恋愛と男性心理

些細な事で怒ったり責任転嫁してくる彼と「どうしてわかってくれないの」論

些細な事で怒ったり責任転嫁してくる彼との向き合い方

浅野さんこんにちは

いつもとても参考にさせていただいています。
また、私以外にも同じようなお悩みを持った人がたくさんいるんだと気づくことで、少し勇気をもらっています。

そんななかで、浅野さんからアドバイスを頂ければと思い投稿させていただきました。

今お付き合いしているアラフォーのパートナーが、些細な事で怒ったり責任転換のようなことを言ってきます。

浅野さんではなく別の何かのコラムで、男性が怒るパターンとして、思っていた通りに事が運んでいない、何らかの理由(仕事や体調)で気持ちに余裕がないということが挙げられていて、まさにそうだな納得しました。

そこで、怒る理由(動機)は納得できたのですが、そうなった場合私はどうしたらいいのかわかりません。

変に気を使っても逆なでしてしまいますし、放っておいていいような気もしません。まるで高校生だな思うくらいそんな事で責められてもと思う事もあるので無視してしまいたくなります。

例えば、食器洗剤の使い方とか、車のトランクの閉め方、私がデート前に二人が楽しめる行き先を考えどれだけプランを具体的に調べられているか(高速代や所要時間、駐車場情報など)、など。

彼は神経質でストレスに弱いと自分でも言っているくらいなので、私の言動にはいちいちイラつくのかもしれません。

彼にとって満足のいくものだと、ありがとうと言ってくれますが。
そのような事で、彼と一緒にいる時私は作り笑顔なってしまった気がします。

堂々としていればいいと思いつつ、腫れ物に触る様な気持ちになったり、逆に無視してしまったり、涙が止まらなくなり彼をさらに困惑させてしまっています。

アドバイスよろしくお願いします。

ネタ募集ネーム:ゆうさん

ゆうさん、いつもご覧いただきありがとうございます。嬉しいです!

また、ネタのご協力もありがとうございますm(_ _)m

なるほど。

彼さんは、些細なことで怒ったり、まぁ不機嫌になっちゃうのですねぇ。

堂々としていればいいと思いつつ、腫れ物に触る様な気持ちになったり、逆に無視してしまったり、涙が止まらなくなり彼をさらに困惑させてしまっています。

なるほど。それは、彼のそばにいるとたしかにあなたの感情が乱れますし、しんどいですよね。

どんな態度、感情を選んで接していれば分からなくなっちゃいますよね。

ゆうさんが相手の感情を乱すつもりはなのに、相手のその反応が起きるなら、「ちょっとまってよ」「も~いいかげんにして~」と言いたくなることもあると思うんですよね~。

うーん。

ただ、僕たちの心理学では

「相手の態度の責任は相手にありますが、相手に態度の接して感じることは自分の責任の範疇にあるもの」という考え方があります。

つまり、彼の態度にはなにか理由があるのでしょう。

そして、その彼の態度であなたが何を感じるかが、どのように彼を向き合うかのポイントになってきそうです。

では解説編です。

パートナーシップはニーズが出やすい?

浅野さんではなく別の何かのコラムで、男性が怒るパターンとして、思っていた通りに事が運んでいない、何らかの理由(仕事や体調)で気持ちに余裕がないということが挙げられていて、まさにそうだな納得しました。

そこで、怒る理由(動機)は納得できたのですが、そうなった場合私はどうしたらいいのかわかりません。

変に気を使っても逆なでしてしまいますし、放っておいていいような気もしません。まるで高校生だな思うくらいそんな事で責められてもと思う事もあるので無視してしまいたくなります。

まるで高校生、うーん、これは見事な表現かもしれません。

あぁ、なんか胸が痛い・・・ズキンと痛みますぅ(^^; (※見に覚えありってことです)

・え?そこで怒る?
・こんなことで不機嫌になるの?
・急にそんな手のかかる男(女)にならなくて良くない?
・そんなことで無視します?信じらんない。
・辛いなら、我慢しないで、もっと素直になればいいじゃん。
・「放っておいてくれ」って、もうなんなの?
・「どうせ私のことなんてどうでもいいんでしょ!」なんて、誰も言ってないし・・・。

