こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
今回もネタ募集企画にお寄せいただいたご質問にお答えしたいと思います。
テーマは「彼の中に残る元カノの存在」です。
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いただいたご質問はこちら
現在お付き合いしている彼には、7〜8年前に約1年間交際していた元カノがいます。
彼は私を大切にしてくれていますが、時折、距離を感じることがありました。
ある日、彼は「元カノのことが心に残っている」と告白してくれました。
彼の言葉はこうでした。
「その彼女と今からどうこうなりたいとは思っていないし、遅かれ早かれきっとうまくいかなかった。
ましてや仕事や将来の責任を抱えた今と学生時代の恋愛とでは気持ちを比べることができないことも、思い出が美化されていることもわかっている。
ただ、あの時のような感情の揺らぎをもう感じれない自分がいる。
私のことは人として好きだけど、前の彼女のことを好きでいた自分と今の自分を比較したら、本当に好きと言って良いのかわからなくなるときがある。」
彼は自分の気持ちがわからないことに戸惑い、「きっと自分がおかしい。ごめん」と言っていました。
それ以来、元カノの話は出ておらず、私たちの関係も順調です。
しかし、心のどこかで「これで良かったのか」と引っかかるものがあります。
ネタ募集ネーム;たんぽぽさん(一部編集しております)
彼との間に踏み込めない距離を感じる理由が「忘れられない元カノ」だった
「彼は優しいし、大切にもしてくれる。
でも、どこか踏み込めない距離を感じる」
そんな違和感を抱えたまま、関係を続けている方から、ご相談をいただくこともありますね。
その違和感の背景に、
彼の心に残る“元カノ”の存在が浮かび上がってくることも、少なくありません。
元カノの話を聞いたあとから、
なぜか自分の立ち位置が一段下がったような気がする。
問いかけたい気持ちがあっても、
「今は触れないほうがいいのかな」と飲み込んでしまう。
今日はそんなテーマについて、
「彼の問題」だけではなく、
彼女であるあなたの”立ち位置”という視点からも整理してみようと思います。
元カノが心に残っている=未練、とは限らない
まず最初に、誤解されやすい点からお伝えしますね。
彼の心に元カノが残っているからといって、
必ずしも「まだ好き」「戻りたい」と思っているかと言うと、そうとも限りません。
カウンセリングの現場でよく見られるのは、
- 強く感情が動いていた過去の自分
- 無防備だった頃の感覚
- 若さや自由さを含んだ記憶
こうしたものが、元カノという存在に重なって残っているケースです。
つまり、
彼が向き合っているのは「元カノ本人」というより、
過去の自分との距離感だったりすることも多いですよ。
問題は「元カノ」ではなく、あなたの立ち位置
ここからが、今日いちばん大切な話です。
彼の心に元カノが残っていること自体よりも、
その話が出たあとに、
あなたが、どこに立たされてしまうか
ここに、しんどさの正体が隠れていることが多いのです。
たとえば、こんな変化はありませんか。
- 彼の気持ちを刺激しないように、言葉を選ぶようになった
- 自分の不安を「重いかな」と感じて出せなくなった
- 問い詰める女になりたくない、と思うようになった
こうして少しずつ、
「彼女」という位置から
「彼の事情をわかってあげる人」や
「もしかして彼に一番に大切にされない私」へと
あなたの中で”立ち位置”がズレていくことがあります。
ポイントは「あなたの中で立ち位置かズレていく」という感覚です。
彼の中でどうなっているかは、彼のテーマなので。
無意識に引き受けてしまうもの
このとき、多くの人が無意識に引き受けているのは、
- 彼の感情を乱さない責任
- 彼の過去を尊重する役割
- 関係を壊さないための我慢
のようです。
決して、相手を責めたいわけじゃない。
むしろ、
「大事にしたい」「ちゃんと理解したい」
その気持ちがあるからこそ、一歩下がる選択をしてしまう。
でも、その結果、
あなた自身の立ち位置が曖昧になっていく
ということが起きやすいのです。
「元カノを超える」必要はない
ここで、はっきりお伝えしておきたいことがあります。
元カノを超えようとしなくていいです。
また、無理に彼の過去を引っ張り出して、全てを受け止めきろうとしなくてもいいかもしれません。
まして、彼を癒そうとする必要もありません。
なぜなら、それはあなたの役割ではないからです。
彼は、その元カレと別れ、そして今、あなたと出会った。
対等に向き合えるパートナーとして。
それが最も大切で尊重されるべきことじゃないでしょうか?
元カノの存在に揺れる彼の心は、彼自身が向き合う領域です。
あなたがそこに入り込みすぎると、関係は対等さを失いやすくなるかもしれません。
本当に大切なのは「自分の位置に戻ること」
自分自身に問い直してほしいのは、ここです。
- 私は今、彼女としてここに立てているだろうか
- それとも、彼の心を守る人に回っていないだろうか
彼を大切に思う気持ちと、
自分の立ち位置を守ることは、両立していい。
距離を感じたときに、「感じた」と言える位置に戻る。
不安が出たときに、「なかったこと」にしない。
それだけでも、関係の空気は変わっていきます。
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最後に
彼が元カノを忘れられないとき、
彼女であるあなたが引き受けてしまいやすいのは、
関係を保つための“余白”や“沈黙”なのかもしれません。
もしこの記事を読んで、
「私、少し後ろに下がりすぎていたかも」
そんなふうに胸がざわっとしたなら。
それは、あなたの心が
本来の立ち位置に戻ろうとしているサインだと思います。
理解することと、引き受けることは別です。
愛することと、自分を後回しにすることも別。
その線を、もう一度引き直してもいい頃かもしれませんね。
では、今日はこのあたりで。
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