「自分が浮気しそうで怖い」あなたへ|浮気したくないのに気持ちが揺れる、本当の理由
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
「自分が浮気しそうで怖い」。
そう検索して、このページに辿り着いた方もいるんじゃないでしょうか。
この悩み、なかなか誰にも言えないものですよね。
友達にも、家族にも、ましてやパートナーにも、「私、最近ちょっと浮気しそうで怖いんだよね」なんて言えない。
言った瞬間に軽蔑されそうで。
だから一人で、検索窓にだけ打ち込んでいる。
もちろん、「自分が浮気してしまいそう」の中身は、人それぞれかもしれないですね。
たとえば・・・
- 今、パートナーがいるけれど、その関係が良くなくて他の人を好きになってしまいそうだ。
- パートナーがいると知っていて、自分を猛烈に口説いてくる相手がいる。
- 今、仕事などでストレスを抱えて苦しく、自分が余計なことをしてしまいそうで怖い。
どれも事情は違います。
でも、どれも、自分の誠実さが壊れてしまいそうになっている、というピンチであることに変わりはありません。
そこで今日は、その「浮気したくないのに、気持ちが揺れてしまう」という状態の中で、何が起きているのか。
善悪でぶった斬るんじゃなくて、心の仕組みという視点から解説していきたいと思います。
Index
「浮気したくないのに揺れる」あなたは、誠実な人
まず、ひとつだけ先に言わせてください。
「浮気しそうで怖い」と怖がれている時点で、あなたは誠実な人です。
これ、慰めで言っているんじゃないですよ。
本当に浮気を軽く考えている人は、「浮気しそうで怖い」なんて検索しません。
あなたが怖いのは、あなたの中に「パートナーを悲しませたくない」「人を裏切りたくない」という、はっきりした基準があるからです。
その基準があるから、気持ちが揺れた瞬間に心の中でアラートが鳴る。急に怖くなる。
つまり、その怖さは、あなたの不誠実さの証拠じゃなくて、むしろ誠実さがまだ生きている証拠です。
あなたは、誠実さで自分を保ってきたのかもしれない
いわゆる「浮気しないタイプの人」の話を少ししたいのですが。
「浮気しない人」とは、浮気したい気持ちがゼロの人のことじゃありません。
人間ですから、つい気持ちが揺れることはありますよ。
なにか魅力的な人や物に触れると、心が動くこともある。
ただ、「それでも誠実でいる」という選択を、意識的にも無意識的にも続けることができる人です。
そして、ここが大事なんですが・・・
そういう人は、浮気をしないこと、自分の誠実さを保ってきた、という面があるんですよね。
「自分は、パートナーを大切にできる人間だ」。
「大切な人の気持ちを傷つけず、守りたい」。
その感覚が、自分を支える柱の一本になっている。
だから、その柱が揺らぐ気配がすると、どうしたって怖くなります。
「浮気しそうな自分」は、単に一つの衝動が湧いた、という話じゃなくて、「自分が自分だと思っていた前提が崩れそうな怖さ」なので。
だからこんなに、こたえるんです。
その誠実さが「支え続ける役割」になったとき
本来「浮気なんてしない」と思えていた人に、浮気しそうだと思うとき。
それは、自分自身の誠実さが、いつのまにか「自分を抑えて、支え続ける役割」になっていったときです。
弱音を見せない。不安を飲み込む。相手を優先する。自分が我慢すれば丸く収まる、と思ってやってきた。感情がぐちゃぐちゃのままでは話せないから、整理してからじゃないと口を開けない。
これ、傍から見ると、すごく大人で、立派なんですよ。実際、あなたは頑張ってきた。
でも、その内側では、「自分の気持ちを後回しにする」が、静かに積み重なっています。
本人はそれを「犠牲」だとも思っていない。
ただ「そうする」という感覚で今まで生きてきた。
しかし、今は今までの普通が、なぜか守れそうにないと感じている。
それこそが、「自分が浮気しそうで怖い」という感覚の正体です。
誠実さが限界を超えると、心に何が起きるのか
どれだけ誠実な人でも、自分の感情を無視して生き続けることはできません。
誠実さの限界が近づくと、心の中では、こんな変化が起きてきます。
どれだけ誠実でいても虚しい。もうなにかに期待しないほうが楽だ。
自分の思いを分かってもらおうとするのがしんどい。
自分の気持ちなんて、たいして重要じゃない気がする。
これは「誠実でなくなった」というより、「燃え尽き」に近い状態です。
そして、心が燃え尽きに近い状態になると、冷静な判断ができなくなるだけでなく、人格面での変化が起きることもあります。
