恋愛の心理学

失恋から得られる「学び」。次の幸せにつなげる「目的」。

失恋から得られる学びと、次の幸せにつなげる「目的」の話。

失恋からえられる学びについて考える女性

いきなりですが、やはり「失恋」は辛いものですよね。

そしてその辛さをなかったコトにすることも難しいし、なかったコトにしても楽になれるとは限らないもの。

だから

「丁寧に自分の気持ちを整えていく」

というプロセスを経ることで次に進めることが多いと僕は考えています。

また、失恋がもたらす気持ちは。いろいろなことを学ばせてくれるものでもありますよね。

もちろん辛い気持ちが溢れている時はそう思えなくて当然かもしれません。

ただ、着実に丁寧に自分の気持ちを整えていくことで

「愛することや愛されることを学ぶこと」

ができる場合も少なくないんです。

しかし、別れを経験すると、どうしても後悔や、その中で自分を責めてしまうことも多いものかもしれません。

例えば「ああすればよかった」「これがいけなかったんじゃないか」「私は幸せな恋愛に向いていないんじゃないか」とか。

これ、一時的に気持ちのバランスが取れることはあっても、学びや成長につなげられることは少ないようです。

今日はそんな失恋から得られるレッスンについてコラムにしてみます。

失恋にも2つのタイプがある

さて「失恋からえられる学び」の話の前に、失恋自体について少し触れておきたいと思うのです。

僕は、「失恋は2つのタイプにざっくり分けられる」と考えています。

一つは完全燃焼型。

要は「やるだけのことはやったけどダメだった」という形のものです。

もちろん後悔ややるせない気持ちが残ることもあるんですが、どこか自分で「ここまで頑張ってもダメなら仕方ないよね」と思えている感じです。

この場合、失恋から学び、その学びを経験として次につなげやすくなるんです。

もう一つは不完全燃焼型。

この場合、不完全燃焼と表現するぐらいのくすぶりを見せることがありますね。

このくすぶりこそ、後悔であり、自分を責める気持ちなのですけども。

例えば

「なんでもっと言いたいことを言えば良かったのに、言わなかったんだろう」

「もっと踏み込んで彼と向き合えばよかった」

「ちゃんと気持ちを伝えれば良かった。私の愛情を示せば良かった」

そんな後悔が自分を否定する気持ちに繋がって苦しくなってしまうんですね。

このとき、なかなか自分という存在を受け止めることが難しくなってしまうようなのです。(仕方のないこととも言えるんですけども。)

失恋で得られる学びの前にやってくる「後悔」や「自分責め」

さて、不完全燃焼型の失恋の特徴は

「なんであのとき・・・と、後悔していることを、今もまだできないでいる」

という状態にあることが少なくありません。

もちろん、僕たちは失敗から学ぶ生き物なんです。

が、失敗を後悔のままにしていると、実は学びに変えられないままでいる、なんてことも少なくないんです。

もちろん、失恋のダメージを抱えているときに頑張る必要はないのですよ。

ただ、「そもそも後悔はそういうもの」という話なんです。

例えば、「もっと言いたいことを言えば良かった」という後悔や

「言いたいことが言えなかった自分を責める気持ちがある」として、です。

ありえないことかもしれないけど

「今、この時点で別に好きな人ができたとして、言いたいことが言えるようになっているのだろうか」

という視点を持つと、どうなるでしょうか。

実は、後悔や自分を責める傾向が強いときほど

「次はきっと言いたいことが言えるはず」と思うんです。

人によっては「次は言えるはずだし、言わないとマズい」と思うんです。

でも、その(言いたいことを言う)「目的」に気づいていないことが多いですし、言いたいことを言う怖れが消えているわけでもないんです。

なんのために言いたいことを言うようにするのか。

そして、言いたいことをいうときに感じる怖れと、どう向き合うのか。

ここが失恋から得られる学びの一つなのですけど、後悔や自分責めが強い時ほど

「言いたいことを言わなきゃ」「言える自分にならなきゃ」

と、今の自分を否定したり、追い詰めることのほうが多くなるようです。

だから結果的に「怖くて言えない」ということを繰り返す、とか、頑張りすぎて言わなくてもいいことを言ってしまう、なんてことが起こるようなんですよね。

少なくとも僕は「そんな無理はしてほしくないなぁ」と願うタイプのカウンセラーなのです。

失恋から得られる学びを実感するには「後悔や自分責めを手放せるようになること」

失恋を経験すると後悔したり自分を責めるものかもしれません。

僕はそのこと自体を否定的に見ているわけでは決してありませんよ。

ただ、後悔や自分を責める気持ちから「次の恋愛では〇〇のようにしよう」と考えても、失恋から学びを得られているとは限らないのです。

だから、辛い時は辛い、苦しい時は苦しい、という気持ちは丁寧にケアしていただきながら

「後悔や自分責めを手放せるようになること」

を僕はおすすめすることが多いですね。

それは、このつらい失恋を幸せへのステップに変えていただくために、です。

失恋から得られる学びには学ぶ「目的」も必要

また、例えば、失恋からの学びが

「大切な人に対して言いたいことが言う自分になること」ならば

「それは何のためになされることなのか」という目的も重要ですよね。

例えば、言いたいことを言える私になることで

もっと自分の気持ちを的確に伝えて、お互いが我慢しない恋愛をする、とか
相手への愛情を表現する機会を増やして、もっと相手を愛してあげる

といった目的があってもいいですよね。

一方、後悔や自分を責めていると、全く悪意はなくとも

「自分が失敗しないこと」

しか目的にならない場合も少なくないんです。

言い換えるなら、後悔や自分責めが強いままであればあるほど

恋愛の目的が「私が傷つかないため」という、愛ではなく自己防衛に変わってしまうのです。

これは学びを得ている状態とはいい難いんです。

だから、同じような不完全燃焼を繰り返したり、本当の私らしくない恋愛を繰り返すことも少なくないんです。

失恋から得られる学び。

それは一つではなく多様なものだと思います。

その中の一つが「何のために自分の恋愛スタイルを変化させるのか、その目的に気づくこと」があります。

そして、その目的は「私とパートナーの幸せのため」ではないでしょうか?

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