恋愛と男性心理

昔の恋の話、何でそんなに話すわけ?

過去の恋愛・昔の恋を話す男性の心理的背景

例えばこんなケース。

彼は私の前でよく「昔の恋愛の話」をするんですよね。

こと細かく、「あの時はこうであ~で・・・」って。

私はあまり聞きたくないというか、聞いてて嬉しいものじゃないんですけど・・・。

彼が隠し事の無い人だと思える分にはいいんです。

ただ、ことあるごとに昔の恋愛の話す彼の気持ちが分からないと言うか・・・。

どうして彼はそんな話を私にするんでしょう?

「どうして彼は何事もなかったように過去の恋愛の話を私に話すの?」

恋愛カウンセリングの中で女性の皆さんから率直な疑問として伺うお話です。

パートナーに昔の恋の話をする男性。

女性がこれっぽっちも聞いてもいない過去の体験をいきなり話し始める男性。

この彼の言動、あまり歓迎されるべきことはないですよね。純粋に彼のことを思っている女性にとってはとにかく微妙な気分になると思います。

ただですよ。

この彼の言動の良し悪しに関して、その判断は難しいところなのです・・・。

純粋に「女性心理」「恋愛心理」が分かっていなくて、ただあっけらかんと過去の話をする男性もいます。

「今、自分が彼女に何を言い、それはどんな意味として受け止められるのか、純粋に知らない・気づいていない」だけ、というね。

この場合、まぁ・・・そういう人なんだな、と理解するしかないかもしれません。

しかしじっくり彼の心理的背景を探っていくと、さまざまな「彼のそうせざるをえない事情」が見えてくることもあるのです。

今回はそんな男性心理について解説したいと思います。

 
 

なぜ男性は過去の恋愛の話をしたがるのか。その心理的背景とは

「力の証明」という心理作用について

「力の証明」とは、読んで字のごとく、「自分の力や価値を証明したいという心理」のこと。

自分の強さや価値、素晴らしさを誇示したいという欲求が働いて、その欲求ベースでいろいろな言動をするようになるわけです。

 
例えば、「今まで自分がいかに困難な道を歩き、いかにして乗り越えてきたか?」など、過去の恋愛経験を話すことには「武勇伝」的な要素が含まれている場合があります。

そういった糸で話される場合、この「力の証明」という心理が働いていることが少なくないようです。

 

なぜ彼は力の証明をしたくなっているのか、というと、「力の証明」をしなければならないほど「隠したい何か」があるということなんですよね。

その「隠したい何か」が明るみになることを、とても恐れているのかもしれません。
ここでいう「隠したい何か」とは、「自分の内面に収めておきたい感情」を意味します。

例えば、自身のなさ、不安、恐れ、寂しさ、ハートブレイク(傷心)、罪悪感など。

つまり、「力の証明」のあるところには「彼の隠したい感情」「誰にも見せたくない傷ついたり悩んでいる自分」が存在しています。

自分自身への自信の無さや、過去の失恋などの経験から「自分がフラれること」を恐れているがあまり、強がる意味で過去の話をしてしまうのです。

もし、あなたの彼が、「今現在の恋愛にとってはあまり重要ではないことを、どこか過去の栄光のように話し始める」としたら、彼は「等身大の自分でいることに不安や疑いを感じている可能性が高い」と考えてもいいかもしれません。

彼が積極的に「過去の恋愛の話をしたがる」のであれば、それだけ彼は今、目の前にいるあなたとの関係性に不安を感じていたり、対等さを感じられずにいる可能性だってあるのです。

彼はあなたを前にして「やばい、彼女とても魅力的だ。めっちゃ好きだ。でもフラれたらどうしよう・・・取り敢えず強がっておくか」と思っている可能性だってあるのです。

 

「ペルソナ」という言葉

さて、ここまで彼の力の証明のお話をしましたが、実は「力の証明」だけが「過去の恋愛を話す理由」だと決めつけることはできないんです。

彼が過去の恋愛を話すという行為にとって、「実はあなたに本当の気持ちを悟られたくない」と感じているケースもあるのです。

 
心理学では「ペルソナ(仮面)」という言葉で表現されますが、男性が「過去の恋愛を話すこと」が「自分を隠す仮面」になっていることもあります。

「俺はいろいろな恋愛経験を積んできたんだぞ」と話すちょっと厭らしい彼の一面そのものが、彼が抱える様々な気持ちを隠し、自分を守る「仮面」そのものだった、というケースです。

