浅野カウンセラーさんへの質問です
こんにちは。
私は男性と女性がいる場では、必ず女性から嫌がられきつく当たられます。
そうじゃなかった事がないんです。
職場でもですし、最近はボランティアをしている場所に男性が一人だけいるんですが、仲間なので接する事はあります。
私の幼い頃からよく知っていているおばさんに、ボランティアでお世話になっています。
まさかと思いましたが、私がその男性に接すると、おばさんに後できつい態度や言葉で当たられてショックでした。
ボランティアの仕事では、人当たりがいいしよくやってくれてると、仲間や周りの人達から言ってもらっているで、仕事が出来なくて腹が立たれているのではありません。
根が気が弱い所があるからでしょうか。
当たられるのはしんどいし、すごく寂しい気持ちになります。
どうしたら男性と関わっても、女性から嫌がられないのでしょうか。
ネタ募集ネーム:苺さん
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いつも何故か女性からキツく当たられるというお悩み
大変おまたせしましたm(_ _)m
今日は苺さんからいただいたご質問にお答えしますね。
今回のご質問は「私は男性と女性がいる場では、必ず女性から嫌がられきつく当たられる。どうしたら男性と関わっても、女性から嫌がられないのか。」ですね。
苺さんもおっしゃっていただいている通り、人から当たられるのはしんどいですし、すごく寂しい気持ちになりますよね。
こちらに悪意や悪気がないならなおさらに切ないと思うんです。
できればこのような状態は改善可能であれば、そうしておきたいところですよね。
とはいえ、まずはご自分のお気持ちを整えることを優先してくださいね。
自分自身が間違っているのではないかとか、人ノ害になっているのではないかと考えすぎてしまうこともまたつらい気持ちやさらなる問題を作るものです。
まずは今の自分の気持ちを認めながら、時には信頼できる人に話を聞いてもらうなどをしていただき、気持ちを楽にすることを考えてみてください。
特に一人で悩まず、自分の気持ちを理解してくれる人と関わることをオススメしますよ。
ここから書く話はその上で理解していただくと良いこと、なんて風に捉えてみてくださいね。
かつ、このような対人関係の問題は「過失割合が100:0」のような状態になることは稀、とお考えいただく方がいいでしょう。
ときには「自分が100%悪い」、もしくは「100%悪くない(相手が悪い)」と感じてしまうこともあるかもしれません。
が、よほどのことがない限り、どちらかが一方的に影響を与えているということはないものです。
その辺のバランスを見ながら、自ら改善できることは改善して、受け止める必要のない部分は手放して、とお考えいただくといいと思いますよ。
異性と関わると同性からキツく当たられる理由を考える
さて、あなたが異性と関わると同性からキツく当たられる、といった場合。
考えられることはいくつかありますが
その代表例として挙げられるものが「嫉妬を買う」というものでしょう。
要は、あなたの異性に接する態度や、あなたが接する異性があなたに対して取る態度が、同性の嫉妬心を刺激する、という場合です。
ただ、あなたが意図的に周囲を嫉妬させているとしたら、よほど周囲の女性を意識して、どこかマウントするような態度(無意識的な態度を含めて)を取ることになります。
そうでない限り、意図的に周囲に嫉妬させるなんてことは難しいはずです。
今回のご質問を拝見する限り、あなたにその意図はなさそうなので、あなたの意識的なレベルで周囲の同性をマウントしている可能性は限り無く「ないに近い」のかな、と僕は感じています。
だとすると、今回の話は、あなたに悪意はないのにキツく当たられる理由があなたに見えていない、ということになりそうです。
この条件の中で「異性と関わると同性からキツく当たられる理由」を考えるとすると、あくまで一つの可能性としてですが、次のようなことが考えられるでしょう。
「異性の前でいい子を演じてるんじゃない?」と思われやすいのかも?
