こんにちは。

心理カウンセラーの浅野寿和です。

「なんで別れたの?」って聞かれても、うまく説明できない別れ、ってあるんですよ。

喧嘩が絶えなかったわけじゃない。
浮気があったわけでもない。
むしろ周りからは「お似合いだよね」って言われていた。

それでも、気づいたら関係が終わっていた。

うーん、これ、けっこう切ないし、謎が残りますよね。

カウンセリングの現場でも、「なんで別れることになったのか、自分でもよくわからなくて」というご相談を受けることがあります。

特に、どちらか一方が急に「やっぱり別れたい」と言い出す形のケース。

一見すると「突然」に見えるんですが、実はそこにはちゃんと事情があることが多いもの。

その事情のひとつが、

「恋愛の中で生まれるマイナスの感情を、ずっと見ないようにしてきた」

ということなんです。

ちょっと意外な話に聞こえるかもしれませんが、これ、けっこう大事な話なので、一緒に考えていきましょう。


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うまくいっているカップルに訪れる「突然の別れ」。その理由と心理を解説

突然の別れの理由は、一つではありません。

経済的な事情、家族の事情、仕事環境の変化、気持ちの移ろい……いろいろ考えられます。

ただ、「いきなり別れを切り出された」というケースをじっくりうかがっていると、ひとつのパターンが見えてくることがあります。

「その関係の中で、マイナスの感情を抱くことをずっと避けてきた」

というケースです。

要は、恋愛の中で誰もが抱くマイナスの感情を感じている自分が嫌だから別れる、という話ですね。

「この関係を続けても、プラスの感情を抱けるとは思えない」となって、結論「別れ」に至る。

これ、相手のことが好きか嫌いかの話じゃないんです。「自分が何を感じないようにして無理をしてきたか」という話なんですよね。

心理的に言えば、ネガティブな感情を抑圧し続けた状態。恋人と関わるうちに、いつしか言いたいことを言わなくなり、自分の気持ちをごまかしながら振る舞うようになっていた、ともいえます。

