恋愛・夫婦の心理学

話し合いの結果、彼と距離を置くと決めた私。それでも彼を好きでいるのは執着なのでしょうか?

浅野カウンセラーさんへ

彼が無関心・無反応な対応するのでついケンカになってしまうときの処方箋で質問を取り上げていただいたものです。

回答ありがとうございました。

彼が無関心・無反応な対応するのでついケンカになってしまうときの処方箋 浅野カウンセラーさんへ 彼と価値観の食い違いで喧嘩をしてしまいました。 毎回同じような喧嘩を繰り返しています。 私は相手に寄り...

自分の行動への罪悪感や理解してもらえないことの辛さでいっぱいいっぱいだったので、とても嬉しかったです。
浅野さんに自分の気持ちを言語化していただいて、それが伝えたかったの…!と、安堵でとても楽になりました。

あれから彼とお話をしました。

嫌いになったわけじゃないけど、君が怒ってる姿が普段と違いすぎて、自分がこんな風に変えてしまってるんだと思うとすごく辛い。これからの事を考えるために一度距離をおいて冷静に考えたいと言われました。

私が落ち着いて話すことができたので、彼も自分の気持ちを話してくれて、私が今まで無関心だと騒いでたことも、表現が違うだけでちゃんと考えてくれてたんだなぁと気付きました。

蓋をあけてみたら、彼の方が2人のため、私のためと考えてくれてるのに対し、私の方は彼よりも自分の不安や衝動を優先してばかりだった気がします。

私にとっても必要な期間だと思うので、たくさん泣いてしまったけど、距離を置くのは受け入れました。

彼は私にないものを持ってて尊敬してるし、自分が成長しようと思えるような大切な存在です。

この冷却期間で自分の気持ちを整理して、彼の愛情をまっすぐ受け取って不安で行動しないような自分に変われたら良いなと思ってました。

でも、彼が辛そうにしていて、距離をおきたいと提案してきたのに、好きだから一緒にいる未来を考えようとするところが自分本位でだめなんじゃないかとも考えるようになりました。

この気持ちは、ただの執着なのでしょうか…。
彼のことを思うなら、手放さないといけないのでしょうか…。

ネタ募集ネーム:泣き虫さん

泣き虫さん、再びネタのご協力ありがとうございますm(_ _)m

前回の記事が少しでもあなたのお気持ちが楽になるなにかになっていましたら幸いです。

さて、今回のご質問も拝見しました。

なるほど、お二人は一旦距離を置くってことになったのですね。

また、今回のご質問は

「彼が辛そうにしていて、距離をおきたいと提案してきたのに、好きだから一緒にいる未来を考えようとするところが自分本位でだめなんじゃないかとも考えるようになりました。
この気持ちは、ただの執着なのでしょうか…。
彼のことを思うなら、手放さないといけないのでしょうか…。」

ですね。

では、僕なりにお答えします。

よろしければお付き合いください。

 

恋愛とは誰のためのものか

長くカウンセラーという仕事をさせていただいていると、今回泣き虫さんがお寄せいただいたような「私は好きだから未来のことを考えようと思うけど、彼のことを考えていないならそれは愛ではなく執着じゃないか」というご質問、伺う機会が少なくないものなのです。

もちろん「そういったご相談は少なくないものですよ」と書いた意味は、泣き虫さんのお気持ちをないがしろにする意味でお伝えしているわけではないのです。

多くの方が愛する人と距離を置く際に悩むことであり、何より彼のことが好きだから悩むものですよね、という意味でお伝えしているのです。

それほどまでに好きな人を大切にしたいとか、一緒にいたいとお考えになる方は多いのではないか、と僕は思うのですよ。

だから、一度冷却期間を置く事になった関係であっても、今後の二人の幸せについて考えたいと思う人がいても不思議ではないと僕は思うのですね。

あえて逆に言えば、冷却期間をおいたからといって、好きな人を嫌いになる努力をしたり、二人のネガティブな未来を想像してもあまりいい気分にはならないし、むしろ好きな人を嫌いになろうとしている自分を肯定することも難しくなっていきがちですしね。

ただ、泣き虫さんのご質問って、的確に重要なポイントを抑えているご質問だと僕は思うのです。

特に「彼が辛そうにしていて、距離をおきたいと提案してきたのに、好きだから一緒にいる未来を考えようとするところが自分本位でだめなんじゃないかとも考えるようになりました。」という部分に気づかれていることが素晴らしいのです。

あなたの不安、葛藤、これで本当にいいの?という気持ちの揺れは、あなたが本当に大切な人を愛することに気づかれ始めていることのサインのように僕は感じておりますよ。

ちなみにここから書くことは、ちょいと切ない話でもあり、しかしよーく考えてみると、幸せとはこういうものかもしれない、と理解するヒントになる話かもしれません。

 

あえて直球でご質問します。

「泣き虫さんと彼さんの恋愛って、一体誰のためのものなんでしょうね」

私のためのもの?