今まで優しかった自分が、急に冷たくなったり、人を突き放すようになったり、大切な相手をつい傷つけたい気持ちを抱くようになったり。
これは、燃え尽き(バーンアウト)の研究でも指摘されていることです。
そして、ちょうどそのタイミングで、外に、役割ではなく「自分」として扱ってくれる人や、弱さを見せても否定されない関係が現れると、一気に、気持ちが傾いてしまうことがある。
それが、「浮気」という形で表に出てしまうケースです。
ただ、ここははっきりさせておきます。
浮気は相手を深く傷つけます。それは、どんな心の事情があっても、です。
ただ、そこに至る事情は人それぞれです。
単純に自分の欲を満たそうとしているとは限らない。
今、まさに自分の心のケアが必要だ、というケースも多いんです。
「怖い」と感じている今が、踏みとどまれる分かれ目です
今日いちばん伝えたいのは、ここです。
心が揺れて、自分自身の誠実さが崩れていきそうになる。
そんな心の仕組みがあるのは事実です。
でも、それは「じゃあ崩れても仕方ない」という話じゃない。
むしろ、逆です。
崩れる仕組みを知ることで、自分自身を手当てして踏みとどまる側に立てるんです。
「浮気しそうで怖い」と感じているということは、自分が崩れる前に、自分の異変に気づけているということ。
心が傾き始めていることを、自分でキャッチできている。
これ、すごく大きいことなんですよ。
「怖い」と感じられているうちは、あなたはまだ、誠実さを手放していません。
分かれ目は、浮気の衝動が湧くかどうかではありません。
「その揺れに気づいて、自分を見つめ直して、ありたい自分で居続けるかどうか」です。
そして、あなたはもう、気づいていますよね。
だから、この揺れは、一人で抱えないでほしい
ただし。
この「気づいた」を、一人で握りしめたまま頑張ろうとすると、たぶん、また同じことの繰り返しになります。
なぜなら、誠実な人ほど、なんでも自分の中で処理して、支える役割を続けてしまうからです。「浮気しそうな自分」すら、また一人で抱え込んで、我慢で押さえつけようとする。
でも、ずっと押さえてきた我慢が限界に来ているのが、今のこの状態です。
同じやり方でもう一段フタをしても、いずれまた漏れます。
だから、この揺れは一人で抱えず、信頼できる人や専門家とともに扱ってみてほしいんです。
あなたの中で、いつから何を我慢してきたのか。
何を後回しにしてきたのか。
どこで無理が積み重なって、誠実さが限界に近づいたのか。
ここを、一人でにらめっこするんじゃなくて、誰かと一緒に、外に出して見ていく。
それが、崩れる前にできる、いちばん確かな一歩だと僕は思います。
*
ちなみに、僕もカウンセラーとして、この手のお話をうかがってきましたが。
この手のお話には、そうなってしまう「背景」があるんです。
たとえば、
- パートナーとのコミュニケーションにズレがある。
- お互い自分を大切に扱わずに無理をしてしまう傾向がある。
- 仕事や家族を優先する気持ちが強くて、支え合って生きる感覚が少し消えかかっている。
ここにも、ある意味ここにも善意や誠実さがあるのですが・・・今の状態に至った背景まで見つめることも重要です。
でないと、現実が繰り返すこともありますからね。
僕のカウンセリングでは、この背景や事情も含めて、何が良くて何が悪い、という観点ではなく、「どうしてそうなっているのか」を解きほぐしていきます。
*
なお、ひとつだけ、付け加えておきます。
もし、この記事を読んでいるのが、揺れている本人ではなく、信じていたパートナーに浮気されて、苦しんでいる側の方だったなら。
あなたに必要なのは、たぶんこの記事じゃありません。こちらを読んでみてください。
最後に
「浮気しそうで怖い」。
この怖さは、あなたが壊れているサインじゃなくて、あなたの誠実さが限界を迎えかけているサインです。
善悪だけで自分を裁いてしまうと、「こんなことを思う自分は最低だ」で終わって、本当に必要な「なぜ限界まで来てしまったのか」という理解にたどり着けなくなる。
そして、自分を責めることに疲れきったとき、人はいちばん崩れやすいんですよ。
だから、今日は自分を裁く前に、「怖い」と思えている自分を、どう扱ってみたいか考えてみてください。
あなたは今も、誠実であろうと踏みとどまろうとしているのではないでしょうか。
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