ここで「彼自身の人生のプロセス、育ってきた環境の影響」を考えてみましょう。

私達にとって「なかなか拭えない不安」を抱えることがありますよね。

「過去にとても辛い経験をした」
「愛情を感じる機会が少なかった」
「自分が必要とされた気がしない」など

どこか「心のしこり」のように残る気持ちを抱えることだってあるでしょう。

もし彼がそのような拭いきれない気持ちを抱えているとしたら。

その気持ちは「彼の弱み」と認識されるでしょう。

この弱みを持つ自分は

「今のままでは愛されないのではないか」
「また過去と同じような経験をするのではないか」

もし彼が、恋愛の中で無意識的にそう感じてしまうとしたら、

彼はその弱みを隠すために、自分で自分を守る必要性を感じるでしょう。

そのために厭らしく自慢げに「昔の恋の話を先にしてしまう」のです。

俺ってすごいんだぜ、と先手を打とうとするのです。

特に「俺ってさ~」「お前ってさ~」など、どこか上から目線・マウンティング的な態度をとる男性の中に、このような心理的背景を見出すことも少なくないですね。

もちろんそんな厭らしい自分を見せたとしても、関係がより良くなる可能性は下がるだけですよね。

しかし、それこそが彼の求めるもの、なのです。

自分には本当に愛される価値があるかどうか不安を感じている人にとって、

「愛される」「愛されない」といった明確な答えが出ない状態ほど都合のよいものはないのですね。

愛されることを微妙に期待し、微妙に怖れを感じている状態の中にいるほうが、まだ「愛される可能性がある」と感じるからですね。

しかし期待は常に期待はずれ・失望を怖れる種になりますから、実際の彼は「愛される怖れをベースにした行動」に出るのです。

これ、じっくり考えてみるととても切ないお話です。

彼が傷ついた度合いだけ、自分を偽ろうとし、

本来は愛を求めているにもかかわらず、誰にも自分を愛させないわけですから。

しかし「自分の弱さをパートナーが愛してくれる」と理解できない男性ほど、孤独や寂しさ、悲しみを抱えながら、愛する人の前で仮面をかぶって生きつづけているのです。

更に切ないのは・・・

彼があなたに魅力を感じていればいるほどペルソナを強化したくなる、という矛盾ですね。

自分が愛する人に愛されなくなる恐れって、男性もが感じるものですから。

ただ、彼は愛する人の前で自分をさらけ出すのではなく、何度も自分を偽るように「過去の恋愛経験を語る」でしょう。

そんな彼は自分も相手にも偽りを伝えているわけですから、「嘘をついている罪悪感」を感じやすい状態になるでしょう。

すると彼の中で、この不安や罪悪感を埋め合わせたくなる心理が働き、更に「女性の前で自分の過去の話をべらべらと話しだす」人もいます。

自分が愛される価値がある男だ、強い男だと見せたくなるのです。

ここでまた力の証明が登場するのです。もちろんいくらそうしても愛されている実感、心の安堵感は手に入らないのですけどね。

それぐらい彼の内面には「愛されると、愛と真逆の方向に進みたくなる葛藤」があるといえますね。

これが「ハートブレイク(傷心)」がもたらす作用です。

男性が「昔の恋の話」をしたときの対処法

では、このような彼の言動をどう受け止めるといいのでしょうか。

・「彼の言葉を真正面から受け止めない」こと。

あなたが感情的になって彼の話を真正面から聞くのは得策ではありません。

「あえて過去の話をしなければならない事情が彼にある」

そう意識することからはじめるといいでしょう。

 

それがうまくできずに、時として彼の言葉に傷ついたり、ウンザリしてしまうことがあるかもしれませんが、彼の話の裏を考えすぎて不安になる必要はありませんよ。

彼はあなたを傷つけたくて話しているわけでも、拒絶されたくて話しているわけでもないことが多いからです。

彼自身が不安なのです。

 

・彼の話の真意を意識する

彼はあなたを信頼していないというより、もっと受身な発想を持っている可能性があるのです。

もしかすると彼はあなたとの関係を確かめたいのかもしれません。

そんな彼は「何を根拠に、何を理由に、昔の恋愛の話をしているのか」をちゃんと見つめましょう。

表面的な彼の言動に振り回されないで、一呼吸おきましょう。

もしかすると彼はあなたに「素直に言い出せないSOS」を発信している可能性だってあります。

こんな俺でも愛してくれる人がいるのだろうか、とね。

もちろんそんなことを素直に口にすることはないでしょうが。

 

もし、その彼の言動で女性が深く傷つき悲しむことがあるならば、もちろん彼のSOSの出し方があまりにも下手なのですが、彼はさらにココロを閉ざすことになるやもしれません。

・あなた自身の内面を見つめるきっかけにする

「過去の恋愛を話す男性の心理には、強い葛藤が存在することがあるらしい」という部分はご理解いただけたかと思います。

 
ただ、この話をパートナー(女性)とのバランスという側面で見つめてみると、昔の恋愛の話をする男性の心理とは「とにかく自分を隠しておきたい人」「自然とパートナーとの心理的距離を取る男性」ということを意味します。

では、なぜあなたはそのような彼を選んでいるのでしょうか。

そんな視点で今回の現象を捉えることもできるのです。

実は「自分の気持ちを隠す男性」ほど、女性がそばに寄り添う際の「感情的リスク」が少ない人なのです。

「彼の気持ちはよくわからないまま。私も彼から深く理解されているとは感じないけれど、とりあえずお互いに干渉しないので付き合いやすい」

そんな状態が生まれるでしょう。

どこかあなた自身も

彼には「できれば自分の気持ちを隠しておきたい」
彼に「自分の内面に気づかれたくない・触れられたくない」

そう感じている可能性があるのかもしれません。

ついつい自分の気持ちを偽ろうとする男性に、そこはかとない居心地の良さを感じる、といった風に。

あなたの心のコンディションも、よーくチェックしてみてくださいね。

もしあなたが、

・恋愛ってどうすればうまくいくの?と悩んだり
・いつも彼との距離感で悩んでしまう
・どこか気持ちが満たされない恋愛を続けているなら

あなたもまた心理的距離を感じる恋愛をするタイプかもしれません。

だからあなたの気持ちが彼に伝わりにくく(誤解されやすく)

彼もあなたの気持ち(好きとか、大好きとか)に気づいていない可能性もあるので、要注意です。

もしかすると、彼もあなたの気持ちを掴みかねているので、わざわざ過去の恋愛話を持ち出しているのかもしれませんよ?

そう考え、この問題と向き合ってみると、彼の言動はあなたの心の学びへと変化しますよ。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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