こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

今日は、こんなテーマでコラムを書きます。

できる女性が、なぜか「愛してくれない男性」を選び続けてしまう理由。

器用で、人当たりがよくて、勘もよくて、仕事でも実績がある。

恋愛でも「こうしたら相手が喜ぶ」「こうしたら空気が良くなる」みたいなことを、自然に分かっている。

なのに、恋愛になると、なぜかこうなる。

  • 彼が向き合ってくれない
  • 大事にされている実感が持てない
  • 関係が進まない
  • こちらばかりが頑張っている気がする

一見すると「七不思議」みたいに思える現象です。

でも、深層心理を丁寧に見つめると、「なるほど」と思える構造が浮かび上がってくることがあります。


愛してくれない人を好きになる理由

先に結論を言うなら、

「見る目がない」からではなく、心が“フィットする位置”を選んでしまうことが少なくないんです。

つまり、相手の問題というより、

自分がどんな日常を背負い、どんな形の関係に馴染み、何を「幸せ」と感じにくくなっているかが影響している。

ここからは、よくある4つの背景を解説します。


できる女性が愛してくれない男性を選び続ける理由

理由は大きく分けて4つです。

1. 穏やかな日常や生活への憧れが強い

仕事で成果を出し、社会の中で踏ん張ってきた人ほど、

「穏やかで、やわらかい日常への憧れ」を抱きやすくなります。

毎日が戦いのようなモードで回っていると、

恋愛に対しては、どこかで「癒し」や「安定」を求めたくなる。

その結果、“穏やかそうに見える人”に惹かれやすくなることがあります。

ただし、ここで少しややこしいのは、

穏やかそうに見える人=愛しやすい人、ではないこともある、という部分。

「優しそう」「刺激が少なそう」「家族的になれそう」

そう感じて選んだ相手が、

実はめっちゃ癒着系男子だったり、親密さを避けるタイプだった、

ということもあるんですよね。


2. 穏やかな日常(実は母親)への反発

一方で、穏やかな日常に憧れながら、

それに反発する気持ちを抱えている人も少なくありません。

たとえば、

  • 「何も起こらない日常はつまらない」
  • 「刺激や負荷があるほうが、生きてる感じがする」
  • 「落ち着いた生活は、私には似合わない気がする」

こういう感覚が強いと、

“穏やかで愛のある関係”がどこか他人事に見えることがあります。

そして、ここには「母親」のイメージが絡むこともあります。

分かりやすく母親と仲が悪いケースだけではなく、

  • 母と自分を比べてしまう
  • 母の人生(家庭的な生き方)への複雑な感情がある
  • 無意識に「母とは違う私でいたい」と思っている

こうした背景があると、

温かな家庭像から少しズレた、“困難さを含む恋愛”に馴染みやすくなることがあります。

本人にとってはそれが「自然」なので、

わざわざそこから外れる理由が見えにくい、というわけです。


3. 「頑張り続ける日常がずっと続く」という感覚がある

3つ目は、少し切ない話です。

「疲れている」だけではなく、

“頑張り続ける日常が、これからもずっと続く”という感覚を、どこかで受け入れてしまっている状態。

この感覚が強いと、恋愛でも無意識に、

自分の頑張りが前提になる関係を選びやすくなります。

つまり、

愛してくれない彼=自分が頑張り続ける世界観にフィットする相手になってしまう。

彼自身も、仕事や人生で常に踏ん張っているタイプのことが多く、

どこか「同士」みたいな気持ちになることもあるでしょう。

ただ、その関係は、

“頑張っている限り続く関係”になりやすい。

これがしんどさの正体だったりします。


4. 辛い現実を乗り越えられちゃう能力がある

できる人ほど、逆境を乗り越える力を持っています。

これは本当に素晴らしい才能です。

ただ、その強さゆえに、恋愛でもこうなります。

愛してくれない彼でも、頑張って“受け入れて愛せてしまう”。

結果として、

  • 切ないのに耐えられてしまう
  • 寂しいのに回せてしまう
  • 不満があっても、折り合いをつけられてしまう

でも、リターンが返ってこない関係は、

どこかで必ず心がすり減るんですよね。

「頑張ればなんとかなる」前提の恋愛って、

結構、切ないと思いませんか。


できる女性が「愛してくれる男性」を選ぶためにできること

