こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は「こだわりが強い人の恋愛」について整理してみます。

この記事にたどり着かれたは、

「こだわりが強いせいで恋愛がうまくいかない」
「自分の価値観を曲げられないのは問題なのか」
「相手に合わせられない私はダメなのか」

そんな問いを抱えているのかもしれませんね。

こだわりが強いと書くと、なんだか頑なで、融通が利かなくて、孤立しがちのようなイメージが付きまといやすいもの。

たしかに、過度に排他的になるとそうかもしれないんですが。

ただ、最初にお伝えしておきたいのは、

こだわりが強いこと自体は、そもそも欠点ではなく、活かせるものです。

むしろ恋愛や夫婦関係の中では、愛を雑に扱えない誠実さの裏返しであることも少なくないのですね。


こだわりが強い人の恋愛がうまくいかない理由

何事にも筋を通したい。
中途半端は嫌だ。
自分なりのやり方がある。

これは、わがままというよりも、「真剣さ」に近いのではないでしょうか。

恋愛においても、

  • 自分なりの愛し方がある
  • 自分なりの誠実さがある
  • 自分なりの努力の仕方がある

そしてどこかで、

「自分がちゃんとやれば、関係は守れる」

そう思っていることが多いのです。

これはとても真面目な姿勢です。

ただし、ここには、恋愛特有の摩擦が生まれやすい構造があります。


こだわりは「自分で証明しようとする位置」

こだわりが強い人ほど、無意識にこう考えています。

「自分のやり方で、相手を幸せにしたい」
「自分の価値で、相手を満足させたい」
「自分の努力で、関係を安定させたい」

これは一見、素晴らしいことのように見えます。

でも構造的に見ると、

関係を“共同”でつくるというより、“自分の責任で守ろうとする立ち位置”

に立っていることが少なくありません。

だから、相手が違う価値観を持っていると、

  • なぜわかってくれないのか
  • なぜ自分の努力が伝わらないのか
  • なぜ同じ熱量にならないのか

そんな感覚が生まれやすいのです。

そして気づかないうちに、

自分の価値観と、相手の価値観が“競争”状態になる。

ここで関係は硬くなります。


こだわりの奥にあるもの

ここを一段深く見てみます。

こだわりが強い人は、ただ頑固なわけではありません。

多くの場合、

「今の自分のままで尊重されたい」

という願いがとても強いのです。

そして同時に、

「尊重されないかもしれない」

という恐れも抱えています。

だからこそ、

  • 自分の価値を証明しようとする
  • 自分のやり方で貢献しようとする
  • 自分が努力して関係を安定させようとする

つまり、こだわりとは存在感を守るための戦略であることも多いのです。

ただ、いくら存在感を守る意図があったとしても、相手を批判してしまったり、価値観の対立を深めると台無しになってしまう。

こだわりを持つ人は、そのこだわりを理解されたいという思いも持つでしょう。

ただ、そこに意識が向きすぎると、対立や失望を深めてしまう。

これが、こだわりを持つ人が抱えやすい弱点でもあります。

ただ、ここで自分を責めるのではなくて、丁寧に自分の気持ちやあり方を見ると、初めて「扱い方」が見えてきます。


こだわりを捨てるのではなく、位置を戻す

よくあるアドバイスは、

「もっと柔軟になりましょう」
「相手の価値観も受け入れましょう」

ですが、こだわりが強い人にとって、それは簡単ではありませんよね。

なぜならそれは、自分のこだわりを少し緩めることに感じられるからです。

それは自分の自由意志で決められたことなら納得できるけど、外圧によってそうなってしまうことは、こだわりを持つものとして不本意ですよね(笑)

そもそも、悪意も他者に迷惑をかけるつもりがないなら、なおさらです。

だから必要なのは、こだわりを捨てることではなく、

「さほどこだわりの証明をしなくても、関係を作っていけるようなスタンス(位置)」に立つことです。

こだわりは時に相手を守るものなら、そこにある想いは丁寧に説明してもいいですよね。

どうしても譲れないこだわりがあるなら、相手に理解を求めたっていいでしょう。

理解されないときは、おそらく「こだわりを自分の世界だけで成立させているとき」。

そのこだわりを、人との一つの架け橋のように使うなら、きっと活かせます。

そもそも恋愛関係は、自分一人で成立させるものではありません。

相手もまた、不完全で、不安を抱え、揺れながら立っています。

そこに、「自分もOK、相手もOK」という立ち位置が加わると、競争は緩みます。

すると、こだわりは消えなくとも、こだわりが“刃物”ではなく“持ち味”になります。


最後に

こだわりが強い人は、想いが深い人になりやすいです。

中途半端にできない。
誤魔化せない。
真剣に向き合ってしまう。

その力は、本来とても尊いものですよ。

ただ、

「自分が頑張れば何とかなる」という位置に立ち続けると、恋愛は苦しくなる。

それだけの話なのかもしれません。

こだわりを否定する必要はありません。

でも、そのこだわりがどんな位置から生まれているのか。

そこを見つめることが、幸せな恋愛への入り口になります。

今日はここまでにしますね。

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