではないし、その愛の込め方も人それぞれ、心の成熟度によって違うんです。

そう考えると、彼に「付き合ってるつもりじゃなかった」と言われても「へ?そうなの?」と思う必要はなくて、それが彼の恋愛観を示している、と考えてみるといいんですよね。

とはいえ、好きな人にそう言われたら傷ついてしまうこともあると思いますし、もし傷ついちゃったとしたらその気持ちは丁寧に癒して置くほうがいいと僕は思っておりますよ。

繰り返しになりますけど、あなたはきっと彼のことを大切に思ってこられたことは間違いのないことでしょうから。その自分の気持ちは大切にしてみてくださいね。

 

今回は以上です。何か参考になりましたら幸いです。

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