恋愛の心理学

もう一度恋愛に積極的になる方法を心理面から解説しました

「もう一度恋愛に積極的になりたい。でもそれが難しくて・・・。というご相談

そろそろ恋人がほしいなと思うし、昔のようにもう一度恋愛に積極になりたいと思うんです。

だから、出会い系アプリに登録したり、人と合う時間を増やそうとしているんです。

けど、アプリに登録した途端、やる気が無くなっちゃうんです。

このままじゃ恋愛できないとわかっているのですが、その気になれなくて・・・。

最近は自分磨きも「もういいかな」と思うことが増え始めていて、このままじゃいけないよね、って思うんです。

どうしたら、もう一度恋愛に積極的になれますか?

恋愛したいのに積極的になれないって切ないですよね・・・。

でも、僕のカウンセリングでの経験上、恋愛に積極的になれないにも事情があるようだ、と感じます。

そこで今日は「恋愛に積極的に慣れない心の事情」と「もう一度恋愛に積極的になる方法」についてコラムにまとめてみます。

よろしければどうぞ。

 

もう一度恋愛に積極的になるために必要なことを解説します

もう一度恋愛に積極的になりたいけどなれない女性

さて、先に答えを書いてしまいますが

もう一度恋愛に積極的になるために必要なことは

「自分自身が抱えているハートブレイク(傷心)がないか気づき、癒やすこと」です。

ただ、この表現ではあまりに曖昧なのでもう少し解説を加えますね。

ここでの「ハートブレイク(傷心)」とは、いわば

「自分の心が傷ついている」

という状態です。

僕たちは、感じることが耐え難い感情、嫌な気持ち、つらい気持ちを感じたとき、その気持ちを解放するのではなく、自分の心の奥底に押し込めてしまうことがあるんですよね。(これを抑圧と呼びます。)

もちろんこのようなことは、感じたくない感情、つらい感情を感じたときに起き得ることで、それ自体が問題だと言えるようなものではないんですよ。

ただ、心の奥底に押し込めた感情はなくなっているわけではなくて、実際は自分の心の中にあり続けるわけです。

なので、どうしても今も抑圧した感情の影響を感じることにもなるのです。

例えば、過去に恋愛で傷ついたケースを使って解説すると・・・

例えば、過去に手痛い失恋、大好きだった人との別れを経験した人がいるとします。

そのとき「ものすごい喪失感や悲しみ」を感じたり

「別れに至った理由が自分の至らなさだった」という辛さ、自己否定感、無力感などを感じたとしましょう。

すると、その心はその時に傷つく、と言えるわけですけど

同時にもう二度と傷つかないように、と、感じたくない気持ち、つらい気持ちを抑圧することがあるんですよね。

その感じたくない気持ち、つらい気持ちを抑圧すると、一時的に感じないようになり、その状態を使って日々を生き抜こうとする人も多いんです。

ただ、また恋愛をする、恋愛をしたい、という気持ちが出てくると、急に怖くなったり、意欲が持てなかったり、また傷つくんじゃないか、と思うようにもなるんですね。

ハートブレイク(傷心)は失恋だけで起こることじゃない

また、こういったハートブレイクは失恋・別れだけで起こることとは限りませんよ。

親子関係、家族関係、自分自身を否定的に捉えちゃう気持ち、いじめられた経験などなど、様々な要因で引き起こされることがあります。

ハートブレイクが「あなたの魅力」を隠してしまうから恋愛に積極的になりにくくなる

また、このハートブレイクを癒やさずに放っておくデメリットこそ

ハートブレイクが「あなたの魅力」を隠してしまう

という部分なのですよね。

言い換えるなら

「あなたの持てる生命力や魅力(セクシャリティと呼んでもいいかもしれない)が自分でうまく感じ取れなくなる」

という感じ。

その理由はいたってシンプルなんですよ。

もし、あなたが何かしらの出来事で深く傷ついた、と仮定したとしての話。

その後の僕たちの選択っておおむね

「傷ついた感情を癒やし、そしてその体験から学び、未来の幸せにつなげる」か

「もう傷つかないようにと、防衛的な生き方を選ぶ」か

どちらかの選択をすることになろうかと思うのです。

ここで、癒やしと学びを選択できると、ハートブレイクですらあなたの大切な経験、人間的魅力につなげられるでしょう。

しかし、これも致し方ないことなのですが「もう傷つかないように」という選択をすると、

「自分の魅力も生命力も意欲も可能性も」

邪魔だし、傷つくリスクだ、と感じる可能性があるのです。

もし自分に素晴らしいものがあるとしたら、「幸せな恋愛に向かってチャレンジしたくなる」じゃないですか。

だから、ハートブレイクの影響が強いとき、僕たちは深層心理で自分の魅力も価値も

「そんなものいらないし、私にはないよ」

と思いやすくなるんです。

恋愛に積極的になれないのは、もうこれ以上傷つけないでしょ、というサインかもしれない

このような事情で

「自分に魅力も価値もないと感じながら恋愛するって、やっぱり怖い」って思いません?