それとも彼のためのもの?

僕はどちらも違うんだろうな、と考えています。

恋愛・パートナーシップとは二人のためのものであって、どちらか一人のためだけに存在するものではない。

そう僕は見ております。

要は、一人のニンゲンが、二人の「関係性」を共有し、そこから「二人の幸せ」を導き出すようなものだ、と考えています。

「恋愛をして(結婚して、夫婦になって)自分だけが幸せになる」って、ちょっと妙じゃないでしょうか。

そもそもそんなことを心から願って(例えば相手を奴隷のように扱ったり、自分のメリットのためだけに相手を使うなど)人を愛する人ってあまりいないんじゃないでしょうか。

もちろん僕たちの若かりし時代とは、どこかで自分のことで手一杯になってしまうことも多く、つい彼や彼女との関係を自分のメリット、気持ちの安定、寂しさを埋めるもの、などとして使ってしまうこともあるようです。

が、恋愛や結婚などを自分が満たされるためだけに使って、幸せを実感できるかというと、そうではないと思いません?

私も相手も幸せでないと、幸せを分かち合えませんよね?

相手を愛さずに幸せを実感できることなんてありえないと思いません?

だから、どうしたって自分勝手、独善的な態度で恋愛をすれば、相手に去られやすくなりますし、逆に犠牲的で自分が幸せにならない態度や行動を続ければ、それもまた関係性が保てなくなる理由になっていくでしょう。

もちろんそういったことは起こり得ることであって、起きたならそこで修正をかければいい話なのですけどね。

 

そう考えながら泣き虫さんのご質問を読ませていただくと、僕はこう考えるのです。

あなたが「本当にこれでいいの?」と思われたのだろう、と。

「私は本当に彼のことを好きなのに、ちゃんと彼を愛せているのだろうか」

「私は彼の気持ちを大切にできているのだろうか」と。

だから、もし私が私のためだけに好きという気持ちを使って彼との関係を考えているなら、それは私の気持ちの話であって、むしろ今は執着になっているのではないか、と。

まぁ、そう気づかれた時点できっとあなたは「彼を愛したい」と思われているのでしょう。

しかし、それはどのようにして表現すればいいことなのかがわからないのでお困りなのかもしれませんね。

 

相手を愛さずに幸せを実感できないから、執着する

さて、ここからはいわゆる「これは愛か、それとも執着か」という話について少し扱います。

僕たちには自尊感情があり「誰かの役に立ちたい」「誰かの喜びになりたい」と願っている部分が必ずあります。

だからこそ、「役に立てない」「喜ばせてあげられない」と思う自分が許せずにいて、愛せないことで自分を責めるし、苦しむのです。

今回のケースで言えば「彼と冷却期間を置く」ということが「直接愛せない」「相手のために何もできない」という状態を作るわけですよね。

だから、そのまま何もしない自分でいると、つい自分を責めたり、疑ったりしてしまうので、不安が募ったり、このまま彼のことを好きでいてもいいのかな?と疑ってしまうこともあるでしょう。

どこかで自分のことをなかなか信じられなくなる瞬間かもしれません。

だから、「相手と距離をおいていたとしても、彼のことを好きでいつづける人」が出てきます。

先に書いたように、僕たちは「相手を愛さずに幸せを実感できない」からですね。

だから、自分の不安や時分を疑ってしまう気持ちが強いときほど、相手との幸せを想像し、相手のことを愛してあげたい気持ちを持つことで「自分を保とうとする」なんて人が出てきても不思議ではないのです。

もちろん、好きな人を好きだと思う気持ちに罪なんてありません。

好きって気持ちを否定する必要などないのです。

が、この状態においての「彼のことが好き」「彼の幸せを願う」という行為自体が、自分を保つため(自分が抱えている不安や恐れ、自分への疑いを打ち消すため)に用いられていることに気づく必要はあるかもしれません。

このまま彼のことを好きでい続けたとしても、その目的は「自分を保つため」なのですから、彼のことを心から愛せているわけではない、ということなんです。

だから、泣き虫さんも「これでいいの?」とお気づきになったのではないでしょうか。

そして、僕たちが望まないことであれ、このような状態に陥ってしまう理由はおそらくこれです。

僕たちには自尊感情があり「誰かの役に立ちたい」「誰かの喜びになりたい」と願っている部分が必ずある以上、相手の「役に立てない」「喜ばせてあげられない」と思う自分が許せず、自分を責めている。

 

今回のケースで言えば、泣き虫さんが彼と話し合って冷却期間を置くことに対しては納得していても、ちゃんと彼のことを愛せなかった自分をどこかで責めていて、許せずにいるのかもしれません。

