心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。
今日もコラムを更新します。
よろしければお付き合いください。
パートナーは、相手の感情は何故か共有する
どうも感情というのは見えないもので分かりにくいですが、パートナーとの感情を私達は共有することがあるようです。
シンプルな例は、ケンカのいらいら。
お互いに怒っていますね。
パートナーが辛そうにしている時の感情もそう。
お互いに切なく辛いですね。
辛そうにしているパートナーをうまくケアできない罪悪感もそう。ケアしてもらっても元気になれない側もまた申し訳無さを感じるもの。
もちろんそこで感じている「感情の意味付け」は、男女によって違いますけどね。
まぁこうやって目に見える現象を伴うものであれば分かりやすいですが、そうではない場合もよくある話。
例えば、
お互いに「愛されないのでは?」という感覚を抱えたまま一緒にいたり。
お互いに自信の無さや、同じようなハートブレイクを持っていたり。
お互いに愛してると言いながら、心理的距離のある自立した関係を求めていたり。
一見、感覚が合うので「相性が良い」と思ってしまいがちです。もちろんそういったケースもあるでしょう。
が、パートナー間で、ネガティヴなマインドを共有していると、どちらが「愛情・価値」を求める方に触れるとバランスが崩れることもあるようです。
例えば、今までは見えない部分で「愛されない感覚」や自信の無さを抱えていた者同士だったけれど、夫が社会的なステータスを手に入れた途端バランスが崩れて、奥さんの方に不安が一気に雪崩れ込む。
お互いに踏み込み合わないドライな関係を求めていたのに、相手が他の異性に愛情を求めはじめた途端、嫉妬心が湧き出す。
まぁ置いて行かれた側は、そりゃ不満が生まれても不思議じゃないですけどね。
なので、僕のパートナーシップカウンセリングでは「二人の間に起きた(それはいい意味であっても)変化」を注目します。初めて聞かれる方にとっては、ん?と分かりにくいことでもあるので(笑)実際、口では言わないこともありますけど、かなり注目します。
それは「二人の間に訪れた変化が必然だった・・・」といった発想で考えているわけじゃないんです。
その結果より大切なのは、「今、なぜこうなったか?」
これが見えないと、表面上取り繕って昔のパートナーシップの感情のバランスに戻っても、また崩れてしまう可能性が高いと思うからですね。
一体、パートナーである二人の感情のバランスに何が起きたのか?
実は問題が起きるまでの二人は、どんなバランス感覚の上にだったのか?
そしてどこでどんなきっかけで、どんな感情の影響で、どんな誤解が生まれて、バランスが崩れたのか?
ここが大切、だと思うんです。
それはどこか、川の流れが急に変化している感覚。
明確ではない違和感もあれば、なんとない空気感の変化のようなものなんです。
日常では見過ごされることが多いんですが、ここを感じることに僕はエネルギーを注ぐことが本当に多いです。
だから、あなたが今までのように、いくらパートナーをなだめても、怒っても、泣き叫んでも、尽くしても、受け入れても、忍耐しても・・・それがただ「昔に戻る手法」や「昔の延長線上にある未来」なら、まあ前に進めばまた同じようにバランスが崩れる怖れは払拭できないんですよね。
そんな時、「別れたいと思っている側」の気持ちはおそらく変わりません。
どうせ同じ結果しか出ないだろうと、あなたを見て思うから。
この発想が腑に落ちない時は、まだおそらく「昔の感情バランス」に戻りたいとあなたが思っている時。そんな状況が長く続けば、確かにパートナーシップは停滞しますね。
どうもそんなケースに触れることが多い気がしています。
そう考えると、感情のバランスをある程度見極めて、今までに何があったのかを見つめて、その上で僕もお手伝いしながら一緒になって考える「新しいスタンダード」。
それが今のお二人には必要なんだろう、と思うんですよね。
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