恋愛と男性心理

女性の好意を受け取らない男性心理 〜恥ずかしくて受け取らない男編〜

責任感で悩む男性

僕達の世界でいうところの「受け取らない人(男性)」にまつわる恋愛やご夫婦のご相談をいただくことがありますね。

例えば「彼って全然喜ばない人なんです」とか「夫が何でも一人で抱え込んでしまってつらそうにしています」とか「彼が悩んでいるのは分かるんですが、私から何を話しかけてもダメなんです」。

それ以外にもたくさんの事例がありますが、そんなご相談をお受けすることがあります。

どう彼や夫を理解していけばいいですか?どう関わっていけばいいですか?

そういったご質問ですね。

もちろん僕自身、そういったご質問を受けるたびに「彼女さんや奥様の愛」をしみじみ感じることになるのですけれど。

だからといって、僕は「彼女さんや奥様の愛の価値を受け取ってくださいね」とだけお伝えするわけではないんです(お伝えはしますけども(^^;)

恥ずかしくて女性の好意を受け取らない男性心理

さて、このような彼女さんや奥様の心配やら愛情やらを受け取らない男性っていくつかのタイプに別れているともいえるんですが、今日はその中でも恥ずかしがり屋タイプのお話をしたいと思います。

要は恥ずかしいので受け取らない、というタイプの人がいる、ということなんです。

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ここでの恥ずかしがり屋とは、たしかに恥という感情を苦手にしていて、それゆえに失敗や批判を怖れている部分があり、だから何でも一人で抱え込みたがる、とも言えるんです。

が、同時に

「人気者になることが嫌だ」

と感じているフシがあるんですよね。

要は「モテる」とか「愛される」とか「人から気に入られる」ということを苦手にしている、ということです。

パートナーからすごいね、とか、大好きだよ、とか、大切にされる、ということがそこはかとなく苦手。

それは単純に恥ずかしいから。

恥という感情を受け入れるのが苦手だから。

なので、例えば「俺って、たいしてモテないし、普通の人間でしかないんだけど、でもちゃんと頑張ってるし、結果出してるし、成功しているんだよね、すごくない?」みたいな、ある意味カウンター的な価値観を持っている人もいるんですよ。

恥ずかしくて女性の好意を受け取らない男性が抱えやすい怖れ

そんな男性にとってのピンチって「恥ずかしくなること」でもあるんですけど、実は「たいしたことないと思い込んでいる自分でもきちんと結果を出せている」という価値観が崩れてしまうことだったりします。

要は、自分が思う結果、成功などがうまく出せなくなったとき、なんですよね。

このとき、自分の価値が崩れかねないんですよ。

そもそも人気ものになることが嫌という部分から、あまり自分自身を肯定的に捉えていないという部分だけが残っちゃう、みたいな感じです。

なので、「結果を残せていない俺ってダメだよね」とか「失敗すると深く悩み塞ぎ込んでしまう」とか、「悩んでいるときは基本一人になりたい、だめな自分を見せたくない」なんて思い込んでしまうこともあるようです。

いくら周囲が「人間だから失敗することも悩むこともあるよ」といっても、まぁなかなか話は聞き入れてくれないでしょう。

それもこれも、その受け取らない男性が「カウンター的な価値観」を持っているからこそ生じることだと僕は思います。

言い換えるなら、自分のことをきちんと認めるのではなく、自分を卑下している部分と自分が出している結果のコントラストで自己評価をしているからそうなる、って感じです。

恥ずかしがり屋でカウンター的価値観を持った受け取らない男性との関わり方を考える

では、そんな男性のことをご心配されている女性の皆さまがいらっしゃるとしたら、どのように関わっていくといいのかという話なんですけどね。

まずは、そういった男性は「人気ものになることが嫌」「自分を卑下している部分と自分が出している結果のコントラストで自己評価をしている」という部分を、仮説的にでもいいのでご理解されてみることが僕としてはおすすめです。

そのあたりに彼のこだわりや苦手が存在するので、まぁそんな人なんだね、と一旦受け止めておくこと。

そもそも人の愛や好意を受け取るってことは、愛される、つまり、パートナーからの好意や人気を受け取るってことになるのです。

それが素直にできるなら受け取らない男はやってませんよ、って話なんですよね。

その彼のあり方を変えることができるのは、やはり彼自身。

今の生き方でいい、と思うのか、それとも自分のあり方を変化させていきたいと思うのか、その選択肢を持っているのは彼自身なのでね。

その上で

「カウンター的価値観を持っているあんたもきらいちゃうし、私はあんたをずっと好きなんだけど、私からするとその受け取れない、抱え込むやり方や、カウンター的な価値観を持っていると凹んだときに自分をうまく支えられなくなるから、大変やと私は思うで。

そもそもええ男やのになぁ、今のままで・・・」(何故か関西弁)

すると、お二人の間に信頼関係があるなら、あなたの意見に彼も耳を傾けるかもしれません。

ただし、すぐに好意を受け取ってくれるわけではない部分にも注意しておいてください

このように、彼のあり方は否定しないけど

「私からするとこんな風に見えていて、きっと今あなたが受け取れなかったり、一人で抱えているのは、こんな事情があるからじゃないの?」

みたいなサジェスチョンをしてみる方法が意外と効果を発揮する場合がありますよ。

とはいえ、男性が女性の好意をすぐに受け取るようになるのか、というと、おそらくその答えはNoです。

だからといって、「なんで私の気持ちを受け取ってくれないの?」と相手に迫ると逆効果となることが多いでしょう。

まぁそう迫りたくなるお気持ちもすごく分かるんですけどね・・・。

ただ、女性の好意を拒絶したり、否定したり、放っておいてほしいといった言動が少なくなる可能性はあるかな、と僕は思います。

で、しばらく自分の中で女性の意見を反芻しながら考えることでしょう。

その結果として、今の自分のあり方を理解し受け入れてくれた彼女さんや奥さんに対して、誠実でありたいと思うようになる可能性は十分あります。

この「パートナーに誠実でありたい」という気持ちこそ、彼が大事にしている「結果」なのです。

「そもそも俺は対してモテないし、普通の人間なんだけど、でもこんなに彼女や奥さんを大切にしているんだぜ?すごくない?」

彼にそう思わせたら、彼女さんや奥様の願いが叶うこともあるようですよ。

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浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
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