浅野さんへの質問です。
‘言わなくても察して’
‘僕のことを注意深く見てれば、分かるでしょ’
という彼との関係に悩んでいます。これまでの事をあげればきりがありません。
私からすると、そんなに怒るなら言ってよ!と思います。
言わなくても分かってるのかどうか試されてるような気持ちにもなります。
彼からすると、私は気が回らない人、要領が悪い人、先のことが考えられない人、なのかもしれません。
気付かない私に対して不満を言った後、‘でも、(そういう風にして欲しかった事を)僕も言ってなかったけど、普通そうするよね’と一言多いのです。
人のせいにするというか、こんな状況になってるのは私のせいなんだからという言われ方な気がして、凹みます。
そして、ごめんとすぐに謝ってしまう自分にも嫌気がさしてしまいます。
対等な関係でない気がします。お金の事はきっちり割勘なのに、、。
つまらない事ですが、塵も積もれば、という感じで、先日爆発してしまいました。
クールダウンすれば、彼の気持ちも分からないわけでもなく、会いづらさも出てきて、また、彼も、お互い頭を冷やそうと言うのでしばらく会わない事となりました。
今後どうなるかは分かりませんが、言わなくても分かって欲しいというのは甘えではないでしょうか。単に相性の問題もあるかもしれませんが。。
時々本当に話していて、誤解したまま話を進めて、どんどん辻褄が合わなくなりケンカになったりもします。
よろしくお願いします。
ネタ募集ネーム:AYさん
■言わなくても察して!発言する彼の心理について考えてみる
「言わなくても察して!」そしてなぜか怒る彼(夫)・・・。
そんな男性に困り果ててますよーというお話もご相談としていただきますよ。
これねぇ・・・言われた方はカッチーンと来る話なんですよね。
まるで察することができない私が悪いような口ぶりですからね。上から目線でそんなことを言われた日には、ヽ(`Д´)ノプンプンとなっちゃうかも・・・。
「何っ!その甘え!」なんて風に思っちゃうことも多いと思うんです。
「子供じゃないんだから察してなんていうぐらいなら、自分でちゃんと言えばいいじゃないのよ!」
そう思うのも不思議ではないと言いますかね・・・。
ただまぁ、思うに「察することができないから私が悪い」とは限らないわけでして。
よーく見つめるとココロの影響が見えてきたりもするわけでございますよ。
*
実は「なんで察してくれないんだよっ!」と怒るにもいろいろ理由がありましてね。
いくつかタイプ別に分けて考えてみますと
・そもそも自分の思い・感情を表現することが苦手なタイプ
・ただのド依存、俺様系。自分の思い通りにならないと癇癪を起こすタイプ
・過去にひたすら抑圧され(我慢を強いられ)て来たタイプ
・すんごい怖がり。人に愛されてる実感が全く無いので相手を試すタイプ
・なぜか罪悪感が強く、何かにつけて「自分が悪くないぞ!」と言いたくなっているタイプ
まぁざっと書き出してみた限りでも、これぐらいありますね。まだまだ他にもあると思うんですけどね。
なので、その彼のバックボーンといいますか、彼が実際にどういう理由で「察してくれ!」と言っているのかは、見つめてみてもいいのかもしれませんよね。
例えば
彼が「自分の思い・感情を表現することが苦手なタイプ」の場合。
彼が常に我慢しいの忍耐男子で、実は自分が思いを上手に伝えられないタイプなら。
彼は自分の言葉足らずをきっと自覚しています。その分だけ罪悪感を感じているんです。「自分が悪いんだよなぁ・・・」と。
しかし、なんで察してくれないんだ!と怒ってしまった手前、振り上げた拳を下ろす場所がなくて、ずっと不機嫌を続けていたり、相手に文句を言うケースもあるわけです。
ありゃりゃ、やっちゃったな・・・内心そう思っているわけですよ。
この場合は、しれっと優しく
「いつも我慢強いもんね。自分のことを伝えるのが苦手なのは知ってるよ。でも大丈夫、ちゃんと言ってくれればわかるからね♡」
なんて風に伝えることが効果を発揮する可能性が高いと思われまする。
しかし、「すんごい怖がり。人に愛されてる実感が全く無いので相手を試すタイプ」にこの話を伝えても、彼の不安は消えていきませんから、何度も何度も試されることになるやもしれません。