うーん、書き始めると止まりそうにないのですが、確かに恋愛や夫婦関係の中で僕たちが表現する感情って、ときに大人っぽくない表現をしてしまうことってありますよね。

誰もがこういった自分にはなりたくないと思うものでしょうが、やはりこうなる可能性は誰にでもある、と考えられます。

例えば

・最近仕事が忙しくて、気持ちに余裕がなかった。
・対人関係や仕事、経済的な部分で悩んでいて、不安が強まっていた。
・体調が思わしくなくて、イライラしがち。
・生理やホルモンバランスの影響があった。
・家族などと喧嘩したあとで、イライラしていた。
・大変悲しい出来事が起きて、気持ちが沈んでしまっていた。

こういった状態にあれば、誰しも心に余裕を失って、ついつい見せたくない(普段は誰にも見せない)自分を見せてしまうことはあるでしょう。

それぐらい、僕たちの心の余裕は「自己表現」と密接な関係にあるんですよね。

ただですよ。

たとえ、悩みを抱えていたり、体調などが優れないなど事情があったとしても、そこで出てくる態度、言葉、ニーズは人それぞれ違うものなのです。

ここが大きなポイント。

そもそも恋愛や夫婦関係などで出てくるニーズや感情は「自分が隠し持っていて、消化しきれなかった感情」である場合が多いのです。

だから、コミュニケーションが上手くいかず、与える側も受け取る側も悩むことになるのですね。

今日はここをもう少し詳しく解説したいと思います。

※なお、今回の話は病気などの影響で、共感ができない、攻撃的な言動を取るケースの話ではありませんので、念のため先に申し上げておきますね。

 

「どうしてわかってくれないの」論

そもそも、恋愛・夫婦関係は、とても心理的距離が近い関係です。

意識しているかどうかは別として、自然と二人の心理的距離が近くなる関係です。

有名なエドワード・ホールの「パーソナルスペース」という考え方では、

「恋人関係の距離感は45センチ以内」

というぐらいですから、相当近いです。

その近い距離感は、人によっては恋愛などへの苦手意識・抵抗感を感じさせる理由にもなりますが、そもそもは大きな「親密感」や「信頼感」を感じさせる要素になるのですね。

また、親密感や信頼感が感じられるからこそ、心から相手を慈しむこともできますよね。相手を大切に思う気持ちを、私からの距離が遠い人に持つって、なんだか片思いっぽくないですか?

ただ、相手との距離が近いからこそ、普段は出さない感情や言葉、ニーズがドバっと出てくることも少なくありません

「その人が、今までの人生の中で親密感や信頼感を感じられるはずだった状況(例えば、自分の家族関係・親しい友人関係など)で、自分が表現できず、受け止めてもらえなかったニーズ・感情」

これがとめどなく出てくる状態ですね。

例えば

・家族関係の中で孤独を感じ、それを表現できなかった人は、パートナーに孤独を受け止めてほしいと思うでしょう。

・言いたいことが言えず窮屈に感じていた人は、思ったことをバンバン口にするかもしれません。

・いい子を続けてきた人、自分のことを受け止めてもらえていないと感じている人は、あまりいい態度ではない自分をパートナーに見せて、受け止めてもらおうとすることもあるでしょう。

・「些細な事で怒ったり責任転嫁してくる彼」も、「どうか俺のことを分かってくれよ」という過去の痛みやニーズが出てきている、と考えることができますね。

つまり、僕たちは、恋愛や夫婦関係の中で、今のパートナーに対して感じている気持ちだけを表現しているわけではないのです

自分の成長過程で抱えてきたニーズ、感情、願望をパートナーとの関係で解放したり、満たしたいと思うことがめっちゃ多いのです。

これもまた自分の「投影」なのです。

が、実際は、あたかもパートナーに対して感じている感情だと感じるので、この事実になかなか気づきません。

なぜなら、満たされなかったニーズ・感情は、自分自身が深層心理の闇の中に抑圧します。普段は感じないようにしないとしんどいですからね。

だから、気づくことのほうが稀なのです。
むしろ、気づいていたらスゴイのです。

よってこれを「恋愛借金」という言葉で表現する人もいますねぇ。

「過去に得られなかった満たされない気持ち、愛情などを、パートナーとの関係で満たしたい」と思う状態を、まるで過去の借金をパートナーで返済しようとする状態だ、と例えたというわけです。