あなたの心が

「恋愛?もうやめときなよ、傷つくし、うまくいくわけ無いじゃん」

と感じるのは、もうこれ以上傷つけないでしょ、というサインを送っているからかもしれませんね。

もう一度恋愛に積極的になる方法 〜ハートブレイクを癒やすという視点から解説〜

恋愛に積極的になる方法

もう一度恋愛に積極的になる方法を心の面から考えたとき

どうしても避けて通れない要素が「ハートブレイクを癒やすという視点」です。

この点についてもう少し解説しますね。

ハートブレイクを癒やす意味を丁寧に受け止めてみる

まず

「ハートブレイクを癒やすとなぜ恋愛に積極的になれるのか」

を、少し丁寧に理解していただくことをおすすめしたいです。

とはいえ、心のことは目に見えないので

「ハートブレイクを癒やすとはどういう効果があるのか」という部分がよく見えないものでもあると思うんですね。

だから、ついつい気合と根性で

「恋愛に積極的になるために傷つく怖れを超えるなど、必死に努力しないといけない」

と思いこんでカウンセリングにお越しになる方も少なくないのです。

そのお気持ちは理解できますし、その覚悟は素晴らしいものです。

ただ、僕がご提供している視点はちょっと違います。

ハートブレイクを癒やすことができると、自然と恋愛に積極的な気持ちを抱く自分になりやすい」のです。

要は、癒やしが先、なのです。

とはいえ、「自分の痛みや恐れを誰かになんとかしててもらいたい」というモチベーションですと、なかなか癒せないこともあります。

が、「自分の中にある感情と丁寧に向き合ってみたいから、浅野さん手伝ってよ」と思っていただけるならば、癒せる可能性はあると思いますよ。

その際に、心の奥底に閉じ込めた感情を見つめる必要がある場合があって、それを実現するためにカウンセリング・セッションが存在する、というわけです。

日常の中で「ハートブレイクを癒やす行動」をご紹介

もちろんカウンセリングだけでなく、日常生活の中でハートブレイクを癒やす行動、習慣を取り入れることもできると僕は思います。

特に

  • 「人と関わる・気持ちを交わし合う」
  • 「自分の味方や敵対していない人の気持ち(理解や優しさなど)を感じ取る」

という部分を意識することができると、ハートブレイクの影響が少しづつではありますけど手放していけることがあります。

これを実現するには、ある程度「自分から人に興味を持つ」という意識が必要にはなります。

人との関わりで傷ついた経験は、人との関わりで癒やされることが多いものです。

とはいえ、ハートブレイクを抱えているときほど人と関わりたくなくなるもの、という側面があるのですが

信頼できる人、支援してくれる人との出会いによって癒やされることも大いにあるわけですね。

恋愛に積極的になれない自分を肯定的に扱う視点も大切です

また、これはすぐには難しいとお感じになるかもしれませんが

ハートブレイクを抱えていたり、恋愛に積極的になれない自分を

「肯定的に扱う視点」も大切なものになります。

傷ついた、ということは大変につらい事実だと思います。

が、その事実を経験しても、それでも生き抜いてきた自分を否定的に扱う必要はありませんよね?

だから、恋愛に積極的になれない自分も、傷ついた自分にも、ネガティブな言葉を投げかける必要はないのです。(投げかけちゃってもそれもまた仕方のないことなのです)

ただ、今の自分を理解し寄り添うこと、を意識してみていただきたいな、と願うばかりです。

最後に

僕たちはどこかで

「心に傷を負った方が、その傷を抱えながらそれでも前を向く姿」

をかっこいいと思う側面がありません?

たしかにその姿はとても立派で、勇気があり、感動できるものでしょう。

ただ僕は、みなさんにそんな戦いを挑んでもらいたいとは思っていないんです。

むしろ、痛みに耐える文化を断ち切りたい、と願っています。

あなたが痛みを癒やすのではなく耐えることで、それを真似する人やその方法を正しいと感じる人が出てくる、ってなんとなくおわかりでしょうか。

それはまるで僕たちが「痛みや苦しさを癒やさず耐え続けてきた親から学んだやり方」ように。

つまり、自分がハートブレイクを癒やすことは

「自分の大切な人に楽な気持ち、幸せな感覚・気持ちを伝える手段になる」

という価値があるのですね。

カウンセリングを利用する
カウンセリングを受ける

本当の幸せを見つめる・見つけるカウンセリングが人気!
心理カウンセラー浅野寿和のカウンセリングのご利用方法はこちら。

カウンセリングのご案内ご予約可能時間のご案内