補償行為 〜心理学の用語解説〜
補償行為
「補償行為」とは、愛に基づくのではなく、怖れ、罪悪感、無価値感などから行われる行為のことを言います。
別名「埋め合わせの行為」とも呼ぶことがあります。
何かを「償うため」「補うため」「証明するため」等、埋め合わせをしようとする行為でもあるため、
どんなに素晴らしい行為でも、動機が「埋め合わせ」というマイナスな感情なため、行動した結果を受け取ることができず、やがて燃え尽きてしまいます。
なお、補償行為の大きな特徴は、「自分にとってメリットが何もない」ことです。
補償行為の具体例
デートの約束をした彼。
彼女と約束したのにもかかわらず、同僚の誘いに負けて飲みに行ってしまい、罪悪感でいっぱい(自業自得ともいう?)
この彼女に対して申し訳ない気持ちを埋め合わせる為に、彼女の喜ぶことをしようとした彼。
この「彼女の喜ぶことをしようとする」が補償行為とよばれるものですね。(分かりやすい!)
ただ、補償行為は「自分にとってメリットが何もない行為」です。
だから、結局この彼が何度も彼女との約束を破り、そのたびに彼女のご機嫌をとっているとしたら、次第に「もうこんなことやってられない」と感じやすくなるのです。
えぇ、「だったら約束守りなよ」というツッコミどころはありますよ、確かに。
その他にも
- 夫に嫌われたくなくて、いつも優しくする。
- 友達に嫌われたくなくて誘いに全部につきあう。
- いつも尽くしまくり報われない犠牲的な恋愛ばかりする。
- 浮気をしていると(愛していないと)パートナーに優しい。
- 地位や名誉、プライドに強いこだわりがあり譲らない。
- ハードワークを続けて疲れているのに、休日に休むことができない。
- 家庭を顧みず、仕事に勤しむ。
- 恋愛で、傷ついている人、辛い思いをしている人、を好きになる。
こういったことが分かりやすい補償行為といえます。
補償行為はなぜ起こるのか
補償行為は、怖れ、罪悪感、無価値感などから行われる行為。
つまり、補償行為をすることで怖れ、罪悪感、無価値感などを受け容れたくないと感じているわけです。
しかし
自分が悪いのなら、非を認める(罪悪感を受け容れる)
自分に自信がないのなら、それを受け容れる(無価値感を認める)
怖れを超えて、勇気を持って行動する
そういった行動ができない人ほど、この補償行為を続けてしまうことになるんですね。
補償行為から抜け出す方法
どんなに素晴らしい行為でも、動機が「埋め合わせ」というマイナスな感情であれば、行動した結果を受け取ることができず、やがて燃え尽きてしまうのです。
であるならば、この逆を考えてみると「補償行為」を抜け出す方法が見えてきます。
「どんな行為であれ、特別に素晴らしい行為でなくとも、動機を「心から与える」という感情で与えると、行動した結果を受け取ることが出き、心が満たされる。」
つまり、補償行為を抜け出すには
- 心から与える。
- 素直な気持ちで行動する。
- 感じたくない、認めたくない感情も受け入れる勇気を持つ。
そんなことが求められることが多いですね。
*
なお、最も補償行為を抜け出す際に障害となるものが、犠牲とプライドの高さです。
犠牲は罪悪感が動機となる行動なので誰も幸せにしませんし
怖れ、罪悪感、無価値感などを受け容れたくないと感じていれば、そんな自分を守るためのプライドも必要になります。
そして、この犠牲も、プライドの高さも「埋め合わせの行為」なので、自分にメリットがないのです。
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