これが「どうしてあなたは(君は)わかってくれないの?」という気持ちを作るものなのです。

これが「些細なことで怒る彼、責任転嫁してくる彼」の行動動機になっているのでしょうね。

つまり、彼の言動の意味は、全てゆうさんだけに向いているわけではないということ。

ここに気づくことを心理学の言葉を使って、「相手の投影を引き受けていることに気づくこと」と言います。

 

二種類の「どうしてわかってくれないの?」

さて、ここからは二種類の「どうしてわかってくれないの」という気持ちについてお話します。

「どうしてわかってくれないの」という言葉・気持ち、人によって解釈も意味も違うのなのです。

・ポジティヴな意味の場合

ポジティヴな意味での「どうしてわかってくれないの?」は、「私はこんなにあなたのことを受け入れ、愛しているのに」となります。

これは自分の愛情が伝わっていない状況だから登場する言葉で、自分から愛を与えたいと願っている人が感じるものです。

自分自身の心と体、その経験を使って誰かを愛そうとしている人ほど、こう感じる傾向があります。

だからこそ「私が間違ってるの?」と感じると辛いので、「わかってほしい」となる。

その内面では自分のプライド、自己価値がかかっている場合も多いですので、なかなか素直になれないんですよね。

逆に、「あぁそれだけ愛しているのね」と理解されると、気持ちがすっと落ち着きます。

また、自分の中で愛を理解されないことが苦しい、ということを知っていますから、同じことを言われても、まだ相手に寄り添えるのです。

・ネガティブな意味の場合

一方、ネガティブな意味では、「こんなに私は不安なのに(なにか欲している気持ちがあるのに)」となります。

これは、自分の気持ちを分かってくれていない、分かち合えない、という不満にも似た気持ちです。

自分はわかってもらえなかった、自分は愛されなかった、自分だけ疎外された。そういった気持ちや意識が残っていて、それでも頑張って自分なりに生きてきたタイプの人ほど、こう感じるものです。

本当は自分のことを理解されたいと思うけど、素直にそう伝えることがなんとも難しい、と葛藤することもこのパターンの特徴です。

「どうしてわかってくれないんだ!」と誰かに対して不満を持っていて、それをずっと我慢している状態。

だからこそ、「人前で不満を爆発させるなんてとんでもない」と思いながら、パートナーとの間で爆発させてしまうと、その後でごっつい自分を責めるのです。

また、普段から我慢ばかりしていますから、「あなたはそれだけ人のために頑張ってきたのね」と言われても、「あなたに何が分かるっていうのよ!」と反応してしまうことも多いですし。

「頑張ってきたのね」という承認の言葉を「じゃなに?もっと我慢しろっていうの?頑張れっていうの?」と解釈しがちです。

ただ、この話はそう簡単にポジ・ネガと区分できるものでもなくて、人によって

・純粋にポジティヴな意味である場合
・純粋にネガティブな意味である場合
・両方の意味合いが混ざりあって、何がなんだかわからなく場合

と、状態も意味も違うのですよ。

だから、同じ「どうしてわかってくれないの?」という言葉を聞いても、人によってその言葉の解釈が全く異なるわけです。

同じ言葉聞いても、それを「愛の叫び」のように聞く人もいれば、「そんなのお前のわがままだろう!」と解釈する人も出てくるのです。

その解釈は「自分の内面にある意味」を使ってなされます。

これが心理学でいう「投影」の法則~自分が感じている感情を相手に写し出す~なのです。

ただ、ポジティブにしろ、ネガティブにしろ、「どうしてわかってくれないの」という気持ち、その根っこ・出どころは「パートナーではない、もっと別の人である」場合が多いのです。

例えば、子供時代から「自分もっと家族のために役に立ちたかった」と思う人がいたら、大人になってからパートナーを愛しまくることで自分の気持ちを満たしたいと思うこともあるでしょう。