ここからは対処の話です。

この話は、

  • 今の彼と別れて新しい恋へ向かう場合
  • 今の彼との関係を良い方向に持っていく場合

どちらにも使える視点として読んでください。


1. 自分がフル回転していることに気づく

まずは、今の生活がフル回転で回っていることに気づくこと。

フル回転が続くと、心にゆとりがなくなり、

未来の幸せを描く力が落ちてしまいます。

だから、いきなり止まれなくてもいいので、

「私、ずっとフル回転だったな」

そう認識しながら過ごしてみてください。


2. 穏やかな日常を得ている人への「優越感」を静かに手放す

これは少し耳の痛い話かもしれませんが、

刺激的でやりがいのある日常を送っている人ほど、

穏やかな日常を生きている人に、どこかで優越感を抱くことがあります。

これは悪い話ではなく、自分の心のバランスを取るために必要だった場合もあります。

ただ、この優越感は、穏やかな日常を生きる未来の自分への批判にもなりやすい。

なにが言いたいかと言うと

意識では「穏やかで愛し愛される関係や日常を望みながら」も、

同時に、潜在意識レベルでは

「それを遠ざける理由」を持ってしまう可能性がある、ということ。

ここが、心の見えない影響力の部分なんです。

後述しますけど、

特に「自分の母親が家庭的な人」で「母との折り合いが悪い」なんて現実があると、

このマインドがセットされやすいです。

だからこそ、

「もう今の私に、その優越感はいらない」

そうやって、ふわっと手放すことが役に立ちます。


3. 母親との関係を見直す

もし母親との関係にわだかまりがあるなら、

そこを見直すことが、恋愛にも影響する場合があります。

ここで大事なのは、

母の評価を変えることではなく、

あなたが「私の人生を許可できる位置」に戻ることです。

母への感謝、母の弱さの理解、母の失敗を許す、など、

何が必要かは人それぞれ。

必要なら、個人セッションで丁寧に扱っていくのも一つの方法です。


4. 心から「うれしい」と感じる時間を作る

頑張り続ける日常が当たり前になると、

自分にとっての「うれしい」が分からなくなることがあります。

すると、恋愛に癒しを求めるのに、

そこで満たされないと、さらに苦しくなる。

だから、まず恋愛の外側で、

「うれしい」を回復させることが大事です。

小さくていいんです。

  • お気に入りのカフェ
  • 美術館
  • 音楽
  • 散歩
  • 安心する人と話す

「うれしい」の回復は、立ち位置の回復につながります。


5. 辛いことは辛いと表現する

できる人ほど、辛くても辛いと言わずに乗り越えてしまいます。

でも、心はちゃんと傷ついていることがあります。

だから、

  • ノートに書く
  • スマホのメモに吐き出す
  • 一人の時間に声に出す

こういう形でもいいので、辛さを表現してみてください。

頭の中で回すより、外に出すほうが、心は回復しやすいです。

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最後に

いかがでしたでしょうか。

できる女性が愛してくれない男性を選び続ける理由には、

それぞれのご事情があります。

そして、どんな人を好きになるかは自由です。

そして、好きな人のことを「愛してくれない人」と感じるのも、また切ない話です。

ただ、もしそこに

無意識のパターンが影響しているとしたら。

一度、自分が立っている位置を見つめ直してみてもいいのかもしれません。

「もっと頑張れば愛される」ではなく、

「頑張らないと成り立たない関係に、なぜ馴染んでしまうのか」

その問いのほうが、あなたをラクにすることがあります。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたのに、どこか噛み合わない」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 正しさや結論だけを急がず、今どこに立っているのかを一緒に整理する個人セッション(カウンセリング)が人気。 キャリア16年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
「読む」から、「私の立ち位置を整える」へ

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