昔は「いい子(ぶりっ子)」なんて言葉で表現されたこともあるのでしょうが
例えば、自分自身が
「真面目に見える」
「どこか隙がない」
「異性に接する態度が整っている」
「異性から必ず好感を得られるであろうと思える姿勢をとっている」
なんてイメージを持ちたいだとか、そうあるべきだという気持ちが強いとしたら。
このような人がすべて同性からキツく当たられるとは限らないのですが
しかし意外と周囲からキツく当たられる場合はある、と僕は感じています。
いわば、周囲の女性が
「あなたの内面にあるであろう、異性と接するときに隠していると推測している部分」
に反応し、あなたにキツく当たる、なんて場合が場合があるんですね。
*
人にはいい部分もあれば、そうではない部分もありますよね。
ただ、多くの人は、他者と接するとき(相手に好意がなくても)自分の良いと思える部分を全面に押し出して接するものですよね。
当たり前っちゃ−そうかもしれません。
自分のめんどくさい部分、劣等感を感じる部分を全面に押し出す人は少ないし、それができるのはよほど親密な人との間だけではないでしょうか。
ただ、自分の中で「きちんとしていなきゃ」と強く思う人ほど、相手がどんな人であれ、自分を隠そうとする意識が(無意識的に・習慣的に)身についてしまっていることがあります。
これが一般的にいわれる「いい子だと思われたいんじゃないの?」という話につながるわけですな。
つまり、今回の話は
「異性と接するあなたの姿を周囲の同性が見たとき、周囲はどう反応したのか」
という話なのです。
もちろんあなたのことを「あなたは真面目な人なのね」と理解する同性のみなさんは、あまりあなたにキツくあたらないでしょう。
しかし、周囲の同性が「あなたは自分を隠している」と思うとしたら、どうでしょう。
人によっては「あなたが隠しているあろうと思われる内面を表面化させたい」と思うかもしれません。
まぁ人は、自分には見えないもの、隠れているものに興味を持っちゃうんですよね。
見えないものは恐れの対象なので、どうしても意識が向いてしまうものなんですよ。
また、どんな人にもいい部分をそうではない部分があるのに、自分の良い部分しかアピールしない人に対して違和感を抱く人も少なくないのです。
つまり、この言い方がいいかどうか別にして、周囲の女性が
「あなた、異性の前でいい子を演じてるんじゃない?」
と感じるときに、キツく当たる場合があるのではないかと考えられるのです。
ただ、だからといって、周囲の女性があなたに悪意を向けているかどうかは別です。
要は、周囲の女性があなたに抱いた違和感(周囲の女性が抱いた恐れ)を解消したくて、方法の是非は別としてキツく当たっているという可能性があるよ、という話なのです。
周囲の女性やあなたご自身を責めたり、罰する必要ないのです。
ただ、あなたにはまったく悪気がないわけですから、キツく当たられる度に辛いし傷つきますよね。
むしろキツく当たられたくないから礼儀正しくしているとしたら、それでも責められるわけですから、かなりしんどいはずなんです。
もちろん「きちんとしなきゃ」「礼儀正しくしていなきゃ」「しっかりしていないと」と思うことが悪いわけじゃありません。
が、それが強くなりすぎると問題が生じることもあるのですね。
プッシュ・ステートメント
一つの心理テクニックのようなものに「プッシュステートメント」という言葉があります。
これは「物事を断言したり、相手を挑発するような言動を使って、相手の内面を露呈させようとする方策」のことを指します。
要は、あなたの内面を露呈させたいと思う人ほど、何故かあなたにキツく当たる、という可能性がありそうですね、ということをお伝えしたいだけなんですね。
まぁこの方法はかなりリスクが伴う方法なのですが、しかし知らず知らずのうちに使ってしまう人もいるのかもしれませんね。
ちなみに僕は、あまりこの方法には興味がないのです。
むしろ、仕事柄
「相手に寄り添う方法」「相手を理解する方法」を使い
「相手のペースをできるだけ尊重したい」と考えるわけです。
その方が(時間はかかりますが)信頼関係を築けると感じているのです。
お互いにハートを開いた関係になりやすい、とね。
(繰り返しになりますが、それなりに時間は必要というデメリットはありますけども。)
そもそも相手の隠したい一面を暴く必要性ってそれほど高いものではないよな、と感じているのもありますかね。
