恋愛の心理学

付き合って3ヶ月の彼に別れたいと言われました。

浅野寿和さんへのネタ募集に投稿させていただきます。

浅野さん、こんにちは。いつもブログ拝見させて頂いております。

今日はお付き合いしている彼のことでご相談させていただきたく、メッセージしました。

付き合って3ヶ月の彼に別れたいと言われました。

理由は、私の些細な一言で、彼側からしたら、否定された!と感じさせてしまった事です。今回その事は初めて聞きましたが、同じような事を何度か言ってしまっていた事がありました。私は冗談のつもりで悪気は無かったです。B型ってそうゆうとこあるわーみたいな事を言ってしまいました。

否定されたと感じた事に対し、モヤモヤしながら付き合うのも、これからそうゆう思いをまたするのかと考えるとしんどい、とも言っていました。それからお互いの思っていた事をとことん話し合い、何とかもう1ヶ月付き合い続けるという結論に至りました。

距離を置く事も考えましたが、それはお互い何か難しいねってなって2人で出した答えです。

私はお付き合いする中で彼への抱えて来た思いを話せず、今回きっかけになった私の言葉のように、言葉の端々で嫌味のように出していたのだと思います。

心から反省し、その思いを伝え、彼もじゃあ俺もモチベーション下がらないようにやってみる、と言ってくれました。

スキンシップも体の関係もあります。なぁなぁな状態でそうゆう事をするのは許せない人なので、彼なりに向き合うと決めてくれたのだと思います。連絡は明らかに減りました。会っている時は態度やスキンシップなど、とても愛情を感じます。同情か、愛情かは分かりませんが。だからこそ諦めたくないです。

彼は、私への気持ちは今40%だと。一度こうなってしまったらもう戻るか分からないよ?だって俺だよ?戻るとしても時間掛かるよ?こんなめんどくさい奴…お互い時間無駄にするくらいなら…言われました。

私は全て納得した上で、それでも大切だから、もう少し一緒に居たいと伝えました。

彼は、前の奥さんのモラハラと浮気で離婚してます。奥さんが直すと言ったことを条件に再婚しましたが、また元の状態に戻ってしまい1ヶ月で再び離婚したそうです。

だからこそ、些細なことでも、否定されたと感じやすいんだと思います。

私は自分のためにも彼のためにも変わりたいと決心してます。

ここでやめてしまったら、相手が変わってもお互いまた、同じ所でぶつかるような気がして…

変わる努力はもちろんのこと、これから、私は、どのように彼に関わっていけばいいでしょうか?

また、彼は、良くしたいという前向きな気持ちで、付き合い続けているのか、私を傷付けたくないという同情からなのか。

浅野さんの意見をお聞かせ下さい。
宜しくお願いします!

ネタ募集ネーム:あんこさん

あんこさん、大変おまたせしましたm(_ _)m

今日はあなたのご質問にお答えしますね。

さて、今回のご質問は2つですね。

「変わる努力はもちろんのこと、これから、私は、どのように彼に関わっていけばいいでしょうか?」

「また、彼は、良くしたいという前向きな気持ちで付き合い続けているのか、私を傷付けたくないという同情からなのか。」

では僕なりにお答えしますね。

彼は恋愛に前向きなの?それとも私に同情しているの?

おそらく今回のご質問で最も聞きたい部分は

「また、彼は、良くしたいという前向きな気持ちで付き合い続けているのか、私を傷付けたくないという同情からなのか」

ではないかなーと勝手に想像していましたよ。

もしかするとあなたは「好きな人の負担になることだけは嫌」とお考えになりやすいタイプなのでしょうか?なんて考えておりました。

ただ、この部分に関しては「想像ではお答えしづらいです」としかお答えしようがないのです。

申し訳ありません。

なぜなら、もし彼さんがあなたとの関係を継続することをお考えならば、どちらの気持ちも持っている可能性があるだろうと僕は考えるからです。

やはり好きな人には前向きな気持ちも、また情のような気持ちも持ち得ると思うのです。

よく恋愛のご相談で「相手が私に気を使っているだけなら、それは嬉しくない」というご意見を伺いますよ。

そのお気持ちも個人的には理解できるなぁと思っているところです。

自分自身のプライドの問題もあれば、こちらが真剣に愛しても相手がそれに反応できず苦しむようなことがあるならば、それもまた切ないことだと思われると思うのですよ。

相手のことが好きならばなおさらにね。

が、愛であれ情であれ、相手なりに良かれと思って向けている気持ちを蹴散らしてすごく良い効果が得られるかと考えてみると・・・

うーん、僕はそう思いがたいのです。

もちろん情が相手を苦しめることもあろうかと思いますけど、今回のケースでは、それが愛であれ情であれ、彼は彼なりに目一杯なのかもしれませんからね。

自分がどう変わるべきかのためのヒント

さて、次は「変わる努力はもちろんのこと、これから、私は、どのように彼に関わっていけばいいでしょうか?」というご質問にお答えしたいと思います。

正直言いますと、僕から「あなたはこう変わるべきだ」とお伝えすることも違うような気がします。

ただ、あなたがどのような私になるといいのか、その指針の目安となるようなことはお伝えできるかな、と考えています。

そこで簡単ではありますけど、今回のご質問を読ませていただいた上での僕なりの見解をお伝えしたいと思います。

愛されることで葛藤する人たち

恋愛の中では「好きな人を愛すること」と、「好きな人に近づかれることを避けたい」は、行動としては全く違いますが、そこに込められている気持ちが同じような場合があります。