そもそも、自己肯定感や自己価値が低くなっちゃってるタイプなので、別の対策を立てたほうが効果的なわけです。「大好きだよ」「カッコいいね」的な褒め言葉がやたら効いたり・・・ね。
相手の状態、あり方に気づけると打てる手も増えますわね。
んーもしそうだとすると、どこか「自分の思いを素直に言えずにいる」可能性が見えてきますよね。
それが彼なのか、あなたなのか、にもよりますけれど。
何かしらの心理ブロックなり、禁止なり、観念の影響で
「自分の思いを素直に伝えてはマズイ」と感じている人ほど、とにかく誤解したまま相手を会話することが多くなるんです。
例えば、
「んーこれ、彼女に(彼に)伝えたら怒るかな」と思う気持ちがあると
急にまどろっこしい言い方になってしまったり、あえてそこには触れずに自分の気持ちを表現しようとする。
だからとにかく誤解が増えるし分かりにくくなる。
ここで必要なのは「うまく気持ちを伝える方法」
例えば「言いたいことをしっかり伝える感情表現、そのための言葉選び」なんですけど
言いたいことを言わない戦略を取る人が多いんですよね。
だとすれば、彼は言いたいことを言ってはいけないと思いこんでいる可能性は無きにしもあらずなんです。
彼女の前では「察してよ」という依存的表現を使う割には、普段は言いたいことを飲み込む我慢しい、忍耐男子だった、なんてケースも意外と多いものですし。
人のせいにするというか、こんな状況になってるのは私のせいなんだからという言われ方な気がして、凹みます。
それは凹みますよね・・・。
というか、嫌ですよねぇ・・・。
ホント辛いですよねぇ・・・。
ただまぁ・・・
「相手が悪い」といったニュアンスの言葉を投げかけてくる人ってのは
「自分は悪くない」と言いたげなんですよね。
ただ、「ココロには否定形はない」こと。
そして「否定形の言葉が登場する理由は、それとは真逆の思いが存在しているから」という考え方を使えば
「お前が悪いんだ」と突っかかってくる人ほど「自分が悪い」と思っている
ということになります。
どこか依存が悪いとでも思っているのかもしれませんね。
だから「普通」という形容詞を使って自分の思いを更に正当化しようとするわけですよね。
もちろん彼本人もきっと冷静になれば「ちょっと依存的すぎるよね」と自覚できることなんでしょう。だからクールダウンしたほうがいいと思うのかもしれませんしね。
んーなるほど。そう感じちゃいますよね。
ただね。
確かに嫌気が差しちゃうかもしれませんけれど、あなたなりにごめんと謝ることで、自分を守り、彼に対しても気を使われているように思います。
ならば、ごめんという言葉を使っている自分は、許す方向がいいのではないでしょうか。
つい、そうするしかないこともありますもんね。
まず自分を理解し優しく見つめてあげるほうがいいように思いますよ。
ただ、ずっとあなたが謝り続けるのも、彼の察してに付き合い続けることも切ない話ですからね。
実は「ごめん」という言葉で相手の怒りや不満を和らげようとする人ほど、自分を責めていたり、自分をちょっと厳しい視点で見ていることが多いものです。
つい自分を下げたり、自分を疑うクセのようなものが見え隠れもするわけです。
もちろん誰もそんな事を願っているわけではないはず。しかし、自分を守る方法として身につけちゃうケースもあるのですね。
もし、あなたにどこかつい自分を下げちゃうクセがある場合。
自分や自分の愛情に価値を見いだしてみてください。
すると「察してよ~」と言われても、自分を責めずに対応できます。
いや、むしろ彼を思っていることに自信を感じられるので、「察して」と言われてもどこまで扱うかを自分で決められるようにもなります。
たとえ怒られても自分の価値を下げることまでは至らないといいますか。
自分に対して正当な評価を与えてあげることが、実は「ごめん」と言い続け我慢するパターンを解決する鍵になるものです。
ということで
どうぞあなた自身の価値を見てあげてくださいまし。
特にあなたの優しさとか、慈しむ力とか、思いやる気持ちとか。
そんなあなたが彼に対して爆発する。そりゃ辛い話ですものね。
自分を認め、時には癒やす視点を持ってみてくださいね。
なんだかうまくまとまらなくなってしまいましたが、何かか参考にしていただければ幸いです。
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