しかし、その行為が、目の前のパートナーをしっかり見て、相手のためになされていることかというと、そうではない場合もあるわけですよ。

もちろん、パートナーを愛したいという思いや行動は素晴らしいのですけど、つい愛しすぎる、やりすぎるといった問題が起きてしまうことがあります。

これを心理学では「補償行為」と呼びます。

逆に、「わかってもらえなかった」という気持ちを我慢しているタイプなら、ときにパートナーとの間で今まで抱えた感情を爆発させることもあるでしょう。

が、表現している側も、気分が良くないのです。

これが「どうしてわかってくれないの?」という気持ちがもたらす最大の罠です。

だから、さらに「どうしてわかってくれないんだ」「言ったはずだろう」という気持ちになり、更に相手から「理解」を奪おうとすることになる。

これは、いくら周囲が理解なり応援を与えても、自分自身が受け取れない状態(罪悪感ばかり募る状態)だといえますから、誰に何を言われても自分の気持ちは満たされません。

いくら手に入れたいと願っても、奪ったり、強く求めることで手に入るものは、罪悪感でしかないのです。だから、どんどん自分のイメージも悪くなるし、愛される自信、分かってもらえている感が感じられなくなります。

これを「ニーズの罠」と呼んでいまして、「人から満たして欲しいとだけ思っていても、一向に感情は良くならず、むしろ悪くなるし、欲しい物が手に入らない状態」が続くのです。

ただ、誤解していただきたくないのですが、そもそも「わかってほしい」という気持ちが悪いのではありません。

「わかってほしい」と感じることで自分がとる言動が問題を作るという意味で、そのご本人も苦しいはず、ということです。

だから、あなた自身の成長過程で抱えた心の痛み、ニーズなどを理解し、受け止め、解放していくことが、今の恋愛や夫婦関係をより良くしていく鍵になるというわけです。

 

彼との接し方を考える

さて、ご質問の回答に戻ります。

そのような事で、彼と一緒にいる時私は作り笑顔なってしまった気がします。

堂々としていればいいと思いつつ、腫れ物に触る様な気持ちになったり、逆に無視してしまったり、涙が止まらなくなり彼をさらに困惑させてしまっています。

こういったネガティブな感情を伴うコミュニケーションが続くと、ついつい対応する方も困惑しますし、笑顔を作ったり、感情的に揺さぶられてしまうことも起きますね。

これ、積み重なると本当にしんどいですよね・。

彼は神経質でストレスに弱いと自分でも言っているくらいなので、私の言動にはいちいちイラつくのかもしれません。

だとしたら、彼は「あまり真実の感情を言わずに、誰かに理解してもらうことを諦めてきた人」か、ということだと僕は解釈しますけど、いかがでしょうか。

もしかすると、彼は自分を見せることにためらいがある人かもしれません。

もちろん、彼があなたにネガティブな言葉をぶつけることは、確かにいいことではありませんし、僕も肯定的には見ていません。

ただ、イライラや不安を何かしらの事実としてぶつけてくる人の行動パターンの根っこには、「どうか俺のことを理解してくれ」という気持ちがあり、しかし理解して欲しい自分を自分で肯定的に見ることが難しくなっている事が多いです。

また、彼の深層心理(周り)には怖れを感じる対象がたくさんあるのでしょう。

潜在的な怖れをたくさん感じている人ほど、多分に論理的になります。

何事も考える(考え込む)行為には、感情を抑え込む効果=怖れを切る効果がありますからね。

だから、「一般論として正しかろう?」「俺の言ってること、間違ってないよね?」という感じで、細かい判断(ツッコミ)を入れ、自分の感じている感情を切り離している事が多いでしょう。

それが責任転嫁に感じるんですよ、受け手としてはね。

ここで少し想像していただきたいのです。

もし彼が、彼にとっての目に見えない敵、不安や怖れに囲まれているとイメージしたら・・・

彼にとって満足のいくものだと、ありがとうと言ってくれますが。

このような反応をすると思うんですよね。

怖れの中で、自分が安心できる、満足できるものがあると感じるから、すごくありがたく感じるはず。これはもうコントラスト効果そのものでしょうけども。

***

もし、ここまでの話が彼という人の心理を示しているとしたら、としたらですよ。

彼の「些細なことで怒る行為」には、彼なりの「わかってほしい」がこめられている、と解釈できるのです。

ただ彼自身の抱えている「わかってほしい」という気持ちが

・純粋にポジティヴな意味か
・純粋にネガティブな意味か
・両方の意味合いが混ざりあって、何がなんだかわからなくなっているか

この違いで、向き合う側の対応策が変わってくる、ということですね。

 