自分を責めれば自信も感じられないし、気持ちも不安定になりがちですよね。

そのネガティブな感情の部分を打ち消したり、感じないようにするために「彼との未来を想像する」しかないのかもしれません。

そうしないと、今の自分が保てないから。

つまり、泣き虫さんは彼のことは好きなのでしょうね。

でも、どこか自分が許せないのかもしれませんね。

そして、自分が許せない分だけ、彼との未来が幸せであってほしいと願うことを続けることで、気持ちを安定させているのかもしれません。

ただ、つい自分に自信を感じられない分だけ「私じゃ彼のことは幸せにできないかも?(彼は私を選ばないかも?)」って思うんですよ。

なーんか相手に気持ちが届かないような、彼がどこかに行ってしまうような感覚がするんですね。

その結果起きるのが「彼のことが好きでいることで、自分の気持ちを安定させる」という意味での「彼への執着」なんです。

彼のことを好きでいないと、自分が自分を許せず不安定になってしまうから、好きという気持ちを持ち続けてしまうことになるのです。

だから、「執着は愛ではない」というわけです。

いわば、防衛であり、補償行為であり、どこまでいっても「自分のためになされていること」なのです。

言い方を変えて表現するなら、執着している私は「本当の私」ではないのです。

もしそのような目的で使われている「相手への好意」を持ち続け、実際に相手に伝えても、おそらく相手には「自分に向けられた好意」のようには伝わらないのです。

「それは君が自分のために【僕のことが好き】と言っているだけであって、僕のことをホンキで考えてくれているわけではないんだろう?」

相手も、そして自分自身もそう感じてしまう可能性が高いのです。

(こういったことはまぁまぁお互いさまなのでしょうけどね。)

泣き虫さんはその違和感を感じ取られたのかな、と思いますし、そこに気づかれたのならばまた別の対策を取ることができるのではないか、と僕は思うのですね。

 

彼の気持ちを想像してから、彼のことを想ってみてください

ここで求められているのは、彼のことが好きだとか、二人の未来を考えるなどの態度をもって、自分の気持ちを安定させることではなく、自分の気持ちを認め、受け入れ、許すことです。

つらい気持ちがあるなら辛い、と。

不安な気持ちがあるなら不安だ、と。

後悔していることがあるならその気持ちを。

もっと彼のことを大切にしたかったと心から思うなら、その気持ちを。

本気で彼の幸せを願いたい気持ちがあるなら、その気持ちを。

恐れず認めることなんです。

でも一人でやると不安だし、怖いし、超絶虚しくなっちゃうので、信頼できる誰かに自分の気持ちを聞いてもらうと楽なんですよ。

こういったプロセスを進めることで、自分の気持が整理できてきますし、自分のための「好き」ではなく、本当の私が彼に伝えたいことが見えてくるんですね。

そして、彼の愛を理解し、感謝し、彼の幸せも願うことができる私になると、今の関係を手放すか、もう一度本音で勝負するか、決められるようになると思いますよ。

これが、いわゆる「復縁」「もう一度向き合うプロセス」において最も重要なことなのです。

 

つまり、自分のことが許せず、自分の不安を受け入れないために「好き」「別れたくない」と伝えてもなかなか物事はうまくいかないよ、ということを僕はお伝えしたいのです。

誰もが「自分のことだけを考えている人」を見れば「二人の幸せを考えていけるはずがない」と思うでしょうからね。

しかし、たとえ自分が自分のことだけを考えてしまう状態になったとしても、それは本当の自分ではないのですよ。

自分から上手に愛が伝えられず、自分を責め、許せなくなっているから、そうなっているのです。

それぐらい僕たちは「好きな人を愛せない」ということで傷つくだけでなく、愛せない自分を責め、許せなくなってしまうものだ、とご理解いただけるといいのではないでしょうか。

これは私たちの中に自尊感情(自己肯定感とも言う)がある以上、どうしても避けられない葛藤なのだろうと僕は考えているところです。

 

だから、まぁ誰も悪くないんです。何かが悪いって話ではない、と僕は思うのです。

執着が悪いわけでも、つい自分のことだけを考えてしまうのも、理由があるのです。

そこを責めたところで癒やしは生まれないと僕は思うから、多くのクライエントさまに「まぁねぇ、しゃーないですよね」とお伝えしているというわけでございます。

そして、あなたが自分を諦めず、その気持ちを偽らずに認めていき、解放していき、着実に整えていけば、きっと本当の私で彼とスッキリと向き合える日が来るのではないかって思いますよ。

そしたら後悔があまりない状態になると思うんですよ。

つまり、「執着なんてない状態」で相手を向き合えると思うんですよね。

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