多くの方が、「大人なのに好きな相手の前でマイナスの感情を抱く自分を稚拙だと感じてしまう」と話されます。

だから、問題が表に出ないまま、じわじわ積み上がっていく。

これが扱いにくい理由のひとつなんですよね。

恋愛は「プラスとマイナスの感情を感じる関係」です

こういったご相談をくださる方(比較的男性が多いでしょうか)から、よくこんな話を伺います。

仕事でマイナスな気持ちになることは当然で、自分次第で対処できると思うんです。友人関係でマイナスの感情を抱くことも、ほとんどない。

でも、彼女との関係は違うんです。どうしてもマイナスの感情を感じるし、それをぶつけたくなってしまう自分がいて。それが嫌なんですよ。

そのお気持ち、わからなくもないな、と思いながら聞いています。

ただ、そもそも友人関係では、プラスの感情の方が圧倒的に多いんです。

信頼、友情、親密感……よほどのトラブルがない限り、恋愛で感じるほどのマイナスの感情は出てきません。

でも恋愛は別。

「愛憎」という言葉があるように、愛するからこそ憎いという感情が生まれる。

お互いの影響を、とても近いところで受け合う関係だから。

いくら親しい友人でも、ずっと同じ屋根の下で過ごしたら……今まで通りではいられないでしょう。

もし、恋愛の中でニーズやマイナスの感情が出ないとしたら、それは「責任の概念だけで繋がっている関係」になっている可能性があります。

言い方を変えれば、「自分の感情を後回しにしたまま付き合っている」状態。

だから、自分の感情を優先しようとしたとき、「別れたほうがいいかも」と感じやすくなるんです。

マイナスの感情を感じたとき、どうコミュニケーションするか

だからこそ、恋人やパートナーとの関係の中でマイナスの感情を抱いたとき、「どう伝えるか、どう支え合うか」がとても重要になってきます。

出さない、言わない、なかったことにする。

その我慢が積み重なると、ある日急に「もう限界」となってしまいやすいんですよね。

自分のマイナスの感情やニーズの扱い方が、そのまま恋愛関係に影響している、ということでもあります。

ちょっと踏み込んだ話をすると、

別れを切り出された人って、たいてい「なんで?」って聞きますよね。

その理由が、もし「マイナスの感情を感じないようにしてきたから」だったとしたら・・・。

正直、別れを切り出された人は、「何もできない」って話になりかねないんです。

相手の気持ちのあり方をコントロールすることはできないから。

だから、いくら「君を(あなたを)嫌いになってない、でもこのまま関係を続けることは辛い。ごめん」と丁寧に伝えても、その言葉って結構宙に浮きがちですし、おそらくお互いに意味がよくわからないままになるのではないか、と。

納得した話し合いができるか、というと、そうならないことも多いようです。

結果、どちらかが折れるというか、「相手の思いを受け入れよう」「手放すことも愛だよね」と考えない限り、結論は出ないというか。

でも、「そこで無理してでも受け入れようとした相手の思いって、何なんでしょうね?」なんて僕は思うこともありますけどねぇ。

改善策は「感情のコミュニケーション」

こういった関係の改善策は、心のつながりが感じられるコミュニケーションをとること。

特に「感情のコミュニケーション」がポイントです。

いいことも悪いことも、相手にぶつけるのではなく、自分の気持ちとして丁寧に伝える。

恥ずかしがらず、怖がらずに。

そして、パートナーを「自分を最も理解し、受け止めてくれる人」として信頼すること。

「マイナスの感情を抱かない自分でいたい」という思い、間違っていないと思います。

ただ、恋愛の中ではそれが難しい場面も出てくる。

自分の感情を後回しにしすぎると、「あなたが何を考えているかわからない」とパートナーに言われるようになることも、実際に多いです。

「でも、正直に伝えたら関係が壊れるんじゃないか」というお声もよく聞きます。

壊す形で伝えなければいいんですよ。

自分の気持ちに嘘をつかず、相手を傷つける意図もないことを示しながら、プラスの面もマイナスの面も丁寧に伝える。

そういう伝え方があるんです。

感情面の隠し事がほぼない関係になれれば、無理に距離を置いたり、別れを選ぶ必要も少なくなっていくかもしれませんよね。


最後に

「突然の別れ」には、よほどのことがない限り、突然じゃない事情があるものかもしれません。

マイナスの感情をずっと見ないようにしてきた。

言いたいことを言わないまま、いつしか限界になっていた。

そういう話って、当事者には見えにくいんですよね。渦中にいると特に。

そもそもよかれと思って「マイナスの感情を見ないようにしている人」が多いですから。

もし今、別れの理由がよくわからなくて、それでも何かを変えたいと思っているなら。

あるいは、同じことを繰り返している気がするなら。

一度、カウンセリングで話してみることを考えてもらえたら、と思います。

答えを出す場所というより、自分の気持ちに気づく、整理する場所として使ってもらえればいいかな、と。

もちろんお二人の間でご同意いただけるなら、カップルカウンセリングとしてご利用いただくことも可能ですよ。

お互いの気持地をカウンセラーと一緒に整理してみつめることで、何が交わっていて、何が交わっていないのか、が見えてくることも多いですから。

東京・名古屋での対面、ZOOMでのオンライン対応もしています。

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浅野寿和 | 心理カウンセラー/トレーナー
恋愛・夫婦・仕事・生き方の中で、「ちゃんとやってきたはずなのに」そんな感覚を抱えやすい人のご相談を多くお受けしています。 相談しなくても日常が回っている。でも、どこかしんどい。そんなとき、丁寧にあなたの生きづらさやお悩みをほどいていきます。 キャリア17年・臨床10,000件超。東京・名古屋・オンライン対応

このうまくいかない恋愛には、必ず理由があります。

ただそれは、あなたがダメだからじゃない。

まずは僕の考え方、スタンスを読んでみてください。

「自分で決めたいとは思っている。でも、なにか引っかかる。」

そういうとき、専門家の視点が整理の助けになることがありますよ。

答えを出すのはあなた自身でいい。

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