こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

カウンセリングでも結構なテーマになる「母との葛藤」。

日々、いろいろご相談を伺っていると

恋愛が長続きしなかったり、結婚がすごく怖かったり、面倒に感じることが悩み。

ただ、自分でもなんで?と思っちゃう。結婚したいし、一人で生きて行きたくはないから。

ただ、今の彼がすごく結婚したがってい・・・今は彼の気持ちをかわすことで精一杯(^^;

こりゃまずいな、と思ってカウンセリングに駆け込みました。

というケースがあるんですけどね。

このようなお話、じっくりうかがうと、

実は・・・嫌いな母に近づくのは(物理的にだけでなく、心理的にも)嫌だと感じていた、なんてことも。

すると、無意識的に恋愛や結婚というプロセスに葛藤してしまって、近づけなくなってしまう、という話。

そんなことあるの?と思われるかもしれませんが、これ、結構重要な視点なんです。

ということで、今日は「母が嫌」と「パートナーシップ」の関係性についてサクッとコラムにします。

よろしければどうぞ。


恋愛や結婚に進もうとすると、なぜか葛藤が強くなるとき

恋愛そのものはできる。

好きにもなるし、付き合うこともできる。

でも、関係が「深いところ」に入っていくときに、どこかしら苦しくなる。

たとえば、こんな感覚です。

  • 結婚の話が出ると、気持ちが冷えてしまう
  • 相手が近づいてくるほど、距離を取りたくなる
  • 「ちゃんと向き合う」ほど、息が詰まる
  • 安心したいのに、安心しきれない

こういう状態って、本人の意志の弱さというより、

親密さが増えるほど、体のほうが緊張してしまう、

そんな感じに近いことがあります。


「母に近づきたくない感覚」が、恋愛のプロセスに影を落とすことがある

そもそも「母が嫌い」と思うにも、きっと事情があるものだと思うんです。

なので、それがいい悪いという話ではありません。

ただ、母を嫌う事情を持っていることが、

何故か自分の恋愛や結婚の“プロセス”に、じわっと影響することがあるんですね。

たとえば、母に近づくとしんどい、という感覚が強い場合。

恋愛や結婚が「生活の共有」や「家族になる」といった未来のイメージと

自分の恋愛のプロセスが進む、とか、結婚する、

・・・つまり、

母の”立ち位置”に近づいていく感覚が重なってしまうことがあるんですね。

もちろん、意識ではそんな事考えていないのですよ。

でも、心のどこかで「嫌な感じがする」のです。

人によっては、「嫌な気持ちを飲み込まなきゃいけない」とか

「そこまで進んだら戻れない感じ(取り込まれちゃう感覚)」が出ることもあります。

不思議なんですがそういうことって、実際にあるんですよね。


母との葛藤が影響すると、関係が深まるのが怖くなる

母との葛藤が強い状態が続いた場合、恋愛の中で、こんな形が出てくることがあります。

  • 親密になる直前で、関係を終わらせてしまう
  • 相手に別れを言わせるような態度を取り続けてしまう
  • 「嫌われそう」「もう終わりそう」という不安が先に立つ
  • 結婚に進みにくい相手ばかりを選んでしまう
  • 一人にコミットするのがしんどく、距離のある関係を好む

