甘すぎない恋愛心理学

愛させない、頼らないパートナー

心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。

今日もコラムのタイトルは「愛させない、頼らないパートナー」

よろしければお付き合いください。


どこか使命感にも似た感覚があるのかもしれません。

「何事も自分でやらなければダメ、意味が無い」

いつもどこかでそう感じてしまう自立された方がいらっしゃいます。

恋愛でも夫婦関係でも、パートナーに多くを求めない。自分で何でもこなそうとする。

それはとても素晴らしいことのように感じます。もちろん、それが自分のためになり、ワクワクしたり、高い意欲が持てるならば、僕も悪いことではないと思いますしね。

特に男性はこの感覚を強く持っていることがありますね。

ただ、何事も自分でやらなければダメであるという観念には、こんな感覚がくっついていることがあるようです。

「誰もアテにしたくない」

「人に指図されるのが嫌」

「何もしていないと自分の存在価値を疑ってしまう」

この感覚、実は深層心理にある「無価値感」がそうさせているケースって少なくないんですよね。

無価値感とは自分には価値がないという感覚。

だから、誰もアテにしてはいけない。
だから、自分の意見を否定されたくない。
だから、何もしていないことが辛い。

無価値感ベースで行動すると、どうしても行動の成果・結果を感じにくくなってしまいます。

「私、頑張った」よりも、「価値がないと感じなくて済んだ」と心が感じてしまうからですね。

だからずっと続けると、ストレスフルになりやすく、また虚しさのたぐいに心が支配されてしまうこともありますね。

*ちなみに男性でこのパターンを持っている方の場合、心理的に「母親(が持っていた無価値感)との関係性に起因していた」なんてことも少なくなかったりするのですが、この話はちょっと長くなるので、また別の機会に・・・。

男性女性問わず、パートナーがこのタイプであった場合。

どうもすんなりと恋愛や夫婦関係が進んでくれないことがあるようです。

無価値感が強いパートナーと一緒にいると、

・パートナーから、私だけを愛してほしいと強く縋られる
・無価値感ベースの行動パターンから、まったくアテにされない扱いを受ける

あえて両極端な表現をしましたが、このようなことが起こるからです。

強く愛を要求されたり、全く必要とされなかったり・・・これで幸せだと感じられたらいいんですけどね、それは難しいだろうなぁと僕は思います。

最近、僕がよく感じることは、この「無価値感ベースの行動パターンから、まったくアテにされない扱いを受ける」ことで起こるトラブルって多いな、ということ。

時には、表面的には自立していて、手がかからないパートナーなんだけど、全くアテにされないから一緒にいる意味を考えてしまったり。

いつしかパートナーに対して不満やストレスをためこみ、その貯めこんだものが爆発したり、時には相手に対する興味を失ってしまったり。

そんなこんなでケンカにまで発展すると、急にパートナーに今までの不満や自分のあら探しをぶちまけられたり。

そうなると、なかなかパートナーに対する想いがあっても言いたくなくなってしまったり、沢山傷ついてしまったり・・・。

結果、そんな状態になっていった自分に自己嫌悪してしまったり。

このような時大切なのは「無価値感ベースの行動パターン」をちゃんと理解しておく、ということかもしれませんね。

無価値感という感情は誰にだってあります。持っていることが悪ではないんですよ。

ただそれが強いかどうか?なんですよね。

無価値感とは自分には価値がないと感じること。

ならば、「だからあなたはダメ!」「何で分かってくれないの?」と言えば言うほど、相手は遠ざかっていく、反論してくることは・・・想像できますよね。

逆に、無価値感なのだから、相手の価値を見出していくことがパートナーシップを充実させる効果的なメソッドになりますよね。

そうは言っても、パートナー同士、素直に価値を見出していくことが難しいのも事実のようですね。

アテにしない方も辛いですが、アテにされない方も辛いですから。

パートナーに当てにされず、時には自分のあら探しをされ自信を失ってしまった。僕自身、そんな方にお会いすることもありますから。

そういった場合は、まず自分を立て直すこと。

そして、無理にガラッとやり方を変えて、相手を強く愛したり、受け入れようとしないこと。

あなたの心の状態によって、無茶をするより、今までやってきたパートナーへの関わり方を、少しレベルアップさせて続けていたほうが良い場合もあるんですよね。

何事も準備が必要、それは心の面でも・・・ということですね。

とにかく、自分の素晴らしさを失ったわけではなく、自分の心が傷ついて、素晴らしさを感じられないような状態になったと、理解してみましょう。

自分自身にOKが出せない限り、きっとパートナーに本当の意味でOKは出せませんから。

特に夫婦という関係性を持っておられる皆さんは、頑張り屋さんが多く、「コレぐらいのコトで傷ついていたらいけない」「頑張らないといけないし、親にもそう言われた」と、歯を食いしばって耐えてこられた方ばかり。

でも、もう辛い、もう頑張れないな、と感じているならば、コレ以上傷つく前にカウンセリングがお役に立てることもあるかもしれませんよ。

ちょっと勇気入りますけど・・・ね。

私で良ければいつでもお手伝いさせていただきますね。

以上、皆さまの何か参考になれば幸いです。

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