どれだけ想っても報われないとき、

「もう愛しても意味がないんじゃないか」

そんな気持ちになること、ありませんか?

恋愛でも、夫婦関係でも、仕事や家族との関係でも。

一生懸命に誰かを想い、支えようとしたのに結果が伴わない。

そんなとき人は、自分の愛そのものを疑ってしまうんです。

でも、それは「愛が間違っていた」からではありません。

むしろ、愛を届けようとした人ほど、無力感を感じやすいのです。

今日はそんなお話をば。


心理的に見る「愛しても報われない」の正体

心理的に見て、「愛しても報われない」という状態は

「無力感(helplessness)」を感じている状態と捉えることができます。

恋愛だけでなく、どんなことでも「どんなに頑張っても結果が変わらない」と感じたとき、人は“行動のエネルギー”を失ってしまうのです。

とくに、

  • 他者のために頑張るタイプ
  • 責任感が強い人
  • 愛することで自分の存在価値を感じる人

ほど、この無力感を強く抱きます。

なぜなら、

「相手が幸せになる=自分の愛が通じた証」

という構図ができているからです。

だからこそ、相手が変わらない・離れていく・報われないと、まるで自分の存在が否定されたように感じてしまうんですね。


「愛しても報われない」と感じるとき、心の中で起きていること

では、なぜ愛が報われないと感じるのでしょうか。

実はそこには、「与える構造の歪み」が隠れています。

与える=「相手を想う」はずが、いつのまにか

与える=「自分の価値を証明する」

に変わってしまう。

この瞬間から、愛は“循環”ではなく“テスト”になってしまうのです。

これは自分自身の価値を試すテストでもあり、

相手がどれだけ私に興味を持っているかを試すテストでもありますね。

だから

「これだけ尽くしたのに伝わらない」
「私の想いが軽んじられている気がする」

そう感じるとき、愛はすでに一方向になっていて、“相手の反応”を受け取る心の余白がなくなっていることが多い、というわけです。


“役に立たないと思える愛”を復活させる3つの視点

1: 今の気持ちを否定しない

まずは「もう疲れた」「意味がない」と思う自分を責めないでいただきたいのです。

その感情の奥には、

「本当は、もっと誰かを幸せにしたかった」

という純粋な願いが隠れています。

ただ、純粋さは脆いという弱点があります。

要は傷つきやすいのです。

だから、多くの大人はいつしか純粋さを忘れたり、封印してしまう事が多い。

傷つくぐらいならそうしたほうがマシ、と思うのです。

しかし、あなたが今もなお、純粋に相手を思う気持ちを今いだけているのであれば、

そこには手当や程よい扱い方が必要であって、自分の気持ちまで否定する必要はないのですよ。

このあたりの取扱方法がわかってくると、ぐっと楽になるんですけどね〜。

2:愛した“事実”を大切にする

たとえ結果がうまくいかなくても、「愛そうとした時間」は確かに存在しています。

その行為そのものが、あなたの誠実さの証。

あなた自身の愛の価値は、“結果”ではなく“意図”に宿るものですよ。

ただ、あなたがいくら相手に対して誠実であったとしても、その誠実さがあなたを苦しめていたのであれば、それは自己犠牲かもしれません。

もちろん、純粋100%の自己犠牲なんてないわけですし、逆もしかりです。

だから、愛した事実は大切にしながらも、自分にとってのテーマを見つけておくといいと思います。

3: 与えるだけでなく、受け取ってみる

これは心理学では「相互性の原理(reciprocity)」と呼ばれるものなんですけどね。

人は、誰かに受け取られた瞬間に「自分の存在が認められた」と感じる。

あなたが誰かの優しさを受け取ることで、相手の“与える力”もまた回復していくのです。

この受け取る視点は、今後持ってみても悪くないと思いますよ。


「愛が届かない」=「愛が終わった」ではない

大切なのは、「届かないときほど、愛が試されている」という視点です。

もちろんそれは「苦しくとも愛し続けろ」と言っているわけじゃありません。

「今までのように愛するか、愛し方を変えるか、それとも愛ゆえに撤退するか、決める」

ってことです。

たとえ愛ゆえに撤退を決めたとしても、それでも相手の幸せを願い続けることができますよね?

もちろん相手の側には私がいたかった、という想いは残るとは思うのですけど。

ただ、愛って、常に「結果」で評価できるものではないんですよ。

もし結果のみで評価されるとしたら、まぁまぁ結構残酷なことがたくさん起きると思いませんか?

誰かを愛することは多大なリスクとなってしまうと思いませんか?

気持ちや思いとは、その時伝わらなくても、時間差で伝わることもあれば、時に沈黙の中で形を変えていくこともありますよ。

あなたが誰かを想い、痛みながらも「それでも愛したい」と思ったとき、その感情こそが人間の最も深い強さなんでしょうね。

つまり、届かないということを知っているあなたは・・・

きっとあなたなりに人を想い、愛したことがある人だ、という証明なんじゃないでしょうか。

もちろんブンむくれて「もういい!もう愛さない!」なんて反応をするのも可愛らしいですけどね(笑)

だからといって、自分の気持ちをボッコボコに否定する必要はないんです。

ま、この手の愛の話は「分かる人には分かる」って世界の話なのでね。

タイミング悪く「まだ分からない人」と出会うこともありますから。

それはもういい悪いという話ではなく、プロセスの一部なのだと思うんですよね〜。


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まとめ

「やっぱり私の愛って役に立たないんじゃん」

そう思うときがあってもいいし、そもそもあなたの気持ちは決して“無駄”ではないのですよ。

ただ、無駄だと思ったほうが心のバランスが取れる。

そんな状況に今あるだけなのかもしれません。

そのあなたが自分を整え、また再び、誰かに愛を向けようとしたその瞬間、

あなたはすでに“誰かの希望”になりえる可能性を秘めていると思いますよ。

ABOUT ME
浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたのに、どこか噛み合わない」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 正しさや結論だけを急がず、今どこに立っているのかを一緒に整理する個人セッション(カウンセリング)が人気。 キャリア16年・臨床実績10,000件/東京・名古屋・オンライン対応。リピーターさまが多いカウンセラー。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
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