恋愛と男性心理

褒めてもそっけない彼。その心理とは

褒めてもそっけない彼。その心理とは

褒めてもそっけない彼は「褒めろ」。

これは男女関係の鉄板法則の一つ。

が・・・。

それでも、です。

それでも「うまく行かないよ・・・」というケースがあります。

確かにそういうケース、あると思うんです。

僕は男なんでそのあたり、僕の経験+心理分析をすると、それなりにわかってきます。

「んーきっとこうなっているんですよ、彼やご主人は」とカウンセリングでご説明することも少なくないのです。

そもそも褒めてもダメな男性って「ニーズ嫌い」なんですよ。そういうケースが多いんです。

ニーズとは要求のこと。「ねぇねぇ、こうしてよー」ってやつです。

子供が言う「おなかがすいたー」もそうだし。
夫が言う「お小遣いもうちょっと・・・」もそうだし。
僕が言う「新しいMac買っていい?」もそう。

そう言ってはいけない、そう望むのではなく何事も自己実現だ!>という信念が強烈になっている状態が、「ニーズ嫌い」ってことです。

で、もしあなたのパートナーがニーズ嫌いならば。

例えばあなたが、どこかご主人や彼に機嫌を直してほしくて「褒め攻勢」で打って出たとしても、「まったく反応がない」「逆に反撃されたり突っぱねられる」なんてケースもありえるのです!

先に書きました、男性にかわいいって言わないほうがいいよ、も同じ要素があると思うんですけど。

この手の男性は「子ども扱いされる」のが嫌なんです。屈辱なのです。

それは力のある男でないと戦えないし、大切な人を守れないという男の切ない矜持です。

それを「めんどくさい」なんて言われると、ちょっと男性にとっては厳しいのです・・・。
女性の方は「なにそれ?」と笑う方もいるかもしれないけれど、ここには切実な男性の「愛」があります。

だから、女性のおっしゃる「かわいい」は子ども扱い的な意味じゃないこともあるのだけど、男性にはネガティヴに聞こえるんです。

それぐらい男性も女性もお互いに、お互いが見えないもんだんだろうと思います。
普通にそういったことは起こるだろう、と。

また、その「子ども扱い」が意味するっていうのは、「俺は何もできない」ということ。

つまり「何もできない」自分は、「人に頼って、お願いしないと生きていけない」となりますよね。

この「人にお願いする自分の中のニーズ」をとても嫌い、超苦手にしているのがこのタイプの男性。だから一匹狼スタイルや、ハードワーカースタイルで生きている人が多いのですね。

ね、ここで想像してみてください。

この手のタイプの男性にあなたが「褒める」ということは、「気を使われている」だとか。
どこか「あなたに褒めるという部分を依存している」と思うわけですよ。

だったら「自分のことは自分が一番よく分かっている。だから自分を褒めるなら自分でやるよ」と思うわけで、結果、「褒め戦略」が表面上効かなくなるということが起こっても不思議ではないのです。

まぁその態度は冷たい・・・ですよね。切ないですよね。僕なりに分かりますよ。

この手のタイプの男性がパートナーだと女性の皆さんがめちゃめちゃ不安になることも、無力感を感じたり自信を失うことも。何より寂しいし。
なにより、何も分かち合えないから、女性の皆さんが不安だったり悩んだとき、一人ぼっちになっちゃいますよね・・・。

でもね、その手の男性は褒めてほしいわけではないんですよ。

多くはあなたに「喜んでほしい」のです。
悩んでほしくないし、冷めた態度も取ってほしくない。

・・・まぁこれこそ、このタイプの男性の最大の「女性へのニーズ」になりえるのですが、それはそれとして。

ということで、この超自立・・・僕は勝手に「分かち合えない孤立系」と呼んでいますが、このタイプの男性とうまくやっていく鍵は、女性の上手な依存です。

つまり喜び上手になり、愛され上手になるコト。受け取り上手になることなんですね。

あなたが喜び上手になって男性を喜ばせると、男性はあなたにもっと興味を持ち始めますから、あなたの意見にYESを言いやすくなっていくようですよ。

ただ、特にこの手の男性との関係でお悩みになるのは、自立的な女性が多いんです。

「私も愛したい」「相手のお役に立ちたい」と願っている女性。

それはとても素晴らしいことです。
でも、だからこそ、あなたも「何もできない私になっちゃう」ことを怖れている可能性が大なんです。

つまりお互いに「弱点」が同じもの同士のパートナーシップという可能性があるということ。

でも、これって自立された方同士が寄り添って生きているわけだから、うまくやればもっと大きなロマンスが来るステージに入れるんですよ。

女性の皆さんも、男性を愛することの意味を見出していく方が多いと思います。
でも、今までの頑張りがそのあなたのすばらしさを示していると思いません?僕はそう感じることがすごく多いです。

どこか相手を愛さないこと、頑張らないことの「不安」があるかもしれませんが、あなたが「男性を愛すること以外に、自分を自信を感じられる感覚」を養っておくといいかもしれませんね。

だからこそ、ちょいとした受け取り、自分を愛する「心のトレーニング」が必要なのです。

ここでは、あなたが「愛されている」「私は素晴らしいと周囲の人が感じている」ことを受け取るセッション・セラピー・コミュニケーションなんて手段がいいでしょうか。

ということで、常に恋愛やパートナーシップはケースバイケース、違うもの。
あんまりブログでいいたくはないですが、「一般論」では解けないことが常にあるわけですよね。

今日は以上です。何か参考になれば幸いです。

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