熱情の忍耐女子シリーズ

「好き」だけじゃ満たされなくなる心理 〜好きだけじゃ喜べないと感じたら読むコラム〜

今までみたいに「好き」だけじゃ満たされない、というご相談

好きだけじゃ満たされなくなっている女性

今日は「好き」だけじゃ満たされなくなる心理について解説していきます。

今までは好きなものに触れているだけで自分が満たされた(仕事や趣味、恋愛など)。

でも、最近は好きだなと思うことがあっても、そこまで喜びを感じることが少なくなった。

別に幸せになりたくないわけじゃないけど、以前ほど物事に強い興味を持てなくなっていく。

こういったことって、実は僕たちが成長することで起きることの一つ、なんですよね。

例えばこんなケース

1年前に彼と別れてから、恋愛や結婚に興味がわかない自分と出会うことが増えたんです。

別れた彼のことはすごく好きで、別れはすごく辛かったけど、今はもう大丈夫。

なんとなく「また恋愛したいな」と思うようにもなってきています。

なのに、友達から異性を紹介されても「うーん、ごめん」と断っている自分がいるんですよね。

出会いを求めるための行動も「やらなきゃ」と思うことはあっても、昔ほど積極的になれないし、友達と恋愛の話をしても、なんか違うな、と思うことが増えたんです。

例えば、友達とカフェにいるとき、「あの人かっこよくない?」と友達に聞かれても、かっこいいと思うけど、「で?」なんて感じている自分がいる感じ、というか。

とはいえ、毎日忙しい仕事の中でも自分を磨く時間もしっかりとってます。

ただ、恋愛にどんどん興味がなくなっているのかも?と思うと、ちょっと怖くなることもあるんですよね。

すごく毎日が停滞しているような感じもしますし。

「好き」だけじゃ満たされなくなる心理

僕たちが大人になる過程で

「好き」だけじゃ満たされなくなる状態へと心が変化するということ

はありえると僕は考えています。

同時に、日常に対して停滞感を感じ始めるということも、あり得るだろうと僕は考えています。

つまり、好きだけじゃ満たされなくなる心理とは

「何が好きか、誰を愛するか」という気持ちよりも

「今の自分が何ができるか、相手のために何が残せるか」

を優先するように自分の心が変化しているから、と考えることもできるんです。

僕たちの心って、年齢を重ねたり様々な経験を積む中で、成長(発達)を続けているんですよね。

それは成功体験だけじゃなく、辛い経験、時には失恋や離婚などでも同じ意味を持つことがあります。

例えば、つらい失恋を経験してから恋愛観が変わった、恋愛に求めるものが変わった、のように。

この変化をあえて言い換えるなら

「自分の欲を満たせる自分になる」というステージから

「自分が愛する人や関わる人に何かを残したい」というステージに移行している場合も少なくないんです。

今までの「好きなものに触れる」だけでは、なんだかつまらないような、停滞しているような感じがしてしまうわけです。

だから、好きだけじゃ満たされないし、行動動機としても弱くなる。

友達との会話や、出会った異性との考えが少しづつズレているようにも感じる。

そんな考え方もできるんですね。

注目するべきは孤独ではなく「停滞感」

このような状態をなんとなく推し量る目安があるとしたら

「孤独」ではなく「停滞感を感じているかどうか」でしょう。

僕たちの心は誰とも繋がっていない、誰も愛していないという状態になると「孤独」を感じます。

が、実際、今日取り上げているようなお悩みをお持ちの方の場合

仕事で同僚や上司、部下と繋がっていないわけでもないし、友達と繋がっていないわけではない方が少なくないんですよ。

人はいる、好きな人もいる、関われる人もいる。

なのに「どこか停滞している自分を感じる」「代わり映えのない毎日だと感じる」なんて気持ちが以前よりも強くなっている場合があります。

これは一つの「心の発するサイン」と考えることもできるです。

いわば、新しい成熟した自分を受け入れることが求められているサインだとも言えると僕は考えています。

その停滞感が心が発しているサインだとしたら

要は

「自分が満たされるだけでは、愛したいものを愛するだけでは、満足できなくなっている」

そんな可能性があるのです。

「自分の持てるものや存在を使って、誰かを満たしたい、支えたい、導きたい」

そんな気持ちがどんどん強くなってきている可能性があるのです。

そして、その気持ちと行動が一致していないとき、停滞感を感じるのです。

今までみたいに「楽しめばいい」とは思えなくなっているからこそ、好きなことをしても、気になる人ができても、好きな人と一緒にいても、それだけではなかなかテンションが上ってこないわけです。

ただ、これも一つの心の変化、成長と捉えるなら、見え方が変わってきませんか?

「自分はより深いレベルで相手に良い影響を与えたくなっている」

そう感じることができるなら

自分のこれからの目標設定や自分自身の捉え方も変わってくるのではないでしょうか。

つまり

停滞感を感じることはダメなことでもないし、また自分が物事への興味を失っているわけでもないかもよ

と僕はお伝えしたいわけでございますな。

好きだけじゃ満たされないと感じたら

実は、僕も年令を重ねたからからか、数年前からそういった心境になることが増えました。

自分だけが成功するだけでは虚しい、何か物足りたいと感じる傾向が出てきたといいますかね。

ただ、実際のカウンセリング現場での話をすると

実は、このような心境になりやすいのは30代〜40代のみなさんなのですが

20代後半からこのようなお気持ちをお持ちになっている方と出会うこともあります。

年齢だけでは割り切れない、様々な経験・体験・学びによって人の心の成長プロセスは変わりますからね。

なので、何事も「周りの仲間や友達がこうだから、自分もそうあるべきなのに」と考えるよりは

「まぁ自分にあったサイズの服着ようぜ」

と考えるほうが幸せを得やすいのかもしれませんね。

今までより丁寧に、自分自身を

「今までとは少し違う視点でみつめること」

それによって、より今の自分を知ることができるようになる、といいますかね。

すると、恋愛でも仕事でも、今までは関わらなかったタイプ、価値観が違うと感じていた人の中に、今の自分と合う人がいる、なんてことが見えてくることも少なくないようです。

そう考えると僕は

「あなたの心に合ったサイズの服選びを僕はお手伝いしているだけ〜」

とも言えるのでしょうね。

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