特に「恋愛に失望を感じている場合」「恋愛の中で深くダメージを受けた経験がある場合」「自分の愛情に自身が持てない場合」などでは顕著です。

どこか「パートナーを愛したい気持ち」を感じる反面、「今の自分では相手のためにならないのではないか」という疑いを感じやすくなる場合があるのです。

この「相手のためにならないのではないか」という思いの正体は、自分への疑いなのです。

だから、自分のことは自分でもかなり疑ってしまうのに、そんな自分に相手の人生を付き合わせるわけにはいかない、と考える人もいるとかいないとか。

このとき「自分は相手のためになることを選択している」と思う人が多いので、「別れることがいい選択なのだ」と感じる人も少なくありません。

が、ここに問題が一つあるとすれば「相手の気持ちを考えた上での結論ではない」ということでしょうか。

このとき「別れることがいい選択だ」と感じている人の内面には、次のようなことが起きている可能性があります。

相手の気持ち(愛情)を考えて受け入ようとすると

「自分の中の疑いと相手の気持ち(好意)の板バサミになって葛藤し、受け入れるも地獄、断るも地獄と感じるようになる」

なんてことが起こるのです。

相手の気持はうれしい。けど苦しい。

苦しいから今の状況は続けたくないけど、相手の好意もあからさまに傷つけたくない。

これはその内面に痛みがあるときほど、感じやすいことだと言えるでしょう。

これを言い換えるならば、何かしらのハートブレイクを抱えていると、傷ついている自分の価値を感じにくくなり、「自分のことを考えてくれているパートナーの気持ちに応えようとすると自分が苦しい思いをする」という感じです。

このような状況にあるときは、その葛藤を抱えていない側が支持的に相手に関わることや、相手の様子を理解して共に歩もうとすることが求められる場合が少なくないでしょうか。

ただ、支える側も結構やってらんねー(私は相手を苦しめているだけなんじゃないの?)と思うことが少なくないようです。(そんなときにカウンセラーが援護射撃させていただく場合もあります)

ここで、相手の葛藤を「どうしても素直に相手の愛情を受け入れられない苦しみであり、自分が相手のためになっていないことで自分を許せずにいるからだ」と理解できていると、比較的寄り添いやすくなることが多いでしょうかね。

要は、相手が苦しい思いをしていても、一緒にそれを乗り越えて愛し合えるように、という目的をしっかり持ち続けることができるかどうか、が重要になるでしょうか。

ここでは「いかに自分の包容力を信じられるか」が鍵になりそうですね。

自分の傷で相手に負担をかけたくないと思う大人たち

また、自分の問題や過去の痛み・失望、恋愛の傷を今のパートナーにかかえてもらおうなんて、超身勝手で依存的だ!と思う人も少なくないようですよ。

結局傷ついたのは自分の選択の責任。

そう思えば思うほど、自分の責任を祖馬にいるパートナーに肩代わりしてもらおうだなんて都合が良すぎるわ!と思う大人も少なくないはずです。

このように思いやすい人ほど「自分からパートナーに良い影響を与えたい」と願っていることが多いようです。

だからこそ、相手に良い影響を与えられない自分に失望し、その結果「相手に嫌われて距離を置こう」として、パートナーに文句やケチをつけ始める人もいます。

(※実際に文句を言いたいだけの人もいるので、そこは見分ける必要がありますが。)

ここにある相手の

「できればパートナーに良い影響を与えたい」

という気持ちを汲み取って、寄り添うことができると、相手はこちらの意見を受け入れようとしてくれることもあるとかないとか(確実にそうなるとは言えませんが。)

そう考えると、理解すべきは「人の痛みとは、そもそもその人なりに良かれと思ったことから生じることが多いのかもね」ということかもしれません。

つまり、傷ついた人、傷ついた自分を、まるで恥を扱うかのごとく感覚で見るのではなく、そこにある「相手なりの気持ち」を理解する視点は重要かもしれませんよ、ということでもあります。

ただ「一生懸命愛せばいい」というわけでもなさそうです

ただ、注意点としては「私の愛情を一方的に注ぐ」ではうまくいかないことが多い、ということです。

人が人を愛する気持ちにケチなんてつけようがないのですが、その愛する気持ちがしっかりコミュニケーションの形態(気持ちのキャッチボール)となっているかどうかも大切なポイントです。

要は「私が愛せば、与えれば」とだけ考えないことです。

相手にだって相手の気持があるのですからね。

また、過去の恋愛で痛い思いをしたことがある方ほど、やはり「自分から愛すること」に恐れを感じます。

そんな人ほど、あまりに一方的に愛されることで、自尊心が傷つく場合もあるわけですよ。(それは相手の問題と言ってしまえばそれまでなのですけど。)

確かにあなたが「愛すること」は素晴らしい。

ですが、ただこちらの思いを伝え続けることが正解を導くわけでもないのです。

自分の気持ちも、相手の気持ちも、いいも悪いもなく尊重する。

それこそ肯定的なコミュニケーション。そこに善悪判断を極力挟まないこと。(倫理的、社会的、法的に問題がある場合は除く。)

いわば相手のあり方を全面的な肯定ができるかどうか。

そのあたりを焦らず、しかし重点的に意識してみるといいかもしれませんね。

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