日常に使える心理学

大切な話は対面で話す方がいい?文字だけでも大丈夫なの?

浅野先生へのご質問

彼に何かを伝える時、私は推敲できるLINEのメッセージを選んでいます。そうすると感情的になりにくく、彼も彼のペースで返信できるかな?と思ってのことです。
ですが「大切な話は対面がいい」というのが世間的?な印象です。
やはり文字に残ると不味いという心理も人にはあるのかもしれませんが、文章で大切な話はしない方がいいのでしょうか。

ネタ募集ネーム:さえさん

前回さえさんからいただいた質問をあえて分割しております。

前回の話とはまた内容が異なることですので、このようにさせていただきました。

では、このご質問にも僕なりにお答えしますね。

大切な話は対面がいい?文字だけでも大丈夫?

さて、今回は

「パートナーと大切な話をするときは向き合って話したほうがいいのか、それとも推敲できる文字でのコミュニケーションがいいのか」

というご質問ですね。

これはお二人の信頼関係によって異なる、とも思いますよ。

要は文字だけでも相手の気持ちやその意図をかなり正確に把握・推測できるほどの関係ならば、まぁ大切な話を文字で伝えたとしても問題になりにくいだろう、ということなのですが。

ただ、大切な話ほど向き合って、自分の言葉、表情と態度で伝えたほうが、相手に伝わる情報量は多くなると僕は思いますよ

 

また、これは人それぞれの価値観の違いによるものなのですが

「忙しいからコミュニケーションはLineで済ませたい」と思う人もいれば
「こんな大切な話をLineで済まされた〜」と感じる人もいると思います。

そう考えると、まぁ文字がいいか対面がいいかにたった一つの正解はなく、まさにケースバイケース、「相手との信頼関係」や「お互いの価値観次第」だとも言えるかな〜と思いますけども。

 

とはいえ、いくら大切な話だとわかっていても、面と向かって話すと言いたいことが言えなくなる方もいらっしゃるかもしれません。

この場合は、パートナーさんに素直に「面と向かって話すと言いたいことが言えなくなる」ことを伝えておくべきでしょうね。

その上で、例えば「文字で起こした原稿」などを用意して、それに沿って丁寧に話すぐらいのアクションがあってもいいかもしれません。

逆に、うまく話せる自信がない状態で言いたいことを言いそびれるなら、自分も凹むし、相手も誤解するし、で、マイナスが大きくなりそうですしね。

なので、コミュニケーションについても、まず自分の得意不得意を見つめて、最も伝わりやすい方法を使うことを僕はおすすめしたいですね。

対面コミュニケーションと文字でのコミュニケーションの違いについて

また、対面コミュニケーションと文字でのコミュニケーションには違いがあるので、その点についてお伝えしておこうと思います。

それは「文字でのコミュニケーションで響いた感情は(対面と比較して)強く残る傾向がある」です。

例えばこんな話があります。

ある上司が普段は口頭で指示を出していたのだけれど、リモートワーク時に部下に当てたメールで「この企画書は採用できない」と伝えたら、今まで不満を口にしなかった部下から「もうやってられません」と伝えてきた。

別の例で言えば

ある女性(彼女)が彼に親密感を込めて(いじるつもりで)「〇〇ってさ、ホントだらしないよね〜」とLineした。
普段も同じことを口頭で伝えていたから大丈夫だと思っていたら、彼がキレ気味に「そういう事をいちいち伝えてくる人の気持ちがわからない」と言い放ってきた。

なんて話も聞いたことがあります。

これは「文字によるコミュニケーションで感じた感情」ってものは、そもそも文字とその文脈だけで伝わり、雰囲気や空気感、体触覚、表情などの情報がガッツリ削られるんですよ。

だから、一度ネガティヴな意味合いが伝わってしまうと、なかなかその印象を覆せない、なんて傾向を持つことがある、って話です。

特にネガティブな感情ほどよく伝わるといいますかねぇ・・・(ヤダヤダ)。

SNSなども文字でのコミュニケーションになりやすいのですが、面と向かって口でいうより、文字だけで伝えたネガティヴな言葉はまぁ強い印象として残るって思いません?

 

また、人は「見たいように物を見る」傾向があります。

要は、目の前にある情報や刺激をどう捉えるかは、自分が捉えたいように捉えている部分が大きい、ということですね。

そして、多くの人がその解釈、感じ方などが「当たり前だ」と感じているので、人との感じ方や解釈の違いに気づけないことも多いものです。

つまり、文字によるコミュニケーションだけを用いて大切な話をするならば、かなり丁寧に、相手が誤解しないように説明しないと誤解が生じやすくなる、とも言えるのです。

 

だからといって、文字だけのコミュニケーションを嫌がる必要はないんですよ。

大切なことは、分かりやすく、明確に、丁寧に、こちらの気持ちや意図を伝えること。

例えば、心のこもった手紙をもらうと嬉しいと感じることがあるように、文字で丁寧に気持ちを伝えてもらうことで、その効果が増すなんてこともありますからね。

逆に、曖昧な言葉、こちらの思い込みや断片的な表現ばかり連ねていると、あまりいいことが起きないといいますかね。

最後に

よくカウンセリングで伺うお話の中に

「私が何を伝えたいか」ばかり意識していたがために、相手がどう捉えるかを考えられず、相手を怒らせたり、引きこもらせてしまった〜(やっちまった〜)

なんてお話があります。

これは「自分が伝えたいこと」に意識が向きすぎた結果、とも言えるんですよね。

もちろんそれが悪いわけではないけれど、相手が何をどう捉えるかに関してある程度予測をつけておくことで、まぁ相手が誤解したときに対処しやすくなるものです。

少し高度な意識の持ち方・テクニックとしては

「言葉を伝える前に、相手がどんな誤解をする可能性があるかを考える癖をつけておく」

なんてものもありますよ。

その前提として、相手がどんな人なのかをよく知ろうとする意識が必要なんですけども。

なかなかそこまで意識できない〜と思われるかもしれませんが、相手をよく知れば「あぁ、彼にこう言えば、相手はこんな誤解をする可能性があるなー」と思えるもので、だからこそ「誤解の芽」を事前に詰むことも可能になるって話なんですけどね。

これはネガティヴな意識の上手な使い方でもあり、自分の影響力に関する意識を高めることでもあるんです。

とはいえ、いつも「こう言うと〇〇な反応が返ってくるかも?」と考えていると、言いたいことが言えなくなっちゃうので(^^;

程よい程度で、といいますか、大切なことを伝える際に意識しておくといい、と僕は思うのですけどね。

また、いつもネガティブな意識が強い状態ですと「大切なときにネガティヴな意識を使えない」なんてことが起きるのです。

逆に、ネガティブにならなきゃいけないところで力尽きて、「もういいよ」「考えるのめんどくさい〜」と投げやり(人に丸投げ)になってしまうこともしばしば起こります。

だから、普段はポジティヴな意識でいるように心がけるといいよ〜、なんて話でもあるのです。

いつもネガティヴな意識ばかり強めていると、大切なときに必要なネガティブさを発動できないという罠もある、ってことですね。

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