相手は「好き」と言っているのに不安になる人へ ─ 真面目すぎる恋愛が壊れやすい理由
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今日は、恋愛相談の中でもわりと多いテーマを扱います。
「相手は好きって言ってるのに、なぜか安心できない」
「ちゃんとしてるつもりなのに、関係が壊れていく」
恋愛を真面目に考える人ほど、こういうところでハマることがあるんですよね。
そしてこの手の悩み、努力不足という話ではなくて、“心の使い方のクセ”の話だったりします。
Index
相手は好きと言っているのに不安になる「真面目な恋愛」を好む人たち
恋愛がうまくいかないとお悩みの方の中には、
「ちゃんと相手を大切にしているのに、
かつ、相手もこちらのことを好きだと言っているのに
ある時から、突然距離を取る」
という”謎ムーブ”を見せるタイプがいます。
これを”回避系”と呼ぶ場合もありますけど、
実は、真面目な恋愛を好む人達も同じムーブを見せるんです。
ここで起きていることを、一言でまとめるならこうです。
真面目さが強いので、恋愛での“正解探し”ばかりしてしまい、
お互いの感情を大切にする意識が何処かに飛んでいく。
恋愛って、本来は「気持ちのやり取り」で成り立っているんですが、
真面目な人ほど、いつの間にか恋愛をこう扱いやすいのです。
- 失敗しないようにする(リスク回避)
- 正しく振る舞う(ルール運用)
- 相手を不快にさせない(配慮最大化)
これ、社会ではだいたい強みなんですけどね。
・・・いくら今、楽しい気分だからって
勤務中に「ダバダ〜」って踊り始める
”感情優先な人”って、確かに面白いけど、
「・・・うん、この仕事、私やるわ」
って思いません?
ただし、場面が恋愛となると、強みがそのまま
関係性における”冷えピタ”のような作用をすることになるのです。
もちろん真面目であることがダメって話ではないですよ。
そうではなく、恋愛が”冷えてピタッとなる”って話です。
真面目すぎる恋愛の核は「べき思考」…だけど、そこだけじゃない
真面目すぎる恋愛の特徴として、よく言われるのが「べき思考」です。
たとえば、頭の中がこうなりやすい。
- 恋愛はこうあるべき
- 私はこう愛すべき
- 相手を不安にさせてはいけない
- 嫌われることは避けるべき
この“べき”は、秩序を作るには便利です。
ただ、恋愛で困るのは、べき思考そのものより、
べき思考が強いと「感情を感じる前に、処理が始まる」ことなんですよね。
嬉しいより先に、分析。
寂しいより先に、対策。
好きより先に、採点。
結果として、恋愛が「味わうもの」から「管理するもの」に寄っていく感じ。
なので、自分の感情も、お相手さんの感情も
「管理できない」
そう思い始めると、急に謎ムーブが始まるんですよ。
やばい、このままじゃおかしなことになりそう・・・って感じで。
つまり、真面目な恋愛を好む人にとっての
「距離を取る」行動は、
回避という自己理解ではなく、「管理」と銘打たれているはずなのです。
よって、距離ができても、ある程度時間が立つと、また会えるようになるのです。
今だったら「ちゃんと管理できる」から、「相手と会ってみよう」と思われるのでしょう。
真面目すぎるから、相手の「好き」を見落とすことがある
今日のキモはここです。
相手が好意を出しているのに、それに気づけず、結果として関係を壊す。
こういうズレって、悪意で起きません。
むしろ真面目な人ほど、相手を大切にしている。
でも、たとえばこんな形で“受け取れない”が起きます。
- 相手が優しくしてくれた → 「社交辞令かも」と処理してしまう
- 好きと言われた → 「本気かどうか」を検査してしまう
- 会いたいと言われた → 「迷惑じゃないか」を先に考える
- 関係が穏やか → 「このまま壊れる前に手を打たないと」と身構える
このとき起きているのは、ざっくり言うと安心感の受信不良みたいなものです。
相手の好意が届いていないというより、
届いたものを“心で受け取る前に、頭が査定をはじめてしまう”。
これを一言で言い表すなら「感情的にブレたくない」となる。
ただ、恋愛って、感情的な制限が増えるほどだんだん疲れてきます。
よって、お相手さんが
「こちらの好意、信用されてないのかな」って思い始めることもしばしば。
・・・もちろん相手側の要因が混ざるケースもありますけどね。
