甘すぎない恋愛心理学

相手に求めたらそこで終わり。そんな恋愛関係もたしかに存在する。

これ以上相手に求めたらそこで終わり。そんな恋愛関係。

これ以上相手に求めたら終わりになる恋愛のシンボル

「これ以上、今以上相手に求めたらそこで二人の関係は終わる」

長くカウンセリングの現場にいながら、とかく男女関係の話を多数伺わせていただいていると、詳細は言えませんけど、そのような話も聞かないわけではない、というね。

いわば

割り切ってないと付き合えない関係

相手に深入りした、相手に今以上の関係を求めたからダメになる関係

ってのも存在するようです。

まぁまぁ、男と女が一緒にいれば、情や愛おしく思う気持ちが入り込むこともあると思うんですよ。

が、そうなると関係の危機がやってくる、いや、その先がなくなる、なんてケースもないわけではないという話。

今日のコラムのネタは自分でも「どないしたら恋愛心理っぽくなるねん」と悩むわけですが(^^;

まぁあえて恋愛心理的に眺めるとこんなことが言えますよ、という話を少しだけ。

よろしければどうぞ。

相手に求めたらそこで終わる関係と「ルダス」という恋愛スタイル

さてさて。

これ以上相手に求めたらそこで関係が終わる、そんな恋愛を見つめていくと

「ルダス」

と呼ばれる恋愛スタイルが見えてくることがありますね。

自分ではなく相手がこの恋愛スタイルだった、とか。

この恋愛スタイルの人ばかり好きになる、とか。

自分自身がこの恋愛スタイルを好んでいた、とか。

まぁ様々なケースが存在するんですけどね。

「恋愛の色彩理論」における「ルダス」とは

では、恋愛の色彩理論における「ルダス」とはどういう意味なのかについて少し解説していきます。

「ルダス」とは、いわば「遊びの愛」とか「自由な愛」を好む人、という意味合いになります。

※恋愛の色彩理論についての話はまたの機会にアップしたいと思います。

ルダスな人の恋愛は、男女関係や恋愛を一つの物事、例えばゲームとかイベントごととして捉えている部分がある、とも言えますね。

また、自分の自由や楽しみを優先する傾向が強いんです。

だから、個人的な領域の話を求められたり、プライバシーを侵害されることを嫌う傾向があります。

いわば、相手とつながる安定した関係を望まない場合もありえます。

場合によっては、同時に複数の相手と恋愛できる人もいますね。

ただ、複数の相手と恋愛できるからルダスタイプ、と言い切ることは難しいと僕は考えます。

何らかのハートブレイクや、現実の苦しさ・葛藤からそうなる人もいるのでね。

また僕たちは何かのきっかけで、それまでの恋愛スタイルを大きく変えることもあるので、究極的にはなんとも言えない部分があるんですけどね。

ルダスと最も相性が合わないのは・・・

ちなみに、ルダスと最も相性が合わないのは

「アガペ」

という恋愛スタイルだと言われています。

「アガペ」とは、自分よりも相手の幸せを願うことで幸せを感じる人のこと。

よって、一人の相手に献身的になり愛しぬこうとするアガペとルダスの相性はあまり良くないってことになるんですね。

相手に求めたらそこで終わりになる関係を深めるには?

今日の話は、一つの類型論の視点からの話です。

だから、いくら「相手に求めたらそこで終わる」ような恋愛でも

実際の恋愛で何が起きるか、はまた別の話なんですね。

ただ、「相手に求めたらそこで終わる」ような関係を、いい意味で深めるにはどうしたらいいか、というご質問もいただくことがあるとかないとか。

これは一つの可能性でしかないのですが

ルダススタイルの人にとっては、ある意味放っておいてくれる人、お互いに自由を娘に無人、深入りや詮索をしない人が最も楽な相手になるかな、と考えられます。

要は、二人で会えるときは会って、しかしお互いの世界を持っている、みたいなイメージ。

寂しいときにすぐ会いたいじゃなく、今度会えるときをちゃんと待てるし、自立的な生活を苦にしない人、となるんです。

また、比較的ゆっくり信頼関係を作っていきたいタイプ(ストルゲタイプ)の場合、まだ時間をかけて待てることもあるかもしれません。

が、

「そこまでして相手に合わせるってどうなのよ」

と思われる人がいても不思議ではないんですよね。

これがいわゆる相性という話ならば、残念だけど「相性が合わないよね(現時点では)」という話なんです。

何がいい悪い、という話ではなく、です。

彼との関係で悩んだとき、どうする?

彼との関係で悩んだとき、最も避けたい選択は

「相手をコントロールすること(変えようとすること)」ですね。

僕たちの恋愛スタイルは変わることもあるけれど

基本的に相手の恋愛スタイルに批判的になることは避けたほうがいいことが多いですね。

むしろ、場合によっては辛いことかもしれませんが

一旦「相手のあり方を受け入れてみる」のはありです。

もちろん、そこまで受け入れてもいいと思われるなら、の話になりますけども。

逆に相手と衝突すれば、分かり合えない部分が多くなるといいますかね。

また、こちらが傷つきまくって苦しい恋愛することも避けたいところ。

どれだけ無理をしても相手はこちらに深入りしようとはしてこない可能性があるから

場合によっては、こちらの愛情が全く理解されず無力感や無価値感を感じ続けることにもなりかねす、めっちゃ傷つく事も有り得なくもない話。

まぁ、それも恋愛、って言ってしまえばそれまでなのかもしれませんけど・・・。

なので、もしあまりに彼との関係が深まらないことで悩むなら

彼のことを真剣に考えてぶつかってみるもよし

まず「自分自身の幸せ」を考えてみることもよし

好む恋愛スタイルから自分の幸せそのものを見つめ直すもよし

なんて感じになることが多いようですね。

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浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛や夫婦関係、仕事、対人関係、生き方の”こじれ感”を「甘すぎない心理学」で解決。ただ、気持ちを受け止めるだけでなく、背景にある心理構造や関係性のパターンを整理し、「現実的で納得できる選択」を一緒に探っていきます。 臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。
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