恋愛の心理学

「凛とした私」でいる方法が知りたいです。

浅野さん
いつもカウンセリングをありがとうございます。彼との関係をきっかけにカウンセリングを利用するようになりました。今では、日々の肌の手入れと同じくらい、心のケアって重要だな、と感じて、日々の心のお手入れとしてもカウンセリングを利用させてもらっています。

(中略)

「恋愛テクニック」に先日浅野さんが書かれていた記事「ダメ出しばかりする男性は・・・愛されることが怖いと感じている?」について質問です。

自分の状況とも重なり、興味深い内容でした。『「もう弱さを隠さなくて良い」と思えるぐらいの安心感や信頼が必要』『凛としたあなたのままで。それが二人の間の安心感や信頼につながることもよくある話』とありましたが、「凛としたわたし」についてもう少し具体的に書いていただけますか?いつもそのような事をカウンセリングでも言われているような気がするのですが、文字で解説していただけると嬉しいです。

(Hさん ※一部編集させていただきました)

こちらこそいつも本当にありがとうございます。

そう言っていただけると本当に嬉しいです。

カウンセリングとは本当に特別なものではなくて、みなさん自身の心を見つめていただいたり、本来の自分、本来の自分の持てる力、魅力、才能を発揮していただくための、いわば「心理面からのサポート」だと僕は思っています。

お肌のお手入れと同じように、と感じてくださっているように、負担になる気持ちを抱えずリリースすることだけで、ずっとココロは軽くなり、悩みが悩みでなくなったり、日々の気持ちの変化、心のハリを感じられることもあるんですよね。

本当にありがたいご感想です。

いつもありがとうございます。

***

「凛としたわたし」についてもう少し具体的に書いていただけますか?

はい、ではでは。

「凛とした私」とは、まぁ「自分は自分だよね」と自分を受け入れている状態に近い感じでしょうか。

どこかぶれない私、であり、周囲ではなく自分の軸で立っているイメージです。

そのために、

自分の才能、魅力、価値はしっかり認めて活用する。

ポイントはアウトプットする、なんですね。

また、もし、自分に足りないな、と思うところがあっても、それも自分だよね、と受け容れてみる。

ここは否定せず受け容れていく、なんですね。

どこか自分をコントロールしたり、ひた隠しにしていない状態でもあり、自分を捻じ曲げていない状態、とも言えそうです。

最近、僕もいろいろな心理や、様々な癒やしについて再度勉強していたんです。

それはシンプルな内容から、そうではないものまで、いろいろと。

また、僕自身、昔からの仲間など人と出会って話をしたり、癒やしや変化について意見交換をする中で、いつしかこう考えるようになりました。

【心の中にある要素も問題も、実は意識的に解消ようなものではないのかもしれない】

・・・こう書くといろんな誤解が生まれそうですが、まぁ話の続きを書いていきます。

私達はつい自分の欠点、悪いところを直そうとしたり、人によっては責めてしまうことがあります。

今、起きている問題の理由を「○○だから」と何かしらの原因を探し出して解消しようとするのかもしれません。

しかし、その原因も自分の心の一部、といえばそうかもしれませんよね。

それがたとえ自分にとって嫌なものであっても、何かしらの意味や意図がそこにあるもので、だから今、自分が感じているんです。

ならば、それをも自分の一部として大切に扱って行くほうがいいのではないか。

むしろ、その自分の内面の声も聞かずに、解消したり、打ち消そうとすればするほど、問題は大きくなることもある。

そう考えるようになっています。

多くの人が、自分を疑いたくなどないはず。

しかし、毎日を生きているとついそうせざるを得ないような状態がやってくることもあるのでは、と思うんです。

例えば、別れ・離別などを経験すれば、ココロは痛むこともあります。

挫折をすれば、自分自身の力を信じられなくなることもあるかもしれない。

うまくいかないことがあれば、そんな自分の評価を下げてしまうかもしれない。

そんな時、つい、自分を嫌ったり、責めたり、問題点を解消しようとするのかもしれません。

しかし最近の僕のカウンセリングの方針も変わっていて(あくまで僕の話です)

たしかに「問題点の解決」に関するもご提供させていただくこともありますが

あなたが自分のココロを大切にしていただき、解消ではなく受け容れるプロセスを歩んだなら

その内面にあるものは、どこかで解消されたり、わだかまりがなくなったり、自分の味方、時には才能や魅力にさえなることもある、と考えるようになりました。

だから日常が変わる、毎日が変わる、自然と問題が解決する、という流れです。

例えば

恋愛で彼との関係がうまくいかない、という悩みがあるとしたら。

それぐらい彼を愛したいという思いや、彼を愛することへの意味を、自分で感じているからだと思うのです。

しかし、うまくその思いが伝わらないと、その思いに疑いが入り込み、時には不安や痛みをもたらすこともあるのかもしれませんね。

ただ、だからといってあなたの愛情がなくなった、価値の無いものになったわけではない、と僕は思うのです。

もちろん思いが伝わらないことは苦しいことですから、その苦しさは解放していく方向が良いのでしょう。

しかし、だからといって、自分の感じる気持ち・思いを否定せず、むしろ大切にしたほうがいい、と僕は考えます。

どんな感情も、それは痛みも、愛も、苦しさも・・・意味があると考えます。

痛みは、これ以上自分が傷つかないように守るセンサーになってくれるでしょう。

苦しさは、これ以上今までのように頑張らないように、と自分に何かを教えてくれているのかもしれません。

そして愛は、私は人を愛せる素晴らしい人だよ、と感じさせてくれるもの。

全てには意味があるのではないか。

だから、その意味を受け止め、理解し、解放していけば、辛い気持ちも手放せ、ココロも軽くなり、もっと自分を肯定し、大切にすることができるようになる。

その結果、自分はもっと自分らしく輝く、生きることができるようになる。

僕はそう考えるようになりましたし、それが今の僕のカウンセリングスタイルの根幹にあります。

だから、カウンセリングを受けていただく皆さんには

「どうか自分の気持ちをかき消そうとしないで。その気持ちを認めてあげてください。」

僕は提案型のカウンセラーですから、そうお願いすることも増えてきましたし、そういったセッションをご提供することも増えました。

落ち込むことも、愛せない不安を感じることも、哀しみも、切なさも、不安も、そこに意味があって自分の中に存在しているのでしょうから。

その視点で、今回のご質問「凛としている自分でいる」ことを表現すれば

「自分は自分でいい、というベースを確立すること」と言えそうですね。

イメージや感覚を言葉にすることは難しいのですが、表現するならばこんな感じです。

今、感じている感情に、一体どんな意味があるんだろう。

今の気持ちが、もし、私のために存在しているとしたら、それは何を伝えたいんだろう。

そう考えて、一つずつ捉えて、解放していく感じです。

いわば、自分や、自分が感じている感情、その尊厳を大切にするイメージなんですよ。

例えば、なぜうまくいかない恋愛だけど、彼が好きなのか・・・にも、理由がある。

なぜこの人、この状況、この問題を選んだのか、にも事情がある。いい悪いではなく。

そういった部分に気づいて、大切にすることをオススメしています。

それはそれで意味があったんだ、と考えるイメージです。

このプロセスをたどると、実は気分が軽くなったり、悩みが悩みでなくなったり、自分らしさを感じるようにもなるんです。

それこそが自分を否定しない、何者かになろうとしない

「凛とした私」でいる一つの方法なんだろうと僕は思っているんですよね。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
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