恋愛と男性心理

彼の転職をサポートしようとしたら彼に黙られてしまいました

彼の転職をサポートしようとしたら彼に黙られてしまいました

彼がすごく仕事で悩んでいて、どこか転職を考え始めていたようなんです。

私も彼が悩んでいる姿に心を痛めて、彼を支えてあげたいなって思って、転職雑誌を買ったり、インターネットでいい仕事ないかな?と私も仕事を探してたんですよ。

すると、彼がその事を知ったとたん黙り始めたんです。急に彼の表情が険しくなって。それから彼が冷たくなったんですよね。今は会話もほとんどないし、彼が私を避けているような感じで・・・。

男の人にとって仕事って特別なものだって分かってはいたんですけど、ここまで彼が変わるとは思わなくて。

どこか彼のプライド傷つけちゃったかな?と思うと反省しているんですけど。

でも、私も悪気があったわけじゃないし・・・どうしたらいいんでしょう?

これって、お互いに愛したい人だからこそハマる罠もあるんですよね。

今日はそのあたりのお話を書いてみたいと思います。

よろしければお付き合いくださいね。

「仕事」に自分の価値を感じている男性は多い

多くの男性にとって(もちろん男性だけとは限りませんけれど)「仕事」に自分の価値を置いている方はたくさんいらっしゃいます。だからそのような男性にとって「仕事で深く悩む」ということは、今の「自分の限界」を感じていることと似た意味を持つことがあります。

そんな時、彼の心の中には「劣等感」や「無価値感」といった自分に対して否定的な感情が存在しえていることって多いんですよね。

もちろん彼が劣等感などの感情をバネにして、更に頑張り乗り越えていく方もいらっしゃるでしょう。それで状況が解決していくなら問題なんてありません。

ただ、彼が仕事の問題を前向きに捉えるのではなく、どこか劣等感のシンボルとして強く捉えていると、彼にとって仕事の問題は「自分自身の存在価値」の問題にまで発展してしまうこともありえます。

もちろんそこまで深く感じていると自覚している男性ばかりではありませんけど、どこか心の中で「繊細な問題」になっていくんです。

そんな彼にあなたの愛情をもっていったとき、心理的なハレーションが起こり、彼が冷たくなったり、時には怒り出すなんてこともあるんですよね。

これは「自立の人の心理パターン」と言える

なぜそんなことが起こるか?というと、これは「自立の人の心理パターン」の一つが隠れているからなんです。

仕事で悩んでいる彼の中に、誰かのサポートが欲しい、誰かに助けてもらいたいという「依存心」がないわけではありません

苦しい時に楽になりたいという欲求は誰でも持つものです。

ただ、自立している方ほどその依存心を感じる自分を強く罰している自分も同時に存在しているんですね。

彼が自分自身に対して未熟さを感じていたり、自己評価が低い状態だとどうしても自分自身に依存心を許さず、自分を追い詰めて自分を高めようとする場合があるんです。

彼がそう思っている度合いだけ、彼にとって人に頼ることは「タブー」になっていきます。

すると、彼にとって誰かのサポートや支えを受け入れること自体「タブーを破る」ことになりますから、そこで強い「罪悪感」「無力感」を感じとても嫌な気分になってしまうんですよね。

だからこそ仕事の問題に触れると、嫌な気分になるその反応として彼の冷たい態度があらわれたり、彼があなたに向き合えない状況ができると考えられるんです。

おそらくこのタイプの彼は「自分が問題を抱えれば相手が楽になる」「相手に迷惑をかけられない」という発想をもっていることが多いもの。

もちろんそれがいいか悪いかや、実現されているかどうかは別にして、感覚的に持っているということです。

これが彼の愛し方のベースになるんですね。

隠れているのは大切な人を幸せにできない無力な自分というイメージ

少し心理的に深い話にまで書くと、彼のこの発想の根底には

「大切な人を幸せにできない(できなかった)無力な自分」

というイメージ・観念が隠れていることが多いんですよ。

だから今の恋愛や夫婦関係で過去の再現、あなたを幸せにできない自分を感じることをとても恐れますし、だからこそ男の強さの問題にはとても繊細になることがあります。

そんな彼の心の中には、実は自分の無力さを攻撃しているマインドが隠れているんですよね。

それはずっと昔から今も変わらず続いている痛み。

時に彼の頑張る原動力になっていたときもあれば、自信のなさや悲しみの根源にもなっていることでもあり。

なので正直言いまして、このようなタイプの男性の内面には簡単に触れることはできないことが多いものです。

彼が自分の依存心をタブーにしている度合いだけ、「そんなに頑張らなくてもいいよ」「あなたなりに頑張っているじゃない」といった愛ある言葉が伝わりにくい側面があるんですよね。

いやいや、そんなことはない。俺はもっと頑張らないといけないんだ!と即否定に出てきたりします。誰かの承認を受け入れると罪悪感を感じちゃいますからね。

もちろん実際にはその言葉に効果がないわけではなく、とてもゆっくりとジワジワ効いていく感じ。時間がかかるんですね。

だから、支えている側は正直、イラっとすることが増えます。

何でそこまでしなきゃいけないの?という不満もたくさん出てきます。頑張っても報われない悲しい気持ちになることも。支える側が無力感を感じる状態になりやすいんです。

ただあなたの彼への気持ちに間違いなんてない。

これだけは忘れていただきたくないんですよね。

彼の言動だけであなたの愛情を疑わないでいただきたいのです。

何故なら、あなたが感じる無力感や怒りなどのネガティヴな感情こそ、彼の痛みが仕掛ける罠だから。きっと彼の前でこの罠に引っかかった人が過去にたくさんいるはずなのです。

そして、彼が誰の助けも受け入れず、一人で頑張ろうとしているそのマインドの裏には

「俺は君にとって十分な存在か?」

という疑いがあって、ここに彼の消化できない不安や依存心があるんです。

彼の前であなたが笑顔でいると、彼の気持ちも回復します

ただ、実は「彼のその気持ちを満たすことができる」のは、実はあなたの笑顔。

あなたが楽に過ごすことなんですよ。

逆にあなたが辛くなったり深刻になる度合いだけ、彼はさらに自分を責め、あなたと距離を取り始めるでしょう。

だからこそ、あなたが気持ちを楽にして、笑顔になれる時間をたくさん作って欲しいんです。そのために誰かのサポートを受けて欲しいなと思います。

一番怖いのはあなたが自分の間違い探しをして辛くなってしまうこと。自分や彼を責めてしまうこと。今回のような状態って彼の表面上の態度だけで判断すると、あれ?ってことがたくさんあって、余計にこじれてしまうことも起こりがちですからね。

カウンセリングはその辺のお役に立てること、あると思いますよ。

最後に、この記事を書きながら、かつて、我が師匠がこう話していたことを思い出しました。

「男性は女性が楽に過ごしている姿を見て、『お前はいいよなぁ~』と愚痴を言いながら
、『よし、俺は成功している』と感じるものだ」と。

逆に、そう言えない無力さに追い詰められると「申し訳ない」って感じるなぁ・・・とも思います。
パートナーが笑っていてくれるってすごい愛情や安心感を感じるものなんですよね。そうやって男性は自信を取り戻したり、救われた気持ちになることだってあるんですよね。

今回は以上です。皆さんの何か参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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