むしろ、そこに興味を持たなきゃいけない自分の事情に興味があるといいますかね。
男性と関わっても女性から嫌がられない自分になる方法を考える
さて、最後に「どうしたら男性と関わっても、女性から嫌がられないのか」についてお伝えします。
全ての女性から嫌われないようにとは考えないようにしよう
まず、全ての女性から嫌われないように、と考えないほうがいいでしょう。
まぁ人は嫌われたくない生き物ですけど、どんな人にも好き嫌いがある以上、自分を嫌う人はいますし、相性が合わない人もいます。
だから、「同性みんなから責められる」という思いや、「同性から絶対に責められないように」とはお考えにならない方が良いでしょう。
そうすることで、あなたに敵意を持っていない人まで敵にしなくて済む可能性がありますからね。
もし、同性に対して恐れを抱いたり、苦手意識が強まっているなら、それを弱める、気にならない程度で扱えるようになる癒やしを進めてみるといいと思いますよ。
いわゆる「ネガティブな自立」「片思い体質」からの脱却も大切です
また、同性から責められやすいというお悩みを抱えている方の中には
いわゆる「片思い体質」の方も少なくないんです。
いわば、恋愛でも対人関係でも「私から相手に好意(いい自分)を向ける」ばかりで、相手からの気持ちを受け取らない人が少なくないようです。
僕の経験上、強くそう感じるのです。
これはいいか悪いか別にして
「私は自分の影響を相手に与えますけれど、相手からの影響は(勿体ないし滅相もないので)受け入れませんよ」
という態度につながっちゃうことがあるんです。
これは「ネガティヴな意味での(悪意なき)自立」なのです。
これ、相手からすると「あなたは私の影響を受け入れない人」と映ってしまうことがあるんです。
もちろん、あなたの個性を理解する人は問題にしないでしょう。
が、相手がいわば普通の人(お互いに気持ちのやり取りをしたい人)、もしくは「他者からの拒絶に敏感なタイプ」の場合となると話は別です。
もしかすると相手は
「あなたから拒絶されたと感じ、キツく当たってくる」
そんな可能性も否定できないんですね。
この場合
「自分自身が人の意見、人の好意をどこまで見えていて、どこまで受け取れているか」
という部分に意識を向け、他者の影響を(悪意なく)遮断している自分に気づく必要がある場合もありますよ。
もちろんこのようなことは悪気なく(ある意味致し方なく)行われていることなので、自分を責める必要はないんですけどね。
隠したい自分を開放する癒やしって大切ですよ
最後になりますが、なぜか人からキツく当たられて困っている人ほど(人から避けられていると感じる人ほど)
自分の内面に
「知られたくない・隠したい自分がたくさん存在する」
そんなケースが少なくないんです。
これはプライドが高い云々という話よりは
「自分の中でOKを出せている部分が少ない」ということです。
言い換えるならば、自分でダメ出しをしている部分が多い、ということでもあります。
その分だけ、他者との関わりの中で、自分を隠そうとする意識が強まってしまったり、「嫌われる」と思う頻度が増えるんです。
相手が嫌うかどうかより、自分が自分を嫌っている部分が多いって話です。
でも、そんなに自分のすべてを嫌う必要はないですよね。
いろんな自分がいてOKですし、いい自分もそうではない自分も、まぁ人を理解したり、愛する意味で使うならものすごく価値のある要素になるんです。
ただ、このあたりには強い自意識が伴いやすく、つい恐れを感じて隠したくなるんですよね。
そんな自分の内面に気づいて受け入れていく癒やしを進めていくと、不思議と他者との関わりの中でも自分を比較的オープンにして関われるようになります。
その結果、他者から「あなたは自分を隠しているんじゃない?」と思われにくくなります。
(ま、相手も「他者を疑う=自分を隠したいタイプ」の人からは警戒されるかもしれませんが)
何よりこの癒やしを進めると「自分が楽になる」のです。
自分を受け入れ、「そんな自分もいるよなぁ」と罰さないわけですから、楽になるわけですよね。
このようにハートをオープンにできるような自分に近づくと、この手の対人関係の問題から開放されることも少なくないですよ。
以上、何か参考にしていただければ幸いです。
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