こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は、よくいただくご質問をひとつ、整理してみます。

「彼は寂しさを感じないのでしょうか?」

連絡が少ない。会っているときは優しい。でも、普段の距離感があっさりしている。

そのたびに、こちらの胸に浮かぶのはだいたい同じ疑問です。

「私だったら寂しくて無理なのに」

「彼は平気なの?」

「それって、私に興味がないってこと?」

この不安は確かに苦しい。

ただ、ここで一度だけ、落ち着いて整理してみたいんです。

彼が寂しくないのかどうか、という話をする前に。

「寂しさの出方が、男女で違いすぎる」という前提を置くと、見える景色が変わります。


いただいたご質問はこちら

私の彼はいい人なんだけど、あまり連絡をマメにしてくれない人なんです。

一緒にいると楽しいし、優しくしてくれるんですけどね。

でも、メールを送っても返事が少ないし、あまり彼自身のことを私に話すわけでもない。確かに彼の仕事がとても忙しいことは知っているんですけどね。

私はもっと近くに彼を感じていたいし、彼のコトもっと知りたいなって思うし。もし私が彼だったらきっと寂しくて辛くなると思う・・・。

彼は寂しくないんでしょうか?

男性って寂しさをいつも我慢できるものなの?

それとも私に興味が無い?

・・・まさか他に女性がいるとか???だから寂しくない、とか?