これは「わざとやっている」というより、

深い関係に入るほど、心が拒絶のような、安全を確認従っているような反応をすることがあるんです。

深い関係になる=安心、ではなく、”緊張”になってしまうので。

だから、彼のことは好きなんだけど、愛されたり、求婚されるとめちゃ困る。

さしたる明確な理由もなく受け入れられないと感じることもあるんです。

これ、いわゆる「焦らし」とは違うんですよ。

そういった方は本気で困っていらっしゃるんでね。


嫌いな母との葛藤が、自己嫌悪につながる場合

ここから少し深い話になりますよ。

母との葛藤が強い場合、そこに「自己嫌悪」が混ざっていることがあります。

この自己嫌悪は、仕事の能力や社会性の話というより、

自分の存在の手触りや、女性(男性)としての自己像に近いところに生じることがあるんですね。

ちょっと難しい話なので、もう少し噛み砕きます。

たとえば、母のことを

  • 高圧的だった
  • 感情的だった
  • いい加減だった
  • 距離が近すぎた

と感じていた場合。

「あんなふうになりたくない」と思うのは自然かもしれないです。

ただその裏側で、

「自分の中にも、母と同じ要素があるかもしれない」

という不安が、無意識に動いていることがあります。

すると、恋愛の中でも、

  • 自分を出すのが怖い
  • 甘えるのが苦手
  • 相手に胸を張れない
  • どこか受け身になってしまう

といった形で、自己像の揺れが関係の質に混ざることがあります。

これは「母が嫌いだからダメ」ではなく、

母との葛藤が、自分の扱い方にまで影響してしまう場合がある、という話です。


「母をどうするか」より、「身についた感覚」を見直すという視点

ここまで読んで、

「じゃあ母との関係を改善しないといけないの?」と感じた方もいるかもしれません。

ただ、僕はここを、少し別の角度で見ています。

母との関係を“改善する”ことが、いつも正解というわけではありません。

事情も状況も、距離の取り方も、人それぞれですからね。

特にお母さんが扱えない、というケースもあるので、

僕も「母と仲良くしようぜ」とご提案ばかりしているわけじゃないんですよ。

なので、まずはあなた自身が

母との関係の中で、どんな距離感・どんな前提・どんな自己像を身につけてきたのか

そこに気づいていくことが大切かな、と思っています。

たとえば、

  • 近づくと痛い目に合う気がする
  • わかってもらえない前提でいる
  • 期待するとしんどい
  • 自分が頑張らないと崩れる
  • 痛い目にあいすぎて母のようになりたくないと思っている(反面教師的感覚)

こうした前提って、

「そうすることで自分の心の安全を保っていた」

そんな反応として残る場合があります。

ただ、恋愛や結婚は、その反応がでやすい、いや刺激されやすい場でもあるんです。

だからこそ、そこを見直す余地が出てくるんですよね。


母を理解したり、許すことが「選択肢」になるとき

ここもまたよく誤解されやすく、とても大事なことでもあるので丁寧に書きますよ。

この手の話はよく「母を許しましょう」なんて話に繋がっていきます。

僕もその考え方、間違っていないと思っています。

ただ、ここでの”許す”とは「許せないものを許せないまま丸呑みすること」ではないのです。

嫌だ、許せない、そう感じることがあるなら、場合によっては適切な距離を取ることが必要な場合もあります。

ただ、そう思い続けることで生じる、今まで書いてきた”心の面でのデメリット”も無視はできないんですね。

なので、ここではメリットとデメリットを見つめながら、現実的な一手を考えていくことになるんですよ。

その上で、の話。

もし自分に心の余裕ができて。タイミングが合うなら、

母を「子どもの立ち位置」からではなく、

大人の立ち位置で捉え直してみることが、心のしなやかさにつながる場合があります。

そして可能であれば「母親を理解する、許す」ということにチャレンジしてみてもいいかもしれません。

できれば、葛藤の理由がかなり減ります。

たとえば、

  • 母にも母の事情があったのかもしれない
  • 母は、あの範囲でしか人と関われなかったのかもしれない
  • 母は、母の未熟さの中で必死だったのかもしれない

そういうふうに「理解の枠」を広げることで、

母の影響を“今の自分”から少し切り離しやすくなることがあります。

結果として、恋愛の中で、

  • 過剰に警戒しなくてもいい瞬間が増える
  • 相手に近づくときの緊張が少し下がる
  • 「自分はこうでなきゃ」の縛りが緩む

そういう変化が、じわっと起きる場合もあります。

そのメリットを否定することはできないし、これができるならやってみてもいいよね、という話なんですよね。

なので、もし「いつか扱ってみてもいいかもしれない」と思えるなら、一歩前に進んでみてもいいのかもしれません。


まとめ

母との葛藤が、恋愛や結婚の進み方に影を落とすことは、たしかにあります。

ただ、それは「母のせいで恋愛が終わる」と言い切れるような単純な話でもありません。

影響があるとしたら、

母との関係の中で身についた距離感や前提が、親密さの場面で反応として出てくる、という形なのかもしれません。

そしてその反応は、気づくことで少しずつ調整できる余地が出てきます。

もし、恋愛や結婚の話になるたびに気持ちが揺れたり、

近づきたいのにブレーキがかかったり、同じような関係パターンを繰り返している感じが続くなら。

個人セッションでは、母を責める方向でも、あなたを責める方向でもなく、

今のあなたが無理なく立てる距離を一緒に整理していくことができます。

この記事が、あなたの中の絡まりを少しほどくきっかけになっていれば幸いです。

こちらの”恋愛と母親にまつわる心理”もどうぞ

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたのに、どこか噛み合わない」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 正しさや結論だけを急がず、今どこに立っているのかを一緒に整理する個人セッション(カウンセリング)が人気。 キャリア16年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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