・「ポジティヴな意味」の場合

彼の労をねぎらったり、彼の行動を承認する方向性が効果的です。
彼の中の「愛したい気持ち」「届けたい思い」は伝わっていますよだとか、「あなたは素晴らしい」というメッセージを出すことです。

また、あなたが彼の前で傷ついた態度を取ると、彼は自分の愛情に自信を失います。
だから「もう愛せない」と思うようになり、これが続くと相手は去っていくかもしれません。

・「ネガティブな意味」の場合

「どんな事があっても私はあなたをそばにいるし、愛しています」といった自分の思い、意思を伝える感じでしょうね。相手の存在を癒やす言動が効果を発揮するでしょう。
自立の人にとって孤独が癒えることほど、嬉しいことはないですからね。

また、あなたが彼の前で傷ついた態度を取ると、彼は自分の存在価値の意味を見失います。
だから「自分と一緒にいても君は幸せにならないだろう」と思うようになり、これが続くと相手は去っていくかもしれません。

・「どちらかわからない」場合

先に書いた2つの言動をなんとなく織り交ぜて対応することになりますね。この場合はあーでもない、こーでもない、押して引いて、を繰り返すことになると思います。

相手の気持が定まっていないのですから、まぁしゃーないですよね。

実際の男女関係のコミュニケーションは文字で表現できるほど簡単ではないですが、このような考え方があくまで目安になると思ってください。

 

あなたのふるまいと感情もしっかり整えましょう

堂々としていればいいと思いつつ、腫れ物に触る様な気持ちになったり、逆に無視してしまったり、涙が止まらなくなり彼をさらに困惑させてしまっています。

僕がいつもお伝えしているパートナーとのコミュニケーションの基本的な考え方は、

「あなたが相手のことを見て、考えた上で取る反応・態度なら、まずOKとしましょう」
「逆に、自分の内面的(感情的)な事情だけで取る反応、態度なら、それは修正してもいいもの」

そうお伝えしています。

ビジネス上のコミュニケーションや交渉事、となると話は変わるのでしょうが、いわゆるパートナーなどとのコミュニケーションを考えるならば、自分なりに真摯に相手のことを考えて対応したなら、それはそれでOKだ、ということです。

その結果、相手の感情を乱したり、不快な思いを作ったなら、「ごめんね」と言えばいいですし。

その上で、言い方なりを工夫したり、相手の思いを汲み取ってみる、など考えてみればいいのではないでしょうか。

それで収束しないトラブルがあるなら、また別の理由によって引き起こされるものである場合が多いものです。

だから、彼の反応を受けて、自分がどんな自分でいればいいか、と考えすぎると、苦しくなりがちです。

それは、相手の反応で傷つきそうな自分を守っていることになるわけです。

こうなると自分自身の気持ちを表現できないし、どこか相手次第、行動や関係の主体が相手になった考え方となり、潜在的に罪悪感(無価値感)に飲み込まれちゃうのです。

もちろん「私が傷つきたくない・責められたくない」という気持ちは当然のごとく大切にされるべきものですが、反面、相手から責められないことだけを考えはじめ、「相手のために何もできていない自分」を出会うと、自分自身が更に苦しくなってしまう、というわけです。

もし、愛や許しの視点で物事を考えるなら

彼の反応に対して、どんな自分を見せてあげたいと思うだろうか、と対応すること。

これが自分にも相手にもメリットのある反応となることが多く、僕がご提供できる「最強の考え方・対策」です。

自分から愛することで、自分もベストを尽くしている感覚がやってくるので、自分が傷つくことがぐっと減ります。

だから

なぜ私は彼を選んでいるのか。
私は彼に何を見せてあげたいのか。
私はどんな私でいたいのか。
私ってどれだけのすばらしさがあるのか。

など、「そもそも論」ですが、私が彼を選んだ理由がここでは問われることにもなります。

ここがブレてしまうと、「私は私のためだけにパートナーシップを持っているんじゃないか」と感じ、その自分を守らなきゃいけなくなって、「私だってね!」と反撃したり、過剰に相手に合わせることになってしまうわけです。