いろんな不安が浮かんでは不安になります。

彼は本当に、寂しさを感じていないのでしょうか

結論から言うと、

「寂しさを感じていない」より、「寂しさを表に出さない/扱い方が分からない」のほうが現実に近いことが多いです。

もちろん、全員が同じではありません。

ただ、恋愛相談の現場で「寂しさを感じないように見える男性」は、かなりの確率で、別の形で寂しさを抱えています。

そしてそれが、女性側の不安を増幅させる。

ここが今日のテーマです。


男性は「寂しさを感じにくい」のではなく、表に出さない

男性は、女性ほど「寂しい」「会いたい」「不安」みたいな情動を、言葉にして出す習慣が少ないことが多いです。

だから女性から見ると、「あれ、平気なの?」みたいに見えやすい。

でもこれは、「感情が薄い」というより、感情の扱いが“内側完結”になりやすいという傾向があるだけです

寂しさがゼロではないんです。

むしろ、できる男ほど孤独ですよ、うん・・・。

ただ、寂しさが出ても、出す習慣もなければ、出す場もないし、出し方さえ分からない。

あるいは、出すこと自体に抵抗がある。

そんな人も少なくない感じです。


男性が感情を抑えて育つ理由

これも一般論ですが、男性は成長過程で

「男の子でしょ」「泣くな」「我慢しろ」

みたいなメッセージを受け取りやすい傾向があります。

現代でもその傾向はまだ残ってますよね。

その結果、

感情を感じる → 表現する → 誰かに受け止めてもらう

という経験が少なく、そういった反応の回路が育ちにくい。

もちろん、その分「行動」「責任」「現実」に強くなる男性も多いので、悪い話ではありません。

ただ、恋愛の場面ではそれが“分かりにくさ”として出るんですよね。

「何を考えているのか分からない」

「気持ちが見えない」

この不安の背景には、こういう文化的・心理的な育ちが絡んでいることが多いです。


男性が感じやすい「一人で耐える孤独」

ここ、ちょっと大事です。

男性の「寂しさ」は、女性がイメージする寂しさと形が違うことがあります。

女性の寂しさは、

「つながりたい」

「気持ちを分かってほしい」

「近くに感じたい」

という方向に出やすい。

一方で男性の寂しさは、

「一人で耐える」「黙って抱える」「弱さを見せない」

という形で固定化していることがある。

だから、寂しいときほど、黙る。

寂しいときほど、一人になろうとする。

これが、女性側からすると本当に分かりにくいんですよね。

「寂しいなら連絡してくればいいのに」

「寂しいなら会いたがるはずなのに」

でも、そこが逆転する男性は、普通にいます。


なぜ彼は、あなたの寂しさに気づけないのか

ここは、誤解が起きやすいところです。

男性が寂しさを知っているのに、女性の寂しさに鈍感に見えることがある。

これは矛盾というより、「寂しさの定義が違う」という話になりがちです。

男性にとって理解しやすい寂しさは、

「孤独」「逆境」「一人で頑張る」

みたいな、分かりやすい苦労の文脈に乗ったもの。

だから、例えば

「大変そうな人を放っておけない」

「苦労している人に共感する」

という形で出ることがあります。

一方で、

「恋愛関係にあるのに、関わりが薄くて寂しい」

という寂しさは、男性側の感覚だと理解しづらいことがある。

なぜなら、男性は

「付き合ってる」

「会えてる」

「関係が続いてる」

という事実を、安心の根拠にしやすいからです。

だから彼は本気でこう言います。

「俺たち付き合ってるじゃん」

「会ってるじゃん」

「大丈夫だよ」

そして女性は思います。

「うん、そういう話じゃないんだよね」

このズレが、すれ違いの核になります。


男性の寂しさが向かいやすい対象

少し刺激の強い言い方になりますが、

男性の寂しさは「孤独っぽい相手」に向かって投影されやすいことがあります。

例えば、

  • 別れた恋人のことを、なぜかずっと心配している。
  • 苦労している女性に弱い。
  • なんとなく困っていそうで、放っておけない対象に引っ張られる。

・・・ね、男ってバカじゃないの?(その女は狙ってやってんだよ)って声が、どこからともなく聞こえてきそうですが(^^;

話を戻します・・・。

これ、善悪ではなく”心の反応”としてみると、

「男性の優しさ」でもあるんですが、同時に、

“自分の寂しさを感じさせてくれる対象”に反応している

とも言えます。

逆に、目の前で関係が成立してしまうと、安心してしまって、寂しさを感じるスイッチが切れる男性もいます。

これがまた、女性側には不安を生むわけですね。

「私のことは安心枠なの?おかん扱い?」
「頑張らないと関わってくれないの?」

そう感じるとき、女性側の立ち位置が、少し危うくなりますよね。

でも、男性側はそんな事考えちゃいない。

いや、むしろ考えてやってるなら、それは意図的、恣意的ってことなので・・・。

あぁ、これ以上は言うまい。


男性が恋愛で大切にしているもの

多くの男性が恋愛で大切にするのは、感情だけではないことが多いですよ。

むしろ、

目の前の事実と信頼

この2つが柱になりやすい。

だから、男性は「感情のケア」より先に、

「どうすれば信頼が保てるか」
「どうすれば問題が解決するか」

を考えます。

その結果、女性からすると

「気持ちが置き去り」
「分かってくれない」

となることもある。

すると男性側も、

「何をどうすればいいのか分からない」
「正解が見えない」

という混乱に入りやすい。

ここも、善悪ではなくそういった仕組みなんです。


彼の反応=愛がない、とは限らない

ここで一つ、落ち着ける視点を置いておきます。

彼が寂しさを表現しない。

連絡が少ない。

感情を語らない。

これはたしかに寂しいし、不安になります。

ただ、それをそのまま

「愛がない」「興味がない」「他に女がいる」

に直結させると、心が急に荒れます。

そして、ここで多くの人が

「彼の心を読もう」

「彼に分からせよう」

に入ってしまう。

すると、関係の主導権も、自分の心も、彼の反応に預けることになります。

これが、しんどさの正体になりやすいんですよね。


この記事の続きに、こちらもどうぞ

最後に|大切なのは「彼の心を読む」より、自分の不安をケアすること

ここが、今日の着地点です。

彼の寂しさの有無を当てにいくと、恋愛は不安定になります。

なぜなら、彼の内面は、あなたが完全にはコントロールできないからです。

その代わりに、できることがあります。

「私は今、何に不安になっているのか」

「この不安を、彼の反応で埋めようとしていないか」

ここを一度、自分の立ち位置から確認する。

あなたの寂しさは、間違いじゃないんですよ。

ただ、その寂しさを「彼の言動だけ」で解決しようとすると、関係が苦しくなりやすいのも事実。

まずは深呼吸して、気持ちを落ち着けて、

自分の不安を自分の側で見つめ直して、丁寧にケアしていく。

その上で、必要ならば、

「私はこういうとき寂しくなる」
「だから、こうしてもらえると助かる」

というふうに、気持ちの共有として伝えてみる。

ここから先はケースバイケースですが、

少なくとも、彼の反応に飲まれたまま話し合うより、ずっと建設的になります。

もし今、あなたが

「彼の気持ちが分からなくて苦しい」

「寂しさを抱えたまま、関係の中で自分が小さくなっていく」

そんな感覚を持っているなら。

それは、あなたが悪いのではなく、立ち位置が揺れているサインかもしれません。

焦らず、戻していきましょう。

今回は以上です。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー・トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 個々のご相談を心理学の視点で整理して、明快に言葉にしていくカウンセリングが人気。 キャリア17年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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