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「好きか嫌いかで言ったら好き」ってどういう意味?
彼と付き合いはじめて数ヶ月。私からすると「本当に付き合ってる?」と思えるぐらい、なかなか会えない関係なんです。
ただ、彼は今のままでいいと思っている様子。
当初は「遊ばれてる?」とも思ったのですが、彼の人柄や今までの関わり方を考えると、彼はそんな器用な人ではないと分かってきてもいます。
私は彼とお付き合いして、その先のことまで考えてたいのですが、彼は一切ハッキリしたことをいいません。
だから意を決して「私のこと好き?どう思っているの?」というと
彼は「うーん、好きか嫌いかで言ったら好き」だと。
・・・好きか嫌いかで言ったら好き?
ということは、そこまで好きじゃないってこと?それとも好きってこと?
彼の気持ちが全く分かりません。これってどういう意味なんでしょう?
最近、こういった曖昧な表現を使って気持ちを示す人が増えたなぁと個人的には思っていますよ。
そうしたくなる事情もわからんでもないので、いい悪いで考えているわけではないのですけどね。
ということで、今日は「好きか嫌いかで言ったら好き」という男性の気持ちについてコラムにしてみたいわけです。
「好きか嫌いかで言ったら好き」という男性の気持ち
まず、「好きか嫌いかで言ったら好き」という男性の気持ちは、「好き」をいう気持ちを示していることが多いでしょう。
そこはご安心いただくといいんじゃないでしょうか。
では、どうしてこんなまどろっこしい表現を使うのか、という話なんですけどね。
「好きか嫌いかで言ったら」という部分がポイントでしょう。
pHの概念で考えると分かりやすい
例えばですよ。
学生時代、理科の時間に「pH」という概念を学びましたよね?
「pH」は酸性からアルカリ性の間に0~14の目盛りをつけて、酸・アルカリの度合いをその目盛りの数字で表すもの。
「pH7を中性」とし、それ未満が「酸性」、それより大きければ「アルカリ性」。
では、pH8.5という状態があったとしたら、これは「アルカリ性」ですよね。
だから、「pH8.5は酸性?それともアルカリ性?」という質問が来れば、「アルカリ性」と答えれば正解です。
ただ、pH8.5は、弱アルカリですね。
もし、pH8.5がどれぐらいの強さを示すかという答えを問いたいならば
「pH8.5は弱アルカリ?それともアルカリ?」と聞かねばならないわけです。
*
つまり、「pH8.5は酸性?それともアルカリ性?」という質問が来れば、「アルカリ性」と答えれば正解。
この考え方は
「私のこと好きなの?」という質問に対して「好きか嫌いかで言ったら好き」と答えている
その彼の気持ちを如実に表現していると思いますよ〜。
つまり、「酸性(嫌い)、アルカリ性(好き)でいうなら、アルカリ性(好き)」と言っているのです。
ただ、どれだけ好きかは伝えていないのです〜
「好きか嫌いかで言ったら好き」という男性の気持ちは
「好き」をいう気持ちを示しているのですが、「どれだけ好きか?」までは伝えていないのです。
つまり、「好きか嫌いかで言ったら」という言葉で、上手に自分の気持ちの大きさを隠しているのです。
彼はあなたのことを好きだけど、どこまで好きかを伝えるまでには至っていない。
ここがモヤモヤが残る理由なんでしょう。
つまり、あなたの好きと、彼の好きの程度が一致しているんだかいないんだかが分からない、ということです。
ここが「彼と気持ちが一致していない」とか
「私の気持ちを彼に共感してもらえていない」と感じる理由になるんでしょうね、きっと。
「すごく好き」と感じることにリスクを感じる人たち
ここからは彼の肩を持つような話に聞こえてしまうかもしれませんが、しかし重要な話です。
最近、カウンセリングの現場にいるとつくづく思うのです。
それが、「すごく好き」と感じることにリスクを感じる人たちが多いこと。
すべての人がそうだとは言いませんが、どんな感情もごまかしたり、強く感じないように意識している人が多いように僕は感じています。
だから、恋愛でも「すごく好き」になる前で、自分の気持ちを止めてしまう人がいるわけです。
以前は「すごく好きと言えない人は自信がない」という考え方が定説のように思えていましたけど、最近はそうとも言い切れないんじゃないか、が僕の意見です。
もちろん統計をとったわけではないので、明確なことは言えないのですけども。
また、好意を伝えるということのリスクやイメージの問題もありそう。
「すごく好き」と伝えることもまた、相手に害を与えるようなイメージを持っている人もいて、その分だけもやもやしながら恋愛しているんじゃないか、と僕は感じているのです。
なので、好意を伝えるときも疑問形になっちゃうんでしょうね。
「もし、好きとかいったらどうする?」
「好きか嫌いかで言ったら好き」
というふうに。
とにもかくにも、今日の話は「好きか嫌いかで言ったら好き」は好きってことというお話でした。
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