真面目すぎる恋愛が壊れやすい理由は「リスクを取らない」になりやすいから
ときどき、こんな質問を伺います。
「大人の恋愛って・・・何?」
まぁ、何を持って大人の恋愛と言えるのか。
その明確な定義はないと思うんです。
が、僕はこう捉えています。
ちょっとした感情を感じることと、ちょっとしたリスクを取ること。
ただ、真面目な人は、この“ちょっと”を避けてしまうことがあるみたい。
- 照れるから言わない
- 重いと思われそうで言わない
- 恥ずかしいから言わない
- 万一断られたら激痛だから言わない
でも恋愛って、どこかで「言ってみる」「出してみる」をやらないと進みにくいものです。
そして不思議なことに、真面目な人ほど、
“言わないこと”を誠実だと感じやすい場合があるわけですよ。
でも、そこで黙っちゃうから、相手がどんどん不安になる、というか。
・・・このへん、心当たりがある人もいるかもしれませんね。
じゃあどうする?|「感情を感じる練習」と「小さなリスク」のセット
ここからは実践編です。
では、真面目な恋愛を好む人はどうしたらいいの?という話です。
もちろん、いきなり自分の生き方を180度変える必要はありません。
1)まず「感じた」を言葉にする(分析の前に)
真面目な人は、話すときに結論が早い。
なので順番を変えます。
分析より先に、「いま何を感じたか」を一言だけ置く。
例:
- 「今の言い方、ちょっと嬉しかった」
- 「それ言われたら安心する」
- 「なんか照れる」
- 「嬉しいけど、ちょっと怖い」
この一言が出るだけで、恋愛の温度が変わります。
理屈はそのあとでいいんです。
注意点としては、真面目に相手に対する不満をド直球で投げないこと、だけです。
「私、今ちょっと嫌だったかも」「私、こうしてほしいな」ぐらいは全く問題ないのですが。
2)「受け取る」を練習する(否定しない・検査しない)
相手が好意を出してきたとき、真面目な人ほど“検査”が走りがちです。
そこで練習として、これをやります。
「ありがとう。嬉しい。」
ここで一回止める。
それ以上、理由を探さない。
裏を読まない。
(もちろん危険な相手を見抜く話とは別ですよ。今日の話はそこじゃないです。)
3)小さなリスクを取る(大人の恋愛の入口)
リスクといっても大げさな話じゃなくて、
“ちょっと恥ずかしいことを、あえてやる”くらいです。
- 「会えて嬉しい」って言ってみる
- 「寂しかった」って言ってみる
- 「本当はこうしてほしい」って言ってみる
- 「好き」って言ってみる(言えるなら)
真面目な人ほど、ここを飛ばして「正しい付き合い方」を作ろうとします。
でも恋愛が進むのは、正しさより、こういう“気持ちの表現”だったりします。
ただ、小さなリスクを取るって、意外と難しいんです。
・・・恥ずかしいから(笑)
「真面目さ」を捨てなくていい。ただ、真面目さの使い方は変えられる
ここは誤解しやすいので念の為。
真面目さは価値です。
それは間違いありません。
真面目だから信頼される。
あなただったら裏切らないと一目置かれる。
そこも間違いありません。
恋愛で問題になりやすいのは、
真面目さそのものというより、
真面目さが“感情の回避”として使われるときかもしれません。
だから方向性としてはこうです。
- 真面目さは維持してOK
- べき思考は緩めてみる
- 感情は感じるチャレンジを
- 小さなリスクは取ってみる
これができると、恋愛は「正しくやる」から「一緒に味わう」に寄っていきます。
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まとめ|相手の「好き」を受け取れると、恋愛は急にラクになることがある
今日は、恋愛を真面目に考えすぎる人の心理を、勝ち筋だけ残して整理しました。
- 真面目すぎる恋愛は、正解探しになりやすい
- べき思考が強いと、感情より先に検査が走りやすい
- 結果として、相手の好意を見落として関係が冷えることがある
- 切り替えのコツは「感じる」+「小さなリスク」
もし今、相手が好きと言っているのに不安が消えないなら、
それは「愛がない」ではなく、
安心感の受け取り方が噛み合っていないだけ、ということもあるかもしれませんね。
今日の内容が、関係を整えるヒントになれば幸いです。
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