しかし、自分の愛情やすばらしさを見つめて、その上で彼と関わろうとすると、自分自身の価値も素晴らしさもすごく感じられるようになりますよ。

が、このような「ガチで人を愛する方法」って、深く感情を見つめるプロセスが必要になりますから、ここは「そんな大きな愛になってみたい方」がチャレンジしてもらえればいいかな~と僕は思っています。

一般的には、先に書いた彼の様子を見つめながら、あなたなりに彼に与えてあげたいことを実践するといいのではないでしょうか。

これだけで十分うまくいくこともありますから。

それでもうまくいかなかったら、「ガチな方法」に進んでみてください。

(あぁ、僕のクライエントさまってみなさんガチ路線を歩んでるって・・・ご存知ですよね♡うふ。)

きっとあなたは、僕と同じで?「自分自身がガチで愛さないと満足しない人」なのでしょうから、そこは自分の個性だと受け入れて、自分と向き合ってみてくださいな。

最後になりますが、稀に、パートナーとの関係で辛いことがあると「自分のあり方や存在まで変えないといけないのかな」とお感じの方もいるようなのですが、それはちょっと行き過ぎかもしれません。

愛し合っている関係ならば、お互い「言いたいことを言う」ことは必要なことですが、そこには言い方・伝え方の問題もありますね。

そもそも相手の存在まで否定するようなコミュニケーションってちょっと妙ですよね。

だから、そういった言葉が相手から出てくるなら、「ん?妙な感じだな」「なにか理由があるのかな」と考えていただくほうがいいかもしれませんし、そう思えないなら、自分自身の心の反応、あり方に少し意識を向けていただくほうがいいでしょうね。

「あれ?ちょっと私の感じ方・捉え方も、自分にダメージがあるようだから、見つめ直してみようかな」

とお考えいただくと、前向きな選択になると思うんですね。

先にも書きましたが、「相手の態度の責任は相手にあり、相手に態度の接して感じることは自分の責任の範疇にあるもの」。

ですから、今、自分自身が何を感じているかは、とても大切にしてほしいことです。

もし、つらい気持ちがあるなら、ちゃんとケアしておいていただきたいですし、彼や彼以外の人でも「あなたがそれだけ頑張っていて、どんな気持ちでいるか」ということを知っていてくれる人を持つことで、随分と気持ちは楽になりますよ。

これは「共感」の効果で、人は人に気持ちをわかってもらうことで、その気持ちの重さが半分になる、という考え方です。

実際にその感情の質量が半分になるかどうかは比喩の問題ですが、人に話すことで安心できたり、気持ちが軽くなったり、自分は一人じゃないんだなと安心感を感じられるようになります。

すると、「彼も同じなのではないか?一人で抱え込んでいるのではないか」という部分が、事実ではなく、共感的に理解できるようになるきっかけになると思います。

また、自分の心に余裕ができてくると

「実は彼はいつも私を批判したいわけじゃないのかも?彼は彼の事情だけで話している部分もあるな」

ということにも気づけるようにもなります。

何でもかんでも自分の影響だ、と感じるパターンから抜け出せます。

難しい話を書けば、どこまでが彼の感情の影響で、どこまでが私の捉え方の問題か。

この境界線がしっかり引けるようになることってとても大切ですよ、ということです。

パートナーシップは心理的距離が近いので、ここが曖昧になっちゃう事が多いものなのです。

※ただし、今回のご質問の意図とは異なりますけれど、実際にDVのような問題・被害がある場合は別ですよ。その場合は実際に距離をとっていただくことがいい場合も多いですし、然るべき機関にご相談いただくことが必要になることもあります。

ということで、今日も長々と書いてしまいました・・・。

なにか参考にしていただけましたら幸いです。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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